リリカルでブリリアントな!スベンソンのピアノに導かれ、はじまるLittle Unhappy Boy。 コケティッシュな二人の絡みも楽しく、若い二人の親しい インテンポになってからの、リーナのスィンギィーな歌いっぷりも既に貫禄ものです。 タイトル曲Close。しんみりと、、想いの溢れる曲。 好きなYou've Changedに雰囲気が似てるナ、、、。。 言葉も、メロディーも一緒に彼女の想いをはこびます。 スベンソンのピアノは、ダイナミクスの表現が見事だなぁ、、って、思う。 ピアノだけど、、ちゃんと呟くのだもの。。 優しいピアノと、柔らかな軽いスキャットではじまったのが、Here, There And Everywhere。 おぉ。。二人の自然で素直なやり取りが、とってもフレッシュ! ポップで、かわいいスベンソンです。
悲しみが静かに込められたピアノのフレーズ。。最初の1音でそれがわかるんですよ。。 はじまったのは、Never Let Me Go。エモーショナルに歌い上げる。。 大人の愛は、涙は見せないのが、決まり。 私だったら、こんな風に素敵なピアノが付き添ってくれたら泣かないナ。 スベンソンのソロは、リーナの歌と同じように素晴らしい表現力だと思います。 ブルーベックのIn Your Own Sweet Way。ジャィーで小粋な仕上がりに。。 アカペラではじまるバーリンのYou Can Have Himもシンプル。。
モンクのRuby My Dearね。ちょっと、モンクライクに飛び跳ねるスベンソンもリーナもなんだか可愛い。 呟くようにはじまった.I Wish I Didn't Love You Soは、次第に感情がほとばしる。。 クールでちょっとひねった感じのスベンソンはダンディ。 ブラックフィーリングタップリに、ちょっと迫力ある凄みが聴けるのがYou Let My Love Grow Cold。 Spring Can Really Hang You Up The Mostは、再び語りかけるように。 躍動感のある力強いピアノと戯れるようにI Hadn't Anyone 'Til You。 優しく、、May I Come In。
終演は、再び二人の名前が並ぶWaltz For The Lonely Ones。 タイトルは、、ちょっと凄いけど、、あきらめにも似た明るさが漂うのですよね。 人は最後は独りだけど、それは悲しいことでは無いはずです。。 静かな時間が流れます。 二人ともダイヤの原石、って、感じなのかなぁ。。 でも、原石でもダイヤなだけあるわけで、あちこちで素敵な輝きを放っていました。
1.Little Unhappy Boy 2.Close 3.Here, There And Everywhere 4.Never Let Me Go 5.In Your Own Sweet Way 6.You Can Have Him 7.Waiting 8.Ruby My Dear 9.I Wish I Didn't Love You So 10.You Let My Love Grow Cold 11.Spring Can Really Hang You Up The Most 12.I Hadn't Anyone 'Til You 13.May I Come In 14.Waltz For The Lonely Ones
Lina Nyberg (vo) Esbjorn Svensson (p)
巡り合わせというか、、タイミングって、、言うのは、、恐ろしいもので、Esbjorn Svenssonの凄さは認めていたものの、、なんだか、自分の中で消化できない方向に進んでるようで、、あまり熱心な追いかけはありませんでした。 今年の夏のはじまる前にLove Is Real / Ulf Wakeniusを聴きながら、ウルフの素直な感情表現もあって、スベンソンの持っている本来の魅力に、、なんだか、気がついた気がしていたのです。 そして、遅まきながら、、新しいアルバムを聴くぞ!って、感じだったのですが。。 それから、2週間くらいで死んじゃったのです。 もちろん、個人的な接点無ければ、今まで追っかけしてたワケでも無いのですが、、 ほんと、驚いてしまいました。。 いろんな方が追悼に、いろいろなアルバムをかけていたけど、文字にできるほど彼をききこんで無いのですよねぇ。。