まいかのあーだこーだ

まいかのあーだこーだ

2020.12.18
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「純情きらり」は全26週で終わるのですが、
最終盤の23週目にして、達彦がとつぜん帰ってきます。

すでに達彦は死んだものと思われてたし、
実際、かねの死に際にも達彦の魂が立っていたし、
ドラマ的にも、達彦の死亡フラグは何度も立っていました。

だから、14年前の本放送のときは、
達彦の帰還を喜びつつ、どこかしら違和感もあった。

もしかしたら、
視聴者からの要望を受けて、脚本を変更して、
あとづけで達彦を復員させたんじゃないの?
そういう疑念は、いまでも感じています。

あるいは、当初から両方の選択肢を残してたのかも。



ドラマ的にいえば、
死んだ夫を待ちつづける妻というのは美しい。

けれど、達彦の場合、
待っているあいだは帰ってこなくて、
待つのをやめてしまったあとに帰ってきます。

そして、結局、
達彦が帰還しても、
桜子が音楽家になるという本来の目的は、
果たされることのないままに終わります。

キラキラした少女時代のような桜子は、
ついに最後まで戻ってこないし、
桜子の後半生というのは、総じて暗い。
父とともに夢見た人生をつかみ取ることはできない。

その意味で「純情きらり」の主人公は、
なんとなく「スカーレット」の孤独なヒロインに似ています。



本来、達彦は戻ることなく、
桜子がひとりになる結末だったんじゃないかしら。

最愛の父を失ったあと、
斉藤先生、達彦、冬吾という3人の男性との悲恋のすえに、
最後には、桜子がひとりで生きていく物語だったように思います。

今まで 私 いろんな人と別れてきた
好きになった人… 一番 大事な人と別れていく…
私の人生は そういうふうになっとるんだね

ちなみに、第22週の「さよならを越えて」は、
演出家が3人がかりで作ってました。
そのせいもあってか、
冬吾との恋愛が、いちばん濃密だった気がします。




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最終更新日  2020.12.18 09:00:07


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