ぶるどっぐロンディ＆にゃんこの部屋

兄嫁から返して貰った母のアルバム・・両親の写真に混じって
中に一杯　姉の持っていない幼い頃の写真があった。
実の姉と言うのは有り難い存在　暫し昔話に花が咲いた。
あ・言っておきますがボケの花じゃありませんよ～

「お姉ちゃん　 うんちゃん 　って一時言われてなかったっけ？」と
訊ねたら「自分で　そう言ってた時期があったの」と・・

「逆子よりモット辛い『海老子』で産まれたから母さん大変だった。
産まれた私も胎便まみれで辛かった筈だけど・あはは！」と姉。

あ・海老子（えびご）と言うのは逆子よりモット辛い海老の様に
曲がってお尻から産まれて来る一番危険な生まれ方です。
産む方は　たまったもんじゃ無いですね　ぐは！

父親が「待ちに待った娘の誕生　此の子はウンが良い！」と。
気がついたら幼い頃から「うんちゃん」と呼ばれていて・・・
姉は其の名前が本当だと思い込んで「自分で言ってたのよね！」

姉は三人の子供に恵まれたが最初と二番目は逆子だった。
無事に産まれた後で　母が「貴女は海老子で母親を困らせたから
逆子なんだよ～」と笑ったとか。
三人目は普通に産まれたので凄く楽だったと言う。

私は９ヶ月後半で突如　妊娠中毒になり命がけの出産となった。
検診に行って其の侭　病院に閉じ込められた。
夜中も叩き起されて血圧を測り　落ち着いた時に「それ～！」と
分娩室に放り込まれた。

多分　オキシトシンだと思う陣痛促進剤を点滴され・・・
担当医は兄の友人「うん！此の分なら夜中に生まれるなぁ」と・・
言い置いて「お茶飲んで来るよ～♪」と消えた。
彼は私がアレルギー体質だということを失念していた模様。

午前１１時２０分に点滴が始まり午後４時７分には産まれていた。
「T先生！大至急　分娩室までお戻り下さい～！」院内アナウンス
聞いて駆けつけたT先生　大笑い・Sさんという助産婦さんが言った
「一言も　うめき声立てずコンナ静かな妊婦さんハジメテ！」と。

アタシャ　障子の桟が見えなくなる程　陣痛と言うのは痛いと覚悟
していたから我慢してただけ。窓はクッキリ見えていたから。

所がドッコイ　ロケットみたいに飛び出た息子のお陰で肛門の近く
まで裂けてしまった。
「麻酔使う？無しで縫うか？」と聞かれた。「どう違うの？」
「麻酔使えば痛みは感じないけど治りも遅い　使わなければ痛み
で筋肉がギュッと縮むから治りは速い」「じゃ　無しで！」

こ・是が痛いの何の・・・お産の１０倍位痛かったですよ　
（うぎゃ～！と言いたい所　歯を食いしばって我慢の子・・・）
後でT先生曰く「ありゃ痔の手術と同じ。男だったら耐えられない」

先に其れを・多分聞いていても無しでと言ったと思う私　頑固。

其の夜　後陣痛が酷く一睡も出来ず・朝の回診時にその旨伝えて
「睡眠薬　頂戴！」と言ったら「大げさな～　あはは！」と
笑い飛ばした先生　私のおなかを触診して吃驚仰天！
「成る程・是じゃ一睡も出来なかった筈だよ」と薬を呉れた。

通常産後は２４時間掛かって西瓜以上に膨れた子宮がメロン位の
サイズまで縮む・所が私の場合　茄子位のサイズまで縮んでいた。

「物凄い回復力だね！」と変な所で褒められた。

こうして母になったけれど・・息子はつまらない。
絶対に娘が欲しい！でも二度目は切迫流産。諦めた。

私から言わせて貰えば「母の日」は私と私を生んでくれた母の
為の特別な日である 。

息子は　つまんない！

ちょいと其処の　あなた　お嬢さんをお持ちの方々　良かったね
シッカリ優しいオナゴに育てて下さいな。
ひょっとしたら凄い上玉を掴むお嬢様になるかも・・よ！

  いつ買った　返事はいつも　安かった
  ケンカして　わかった　妻の　記憶力
  忘れぬよう　メモした紙を　また捜す
  温暖化　おなかの肉は　段々化
  円下げて！　ドル上げないで！　株上げて～！

 　　　　　　　　　　　　　　　　 今帰る　妻から返信　マダいいよ

このごろは　おなごのつよい　せかいかな
はっぱ　ながめて　おのこを　なげく・・・・