マックス爺のエッセイ風日記

マックス爺のエッセイ風日記

2017.04.10
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カテゴリ: 園芸・家庭菜園

   山道で観た野草ですが、名前は不明です。 




 スハマソウ(洲浜草)。キンポウゲ科ミスミソウ属の多年草。早春に美しい花を咲かせることから、雪割草(ユキワリソウ)とも呼ばれる。本州と四国に分布する。





 これもスハマソウ。3つに分かれた裂片(葉)の先端は円頭でミスミソウと区別され、葉の表面は無毛。太平洋側の花は白く、日本海側の花は紅色から紫色を帯びたものが混じって美しいそうだ。




 良く似てるけど、ここからはミスミソウ(三角草)。キンポウゲ科ミスミソウ属の多年草。国内では中部以西の山間地に多い。薬用植物で、肝臓、にきび、気管支炎、痛風の治療に用いられる。




 葉は常緑で三角形に近く(ここがスハマソウとの相違点)、3つに分かれている。花弁のように見えるのは6~8の萼片。スハマソウ同様にユキワリソウの別名がある。色は白、紫、ピンクなどがある。




 リュウキンカ(立金花)。キンポウゲ科リュウキンカ属の多年草。葉身は心円形から腎円形で縁には純鋸歯(ギザギザ)を持つ。国内では本州と九州に分布し、湿地などで生育する。花期は5~7月で、若芽は食用可能だが、基本的には有毒で下痢を起こすなどの症状が出る。




 ここからは、キクザキイチゲ(菊咲一華)。キンポウゲ科イチリンソウ属の多年草。キクザキイチリンソウの別名がある。




    本州の近畿以北及び北海道に分布し、落葉広葉樹林の林床に生育する。




 花期は3~5月で、白色から紫色の花を開く。菊に似た花を一輪だけつけることからこの名前が付けられた。




 葉はギザギザに裂け、深い切れ込みが入っている。類縁のアズマイチゲは葉の切れ込みが弱く、しかも葉が垂れ下がっていることで区別がつく由。




 野草園で開花を観たため後日ジョギングコース沿いにある「秘密の花園}を確認したら、今年は例年より3週間ほど早く咲き出していた。地味だが可憐で、私は大好きな花だ。ぽっ




 ここからは、シュンラン(春蘭)。単子葉植物。ラン科シュンラン属の蘭で、春3月~4月にかけて咲くため、この名がある。完全な蕾(右)とやや開き出した花(左)が葉の下に隠れているのが見える。




 ランには樹木などに寄生する種類の他に、地中に根を広げる種類がある。シュンランは後者の地生蘭の代表格。野草園ではまだ蕾状態だったが、私は昨年の3月に宮城県登米市の「みやぎ明治村」で、開花したシュンランの花を観た。薄いクリーム色の優雅な花だった。この株にも2つの蕾が見える。




 ここからはカタクリ(片栗)で、古名は堅香子(かたかご)。ユリ科カタクリ属の多年草。




 早春に花茎を伸ばし1個の花を下向きに咲かせるため、撮影には大変苦労を伴う。宮城県内のカタクリの花弁の内側には、写真のような模様が刻まれている種類が多いみたいだ。




 日差しがないと花は終日閉じたままの状態でいる。開花期間は2週間程度。また地上に姿を現している期間は4週間から5週間の間。その後は葉も茎も全て枯れてしまう。




 結実した実はアリによって地中へと運ばれて翌年発芽するが、花が咲くまでには7年間を要する由。我が家の近辺にはカタクリの群落が何か所かあるが、これだけの自然が今日まで残っているのは、藩祖伊達政宗公が青葉城付近の森を伐ることを禁じたため。「杜の都仙台」の大恩人である。<完>





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Last updated  2017.04.10 06:06:40
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