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森の声@ Re[1]:「思春期以降の育ちを支えるもの」(普遍的な世界と出会う)(10/17) フィービーさんへ >孤独🟰幸せではない…

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森の声

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2024.04.12
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カテゴリ: カテゴリ未分類
親や先生の言うことを聞かない。
「みんなと一緒」が出来ない。
自分勝手なことばかりしている。
場の状況が理解出来ない。
言葉が通じない。
ちゃんと対話が出来ない。
ちょっと注意しただけ、ちょっと叱っただけ、ちょっと間違いを指摘しただけですねてしまう。
このような「困った子」「扱いにくい子」は皆さんの周りにも普通にいるのではないでしょうか。

知的な発達が遅れている子もいれば、知的な発達には問題がない子もいます。勉強が出来る子にもこのような状態の子はいます。

じゃあ、勉強が出来るのなら問題はないのかというとそんなことはありません。どんなに勉強が出来ても、人は一人では生きていくことが出来ないからです。

このような状態の子は、会社に入っても、上司や先輩の指示に従うことが出来ません。ちょっと指導したり注意しただけで「パワハラだ」と騒ぎたてます。また、深く傷ついてしまい会社に行くことが出来なくなってしまう子もいます。
自分勝手なやり方をして失敗しても、自分の責任を認めません。

最近は「ハラハラ」などという現象も起きているようです。
「ハラハラ」とは、何でもかんでも「これはハラスメントだ」と騒ぎ立てるハラスメントのことです。
ネットの記事などを見ていても、「ちょっと注意しただけでパワハラだと言われるので、若い社員に指導や注意することが出来ない」などというようなことを書いている人もいます。

最近の子は「電話」が苦手なので、会社に入って電話を取るように指示しただけで苦しんでしまう若者もいるようです。これを 「TELハラ」 というそうです。

会社員として当然の仕事を行うことを求めること自体が「ハラスメント」として扱われるような現象が起きているのです。

学級崩壊を起こしている子ども達も同じような感覚なのかも知れません。
学級崩壊を起こしている子ども達に自由に話をさせたら、「なんでイスに座っていなければいけないんだ」、「なんで、先生の話を聞かなければいけないんだ」、「なんでおしゃべりをしてはいけないんだ」、「そういうことを押しつけるのはハラスメントだ」などと言い立てるかも知れません。
さらには、学校に行くことを強制することや、お手伝いを求めること自体が「大人からのハラスメント」になってしまっているのかも知れません。

昭和の人間からしたら、「何を甘えたことを言っているんだ」ということになるのですが、本人達は甘えているわけではなく真剣なんです。本当に苦しいのです。幼い時からそういう感覚で、そういう環境の中で暮らし、遊んできたのですから。
だから何らかの対処をする必要があるのですが、でも、対処のしすぎは状態の悪化を招くだけです。

子どもは保護を必要としています。でも保護のしすぎは子どもの自立心の育ちを阻害し、子どもの成長に良い影響を与えませんよね。それと同じです。だから難しいのです。
このような問題は子どもの気持ちを受け入れ、苦しみを取り除くだけでなく、子どもの成長とセットにして考える必要があるのです。

このような状態のままでは、会社だけでなく家庭でもうまく行かなくなってしまうからです。
結婚すれば共同で生活しなければなりません。お互いに相手のことを思いやりながら暮らす必要があるのです。子どもが生まれたらなおさらです。
男性であれば家事や育児を手伝う必要も出てくるでしょう。女性であれば子どもの気持ちや発達に寄り添う必要もあるでしょう。

でもそれをご主人に求めると「俺が何でそんなことをしなければいけないんだ」と文句を言って拒否する男性もいます。というか、お母さん達の話を聞いているとそういう男性は結構多いようです。
それで結婚してパートナーがいるのに、一人だけで子育てに苦しんでいるお母さんもいっぱいいます。

お母さん達に子どもの気持ちや発達に寄り添うようなことを求めると「子どもの犠牲にはなりたくない」と言う人もいます。

最初からそういう面倒くさい人間関係が発生する結婚を望まない若者も増えて来ました。
嫌いになったら簡単に分かれることが出来るクールな人間関係の方を好む人が増えたのです。それはネットの中の人間関係と同じです。

私は、少子化の原因は「子どもを望まない人」が増えたからではなく、「結婚自体を望まない人」や「夫婦で助け合うことが出来ない人」が増えたからなのではないかと思っています。
だとしたら、子育てをしている人にお金をばらまいても子どもは増えないでしょうね。

お母さんもお母さんで、「子どもの犠牲にはなりたくない」と、子どもよりも自分がやりたいことや自分の都合を優先してしまう人が増えて来たような気がします。
そのような感覚の人にとっては、「母親としての義務」を求められること自体がハラスメントになってしまうのでしょう。「ハハハラ」です。「三つ子の魂百まで」という言葉に対してハラスメント的なものを感じる人も多いです。

政治家に、「国民の方を向いたちゃんとした政治」を求めるだけで攻撃されたと感じる政治家も多いですから、これは根が深いですよね。
難しい時代です。





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Last updated  2024.04.12 08:27:55
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