ランちゃん健康倶楽部

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ランちゃん3549

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2009.12.14
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玄米に替えて白米を食べる習慣が広まった江戸時代の江戸では、将軍をはじめ富裕層に脚気患者が増えていきました。

脚気は、元禄年間に一般の武士にも発生して、やがて地方に広がり、また文化・文政に町人にも大流行し、『江戸患い』と呼ばれたそうです。

つまり、『贅沢病』ということですね。

当時の人は、経験的に蕎麦を食べると、快復に向かうことが分かっていたので、蕎麦屋ができていったのでしょうね。 

大正時代以降になると国家全体が豊かになり、ビタミンB1を含まない白米が普及するとともに安価な移入米も増加して、十分に副食をとらない習慣が一般化したため多くの患者を出し、結核とならぶ『二大国民病』といわれたそうです。

国民の脚気死亡者数は、大正末期に年間2万5千人を超え、昭和期に入っても日中戦争拡大などで食糧事情が悪化する1938年(昭和13年)まで毎年1万人~2万人の間で推移したそうです。

人口が今よりも少なかった時代に、今の交通事故死者数よりも多い人が脚気でなくなっていたのですね。

社会が豊かになったために栄養の偏りが起こり、原因不明な病気を発症して死ぬという点では、現代の生活習慣病と似ていますね。

ただし、その死者数はあまりにも違いますが・・・

脚気も1975年(昭和50年)頃からジャンクフードの普及により、再発しているそうですし、アルコール依存症患者にも多く、アルコール分解の際にビタミンB1が消費されることと、偏食もかかわっていると指摘されています。

さらに、高齢社会(超高齢社会)をむかえた現代においては、ビタミンB1を含まない高カロリー輸液での発症も問題視されているそうです。

しかも独居老人の場合、出来合いのものを食べてる人も多いでしょうから、深刻な事態に突入しているのかもしれませんね。





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Last updated  2009.12.14 10:13:42
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