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2004.08.21

テーマ：レンタル映画(818)

カテゴリ：アメリカ映画

チョン・ウェンと
ロイ・オバノンが並んでいる。
中国から来た近衛兵と
カウボーイハットのアメリカ人。
黒髪と金髪。
勤勉で実直な男と
口先だけでいい加減な男。
なんともデコボコしている。
それがいつのまにか二人セットになって
大活躍を見せている。
まるで足りないところを補いあうように。

1881年中国の紫禁城から
王女ペペ姫がさらわれてしまった。
だがジェッキー・チェン演じる近衛兵は
ちっともヒーローじゃない。
人質交換の役目を負う優秀な近衛兵ではなく、
単なる通訳の叔父のかばん持ち。
その名もチョン・ウェン。
はてどこかで聞いたことある名前である。
悪いこと企む方の奴らもなんか上手くいかない。
ロイ・オバノン率いる列車強盗団も
チョンのおかげでさんざんな目に合う。
仲間には裏切られ、札束は空中をひらひら。
ついでに砂漠に首まで埋められてしまうのだ。

ジェッキー・チェンのカンフーは
年齢を感じさせるがそれ以上に
相変わらずエンターテイメントに満ちた凄さ。
それをロイ・オバノンは素直に褒める。
オーウエン・ウィルソンは目を丸くして
人なつっこく演じている。
天性の明るさで自由に生きるロイは、
決して真摯にとは言えないが
良き相棒になってゆく。
見事にチョンがいないと戦えないロイ。
だが物事を進めてゆくのに
真面目さは足枷となる。
ロイの強引な明るさはどんどん
チョンを引っ張ってゆく。

ジャッキーのアクションを楽しむ。
ペペ姫ルーシー・リューもよく動いている。
だがオーウエン・ウィルソンは全然ダメだが、
チョンを助けるのはいつもロイである。
そしてロイはどんな場合でも
命を大切にする。
自分の命はもちろん人の命も。

西部劇へのオマージュも豊富らしいが
フォローするのは到底無理。
それでもジャッキーは相変わらずで
オーウエン・ウィルソンは陽気で明るい。
デコボココンビというのは
観ていて微笑ましい。
デコボコだから言い争ってばかり。
とんでもなくウルサイ。
それでもいつだって助け合っている。
お互いを認め合っている。

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