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この奇妙なデジャヴはなんなんだろう。強烈な興味がこのジャケットにわいてきました。Thirteen Sensesの2nd「Contact」。2007年リリースです。すでに3rdも昨年出ています。1stと2ndはMercuryから。3rdは違うみたい。個人的には、実に王道のUK叙情派ロックだと思います。Travis、Keane(初期)、Embrace…そんなバンドたちの名前が思い浮かびます。たまらないほどの哀愁を秘めたギターとピアノが奏でるメロディの上に、ふわりと漂うように乗ったヴォーカルが、このジャケットのように眩しいほどです。ギラついたものではなくて、どこか神々しささえ感じるような気がします。先ほどEmbraceと書きました。このジャケット、Embraceに似てる。それがデジャヴの正体で、そう思って、手に取ったのでした。一枚の写真の中に、光と影のはっきりしたコントラストが打ち出されている。直感的に、同じフォトグラファーが撮ったのだろうと思いました。そしてさっきたしかめてみたら、やはり間違っていませんでした。Rick Guestというフォトグラファー。彼はやはり、Embraceの「This New Day」と「Out of Nothing」のアートワークを手掛けていました。とても印象的なジャケットです。ジャケ買いとはよく言ったものですが、このアルバムは、ジャケットの世界観にまさにマッチした、壮大で美しい一枚だと思います。もっと早くチェックすべきでした。
2012.01.31
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Someone Still Loves You Boris Yeltsinの「Tape Club」は、未発表音源や別ヴァージョンのトラックが収録されている編集盤。これを買うにあたって、ええそれはもうタワレコとすったもんだしましたが、しばらく経ってなぜか入荷連絡があったので(たぶんスタッフ間の連絡不足だなあ・苦笑)、まだ買っていなかったしいただくことにしました。この緩いヘタレっぷりが許せるというかたまらない人と、そうでない人と分かれるような気がします。よたるヴォーカル、たどたどしいドラムライン、シンプルなギター。これが、私には新鮮でした。なんだかもう、勝手に助けてあげなきゃいけないような気がして。編集盤ということで、どうしても冗長的なのは仕方ないのですが、収録曲は年代順なので、少しずつ「なんか上手くなった?」という印象があって面白いです。私はヘロヘロなのが好きなので、トータルすると前半の方が好みですが。「Dead Right」のデモがいちばん好きです。アコースティックなWeezerみたいで。この辺の収録曲たちは、2nd「Pershing」付近での収録らしく、アルバムの色が出ているなあと思いました。このバンドを好きになってひとつ成長したのは、エリツィンを英語で綴れるようになったことですね。
2012.01.29
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ここ2年ほど、神戸のディスク・デシネさんでCDを買っているのですが、そこの紹介を見て興味を持ちました。こういうのは滅多に聴きません。というかほぼ初めてかもしれません。フランスのピアニストAlexis Tcholakianによるライヴ録音「Poetic Memory」。The Sunsideというクラブで録っているそうです。クラシックやブラジル音楽と彼のオリジナル曲で構成されているセット。日ごろから、ヴォーカルがないと嫌だとか何とか言っていますが、そんな思いをひっくり返されました。流麗なピアノの調べに、時間を忘れます。ショパンやバッハ、シューベルトがとてもカッコよく、聴きやすくアレンジされていると思います。スウィングするドラムスも、おどけるようなベースの音も素敵。ジャズはいまいちわからんと思ってはいたのですが(今もわからないけど)、クラシックをこんなにスタイリッシュにジャズに落とし込むことができるんだなあと感嘆しました。デシネさんのようなショップの紹介だったからこそ、ジャンルの壁を越えて入り込めたのかなあと思っています。マイスペ
2012.01.26
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アルバムが出た当時は、渋谷のタワレコの試聴機が改悪される前のことで、これもその中に入っていたことを覚えています。聴いてみてすごく気になったのだけれど、そのまま名前を忘れて放置。先日、宇都宮のタワレコの閉店セールで、何かないかと探していたところ、このジャケットが目に留まりました。School of Language「Sea from Shore」。2008年作です。Field Music(私はきちんと聴いたことがありません)のDavid Brewisのソロ活動。声を電子音に加工したような、とても頭に残るリフで幕開け。このリフは後の曲にも出てきます。そういうこともあって、このアルバムは非常に複雑な展開だけれど、とっ散らかった感もなく、終始一貫したスジが通っているように感じます。やわらかな電子音と、少しひねくれた雰囲気のヴォーカルの微妙なバランスが絶妙。曲展開はやっぱり複雑(急にテンポが変わったりするのはざら)だし、このヴォーカルにもクセがあるのだけれど、聴いていて面白いのです。次はどんなアレンジになるんだろう、と。ねじ切れてしまいそうなギターのノイズやガラガラしたドラムは、ふだんならあまり好きではないのだけれど、このアルバムの中では新鮮です。それもこれも、徹底的にねじくれポップなメロディのせいなのかな、と思います。ちょっと神経質そうなこの容貌。ブリティッシュ。
2012.01.24
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Wake the Presidentの2nd「Zumutung!」がいつの間にかリリースされていました。出遅れた。1曲目が少しパンクっぽくて、見事に何音か外れ続ける音程や、投げやりな歌い方に、おやと思いました。2曲目、3曲目と続くうちに、よりギターバンドっぽく聞こえるような気がしてきました。軽やかなビートと少し不遜なヴォーカルが、ポップというよりはロック?かなとも思いました。とてもクールです。♯4「This is New」が私のベストトラック。何度アルバムを通して聴いても、この曲になると一瞬動作が止まってしまいます。胸がヒリヒリとするような、何とも言えず切なく激情的なメロディが印象的です。シングルカットと思われる「Elaine」は、今までどおりのポップチューン。ずっと聴いてくると、跳ねるようなリズムがとても心地よいのだとわかりました。テンポの速さの違いはありますが、このアルバムをキャッチーにしているのはそのリズム感だと思います。soundcloud
2012.01.23
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「グラスゴーのスミスと呼ばれた~」このキャッチで反応しないわけがなく、このアルバムを買いました。The Hardy Boys、再結成後の音源となる「British Melancholy」。彼らはもともと1985年結成のバンドだったそうで。声を聴いてみたら、いやあこの深みのあるソフトな響き。Smithsっぽい。タイトルからも連想させられるとおり、繊細でメランコリック。前のアルバムを聴いていないので、以前はどんな感じだったのかはわからないのですが、このアルバムを聴く限りでは、アコースティックメインでソフトに紡がれていくメロディが、とても美しいのです。溜息がもれます。女性コーラス(たまにヴォーカル)も、透き通った響きでよくハモっています。歌詞がないので、内容がきちんとわからないのが残念なところです。個人的には、掛け合いのようなメロディラインが美しく、歌詞もスウィート(なのかな)な♯4「Please Take My Blues Away」がベストトラック。オフィシャルsoundcloud
2012.01.21
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18日、渋谷クラブクアトロにてのBeirut初来日公演に行ってきました。チケットはソールドアウト(追加公演もらしい)、アルバムも3枚出ているからでしょうか、ファンがいるものですね。ちょっと一般受けはしない音だと思ったけれど、嬉しくなりました。前座のトクマルシューゴさんの後に、BeirutことZach Condonとバンドが登場。思っていたよりひょろっとした子ですね。可愛い。Zachが歌い出した途端に、地鳴りのような歓声が。驚きました。反応があまりにも熱い。勝手に、もっと静かな雰囲気のライヴを想像していたので、これも意外でした。その熱気に応えるかのように、Zachとサポメンのトランペットが鳴り響きます。このアンサンブルが本当に良かった!口が疲れそうな吹き方だけど、迫力満点、圧倒のパフォーマンスでした。たまにホルンに持ち替えていたけど、ホルンの音も良かったなあ。Zachの声も、CDのときほどくせのある感じではなくて、「イイ声」だなあと思いながら見ていました。東欧への憧憬を惜しみなく打ち出したアルバムの世界が、目を閉じるとそこに広がってくるようでした。実際ステージがあまり見えなかったのですが(苦笑)、そこは発想の転換、イマジネーションと音だけに集中することができたというわけで。自分の中にある東欧のイメージや、なんとなくセピア色っぽい風景を思い描いたりして、それもまたなかなか楽しいものでした。トランペットを吹き鳴らすZachの背後に、いろんなものが見えたような気がします。いいライヴでした。もう少し長くても良かったかな。
2012.01.20
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17日、Tokyo Dome City Hallにて行われた、Noel Gallagher's High Flying Birdsのライヴ、2日目の方に行ってきました。初めて行くハコです。どんどん前に詰めていく人たちを横目に、左手のバーのそばでゆったりと。最初からOasisナンバーだったので、テンションが上がりました。久々に見たNoel、元気そうです。笑わないけど、機嫌は悪くなさそうです。声をかけられてちょっと喋ったりしていました。アルバムで聴くと、わりと穏やかな展開に感じる曲だったのですが、やはりライヴは違いました。とてもソリッドで、ロック!なサウンド。Noelの声も良かったです。たまに出にくそうだったけどおおむね。NoelソロもしっかりOasisっぽく聞こえて(当たり前だけど)、兄の偉大さを感じました。新曲だよってやった曲??が良かったのですが、どれだったのか覚えていません。雷みたいにガンガン響いてカッコ良かったんだけど。最後のドンルク大合唱は、やはりいつやっても気持ちいいものです。Noelが、こちらにヴォーカル部分をあずけてくれるところ。これが嬉しくなってしまうのです。5月に武道館も決定です。ムムム、行きたいような気がする…。セットリスト01. (It's Good) To Be Free 02. Mucky Fingers03. Everybody's on the Run 04. Dream On 05. If I Had a Gun... 06. The Good Rebel 07. The Death of You and Me 08. Freaky Teeth 09. Wonderwall 10. Supersonic 11. (I Wanna Live in a Dream in My) Record Machine 12. AKA... What a Life! 13. Talk Tonight 14. Soldier Boys and Jesus Freaks 15. AKA... Broken Arrow 16. Half The World Away 17. (Stranded On) The Wrong Beach ---encore---18. Whatever 19. Little By Little 20. The Importance of Being Idle 21. Don't Look Back In Anger 私はBeady EyeもNoelソロもどちらも好きです。
2012.01.19
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このアルバムもまた、昨年買っていれば必ずベストに入っていたかなという思いがあります。例によってクリスマス会で教えてもらった一枚。Steven Page「Page One」。この人、Barenaked Ladies(私はちゃんと聴いたことがないです)のVoだったようです。Steven Page名義でなくて、A Singer Must Dieという名義でのソロも出ているみたいです。オフィシャルに行ったら売ってたので、ちょっとこれは欲しい。私からすれば、どこをどう取っても非の打ちどころがないくらい、最高で完璧なポップ・アルバムです。彼の声が流れ出した瞬間に、これは絶対好きだ、アルバム全体が悪くないわけがないと確信しました。言いすぎかな。でもそれくらい、一気に魅了されたのです。メロディも人懐っこくて、ヒネたところがなくて、本当に聴きやすいし、この手の音を嫌いだと真っ向から言う人はいないんじゃないかと思います。ドラマティックな展開あり、甘ったるいほどのメロウな展開あり、ほろ苦いバラードあり、と、ラヴソング全開ながらも飽きない構成です。ベタベタな「Marry Me」とか、ゴージャスレトロなポップチューン「Leave Her Alone」が私的ベストトラック。いろいろ見られるし聴けます↓オフィシャル見た目ぽっちゃりで、眼鏡をした船越英一郎みたいな印象も受けますが、キュートな感じです。Tシャツが欲しいくらいです。
2012.01.15
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ようやく買いました。Steve Cradockの2nd「Peace City West」。昨年のクリスマス会の際、一曲聴かせてもらって、これは早く買っておけばよかったという後悔の一枚でもあります。買ってたら昨年のベスト入りは確実でした…。相変わらず、その怖めの容貌やたたずまいとはまるで無縁な、穏やかで優しい声。ギターの響きは、サイケデリックだったり(前作よりもわもわとしている)、降り注ぐ光のシャワーのようにキラキラとしていたり、OCSを彷彿とさせるカッコいいスタイルだったり、彼のポテンシャルがまたもや最大限に発揮されているなあと思いました。よりクラシックでありながら、古めかしいという雰囲気ではないのかな。3曲ごとにinterludeが挟まれていて、コンセプトのあるアルバムなのかなと思いました。もちろん今作もPaul Weller師匠が参加です。うれしい。で、James Buckley(inbetweeners)って書いてあるのですが、これはドラマの俳優さん??英語読むの面倒なので調べませんでした。あ、あとThe MoonsのAndy Croftsも参加!
2012.01.12
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先日、渋谷のタワレコの地下で行われていたセール。いくつか買ってみました。Tom Vek / We Have SoundMidlake / Milkmaid Grand Army EPThe Rocket Summer / Hello, Good Friend.Love Is All / A Hundred Things Keep Me Up At NightThirteen Senses / Contactそれと、3Fでたまたま発見したものHardy Boys / British MelancholyWake The President / Zumutung!この2枚、前日の夜にまさにAmazon ukに頼もうかなと思っていたところだったので、狂喜。聴くものがたくさん増えたので嬉しい悲鳴です。
2012.01.08
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Loney, Dearの新譜「Hall Music」。買ったのは昨年中ですが、今年の音楽聴き初めです。アルバムごとに少しずつカラーの違う彼ですが、今回もまたしかり。印象としては、ドリーミーカラフルポップ。声も以前より伸びやかになっているような気がしますし、シンガーとしての魅力も増したかなあと言う気がします。途中、MewっぽいVoを聴かせてくれたり、朗々とした歌いっぷりを披露したりとなかなか面白いのです。シンセサイザーっぽい音がきいたサウンドも、不思議な雰囲気です。とらえどころがないようで、それでいてとてもポップ。裏ジャケのようにひそやかな緑の庭の中を、夢遊病のようにさまよっている。そんな、本当に不思議な感覚の一枚です。
2012.01.04
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あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。今年も恒例の古本市に行って、ちょこっと買ってきました。でも規模が小さくなってて残念でした…。全部岩波文庫ジェイン・エア/シャーロット・ブロンテサキ傑作集ウィーン世紀末文学選美しい夏/パヴェーゼインカ皇統記/インカ・ガルシラーソ・デ・ラ・ベーガこれだけあるとしばらく楽しめます。
2012.01.03
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