のぽねこミステリ館

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2014.03.29
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~講談社ノベルス、2003年~


 関田涙さんのデビュー作。第28回メフィスト賞受賞作です。
 最近は「講談社青い鳥文庫」を中心に活躍されていますが、デビュー作をはじめ初期は本格ミステリを発表されていました。
 それでは、簡単に内容紹介と感想を。

ーーー
 知り合いの別荘に、姉のヴィッキーと森下さん、僕の3人で泊まった翌日、あたりは吹雪におそわれた。そんな中、サッカーサークルの大学生6人が、僕たちの別荘にたどり着き、泊まることとなる。
 ヴィッキーのミステリ好きを知り、メンバーの一人が推理ゲームを提唱する。自分が出題者となり、ヴィッキーが犯人を当てられるかどうかで勝敗が決まるというのだが…。
 しかし僕たちは、本当の殺人事件に直面することとなる。メンバーの一人が、奇妙な密室状況のなかで殺されていたのだった。
 さらに、衆人環視のなかでの毒死事件と、事件は続き…。警察の描いたストーリーに納得できないヴィッキーは、独自に調査を進めることとなる。
ーーー

 本書を読むのは2,3回目ですが、ある事実を除き、事件の謎の方はすっかり忘れていたので、謎解きもしっかり楽しめました(そして、ある事実の伏線がたくさんあることに気づきながら読めたのは、初読にはない楽しみですね)。
 事件の裏にあったのは吐き気のしそうな状況で、不快でしたが、その後のヴィッキーと僕のかけあいで、後味は悪くない読後感でした。
 奇妙な密室状況、これ以上ない衆人環視状況といった魅惑的な謎に、論理的な真相解明と、楽しく読みました。





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Last updated  2014.03.29 14:30:45
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Comments

のぽねこ @ シモンさんへ コメントありがとうございます。 久々の再…
シモン@ Re:石田かおり『化粧せずには生きられない人間の歴史』(12/23) 年の瀬に、興味深い新書のご紹介有難うご…
のぽねこ @ corpusさんへ ご丁寧にコメントありがとうございました…

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