Sweet Jazz Trioは、スウェーデンのコルネットのLasse Tornqvist、ギターのMats Lasson、ベースのHans Backenrothのちょっと変わったトリオ。この手の編成は大好き。静かでジェントル、オーソドックスな感じで日本的な情緒にもぴったりで人気。 Lasse Tornqvistのコルネットはまさに、誠実、そして、優しい。尖ったものがまったく無い感じがする。 その彼が、デュオのお相手に選んだお相手は、やはり、スウェーデンのピアノ貴公子といわれたヤンラングレン。北欧的な透明感と、アメリカのジャズへの敬愛も強く感じる素敵なピアニスト。このブログには、いろんなアルバムが紹介されてます。オーソドックスなピアノトリオが多かったので、ACTに移籍したときは、びっくりしました。 と、どうやら、何年こしの想いが通じての逢瀬のようで、それはそれは心がホッコリするアルバムになってますよん。
幕開けはタイトル曲。ラングレンの美しくも哀愁のあるピアノに導かれるようにトゥーンクヴィストがメロディを丁寧に吹き上げる。それは、ほんとうに歌うようで、ほとんど原曲のメロディをそのまま。優雅なラングレンのピアノも深く心に沈む。テンポよくThanks A Million は、はずむようなたのしい会話。 そして、この時期、ベタベタな枯葉。でも、ゆっくりとテンポで、人生を振り返るようなコルネットの音色はもう涙が出そう。百恵ちゃんの秋桜じゃないけど、近頃涙もろくなったわたしにはやばいな。呟くようなコルネットの会話に、それは誠実なバックをつけていくラングレン。ソロも情感がこもった良い演奏。互いを尊重しあう感じが、また、思わず、ぐっと来ちゃう。
I'm Confessin' は、方を寄せてとうとう語り合うように。 古い曲でLittle Man You've Had A Busy Day。きっと曲を聴けば、あぁ、、って、思うはず。 素朴なメロディと柔らかなコルネットの音色がぴったり。甘く、柔らかく、時間が止まってしまいそうな静かな時の流れ。。歩き出して、Moon Light Becomes You。 北欧情緒たっぷりのDanny's Dream。少し影のある二人の演奏が心に余韻を。。 わたしが時々口ずさむThe Very Thought Of You 。トゥーンクヴィストもちょっとハスキィーボイスで。(^_^);
唯一のオリジナルJill。トゥーンクヴィストの奥さまのお名前。これがとても美しいバラード仕立てで、素直な慈しみの気持ちが伝わってきます。(涙)We Fell Out Of Loveは、ライナーで始めて知りました。イギリスのトランペッターの曲だそうですが、これがまた素敵なメロディ。これでもかと、続くロマンティックなナンバー。。 My Queen Is Home To Stay。。しっとりと秋の景色。とハートウォームでエレガントなラングレンのピアノ。 終演は、Vidarna Sucka Uti Skogarna スウェーデンの古い民謡だそうですが、淡々とした中に何ともいえない哀愁が漂うメロディ。二人の会話は、ほんとうに静かで静かで、暖かな暖炉の前で、昔の想い出を浮かべるようです。静かに終演。
1. Everything Happens To Me 2. Thanks A Million 3. Autumn Leaves 4. I'm Confessin' 5. Little Man You've Had A Busy Day 6. Moon Light Becomes You 7. Danny's Dream 8. The Very Thought Of You 9. Jill 10. We Fell Out Of Love 11. My Queen Is Home To Stay 12. Vidarna Sucka Uti Skogarna / The Winds Sigh In The Wood