星とカワセミ好きのブログ

2022.12.25
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カテゴリ: 国内旅行(関西)
2022年12月4日、神戸・北野外国人倶楽部を見学しました。

掲示パネルには次の記載があります。

「北野外国人倶楽部 <旧フューガ邸・明治後期築>
開港以来、外国人との社交場として賑わった当時のサロンを再現した館です。広々とした空間の部屋は、レトロ調の高級インテリアに満ちています。
フランス・ブルボン王朝(1589~1830年)やイギリス・ヴィクトリア時代(1837~1901年)に、貴族が使用していたものばかりです。
ブルボン家紋の巨大な暖炉やオールドキッチンは今も現役です。
敷地には、瀟洒(しょうしゃ)なミニチャペルが隣接する傍ら、19世紀の馬車や珍しい横穴式の井戸も残り、当時の生活をしのばせてくれます。」

館内には「グレゴリオ聖歌の楽譜」が展示されたり、メイドの部屋が再現されているのですが、レコードを聴く機器が置いてあり、興味を引きました。

敷地内の庭には、珍しい横穴式井戸がありました。

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↓ 北野外国人倶楽部。





















↓ グレゴリオ聖歌の楽譜が紹介されていた。

↑ グレゴリオ聖歌の楽譜
音楽を目で読ませようと、昔から音や声を表すためのいろいろな記号が工夫されてきましたが、その1つにネウマ譜があります。
ネウマはギリシャ語の記号の意で、8世紀頃から主にグレゴリオ聖歌に使われてきました。
始めは「/」「\」のように音の「上がり」「下がり」だけを示していましたが、11世紀ごろから水平の譜線が現れ、音符も4角形に整えられます。その結果、音程も表すことが出来、楽譜は大きく進歩しました。
グレゴリオ聖歌は、ローマ・カトリック教会の教皇グレゴリウス1世(AⅮ540頃~604)が、地中海沿岸に残っていた様々な旋律を、教会の典礼用音楽にまとめたと伝えられています。以来、つくり加えたり変形されたりしてきましたが、その楽譜は4線ネウマ譜が基本となっており、現在もカトリック教会で使われています。
ここに展示された4曲のグレゴリオ聖歌は、モテット(13世紀頃から教会で発達した声楽曲の形式)の最盛期ルネサンス時代に記されたものを、後世になって羊皮に書き移されたとみられます。現在の複雑な楽譜に比べると単純ですが、ここには楽譜の母体があり、音楽のルーツがあります。


↓ グレゴリオ聖歌の楽譜。


↓ グレゴリオ聖歌の楽譜。












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↑ 英国のメイドについて
メイドは、貴族の人々が生活する場所が「表側」で、メイドはこの反対の「裏側」にいる。
「表側」の場所は、晩餐室・応接室・寝室などの家族や来客が使用する場所のことである。「裏側」の場所は使用人の領域である。
*例外として、規模の大きな家では「表側」を家令や執事を頂点とする男性使用人が使用し、「裏側」をハウスキーパーやコックの率いる女性使用人が使用した。
(参考文献「英国メイドの日常」 著者:村上リコ)

↓ メイドの部屋。















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↓ フランス・ブルターニュ地方の古地図が飾ってあった。


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↓ オールド・キッチンの紹介。

↑ オールド・キッチン。
電気やガスによる現代の台所への食文化の進歩を感じ取れる。
・鈍い光沢を放つ銅製の食器。
・古色蒼然たる調理器具。
・マキをくべて煮炊きしたかまど。


↓ オールド・キッチン。









↑ 暖炉。
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↓ ブルボン王朝時代の暖炉の説明。

↑ ブルボン王朝時代の暖炉
この暖炉が作られたとされる17世紀のフランスでは、ルイ14世が即位していた。彼は、西ヨーロッパにおけるフランスの威信を高め、「太陽王」と呼ばれたブルボン王朝最盛期の王である。ブルボン家、特に太陽王時代はフランス史上リッチであったといえるが、それは金銭的のみならず、人間関係や芸術的感性にもいえる。
こちらの暖炉はそういった時代【フランス・ブルボン王朝(1589-1830)】の貴族の館にあったもので、豪華で精巧な浮彫の装飾からバロック時代の制造と思われる。超特大で天井がつかえるため、床を掘り下げて設置された。

↓ 奥に暖炉がある。








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↓ 馬車。





↑ 馬車
19世紀のフランスのノルマンディー地方で、荘園の領主が使用していた二人乗りの小型馬車です。
折り畳み式の幌と蝋燭(ろうそく)投光器が付属し、ブレーキは手動です。
フランスの「世界馬車コレクターズ・オークション」で落札された希少なアンティークです。
【仕様】
形式: 二人乗り2輪バギー 手動ブレーキ
年式: 1890年頃
装飾: 蝋燭投光器・乗降ステップ・鞭(むち)差し・防水布幌
サイズ: 全長3.7m 車幅1.8m 車髙2.4m 車輪径1.3m
生産地: フランス




↓ オードリー・ヘップバーン、チャップリン、ジェームズ・ボンドの看板。


↓ 中央に「横穴式井戸」がある。


↓ 横穴式井戸の説明。

↑ めずらしい横穴式井戸。
当休憩所の中心に深さ2.5m、周囲3m四方の集水口があって、そこから西の山すそに向かって100数十メートルのトンネルが掘られています。これは高地では竪穴(たてあな)井戸が出来ないため、横穴を掘って湧水を集め、生活水として使用された珍しい井戸です。
明治末から近年の上下水道が完成するまで使用されていました。又、戦時中には防空壕(ぼうくうごう)として使用された話も残っています。その後、諸外国人の腕白な子供たちのかっこうのボウケン場でした。

↓ 横穴式井戸。













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最終更新日  2023.01.07 07:33:00
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