まいかのあーだこーだ

まいかのあーだこーだ

2021.11.20
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すごかったー。
これまでの内容が吹っ飛ぶぐらいの衝撃回。

いろんな事件が起こりすぎて、ちょっと気持ちが追いつかない。
見終わったあとの動悸がおさまりません。

シーズン2では、いちばん面白い回でした。



たまに登場する森のキツネって、
いったい何の意味があるのかと思ってたけど、
こういう伏線だったのかー。

長い伏線だったなー(笑)。

それから、黒人のバッシュは、
アヴォンリーで何やってるの?と思ってたけど、
ギルバートと一緒に農場をやるつもりだったのですね。

しかし、
黒人スラムで出会った女性と別の道を模索するようです。



さて、
新しく赴任した女性教師のステイシー。

ジャガイモ判子をやったり、
ジャガイモ発電をやったり、
芸術にも学問にも理解がありそうな人です。

まるで「大人になったアン」ってな感じで、
見た目もちょっと似てるし、
きっとアンとは仲良くなれるんだろうと期待が高まる。

事実、アンも、
ほとんど一目惚れのように先生のことが好きになります。

ところが…

アンの言動は空回りして、かえって警戒されることに(笑)。

先生にいろんなことを教えようとするあまり、
プリシーの破談の話までベラベラ喋るからですね。

おかげで、
「噂の危うさと他人への思いやり」について熟考せよと、
アンは先生から厳しい宿題を出されてしまいます。

まあ、もとはといえば、
村の大人たちこそが、色んな噂を立てる悪い見本なのですよね。
そのいちばんの代表は、お隣のリンド夫人。

さっそく「進歩的な母親の会」から悪い噂を聞きつけて、
ステイシー先生にむかって、
「女性教師は容認できない」とか、
「自転車もズボンもやめてコルセットをつけろ」とか、
「マリラのようなオールドミスになるのは良くない」とか、
余計なことをベラベラと喋っています。

リンド夫人は、
クリスマス会のときにも村を仕切っていましたが、
どうやらアヴォンリーではかなりの発言力をもってるらしい。

彼女が「進歩的な母親の会」と親密なのも意外ですが、
それでいてマリラと仲良しなのは、絶妙なバランスというべきですね。



一方、
不登校のコールのことを知らされたステイシー先生は、
アンに対して詳しい説明をするよう求めます。

アンは、彼の同性愛の件もふくめて、
コールについての詳細を話すべきか躊躇しましたが、
ステイシー先生いわく、
これは「噂話」ではなく「必要な話」なのだからと。

そして、話を聞いたステイシー先生は、
さっそくコールの家を訪ねますが、これが大きな災いを招きます。

親に隠していた不登校がバレてしまい、
ビリーによって森の隠れ家も破壊されたコールは、
自暴自棄になってビリーにとつぜん襲い掛かり、
倒れたビリーはストーブで火傷を負う羽目に。

はたしてステイシー先生が、
アンから無理やりコールの話を聞き出したのは正しかったのでしょうか?



まあ、もともと、
親に嘘を吐いて不登校を続けていること自体が、
正常な状態とはいえませんし、
隠していても、いずれバレるに決まってるわけだし。

今までそれがバレなかったのは、
前任の教師がコールの不登校を放置していたからです。
むしろ、そっちのほうがおかしいのですね。

そう考えれば、ステイシー先生が、
コールの話を聞きだしたのは正しかったと思います。

とはいえ、今後の彼女は前途多難です。

リンド夫人に代表される村人たちの偏見と闘い、
自称「進歩的な母親の会」の保守性とも闘い、
「勉学は不必要」と思っているコールの親にも対峙せねばならない。

つまり、
彼女は、たんに学校の生徒だけではなく、
村の大人たちをも啓蒙していかなければならない。
それは途方もないほど困難なことだけど、
きっとアンはその姿を見て多くを学ぶのでしょうね。

ステイシー先生なら、
前任のエロ教師とは違って、
ビリーの悪事をも見過ごさないはずだし、
コールの芸術性を開花させるために、
彼を森の秘密基地から外の社会へ引き出してくれるはずです。



…なーんて、
口でいうのは簡単ですが、
実際、世の中の慣習と戦うのは容易なことじゃありません。
ただでさえ、ステイシー先生は村の「よそ者」なのだし。

かりに現代の日本であっても、
世間的な既成概念を変えていくのは大変ですよね。
たいていは既存の考え方に同調してしまうのがオチ。
そうでなければ、
周囲から「空気の読めない人間」と排除されてしまうから。

このドラマには、
「進歩的な母親の会」という保守的な組織が出てきますが、
現代の日本にだって、
ガチガチの思考を脱しない婦人会みたいな組織はあります。
いつの時代も同じです。

はたしてステイシー先生は、
どうやって村の大人たちに立ち向かっていくのでしょうか?





ところで、
話は変わりますが、
今回、あらためて気づいたことがありました。

原作では、
マシューのほうが兄でマリラが妹ですが、
このドラマでは、それが逆なのですよねえ…。

それについては、
ドラマを見始めた当初にいちど確認していたのですが、
いつのまにかその設定を忘れてしまって、
またついマシューのほうが兄だと思い込んでいました。


しかし、
これには日本語の翻訳の問題もあると思います。
NHKの翻訳では、
マシューがマリラに呼びかけるときの「You」を、
たぶん「おまえ」と訳しているはずです。

弟が姉のことを「おまえ」と呼ぶのは一般的ではありません。
本来なら「姉さん」とでも訳すべきだろうと思います。

しかも、
弟は姉に対してタメ口、姉は弟に対して敬語です。
もしかしたら、
翻訳者も姉弟ではなく兄妹と勘違いしているのでは?





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最終更新日  2021.12.02 19:14:57
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