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一番上の兄が亡くなって早5ヶ月 初めて兄嫁が我が家に来た。
兄達には子供が居ない為 兄の遺産は弟妹が放棄する手続きを
しなけらばならない。
二番目の兄は既に他界して居る為 甥と姪が世襲相続人。
彼らも快く放棄してくれた。
私の条件は一つだけ 両親のアルバムを私に呉れる事。
他には何も要らない。
印鑑証明を添えて相続放棄の書面に押印も済ませた。
夕方になると思ったから手土産には「天むす」を用意した。
以前に兄達の家が競売に掛けられそうになった昔 救ったのは
末っ子の私の願いを聞き届けてくれた夫である。20年以上経って
其の事実も今回 初めて兄嫁に打ち明けた。「そんなにして貰っていたなんて!」
兄嫁は顔をくしゃくしゃにして「感謝の言葉も無い」と涙ぐんだ。
憎しみも許せる時が来たら自然に絡み合った糸がほぐれるだろう。
写真の裏側にセメテ何か情報があれば・・と思うが記載が無い。
実姉の欲しがっていた写真も10枚以上在った。
明日 姉に連絡をして必要な写真を選びスキャナーで取り込む
作業に取り掛かろう。
はっきり言えば大嫌いな兄嫁だ。然し男と言うのは50歳
過ぎたら女手が必ず必要になる。
兄さえ幸せなら小姑が口を挟むべきではないと言うのが姉と私の
ポリシーで兄夫婦と我々二人の妹とは没交渉になって20年以上経過していた。
憎しみを洗い流すには未だ未だ時間は必要だが気持ちを切り替え
兄の為に妹として出来る事だけはするツモリ。
実姉は今後一切の付き合いを拒絶したが末っ子の私は甘ちゃんらしい
先ほどTVから「 愛するより憎むほうが楽だ
」と言う台詞が聞こえた。
多分 其れは正しい・然し憎しみを持ち続ける空しさは心に大きな
穴を作り上げ感覚は徐々に麻痺し 時に自分勝手な結論を見出す。
若き頃の母の写真を目に焼き付けて彼女の人生に思いを馳せる。
母は紫露草やかたばみ草 小さな花が好きだったっけ・・
母さん あなたはなんて綺麗だったんだろう・そして潔かった。
アルバムの何処を開いても母が首をかしげ 微笑んでいる
かなわないなぁ・・・・まだまだ・・・
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