全6件 (6件中 1-6件目)
1
「家政夫ナギサさん」特別編。フジの月9の特別編と同じように、総集編に毛の生えたようなものではあったけど、未公開シーンが多いのは、それだけで楽しいし、逃げ恥の「ムズキュン!特別編」の経験が生きてますね。今回も、タイトルは「新婚おじキュン!特別編」です。◇まあ、何度見ても、ピークだったのは第4話で、それ以降は、あまり脚本の出来がよくありません。とくに恋愛感情がきちんと描けてないのは致命的。「おじキュン」とは名ばかりで、結婚という結末には、おおいに無理がありました。ナギサさんの実家がどうなったのかも不明。結婚を口実にタダで家事をさせてるとしたら、それこそ「好きの搾取」と言われても仕方ない。そこらへんの脚本は、あまり練られてるとは言いがたい。◇ちなみに、「靴下は裏返さずに洗濯しろ」みたいなことを何度もアナウンスしてましたが、これは明らかな「偽情報」であって、本来、靴下というのは裏返して洗うべきものです。それを知らないのは家政夫として失格だし、ドラマ制作部としても取材不足・調査不足です。TBSとしても、これはちょっとしたBPO問題です。ダスキンメリーメイドの監修は入ってなかったのでしょうか?◇それにしても、三浦春馬主演の新作ドラマがこれから始まるのは、なんとも変な気分というか、キツネにつままれるような感じです。
2020.09.09
「私の家政夫ナギサさん」最終回。結婚して終わるというのが、当初からの既定路線だったのでしょうけど、やや強引な印象は否めなかった。最後の最後まで、恋愛のトキメキがあったのかどうか疑わしい。いわば「恋愛なき結婚」って感じです。まあ、現実にも、「恋愛なき結婚」ってのはありうるし、それはそれで一つのスタイルだと思うけど、それならそれなりの説得力がほしかったです。わたしから見ると、この結婚は、お隣同士のしずかちゃんとのび太君が、ふたりで同じドラえもんを共有した形に見えます。つまり、ナギサさんが独立して、メイと田所さんの専属家政夫になるってことですね。それはそれで新しいライフスタイルでしょう。飯尾と富田靖子が夫婦だったってオチも、やや強引というか、ちょっと無理がある気がした。彼女が赴任してきた時点で分かるべきことだし、いずれにせよ妻の会社を贔屓することになるのでは?◇さて、このドラマ、けっこう熱心にMRの世界を描いていましたが、患者に投与すべき薬が、データとは無関係な「力学」で決まっていく様子は、なかなかにグロテスクでした。もちろんドラマでは、できるだけ人道的な物語に仕立ててはいたけど、おそらく現実は、もっともっとグロテスクなのだろうと思われます。むしろ批判的な視点で描くべき題材じゃないかと感じました。◇予告された2時間SP「新婚おじキュン!特別編」。あまり過剰な期待をすると裏切られますね。せいぜい、配信ストーリーをまぶした総集編ってとこでしょうか。多部未華子/大森南朋/瀬戸康史/眞栄田郷敦/高橋メアリージュン/宮尾俊太郎/平山祐介/水澤紳吾/岡部大(ハナコ)/若月佑美/飯尾和樹(ずん)/夏子/富田靖子/草刈民代/趣里/光石研/四ツ原フリコ/徳尾浩司/山下すばる/あいみょん「裸の心」
2020.09.02
わたナギ第8話。そこで結婚提案するんかいっ!と、普通ならツッコむところだけど、さすがに『逃げ恥』のときの免疫がありますから、そこまで大きな驚きがあるわけじゃなく、むしろ「ナルホド。そこで言うのね」って感じです。ただ『逃げ恥』のときは、いきなり第1話からの結婚提案だったから、そこから先の七転八倒こそが、メインの物語になっていたわけだけど、今回の場合は、もうすでに最終回の直前ですから、これ以上の大きな展開はないのかな、と思う。おそらく結婚に至ることはなく、期待をもたせたあたりで終わるのかなあ、と予測します。やはりナギサさんは本社に異動して、いったんはお別れってことになるんじゃないでしょうか。メイが、「ナギサさんなしには生きていけない!」と言って、思わず泣きつく姿に既視感があったのは、「ドラえもんなしには生きていけない!」と泣きついた、のび太君の姿に重なってしまったから。だって、何でもやってくれるし。便利だし。…まあ、そういう関係も、ひとつの愛のカタチかもしれないけれど。もし、かりに結婚したとしても、メイは、ナギサさんの家に引っ越す気はないでしょうねえ。とはいえ、ずっと田所さんと隣同士のまま、というのも気まずいけど。◇よくいえば、あっという間の全9話でしたけれど、悪くいえば、期待したよりも薄い内容に終わりそうです。せっかくなら全10話にして、もうひとエピソードを盛り込んでもよかった気がします。『竜の道』にせよ『ナギサさん』にせよ、エンディング曲は非常にうまく出来ていて、ドラマの良し悪しとは無関係に、じつに効果的でしたね。
2020.08.26
わたナギ。第6話。いまひとつディテールの描き方が不満です。脚本のせいなのか、演出のせいなのかは、よく分からない。脚本は2人で、演出は3人で、それぞれ分担してるようですが、どうも回ごとの出来にムラがある気がする。◇◇メイはナギサさんの過去に関心をもち始めて、ナギサさんはメイの現状を心配しはじめる。いままでビジネスライクな関係だった2人が、すこしずつ接近しはじめる重要な過程です。しかし、その両者の心の動きが、いまひとつ自然ではない。(それって、ドラマとしては致命的ですよね)いきなり私生活に踏み込もうとしたり、急に不機嫌になったり、急に激高して衝突したり、なにもかもが唐突な印象です。本来なら、さまざまな偶然が重なることで、期せずして両者が接近していくのだし、そこにこそ"ドラマ"が生まれていくはずなんだけど、その「偶然」の描き方が、いまひとつパッとしません。◇たまたまイタズラ心でナギサさんのあとをつけたら、思いもよらないものを見てしまったのだし、たまたま過去のノートをメイに見られてしまって、思わず動揺して狼狽えてしまったのだし、たまたまメイの姿と昔の恋人が重なってしまって、つい出過ぎたことを口にしてしまったのですよね。その「たまたま」の描き方が、いまひとつなのです。予定調和な結末ありきの展開にしか見えない。どうせ結論は分かってるのだから、そこへいたるまでの些細なディテールをこそ、もっと自然に、もっと魅力的に描いてほしいのですけどね。
2020.08.12
わたナギ。第5話。今回はいまひとつ…。というか、かなり不満です。◇もともと、このドラマの大きな注目ポイントのひとつは、母と娘の関係でした。一昔前のトレンディドラマでは「家庭より仕事」という価値観が当たり前だった。それが現代的な女性像を作っていたからです。ところが、このドラマでは、それがもはや"母世代の価値観"に後退していて、娘の世代では、ある種の反動が起こっています。つまり、「仕事より家庭」という古風な価値観に回帰しているのです。もちろん、たんに逆転現象が起こってるだけではなくて、「男性が母親に憧れる」という新現象も起こっています。そこらへんに、このドラマの面白さがあるはずでした。◇しかし、こうした母世代と娘世代の確執が、呆気ないほどあっさり解消してしまった。両者を和解させたのは、陳腐な「思い出ビデオ」と「思い出料理」…。田舎の結婚式じゃあるまいし、そんな安っぽいイベントの演出で、長年の確執が打ち解けるものでしょうか?だって、娘の結婚相手にも会わず、孫にすら会わないような絶縁状態って、そうとうに深刻で根深いものですよ。掘り下げ方が物足りない。かなりの肩透かし。重要なテーマのひとつが、こんなに安易に処理されるとは。いまや頑固だった母親は、娘家族との同居も考えはじめて、長女にまで結婚を促すようになったらしい。でも、今回のエピソードは、「家庭より仕事」という母の信念を変えさせるには、あまりに不十分なものだったと思います。
2020.08.05
私の家政夫ナギサさん。通称「わたナギ」です。すでに第4話まで来ています。なんとなく見始めたこのドラマ。そもそも、キャリアウーマンと家政夫の恋って、ただ「逃げ恥」の設定を逆にしただけじゃん!さすがにこのパターンは現実にはありえないし!そんな下心で家政夫になる男性が増えても困るし!でも、まあ、「知り合いの知り合い」ぐらいの男性なら、最初はちょっとアルバイトの感覚で家政夫やってもらって、そこから恋愛に発展するぐらいはあるかも…と思うけど、そうはいっても、このドラマの設定にさほど興味があるでもなく、出ているキャストにさほど魅力を感じるでもなく、あくまで「逃げ恥」の惰性で見はじめただけなのですが…なぜか予想外に面白い(笑)。なんだか見てて楽しい。すでに毎週火曜日が楽しみ!ナギサさんとは関係のない、サブストーリーの部分もぜんぶ面白くて、ついつい惹き込まれます。1時間があっという間に終わっちゃう。脚本が上手。てっきり女性が書いてるかと思いきや、見たら徳尾浩司という男性なのですね。しかも「おっさんずラブ」を書いた人?そして、あいみょんの主題歌にもホッコリくる。この曲って、ロックじゃなくて、まったくもってフォークですよね(笑)。ほとんど吉田拓郎ですよね…。あるいは海援隊とかアリスですよね…。でも、それが何だか心にジワッと沁みる。二人でブランコ乗ってるだけのシーンでも、じんわり温かい気持ちになります。これって、きっとオジサンの感性ですよね(笑)。それが狙いだったりして…。
2020.07.29
全6件 (6件中 1-6件目)
1