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皆さん こんにちは。
石狩振興局地域政策課のココです。
地域の歴史や地域の魅力を多くの方々に伝えたいとの思いから始めました企画ブログ「石狩管内を学ぼう」も今回で第3回目となりました。
それでは、さっそく道都「札幌市」について、クイズ形式でご紹介していきますね。
札幌市の花「ライラック」
■クイズ1
「さっぽろ」という市名の由来は?
① 昔、小樽で商取引に使用する札を幌馬車でこの地域から運んでいたから
② 昔、アイヌの人たちがこの地域をそう呼んでいたから
③ 昔、けもの道が多かった頃に散策に適した散歩道がこの地域に出来て、散歩道、さんぽみち、さんぽどう、さっぽろと言葉が変化して呼ぶようになったから
□クイズ1の正解は、「②昔、アイヌの人たちがこの地域をそう呼んでいたから」でした。
アイヌの人たちはこの地域を「サリ・ポロ・ペッ」または「サッ・ポロ・ペッ」と呼んでいたそうです。アイヌ語での意味は、
・サリ=あし(水辺に生える、背の高い草)
・サッ=乾いた
・ポロ=大きな、広大な
・ペッ=川
とのことです。
昔は川辺にあしの草原が広がる地域だったのでしょうか。それとも、川の周辺に広がる乾いた石狩平野の大地のことをそう呼んだのでしょうか。いずれにしても、アイヌ語の呼び名から石狩平野の当時の様子が偲ばれます。
札幌市(大倉山展望台から撮影)
■クイズ2
札幌の中心地の道路は碁盤の目のように整備されていますが、これは明治時代に、官庁街、商業地、官営工場・倉庫というように、土地の利用目的によってエリアを分ける都市計画に基づいて整備された名残です。では、この都市計画を作った人は誰でしょう?
①クラーク博士
②松浦 武四郎
③島 義勇(よしたけ)
□クイズ2の正解は、「③島 義勇」でした。
島 義勇は明治時代に北海道の開拓を命じられた初代判官(はんがん)で、開拓史が置かれた官庁街エリア(今の道庁周辺)、ビール工場等の官営工場や倉庫を建てるエリア(今のサッポロファクトリー周辺)、一般の人たちが店や娯楽施設を建てる商業エリア(今の狸小路、すすきの周辺)というように都市計画の骨格を作り、それに基づいてまちづくりを進めていったそうです。
毎年、6月の初夏に執り行われる北海道神宮の例大祭では、島義勇の人形をあしらった山車が札幌のまちを練り歩きます。これは、島義勇が北海道へと渡る際、北海道開拓の守護神として授けられた開拓三神のご神体を単身背負って札幌に運び、そのご神体を北海道神宮の礎となる仮宮殿に祀ったことと深く関わっています。
北海道神宮の例大祭
それでは、次のクイズです。
■クイズ3
札幌市内には島 義勇の銅像が設置されている場所があるのですが、それはどこでしょう?
① 札幌市役所本庁舎の1階ロビー
② 道庁赤れんが庁舎の1階ロビー
③ 北海道神宮の境内の手水舎(ちょうずや)の後ろ
□クイズ3の正解は「①札幌市役所本庁舎の1階ロビー」と「③北海道神宮の境内の手水舎の後ろ」で、まさかの正解2つでした。
札幌の都市計画を考えるに当たり、小高い山の上から大地を眺めているようなお姿の島義勇の銅像が、同一のものではありませんが、どちらにも設置されていますので、札幌市役所や北海道神宮に足をお運びの際には是非この銅像をチェックしてみてください。
札幌市役所本庁舎1階ロビー
それでは、次は人口のクイズです。
■クイズ4
北海道の人口は約5 26 万人、県庁所在地である札幌市の人口は約1 95 万人(令和2年1月1日現在の「住民基本台帳」による人口)であり、全道の人口の約4割弱が札幌市に一極集中しています。
では、札幌市の人口は全国で何番目に多いでしょう?
① 5番目
② 7番目
③ 9番目
□クイズ4の正解は「① 5番目」でした。
東京都特別区部、横浜市、大阪市、名古屋市に次いで全国5番目にランキングされる札幌市の人口、全国的にみても意外に多いのですね。改めて大都市であることがわかりました。
それでは、最後のクイズです。
■クイズ5
全国5番目に人口が多い都市に発展した札幌市ですが、まちの成長を飛躍的に大きくした出来事はアジアで初となる冬季オリンピック(札幌オリンピック、昭和4 7 年(1 972 年))の開催でした。オリンピックの開催決定によって競技場のみならず、都市機能を高めるための様々な施設等が建設・整備されることとなり、そうした施設等は今も多くの市民に使われています。では、次のうち、オリンピックの開催とは関係なく整備されたものはどれでしょう?
① 札幌市営地下鉄
② さっぽろテレビ塔
③ 真駒内団地
□クイズ5の正解は「②さっぽろテレビ塔」でした。
さっぽろテレビ塔は、札幌でのテレビ放送開始のために昭和3 1 年(1 956 年)に建てられました。昭和4 7 年(1 972 年)の札幌オリンピックの開催よりもずっと前に整備されていたのですね。
札幌テレビ塔
そして、①札幌市営地下鉄はオリンピック会場への輸送機関として、昭和4 6 年(1 971 年)に南北線が真駒内駅から北2 4 条駅まで整備されました。南北線はその後、昭和5 3 年(1 978 年)に北2 4 条駅から麻生駅まで延伸されて利便性がグンと上がりました。
また、③真駒内団地については、その一部が世界各国から参加のオリンピック選手の皆さんが寝泊まりする選手村として整備されたもので、オリンピック終了後には公団住宅として供用され、改修が加えられながら今も人々が暮らす団地です。
まちに歴史あり、札幌市についてのクイズでした。
それでは、今回はこのへんで。
≪出典・参考文献≫
・「ミニまち」(平成30年5月、九版発行)
札幌市まちづくり政策局都市計画部都市計画課
・「札幌オリンピックミュージアム公式サイト」
株式会社 札幌振興公社
・「島義勇」フリー百科事典ウィキペディア日本語版
(2020年7月20日10:00 UTC)
・「さっぽろテレビ塔公式サイト」
株式会社 さっぽろテレビ塔
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