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2007年06月22日
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テーマ: Jazz(1970)
カテゴリ: JAZZ(Grazie Italia )
Jazzitaliano Live2006/06 Rita Marcotulli
con Palle Danielsson 
e Peter Erskine
梅雨に入った。。
降ったり、やんだり、、じめっとした空気が肌に張り付く感じ。
人並みに、、ちょっと憂鬱。
あぁ~、カエルだったらよかったのにねぇ。
きっと、うれしくて、跳ね回ってるよね。
イタリアには梅雨ってないそうですが、六月は大変暑いのだそうです。

ぴょん、ぴょん、、、ぴょん、、と、芝生を横切ってやってきました「Casa del Jazz」。(^_^);
残り三枚になったチケット。
大切にしまいすぎて、引き出しの奥でカビが生えないうちに使わなくちゃね。

今日の主役は、Rita Marcotulli。
イタリアはローマで生まれた才媛リタさま。才媛って、言葉、、きっと本人は嫌なんだろうなぁ。
その視野は北欧方面から、アフリカを遠く見据えたヨーロッパ全土。
基本的には硬質でアブストラクトな雰囲気をただよわせながら、凝ったコードをガンガン入れて弾きまくり、時々乙女ちっくなフレーズで落として泣かせるピアノ姫です。(ホントか?)
イタリア的叙情や哀愁はあまり感じないアルバムがおおいけど、 「L'Amico Del Vento」 なんて聴いてると、やっぱ、イタリア娘だなっ。
まぁ、できるヤツは何でもできるのでしょうね。

と、入り口で、メンバーを確認。。。。。
おぉぉ、、彼女のピアノのアイドルを知ってる人は、にんまり。。でしょう。。
Peter Erskine Trioに、ジョンテイラーのかわりに彼女が座るわけですから。
ほぉぉ。。。。
Peter Erskineは、アメリカ生まれで、あのWeather Reportのドラマーです。
いやぁ、いろんなところにいるよねぇ。名前のイメージのまんま、澄んだ綺麗な音ですよねぇ。
Palle Danielssonは、スウェーデンのベーシストです。ご存じキースのヨーロピアン・カルテットっす。Garbarek関係かなぁ、、Bobo Stenson(彼女のアイドルだよねえ)とも仲良し。つうことで、自分のリーダー作には、彼女もいたりします。
そう、結構、、凄い多国籍メンバーっす。

可愛い笑顔がお得意のリタさまも、お腹の周りにちょっと、気になるお年頃。
ジャケット&パンツスーツでしっかり防御。(何を)
アースキンも、、パレダニエルソンも、、う~ん、共通項は、お腹まわり。。かな。
流行のメタボラ。。。(バッシ)

いきなりオリエンタルなメロディ。は、内部演奏かな。(と、マジなつぶやき。、、どうなんってるんだろう?いや、、ほら、前に大男でよく見えないのでありまっす。(^_^);)
雲の切れ目から陽が差すように、美しいメロディが見え隠れする、厚いハーモニー。
隙間の無い音のシャワー。La Stada Invisible、まずは、3人で気のあったお姿をお披露目。。。
単音、短音、、モールス信号の探りあい。アブストラクトな掛け合いから、始まるのもリタさまのオリジナル、G continuo。ちょっと、無機質、堅いフレーズをぎくしゃく重ねていくうちに、なんだか、ちゃんと、曲になる。まぁ、フリーなアプローチなんだけど難解さは全く無く楽しく聴けます。

拍手とともに始まる、抜き足差し足の子供動きのように、ミニマルなフレーズを繰りかえしながら、次第にテンションがましていく、アースキンの曲Woth The Wait。
流暢としかいいようのない、パレダニエルソンのクールビューティなソロ。
繊細なアースキンのシンバルの音で始まるAutumn Rose。「Live at Rocco」で聴く、アランパスカの陽光ある透明感とはまた違う少しダークな雰囲気をただよわせた秋の薔薇。硬質なリリシズム満開。知的で都会的なリタさまのピアニズム。沢山の音が敷き詰められていても優雅。

ベースソロからはじまるJuppiter。う~ん、全能の神ゼウス?それとも、木星?
ちょっと、暗く荘厳な雰囲気が漂います。時々入る何気に恐いドラムの煽りがカッコイイでっす。ストーリーがありそうな曲で、いろんなイメージが膨らむ演奏。
もっちろん、ベースが大活躍。
何かが始まりそうで、始まらない、精神的な不安が膨らむ曲なんですけど。
どうにかしてくれぇ、、って叫びたくなるんですけど。
恐くて焦ってしまうんですけど。
これでもかって。。ずず~っどどん。
次は火星です。いや、戦争の神マースかな。これも、パレダニエルソンの曲で、今度はアルコではじまりまっす。ピチカートのソロにうつても、クラシックのような荘厳な感じに曲です。そこにリタさまのクラシカルなタッチのピアノがかぶさり、最後まで格調の高く歌いあげます。

一転、ロックテイストの強い内部奏法から入るPlan 9はアースキンの曲。。(これって、すご~~く似た曲聴いたことありまっす)
リタの出す音はエレベのようにきこえちゃう。鍵盤の演奏になってからも、一筋縄でいかない本領発揮。低く這うような単発的フレーズから気づけばアバンギャルド数歩手前。。ふぅ~~。
で、飴がぶら下がります。硬質で澄んだフレーズからはじまるAurora。
ふたたび、パレダニエルソンの曲。オーロラ。。というより、、前の流れから、曙女神アウロラ?なんでもいいや。
透明で抒情的、クリスタルのようなリタのピアノは女神の羽衣のように優美。
応えるベースソロも見事。いいよぉ。
北欧の澄み切った夜空が浮かぶ。って、オーロラよねぇ。。これ、文句なく大好き☆

アースキンのドラムソロが冒頭にフィーチャーされたBulgaria。
これも、「Live at Rocco」にありましたねぇ。。
3人体制になって、アップテンポで失踪。スリリングに駆け抜けるリタさま。
互いの演奏にインスパイアされながら、真剣白刃取り。切れ味よく、ちょっと苦み走った演奏。
彼女によるメンバー紹介で、終演。

色彩的変化にも富んだ面白いライブだった。
大人の甘さ、ビタースィートな感じ。
リタさまの変幻自在もよかったけれど、パレダニエルソンの風雅な空間が拡がる感じのベースプレイは二重○でしたぁ。
もちろん、アースキンさまのダイナミックでいながら、繊細な音使いってのがあってこそのライブでございました。

しかし、リタさま、あなたはやはり私の憧れです。(うっとり)
可憐で「強い」。。。お慕いもうしあげます。(きっぱり)


1. La Stada Invisible
2. G continuo
3. Woth The Wait
4. Autumn Rose
5. Juppiter
6. I Mars
7. Plan 9
8. Aurora
9. Bulgaria

Rita Marcotulli(p)
Palle Danielsson(b)  
Peter Erskine (ds)

Palaexpo (JIL0601) 2006

これ、ライブで目の前で聴いたら、すごく面白いとおもうよ。
3人とも、凄すぎる。凄すぎる。
最近、一番のジャズ色強いリタさまの演奏でが聴けたのではないでしょうかぁ?
終わってみれば、彼女の曲は2曲でしたねぇ~。

梅雨は鬱陶しいけど、紫陽花は雨が無くては美しさが半減しますね。
彼女の美しさを引き立てるには、アブストラクトと言う名の霧が必要です。。。





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最終更新日  2007年06月22日 17時36分54秒
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