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2010.04.10

「ビルマ、パゴタの影で」を見て

テーマ： DVD映画鑑賞(14235)

カテゴリ：映画鑑賞

私が見て素晴らしいと思いつつも、ブログで紹介しそびれている映画の数々の中から1つ

ご紹介いたします。

【20%OFF！】ビルマ、パゴダの影で(DVD)

ビルマ、パゴダの影で(DVD) ◆20%OFF！

↑↑↑　なぜかDVDのパッケージデザインが2種類もあったので、2つとも載せておきます。↑↑↑

2004年スイス映画です。

スイス人のアイリーヌ・マーティー監督と撮影スタッフは、1988年に民主化デモが強行

制圧されて約20年経つ軍事政権下のビルマ(ミャンマー)に偽の撮影目的で入国し監視を

撒いてジャングルに入り、知られざるビルマの実態を取材します。

家や畑を焼かれ家族を惨殺されジャングルを逃げ回り、長年迫害され続ける少数民族の

人々、反政府勢力としてジャングルで軍と戦う元大学生のレジスタンス、両親を軍に殺され

幼くして孤児となって難民キャンプに身を寄せる少数民族の子供達。

ビルマの現実を世界に知らせるためならと、思いだすのも辛すぎる経緯や心境をカメラの

前で語る人々の姿には、見ていて涙が止まりません。

常に命の危険を感じながらも、山を越え、ジャングルを抜け、取材・撮影を完遂し無事

母国に帰り映画を作り上げた監督とスタッフの強い意志と勇気に敬意と賞賛を贈ります。

他国から自国を守るためではなく、自国民である少数民族の人々を迫害・殺害するために

多額の国防費を使い、国民のための医療や福祉にはほとんどお金を回さないため、

軍事政権の幹部とその家族は国内の病院には行かず、シンガポールの病院に行くとのこと。

自国民を迫害し殺害する猟奇的な政府に苦しめられるビルマの少数民族の人々はあまりにも

悲惨です。ポルポト政権下のカンボジアのようなのでしょうか。

鳩山政権は、ビルマ難民を今後3年間で90人受け入れるという第3国定住実施のため、

タイのキャンプで2月に定住希望者の面接を行ったそうですが、

受け入れた人々が日本に来たことを後悔や絶望することが絶対にないように、日本に来て

よかった、早く日本社会に溶け込み自立出来るように頑張ろうと思ってもらえるように、

定住後も定期的に訪問し相談を受ける相談員の派遣とか、必要な行政支援を柔軟に出せる

制度とか、数年間はしっかりとしたサポート体制で見守り続けてあげてください。

半年間の研修だけで後は知らないというのでは、あまりに無責任ですから。

私は今後軍政権下での国名ミャンマーと呼ぶのは止めます。

欧米のように、あの国のことはビルマと呼ぶことにします。

本作DVDの特典映像として、監督が来日した際の会見映像等が見られます。

☆☆☆☆☆

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