マックス爺のエッセイ風日記

マックス爺のエッセイ風日記

2017.04.21
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カテゴリ: 東日本大震災
<「閖上朝市」そして復興に向けて・・・>



 日和山から朝市の会場へと向かう。本当は順番が逆なのだが、その方がストーリーの展開から好ましいと思って入れ替えたのだ。たくさんの車が次々に私を追い抜いて行く。へえ~っ。今日は日曜日なので朝市があることは分かっていたが、まさかこれほどの賑わいとはねえ。




 大震災の前、ここ名取市閖上地区は日曜日の朝市が名物だった。お客の目当ては、この新鮮な魚介類。まあ全部がここで獲れる訳ではないが、直接自分の目で確かめながら買うのが楽しみなのだろう。駐車場には溢れるほどの車が停まっていた。へえ。これじゃあ震災前よりも賑わってるねえ。それが私の正直な感想だった。




 商品は魚介類だけとは限らない。近隣の農家が持参した産地直送の野菜や花きも名物のうち。値段も安く、大量に仕入れて行く客。手には大きな袋が幾つもぶら下がっている。




 店舗も買い物客もかつてに比べて大幅に増えている。買い物を楽しむだけでなく、きっと閖上地区の復興を応援する気持ちも強いのだろう。




 魚屋さんの店頭では、買った魚介類を早速焼いて食べる人も。へい、いらっしゃい。焼き立ては美味しいよ。お客さん!!




 ここからは閖上地区の復興の様子を紹介しよう。正面に見える防風林は、津波でほとんど流された。その向こうに新しく築かれた防波堤が見える。高さは8mはあるだろう。これは震災時に出た大量の瓦礫を再利用するなどして構築された。震災後は海岸に瓦礫を処理する臨時の工場がずらりと並んでいた。

 松が生えている辺りに、かつて「名取市サイクルスポーツセンター」があった。1月にはここを会場に、フルマラソンが開催されたのだが、施設は全て津波がさらって行った。大型クレーンがあるのは復興工事中の港湾部だろう。今は対岸へ向かう橋の手すりも壊れたままだ。




 貞山堀では、新しい橋の架橋工事が進んでいた。道路も付け替えて、これまでよりもかなり広げるようだ。




 居住地区の安全性を確保するため、かなりの高さまで盛り土工事が進められている。




 土盛りの上に建設された高層の住宅。これで「東日本大震災」クラスの津波からは守れるとの計算だ。




         遅まきながら着々と復興工事が進む、名取市閖上地区




  既に生産を開始した、海岸部の水産加工工場群。居住区は少し離れた高台にある。






         無人の街に掲げられた「エール」。閖上頑張れ~っ!!



           日和山神社の仮宮前には、こんな絵馬も。



 閖上地区の復興を願って発行されている『閖上復興だより』。避難した住民たちが再びこの地に戻れるのは、果たしていつになるのだろう。





      日和山山頂から閖上の復興を見守る「閖上桜」の白い花。<続く>





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Last updated  2017.04.21 04:30:04
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