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森の声

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2024.04.01
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カテゴリ: カテゴリ未分類
便利な道具や機械、便利な社会インフラなどの囲まれて生活している現代人はあまりからだを使っていません。
この場合の「からだ」とは、スポーツや労働をするための筋肉だけでなく、感覚の働きや、呼吸の働きも含みます。

「意識の働きとつながったからだ」などほぼ使われていません。ほとんどの人が無意識的にからだを使っています。スポーツをやっている人でも、「思考や感覚の働きとつながった筋肉」は使っていても「意識の働きとつながったからだ」は使っていません。

では、「意識の働きとつながったからだ」とはどのようなものなのかというと「茶道でのからだの使い方」や「呼吸法におけるからだの使い方」のようなものです。太極拳でも「意識の働きとつながったからだ」を大切にしています。

ですから、意識とからだをつなげるために厳しいスポーツをやる必要はありません。むしろ厳しいスポーツは逆効果になってしまいます。
筋トレも不要です。そして、今皆さんが行っている日常生活の中に簡単に取り込むことが出来ます。

大切なことは、ちゃんと自分の心や、感覚や、呼吸を意識しながらからだを動かしているのか、日常生活を送っているのかということなんです。
そしてこれが、自分が自分であるために、そして、心の安定を得るために必要なことなんです。

これは一般に「マインドフルネス」と呼ばれているものと同じようなものです。

現代人は筋肉的な活動量も圧倒的に少ないですが、それ以上に問題なのは、意識や、感覚や、呼吸とつながったようなからだの使い方を忘れてしまったことなんです。

「じゃあ具体的にはどうするのか」ということですが、特別に難しいことはありません。丁寧に歩き、丁寧にからだを使い、丁寧に階段を上り、丁寧に包丁を使い、丁寧にお掃除をし、丁寧にお皿を洗えばいいのです。

と書いている私がこれが出来ているのかというとお恥ずかし限りですが、出来ていません。でも意識するように努力はしています。

歩いている時には姿勢を意識しています。ただ立っている時にも姿勢や重心の位置を意識しています。階段を上る時には筋肉や骨格の動きを意識しています。
動きの練習をする時も、からだ全体がつながっているかどうかを意識しています。

こう書くと、なんか特別なことのように聞こえますが、多分、昔の日本人にとっては当たり前のことだったのではないかと思うのです。
それが日本人の美意識の根底にあるからです。
「躾」(しつけ)という言葉はその意識の表れなのではないかと思います。

現代社会でも、アーティスト達はそのような意識とからだの使い方をしています。ヨガなどをやっている人もこのようなからだの使い方をしているのではないかと思います。

子どもの頃からの様々な芸術活動の体験が、このような意識とからだの使い方を目覚めさせてくれるのではないかと思います。そしてそれが、子どもの心の安定を育て、子どもが自分らしく生きる精神的基礎を育ててくれるのではないかと思います。

学校の成績には関係していませんが、子どもの心とからだの健全な成長には必要なことなんです。でも、シュタイナー教育以外の現代の学校教育では完全に無視されています。





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Last updated  2024.04.01 10:06:12
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