まいかのあーだこーだ

まいかのあーだこーだ

2020.08.05
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薫子(松本まりか)は、
味噌彦に横恋慕するだけの「恋する乙女」じゃなくて、
じつは、かなり硬派な反戦少女だったんですねぇ。

そこらへんも、すっかり忘れてました。

まあ、これは、
当時の文学少女の定型だったのかもしれません。



そうなると、
ちょっと気になるのが、
『エール』に出てくる三女の梅(森七菜)のことです。
彼女もゴリゴリの文学少女。

現在の『純情きらり』は、
日中戦争がはじまった昭和12年を描いていますが、
中断している『エール』のほうも、
すでに昭和11年まで話が進んでいます。

ほとんど同時代です。

おそらく『エール』のほうも、
翌12年には日中戦争がはじまって、
古山裕一(窪田正孝)が「露営の歌」を発表するはずです。

妻が西洋音楽を目指し、
妹が文学を目指しているのに、
夫は軍歌を作る状況になるのだなぁ…と想像します。



ところで、
斉藤直道(劇団ひとり)も、
薫子や梅と同じようなインテリです。

群衆にまじって「日本万歳!」などと叫んでいる、
無知蒙昧な祖父などとは正反対の存在です。

そういう意味では、
帝大出身だった亡き父に近いところがある。
桜子が斉藤に惹かれるのも、
きっと、そこらへんに理由があるのでしょうね。

そんな図式も、今回あらためて見えてきました。





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最終更新日  2020.09.19 12:06:43


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