まいかのあーだこーだ

まいかのあーだこーだ

2021.05.21
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まめ夫。第6話。

第4話を見終わったとき、
この物語は「友人最強伝説」に行き着くだろうと、
わたしは安易な予想をしてしまったけど、

そんな安易な希望を容赦なく打ち砕くような、
突然のかごめの死。

残されてなお生きつづける者たちの孤独。

でも、まあ、考えてみれば、
『最高の離婚』でも、『Woman』でも、
『カルテット』でも、『anone』でも、
坂元裕二は、ほとんど希望のない現実とか、
救いのない孤独を淡々と描いてきたのだし、

今回のドラマも、
たしかに見た目は軽いタッチのコメディだけど、
描いている世界は基本的に変わらないのだと思う。

この物語は、
「社長はつらいよ」であり、
「金持ちはつらいよ」であり、
「セレブはつらいよ」みたいなことなのですが、
その辛さの度合いは、わたしの予想を上回っていた。

しかし、
そんなシビアな現実をしっかり受け止めて、
日々を生き続けようとする大豆田とわ子のバイタリティは、
とても魅力的で、憧れさえ感じてしまいます。



前半部分の、
3人の女たちのストーカーまがいの身勝手を、
坂元裕二がどの立場で書いていたのか分からないけれど、

おそらく、あの3人の女性たちは、
大豆田とわ子の生きる力強さに比べて、
格段に弱く、ほとんど悲劇的なのですね。

弱さゆえに、
ひがみっぽく他人まかせで、
理不尽で我がままなのだろうと思います。

3人は、
大豆田とわ子とは真逆のキャラクターを与えられている。

彼女たちは、無意識のうちに、
大豆田とわ子の引力に惹かれ、嫉妬しながら、
元夫たちに接近してきたように見えます。

彼女たちに翻弄される元夫たちも、
それなりに上流のセレブですから、
こうした弱々しい女たちの我がままを、
内心では「男はつらいよ」と思いながら受け止めるのです。

結果的に3人の女たちは、
一方的な我がままを押しつけて去って行きますが、
そこからあとの彼女たちの運命は、
はたして生きていけるかどうかも分からないほど悲劇的です。

極端にいえば、
第6話で死んだのは、かごめだけではない気がする。
結局のところ、きびしい生存競争に勝てるのは、
唯一、大豆田とわ子だけなのです。

しかし、ドラマは、
そのことを深追いすることなく、
来週以降の物語では、1年後に飛びます。





…先週の第5話のカットを少し。










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最終更新日  2021.07.13 17:20:31


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