写真一番下のフックを追悼します。「安楽死を選びました」
つぶやき:1匹いなくなると1人活動理解者が現れます。なんだか亡くなった子が
自分の代わりに理解者を置いていく?そんな感じかにゃ?「猫の恩返し」
久しぶりのブログ更新、人の事は言えませんが、お仲間さんが随分いなくなり
ました。寂しい限りです。
昨年2ケ月近く食べられず、現れては居なくなることを繰り返していました。
普段は食べるとみんなから離れていき常に孤独を愛する子でした。
樹の周りのセメントのふちにお皿を置くと餌が入るまで、いつまでもお行儀よく
待っていました。そんなフックがいつの日から食事を食べられなくなりました。
絶対にさわらせないので、なす術がなく弱るのをただただ見守るだけでした。
夏ころ目の周りを怪我をしたのが全然治らずおかしいと思いつつやはり何もできませんでした。何度か姿を消したので、いつもの公園の周りを何度も探しました、そんなフックが寒さも増す頃現れたのですが、もう呼吸も困難なほど弱っていました。
たまたま休日だったので悩んだ挙句抱き上げました。もう抵抗も出来ないほど弱っていました。名づけ親のおじちゃんと,お仲間のもう一人のお母ちゃんが見守っていました。
私の決断で病院へ連れて行きました。「伝染病」でした。 猫伝染性腹膜炎
必死に食べようとしてもご飯が食べられないし、水も飲めなかったのは、胸に大量の水が溜まっていたそうです。
先生が、公園に戻すと数日で亡くなる、もし他の子と接触したら公園の子みんなに移る!家に連れて帰ることが出来なくて、公園に戻すしか選択肢がないのなら「安楽死」を選んで上げた方がフックの為に良いと言ってくださいました。
苦渋の選択で「安楽死」を選びました。
病院へ行く車の中でいつものお母ちゃん二人に優しく声をかけてもらって、箱の敷物にふみふみをしながらゴロゴロ言っていました。寒いお外で長い間苦しんで来たのでしょう、最後に暖かな場所で安心をしたのでしょう。
聞き覚えのある二人のお母ちゃんの声にも、安心したのだと思います。
おじちゃんが「これしかないけど、病院の費用の足しにしてと」3千円を出してくださいました。
下の追悼文は,フックの名前を付けてくださったおじちゃんが書いてくださった文章です。
公園に現れた頃,人間に対してすぐに手を出すので、おじちゃんが「フック」と名前を付けたのでした。
「やもうえず」安楽死を選んだ私ですが、その事がずつと心にひっかかって居て、長い間後悔をしていました。そんな中おじさんが、いつか宇宙のチリになって合体しようと書いて下さった言葉に少しだけ救われたのです。
写真のキジ猫 ぷーちゃんは、昨年のはじめに老衰で私たちの前から居なくなりました。やはり最後は食べられなくてもトボトボ歩いて、いつもの時間に出て来ていましたが、猫は最後だと自分で感じると、姿を隠すと言われているように私たちの前には二度と現れませんでした。
おじいちゃん猫ぷーちゃんの小さくなった体を私の膝に抱きあげて撫でて上げると
目を細めてゴロゴロ言ってました。
丁度、冬の寒さが増す頃でした。
フック君は今頃、おじいちゃん猫ぷーちゃんと一緒に遊んでいる筈です。
ぷーちゃんが、「良く来たな!」と迎えていると思います。
茶トラの大チャンは、何度も何度も死にかけていますが、今年はぬくぬく寝床を作って上げてるお蔭か?元気に年を重ねています。野良猫なのに多分10才は超えてると思います。
フック君!お母ちゃんを許してね。毎朝毎晩フックが居た場所へ「フック!」と挨拶の声を掛けています。
Hoo
K
HOOKよ、君は自由を貫いた。人間様の一見ぬくぬくはしているが、その実、見苦しい暮らしを断固拒否し、どこか野性を漂わせて生き抜いた。公園での君の四年間は、人の血よりも濃い四年間だった。
HOOKよ、君は自由での闘志だ。ガリバルデイだ。ラストサムライだ。
弱い生き物の一種であるヒトの俺は、君の死を悼み、そのいさぎよさにジェラシイさえも
抱きさえすれ悲しみはすまい。
何故なら人間と言う傲慢この上ない偽善的にして曖昧な一哺乳類の不毛な現在のあり様を、君の澄んだまなこが完璧に見抜き「それじゃいかんよ人間様よ!」と忠告しているからだ。
あなたがた人間の死に対する感傷は、どれだけ偽善的でステロタイプで、真の意味に於いて全く生産的でないではないか!と、君のまなこが閑雅は香水に浸したカミソリのような
まなこが、ダレて鈍感になった分だけ危機を孕んだ。一哺乳類の威張り腐った輩を告発して
くるからだ。やれ食物連鎖上のキングだ、万物の霊長だと自惚れる世にも奇妙な生き物を。
君ら人間は、オニヒトデだよ、背高あわだち草だよ。君らは美しいサンゴ保護(おお何と言う傲慢不遜な保護と言う言葉の響きよ。一方で人間は自然に生かされているなんて切実な実感もなく言っている癖に)するために、オニヒトデを嫌悪し駆除し背高アワダチ草の異常な繁殖を憎む資格などないのだ。
HOOKよ、しかし俺は寂しい。俺は親や恋人の死でさえ君の時より重くは感じなかった。俺は君が澄んだまなこで「あなたねえ、ニャンコの死をいつまでも引きづっている場合じゃにゃいよ。そこから人間の殻を少しでも抜け出して。さあ!謙虚な生き物に学ぶ
べし!を叱責しているのを感ずる。
君が弱り果てて最期に現れた時、そんな人間にさえも助けを求めて来たときには、君の我々に対する信頼を感じて嬉しかったよ。
今はただその感慨のみを持って君への哀悼としよう。
HOOKよ、永遠に。
いつかともに宇宙のチリになって彷徨い、やがてひとつに合体しようね。
平成二八年十一月十八日
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