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2011.01.27

【27%OFF】［DVD］ウォー・ダンス響け僕らの鼓動

2007年アメリカ映画です。

サンダンス映画祭2007ドキュメンタリー部門監督賞を受賞、第80回アカデミー賞長編

ドキュメンタリー部門にもノミネートされたそうです。

文部科学省選定少年向き、同省特別選定青年・成人・家庭向きにも指定されています。

監督はショーンとアンドレア・ニックスのファイン夫妻だそうです。

アフリカ、ウガンダ北部は反政府軍勢力によるアチョリ族への略奪・虐殺・誘拐等が

過去20年間も続き、20万人もの子供達が紛争で親を失い、3万人の子供達が強制的に少年兵

にされたのだそうです。

そして、アチョリ族人口の約90％に相当する200万人が反政府勢力の殺戮を恐れて避難民

キャンプで生活をしているのだそうです。

政府軍が24時間体制で警備するパトンゴ避難民キャンプでは6万人が生活し、キャンプ内に

あるパトンゴ小学校は、地区大会を通過し初めて2005年の全国音楽大会に出場することに

なります。

ウガンダ国立劇場で開催される全国大会は、聖歌合唱、器楽、伝統舞踊等計8部門に計315校

の代表が出場し3日間かけて演技審査が行われるのだそうです。

パトンゴ小学校から出場する生徒の中で、木琴が得意な14歳の男子生徒アケナ・ドミニク、

聖歌合唱で出場する13歳の女子生徒アリーマ・ローズ、伝統舞踊で出場する14歳の女子生徒

アチャン・ナンシーの3人にスポットを当て、パトンゴ小代表がウガンダ全国大会で演じる

までを追っていきます。

反政府勢力に自分の目の前で両親を殺害されたとか、父親だけ殺害されバラバラにされその

遺体を拾い集めて埋葬しろと母親が強要されたとか、幼い頃に誘拐され少年兵にされた上

見ず知らずの住民を殺さねば自分が殺されるところだったという身の上話を3人の少年少女が

カメラを正面に見据えながら語ります。

思い出したくないはずの悲しすぎる身の上話をするだけでなく、その現場とおぼしき場所に

本人達を再び立たせる映像もありました。

(近づきたくないはずの場所なのは撮影する側も承知のはず、でもトラウマを背負っている

であろう大きな大きな傷を心に負った子供にそこまでさせる必要はあるのかと私は見ながら

考えてしまいました。)

しかし残酷な映像がないので、小学生・中学生に安心して見せられるドキュメンタリー映画

です。

歌って踊る時だけ悲しい現実を一切忘れ夢中になれるから嬉しいという境遇を、日本の

子供たちは想像できるものでしょうか。(大人でも難しいかしら?)

食事やおやつ、着るものや持ち物、テレビ・ゲーム等がいつも自分の満足いくものでないから

と不平不満を並べることがいかに贅沢なわがままであり、平和を享受し経済発展を成し遂げ

先進国となった日本という国に生まれ育った故に可能なのだと日本の子供達に自分で気づか

せるためにも、是非この映画を各小・中・高校で上映してほしいと思います。

学校で見る時間を設けられたら、日頃社会情勢に関心を示さない子供でも見ざるを得なく

なりますから。

歌い踊るパトンゴ小学校の生徒達の輝く瞳と全身の躍動感がとても印象的です。

また、アフリカの空のダイナミックな映像、音楽も素敵です。

パトンゴ小学校の生徒達が音楽を心の拠り所にして、亡くした家族の分まで生きる気持ちで

逞しく前向きに成長していってくれることを心から祈りたいと思います。p(・∩・)q

☆☆☆☆☆

↓↓↓　何度もご紹介してますけど、こちらもミャンマー軍事政権から略奪・殺戮等の迫害を

受け続け親を殺害された少数民族カレン族やシャン族の孤児達の姿が今でも脳裏から離れ

ません。

スイス人女性監督の潜入取材ドキュメンタリー作品です。

その度胸とジャングルを移動しながら撮影したという映像には大変驚かされました。

ところで、昨年日本が受け入れたビルマ難民家族はその後どうしているのでしょうね。

報道がないからわかんないなあ。