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2005.08.12
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カテゴリ: ヨーロッパ映画
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【この映画について】
この映画は20世紀初頭に主にパリで活動していた、イタリア出身のユダヤ人画家モディリアーニの生涯を描いた作品だ。モディリアーニは裸婦をデフォルメして縦長に描いた画風(美術に疎い私の表現なので的確かは分かりませんが)が特徴だ。そんなモディリアーニに扮するのは「ゴッド・ファーザー・パート3」「オーシャンズ12」出演のアンディ・ガルシア。酒や麻薬に溺れる画家の内面を上手く表現している。
モディリアーニのライヴァルであり友人?でもあるパブロ・ピカソにオミッド・ジャリリ、同じく画家のモーリス・ユトリロにイボリット・ジラルド、モディリアーニの妻ジャンヌにはエルザ・シルベルスタインがそれぞれ扮する。
【ストーリー(ネタバレなし)】
イタリアのユダヤ人家庭に生まれ育ったモディリアーニは、子供の頃から絵に興味の有った少年だった。
1906年に22歳だった彼はパリの芸術家が集うモンマルトルに拠点を構える。当時のパリは新進気鋭の画家達が集う街で、彼もそこでピカソやユトリロらと競い合っていた。その中でも芸術家達が夜な夜な集うサロンでは、ピカソとモディリアーニが芸術論に火花を散らしていた。ピカソは既に名の知れた画家としてパリに名を轟かせていたが、モディリアーニは明らかにピカソに遅れを取っていた。二人はサロンで毎年開かれるコンテストへの出場を巡っても意見が対立する。
私生活では彼は13歳年下のジャンヌと交際していたが、ジャンヌの父は彼がユダヤ人であるという理由で交際に猛烈に反対していた。そんな父の態度に戸惑う母も父に同調するしかなかった。やがて二人の間には子供が生まれるが、父の強引な勧めもあってジャンヌは子供を修道院に預けてしまう。父の反対はユダヤ人との理由ともう一つ、モディリアーニの生活が貧しかったこともあった。
貧困からの脱却を目指して何とか女性の肖像画を書き始めたのもこの頃だった。子供時代から患っていた肺病の治療を兼ねて南仏へと旅立つ。そして生涯ただ一回の個展を開催するのだが、その初日に彼の画風を巡って警察からクレームが来る。失意のモディリアーニは、酒を浴びるように飲むことで忘れようとする。
遂に一度は参加を拒否していたコンテストへの出品を決意するのを見て、ライバルのピカソ、ユトリロ、リベラ、スーチンも参加を決める。コンテストへの周囲の期待はにわかに高まってきた。そして遂にコンテスト当日が来る。
モディリアーニは自作に自信があった。だが相変わらず酒と麻薬に溺れるなかで、会場に到着するまえに一軒のバーに立ち寄る。最初は一杯だけの積りが...。そしてこの後、彼の人生を決定付ける出来事が同時進行するが。
さてここから先は彼の身にバーで何が起こったか?コンテストの会場へは行かないのか?コンテストの評判は?妻の父との関係は改善されるのか?貧困からの脱却は?こうしたテーマを秘めて映画館かDVDで鑑賞して下さい。
【鑑賞後の感想】
モディリアーニの事は何も知らない状態でこの映画を観た。この映画で描かれている彼の人生は、パリで画家として活動していた時期だ。主に、ピカソと妻ジャンヌとの関係を追っていく展開だ。
モディリアーニを演じるアンディ・ガルシアの酔いどれ画家の演技は、どことなくスマートさも漂ってくる。そんな酒びたりで麻薬に溺れる貧困の画家を演じるのは難しかっただろうが、彼の演技力はそれを感じさせなかった。
ジャンヌの父との間では、彼がユダヤ人だとの理由で激しい憎悪をぶちまけられるあたりにヨーロッパでの人種差別を感じる。そのジャンヌは、父に交際を咎められるが、益々彼への愛情は深まるばかりだった。ジャンヌの献身的な愛情が彼を支えていたと思う。そんな彼への思いが、ラスト・シーンへと繋がって行くのだが...。ネタバレ回避の為ここから先は私の胸の中に仕舞う。
撮影はルーマニアのブカレストをパリに見立てているが、映画の舞台となった1919年近辺のパリという設定との違和感は感じない。全体的にダークな映像と見事にマッチしていると言える。





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Last updated  2006.06.13 22:11:16
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