スポニチアネックス 1月28日(火)17時54分配信
テレビや雑誌で活躍した料理研究家の小林カツ代(こばやし・かつよ)さんが23日、多臓器不全のため死去したことがわかった。76歳。大阪市出身。葬儀は近親者のみで行った。後日、お別れの会を開く。
【写真】長男は料理研究家のケンタロウ氏
28日、小林さんの料理レシピが掲載されている公式HP「KATSUYOレシピ」で明らかにされたもので、「ユーザーのみなさまへ」とし、「今日は、少し悲しいお知らせがございます。皆さまに長きにわたり親しまれてまいりました料理研究家小林カツ代は、2005年夏にクモ膜下出血を起こしたあと、ゆっくりと療養しながら、このサイトを日々楽しんで、静かに暮らしていましたが、去る1月23日(木)に家族が見守る中、安らかに天国へと旅立ちました」と報告している。
また、「仕事が大好きな人で、熱血で、人や動物のために睡眠を削っても働く先生でした。過酷なスケジュールを、笑い飛ばしながら片づけ、日本中の人が美味しい幸せに包まれること、平和なこと、それを何よりも望んでいる人でした」と約50年にわたって料理の研究を続けてきた姿勢を説明。さらに「生前、『私が死んじゃっても、美味しい私のレシピは永遠にそこの家の家庭料理として残るのが嬉しいわね』と、大好きな珈琲を飲みつつ、笑いながらスタッフに話をしていました」と語っていたことを明かし、6000にも上る料理のレシピに小林さんの願いを託していくことを報告した。
小林さんは、結婚後に料理の勉強を始め、テレビのワイドショーへの投書をきっかけに番組に出演。料理研究家として一線で活躍。NHKの長寿番組「きょうの料理」などでも出演し、料理教室を主宰。キッチン雑貨のプロデュースからエッセーの執筆、阪神大震災の被災地支援まで幅広く活動。「小林カツ代の超料理法」「カツ代ちゃーん!」「いただきま~す」など200冊近い著書を出版した。
長男で料理研究家のケンタロウ氏(41)は、12年2月にオートバイを運転中、首都高速道路で単独事故を起こし、約6メートル下の道路上に転落。頭部骨折などの重傷を負い、リハビリを続けている。
米大リーグ・ヤンキースのイチロー選手ら一流打者のバットを数多く手がけたバット作りの名人で、ミズノテクニクス社の嘱託社員、久保田 五十一 さん(70)が28日、岐阜県養老町の同社で記者会見し、今年4月に引退すると発表した。
1959年、15歳でスポーツ用品メーカーの美津濃(現ミズノ)に入社。材木管理などの下積みを経て、一貫してバット作りに携わってきた。元ヤンキースの松井秀喜さん、落合博満・現中日ゼネラルマネジャー(GM)らの信頼を得て、その活躍を側面から支援。国産バットの品質向上に貢献し、2003年には「現代の名工」に選ばれた。これまで削ったバットは、数十万本に上る。
社内で後継者が育ったため、退社を決意。久保田さんは「これまで選手の成績が悪いと、つらい気持ちで野球を見ていた。これからは素直に楽しんで観戦したい」と笑みを浮かべた。
(2014年1月28日20時01分 読売新聞)
PR
キーワードサーチ
カテゴリ
カレンダー
フリーページ
サイド自由欄