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2009/10/26

『レイン　2　招かれざる帰還』　吉野匠

(8)

テーマ：今日どんな本をよみましたか?(91904)

カテゴリ：読書

『レイン』 2　招かれざる帰還　吉野匠／アルファポリス文庫

　わたしが面白さを見つけられないだけ？

【あらすじ】
異世界に存在する大陸ミュールゲニア。その南西部に位置する小国サンクワール─国王亡き後、上将軍のレインとラルファスは国の再建に着手する。その一環として、王女シェルファの戴冠式の準備も着々と進められていた。その前日、国民へのお披露目のため、馬車で市中をパレードするシェルファ。しかし、王女暗殺を企てる黒い影がその身に忍びよる─剣と魔法の最強戦士ファンタジー「レイン」シリーズ第２弾。

レインファンのみなさん、吉野匠ファンの皆さんスイマセン。
この小説、わたしにはこれ以上読むのは無理そうです…

最近、さくさく読める小説ばかり読んでるわたしですが、
そのほぼ全てが基本的にキャラ読みです。
美青年が出ていれば、例え内容がくだらなくても読めます。

だけどこの小説、主役とヒロインにまったく魅力を感じないんです…

レインについて
単体で見ればカッコイイとは思います。（好みじゃないけど）
傲岸不遜とはちょっと違う気もするけど、
いつだって「俺が一番！俺天才！」と言ってのける姿勢は天晴れだし、
実際むちゃくちゃ強いしね。

でも、なんかね…勝手すぎる気がするんですよ。
勝手で無茶苦茶で最強の男、というレインの設定は好きなんだけど、
そんなレインを周りが許し過ぎてるからかもしれない。

「アイツはそういうヤツだから」ってレインを許して認めてばかりで、
何もかもがレインの思った通りに展開が運んでしまったら、
逆にレインの傲岸不遜度を低くすると思う。

シェルファについて
彼女についてはもう「どうしようもない」としか言えません。
レインをひたすら信じる姿勢はまぁ可愛げがあると言えなくもないけど、
自覚がないにもほどがあるでしょ…

王位継承者としての責任を放棄してすぐ守られようとして、
嫌いなヤツに舌は出すけどあとの処理はレインに丸投げ。
依存するだけじゃなくてどうして自分の足で立とうとしないんだろう？

シェルファがレインと並んで歩けるように…とは言わずとも、
歩こうと努力しはじめるまでは、とても彼女を見る気になれません。

付け加えれば…
シェルファやユーリ、新たに出てきたセルフィーなど女の子キャラが、
ここまで可愛くない小説を初めて読みました。

でも周りの人間にはちょっと変化がありましたねぇ。
特にレインの忠実な部下ギュンターは素敵でした。
ナイゼルなんて一言もしゃべらないのに可愛いし…

本編だけなら確実に☆1つなんですが、
番外編が良かったので☆2つにしました。

レインがまだ10代半ばに出会った、
その後のレインの心に深く残る言葉を送った老戦士とのお話。

王道中の王道の展開なんですが、
レインにこんな出会いがあったのか…と、安心しました。
この痛みを抱えた無口な少年が、
どうしてあんな傲岸不遜男になったんでしょう？
個人的には番外編のレインのままの方が好みでした。

…うっわ。。。我ながら酷いレビューですね…

『レイン』（1）雨の日に生まれた戦士　のレビュー

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