星とカワセミ好きのブログ

2022.11.14
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カテゴリ: 美術 / Art
朝日新聞朝刊 文化「語るー人生の贈りもの」(2022年9月26日~2022年10月21日)で、漫画家・芸術家の楳図かずおさんのインタビュー記事(聞き手:黒田健朗氏)があり、楽しく読みました。

私は楳図かずおさんの漫画「まことちゃん」や「漂流教室」が大好きです。
楳図さんのレコードを買い、何度も聴きました。「ビチグソロック」はいまでも歌えます。

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朝日新聞朝刊 文化「語るー人生の贈りもの」(2022年9月26日~2022年10月21日)
漫画家・芸術家の楳図かずおさんのインタビュー記事(聞き手:黒田健朗氏)

①2022年9月26日 グワシ! 未来を描いてみよう
②2022年9月27日 怒らぬ両親 不思議さを感じた
③2022年9月28日 村の「へび女」の怪談 ねだった
④2022年9月29日 脱・手塚かぶれ 自分の絵柄完成
⑤2022年9月30日 知らぬ間に出版 腹は決まった
⑥2022年10月3日 上京 俳優にも挑戦し丸坊主に
⑦2022年10月4日 恐怖を追求 でも「いらない」と
⑧2022年10月5日 超多忙 2日で作品仕上げないと
⑨2022年19月6日 時代先取り 真剣な「漂流教室」
⑩2022年10月7日 「まこと」ブーム ポーズの由来は
⑪2022年10月10日 持ち込みから 音楽の仕事続々と
⑫2022年10月12日 調べすぎず大胆に 「AI」は偶然
⑬2022年10月13日 くたびれた 未練なく休筆
⑭2022年10月14日 テレビの楽しさ 「生きている」
⑮2022年10月17日 住まいにこだわり 不本意な思いも
⑯2022年10月18日 映画撮るなら、大うそこきたい
⑰2022年10月19日 ホラーとギャグは人間の中と外
⑱2022年10月20日 「漫画のカンヌ」受賞で創作欲に火
⑲2022年10月21日 大芸術家 次は何に向かうのか

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記事の一部を紹介します。番号は連載記事の番号です。

③《3歳から6歳まで暮らした奈良県曽爾(そに)村では、父が語る地域の伝説が楽しみだった》
夜、子守歌代わりに話してくれた「お亀池のへび女」という怪談を特に何度もねだりました。ある男が、妻のお亀のぬれた足跡を見つけます。不思議に思ってあとをつけると、お亀は深い池の中へ。
「二度と来てはいけない」と言われるのですが、男は赤ん坊がお乳を欲しがって泣くので行ってしまう。最後は、池の水が波打って、お亀が大蛇となって追いかけて来る、というお話です。
幼心にストーリーとして怖く、面白いと思いました。後に僕は「ママがこわい」「へび少女」など、へび女が登場する恐怖漫画を描くことになりますが、怖さの基本は「お亀池」から始まっていますね。へびは僕にとって、象徴的な存在と言えます。
ちなみに、曽爾村に隣接する三重県名張市(旧名張町)で江戸川乱歩が生まれました。あの辺一帯は不気味な伝説がある地域なので、そういうお話を書く乱歩や僕がでてきたこともうなずけます。

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④ 中2の時には絵のカットを手塚(治虫)さんに送ったんです。
その時は特に反応はありませんでした。ただ、その後、藤子不二雄のおふたりが手塚さんの自宅を訪ねた時に、手塚さんは僕の絵を見せて、「天才現る!」と言ったそうです。かなり後になってから、藤子・F・不二雄さんからその話を聞いて、びっくりしました。

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⑤ 中2の頃から「改漫クラブ」というサークルで、肉筆回覧誌を通じて各地の漫画少年、少女と交流していました。その仲間の水谷武子さんと共作した「森の兄妹」や、一人で描いた「別世界」を、クラブの会長の西岡務さんが出版社に売り込んでくれていました。
そうしたら高3の頃、知らぬ間に「森の兄妹」が出版されていたんです。修学旅行は東京で、僕は集団生活が嫌だし、乗り物酔いもするので行かなかった。すると帰ってきた同級生から、「君の漫画が熱海の駅の売店で売られていたよ」と言われ、驚きました。

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⑨《1972~74年、週刊少年サンデーで「漂流教室」を連載。近未来へ飛ばされた子どもたちのサバイバルを描いたSF作品。極限状態に置かれた人間の恐ろしさや、不気味な怪虫なども描かれ、恐怖要素も満載だ》
「漂流教室」は、それまで描いてきた「子ども」の集大成にしたかったんです。「十五少年漂流記」のように子どもが大勢出てきて、大人顔負けの大活躍をする話にしようと思いました。主人公の翔たちは地震のあと、小学校の校舎ごとタイムスリップします。当時、東京で大地震が発生するのではないかと言われていたことも、この作品を描くきっかけになりました。ちなみに、作中に出てくる小学校は、当時仕事場のあった高田馬場の駅近くの学校をモデルにしました。

~ 反響はすごいものがありました。編集部でゲラ刷りが出ると、続きが気になって他の編集者がみんなもらいにきた、という話があったぐらいでした。

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⑩ 《「まことちゃん」を76~81年に連載。不条理と狂気あふれる漫画は大ブームを巻き起こし、作中の「グワシ」ボーズも子どもたちの間で流行した》
ものをつかむときの「ガシッ」という勢いのよさが「グワシ」というフレーズに現れています。最初は中指を立てたポーズだったのですが、アメリカの読者から手紙で「こちらではやってはいけないポーズなんです」と教えてもらい、変えることにしました。その後、別の読者が描いて送ってくれた、指が曲げにくくてやりづらいポーズが今の「グワシ」のもとになっています。

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↓ 朝日新聞朝刊 文化「語るー人生の贈りもの」(2022年9月26日~2022年10月21日)
漫画家・芸術家の楳図かずおさんのインタビュー記事(聞き手:黒田健朗氏)


↓ ①~③


↓ ④~⑥


↓ ⑦~⑨


↓ ⑩~⑫


↓ ⑬~⑮


↓ ⑯~⑱


↓ ⑲



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最終更新日  2022.11.23 12:48:40
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