まちがいだらけのマーケティング

まちがいだらけのマーケティング

2003.09.09
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カテゴリ: カテゴリ未分類
先日の日経新聞にトヨタと日立の企業力に差がどんどんついているという話が載っていました。

その記事によると、高度経済成長期には「日本のトリプルA」といえば、
トヨタ、松下、日立で決まりだったそうです。
そして売上も、トヨタが10兆円、日立が8兆円(90年前後だったと思います)。
正に、カテゴリーは違うものの日本の重工業を背負う大企業だったわけです。

ところがその後、大きな違いが生れます。
トヨタは、その後も順調に成長し、今や16兆円企業。
一方、日立は8兆円のまま。その差は、倍。

トヨタも一時は白いセダンしか作れない、
かっこよさなどのイメージではホンダに勝てない、
などと言われていました。
しかし、今でも日本を代表する企業です。

何に違いがあったのでしょう。

それは、トップ企業でもその地位に甘んじることなく、
自己を常に革新していく勇気と、前向きに行動する従業員の態度があった
ということだと思います。

若者に弱いと言われていた時期、トヨタは「ネッツ」という販売網を立ち上げますが、
時同じくして、「ヴィッツ」という車種を開発します。

トヨタは「ヴィッツ」の開発のために何をしたか。
ヨーロッパに飛んだんです。
そう、クルマ文化発祥の地であるヨーロッパに。

持っていったのは「トヨタらしさ」という目に見えない何か、だけ。
デザイナーは現地で採用しました。
トヨタの社風にはイギリス人が合っていたそうですが、
そこはあえて各国からデザイナーを集め、トヨタらしさにヨーロッパのクルマ文化を吹き込んでもらったそうです。

できたクルマが「ヤリス」。
ヨーロッパで大ヒット。
このクルマこそ、日本名「ヴィッツ」です。

「らしさ」を守りつつ、クルマ文化のルーツを探るという努力。
単なる資本主義に則った効果、効率を求めるだけではない企業姿勢。
単に資本主義を突き詰めるだけだったら、今でも白いセダンばかりだったのではないでしょうか?

ちょっとした企業姿勢、従業員の意識の持ち方の違い、
これが数年で大きな違いを生み出します。
特に、資本主義が限界まで追求された現在、その傾向は顕著だと言えます。





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Last updated  2003.09.10 08:03:42
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