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2023.04.28
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カテゴリ: 日常雑事諸々
​川原町 Gallery Sagan ​​
〒500-8007 岐阜市元浜町35-11
TEL : 090-7424-8924
E-mail : g-sagan@hyper.ocn.ne.jp



岐阜市長良橋南エリアの川原町にひっそりと佇むこちらのギャラリー、 川原町 Gallery Sagan(ギャラリー サガン) を訪問。

実を言うと、ここを訪れる予定は全く無かったんだが、ここにたどり着いた経緯から振り返ってみる。

実は先週末に会社の歓送迎会で 川原町の老舗宿 十八楼 を訪れたのだが、よくよく考えてみると、これだけ長良橋通りをさんざん通っておきながら、川原町を徒歩や自転車で通ったことが一度もないということに気づいたわけ。

川原町は高山の古い町並みに負けず劣らず、由緒正しき古い建築が現存する極めて文化的に重要な地域であり、それらのほとんどが現役で住居として使われていて、【観光用に最適化された街並み】とは一線を画す存在であるとも聞いている。

いまだにこれをちゃんと見ていないというのは岐阜人として恥ずかしい限りなので、一度どこかでゆっくりと時間を取らねばと決意。


そして今日、商品の納品のために岐阜駅の方まで出てきた昼下がり。
思いの外すんなりと用事が終わってしまい、せっかく川南まで来たのにタダで帰るのもアレだなと思い、 デリカテッセンクリンゲン で加工肉を物色しがてら研究材料を探すことに。






​ドイツ デリカテッセン クリンゲン ​​
〒500-8028岐阜県岐阜市西材木町26
Tel&FAX: (058) 263-0506  mail:info@klingen-ham.com
【営業時間】10:30〜18:00【定休日】 火曜日+不定休
⚫︎営業時間10:30-18:00
⚫︎休業日 火曜日+毎月不定休あり
⚫︎駐車場 3ヶ所(無料3台 ・有料提携駐車場有)

https://www.klingen-ham.com/
https://www.instagram.com/klingen_ham/


こちらデリカテッセンクリンゲンは、岐阜市西材木町(長良川フレーバー隣)にある店で、定番のハムから、焼き立てフライシュケーゼ・豚スモークタンなど魅力的な品々が魅力の、しかも地元では貴重な貴重な加工肉専門店。

コロナ禍の真っ只中で惜しまれながら閉店してしまった関市の メツゲライ・トキワ はかつては数少ない美味しい本物の加工肉専門店だったが、それと入れ替わるようにこちらにできたクリンゲンさんは定期的に食べたくなる拘りのお店。

最近しばらくここのレバーペーストを食べていなかったこと、ちょうどオカズを切らしそうだったことなどを思い出して、とりあえず寄るかと。

今日は鴨スモークやフライシュケーゼがちょうど1個ずつ残っており、色々と目移りしたが、他にも新商品があったので2品ほど購入してアイスボックスに。


そしてこのタイミングでふと思い出した。

ここ、川原町のほぼ隣じゃねえか( ゚д゚)。

川原町エリアは目と鼻の先(というか既に圏内?)。
とりあえず散歩がてら見ていくか、という気になり、こういう時は思ったが吉日な性格もあいまって、さっさと長良川に向かって歩き出す。

ナガラガワフレーバーの北側にある堤防道を渡ると、一瞬で人気は無くなり、何となく趣のある石橋からの景色が印象的だったのでついシャッターを切ってしまった。



欄干から下の川を覗き込む


岐阜市のど真ん中にこんな場所があったとは驚き。

岐阜市というところはもともと自然と街の織りなすバランスに定評があるのだが、本当に一歩進むだけでこれほど劇的に風景が変わるとは、実に面白い。

大げさかもしれないが、物理的な距離はさほど変わらないのに、日常からは一瞬で抜け出てしまうような、そういう魔力がこの橋にはある。橋の名前すら知らんがね。

もしかすると、ここにはかつて異界へのパスでもあったのではないかと。
そんなことすら感じさせる場所だ。


そこから湊町の方まで家々を眺めながらゆっくりと歩を進めていく。
写真を撮るのは何となく気が引けるのだが、ここ川原町の住宅はどれも凝ったところが多く、どれも街並との一体感を感じさせるものばかり。

おそらくそのようにデザインされているのであろうが、それにしては観光客へのアピールが無いし、商売っ気も感じない(苦笑)。

ただ、これを観光産業のために商品化してしまうのは何か間違っているような気もする。

そこに住む人々の日常生活は決して見世物にして良いものではない。

どんな人だろうとそれ相応の尊厳があるものだし、こういう所がさりげなく残されているのが岐阜というところであるのなら、そのままでいてほしい。

そんなことを考えながら歩いてると、というか、歩くというほども歩いていないうちに、こんな所に出た。



冒頭でも紹介している 川原町Gallery Sagan の表。

デザイン性は高いものの、あくまでプライベートな住宅街といった建物群の中に、 ここだけはどうぞ入ってくださいという意志が感じられる 趣があった。

近づいて見てみると



尾崎尚子さんの友禅染の個展 をやっているギャラリーのようだ。

友禅染というものの概念自体ほぼ全く分からない上に、こうしたギャラリーに足を踏み入れることが滅多にない人間ではあるんだが、
「もしかするとここを無視することが一生の後悔につながるのでは?」
という直観を半ば信じ、入ってみることに。

ここから先は著作権に触れると思われるので写真も何も無いが、いちおうテキストだけで記録しておきたい。

中には友禅染と思われる布がそこかしこに飾られているが、やはり建物の規模からして、それほど点数があるわけでもないし、中もそれほど広くはない。

一通り説明を読みながら見てみるが、何を以て友禅染とするのか自力では分からなかった。
もう少し見てみるかと思い、建物の奥に目を遣ると、本が隙間なく並べられた背の高い本棚があり、何となく人の気配がした。

そのまま出ていくことも考えたが、何となく気になって覗き込もうとすると、中から管理人らしき妙齢の女性が。

小生の侵入の気配に気づいていらっしゃらなかったらしく驚いた様子だったが、どうやらこのギャラリーを営んでいる方のようだった。

今回の展示について一通り説明を受け、この施設についても色々と教えてもらった。
長く務めた出版業を引退し、ここにギャラリーを作ってからちょうど1年程度とのこと。

展示はおよそ2週間~1ヶ月で交代し、次月は焼き物の予定らしい。
いくつかパンフレットをいただき、そこからも色々と教えていただいた。

気になっていた奥の本棚の中身について話を聴き、その流れでかつて勤めていたという出版業についても色々と教えていただくことに。


東京の神田には世界一と言われる古本屋通りがあり、大変面白いということ、
最近のライトノベルと日本語の表現レベルの現状のこと、
宮部みゆき 氏が若い頃から極めて日本語表現レベルが高かったこと、
梶井基次郎や森鴎外の文体のこと、
日本語教育と国語教育の違い、
図書館のあり方と価値について、
文化の価値、大学の文系学部の価値(理系以外の学問は役立たずという一般論)
・・・・

話題は尽きず、気づけば2時間近くが経過。

そんなにゆっくりしていくつもりは無かったのだが、まさか立ち話だけでここまで盛り上がってしまうとは露も思わず。
盛り上がるというほどテンションが上がったわけではないのだが、ここ最近は異動もあってバタバタしていて、これほど真剣に人とじっくり言葉を交わすことは無かった。


ナガラガワフレーバーの方面から川原町経由で長良橋を目指すと必ず通る場所にこちらのギャラリーは存在しているのだが、どうやら今後もスルーできそうにない。

これも何かの縁だが、やはりこの街には何かあるのかもしれない。
全く以て信心深さの欠片も持ち合わせぬ小生だが、今日だけはちっとばかし、何か感じたような気がしている。

そして何か忘れている気がするんだよな。





あ、ガス欠寸前やった。
まだガススタ空いてたっけ。

なんとかギリギリ間に合う時間や( ゚д゚)





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最終更新日  2023.04.28 19:27:47
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