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金井さんのところに行ってきました。今日は普段にもまして忙しいようで、早速試飲。○先日発売になったばかりの『キャネー甲州 万力山2006』2004年『万力甲州』を彷彿させる複雑な香りがあり、味わいにはアタックからボリューム感があって、豊かではつらつとした果実味、キリッとした酸味引き締め、最後に苦みが締めくくる。ボルドー液以外の薬剤を使用せず、手間を掛け育ててもらった甲州ぶどうから作った白ワイン。(全く偶然だが、そのぶどうを栽培された方が訪ねて来ていた)普通の白ワインと異なり、ぶどうの皮ごと低温浸漬し、極少量の酵母を投入して、ぶどう由来の天然酵母ととともに発酵が始まった後しばらくしてから搾った果汁をそのまま発酵して作ったワイン。つまり、昨年の『万力甲州朝焼』と同じ醸し発酵をしているが、より醸し期間が短くなり、ぶどうの皮から抽出した旨味と酸味・渋みのバランスのとれた味わいに仕上がっているのだ。甲州ぶどうから造られたワインにはいろいろなスタイルのワインがあるが醸し発酵を適度に行い、今までにない旨味を持ったワインを醸造する手法は金井一郎氏によってここに完成されたとみるべきだろう。○2006年収穫の巨峰・マスカットベリーA・ブラッククイーンから造られたロゼ2006(ラベルにはロゼの記載がないが)先に4・5日前に開けたものから試飲したが、ぶどうの搾りたてジュースをそのまま飲むような素直な香りと味わいに驚く。新たに開けたボトルのものは、やや閉じた感じだが、そのナチュラルさは十分に伺えるフルーティな味わい。アルコール度数9度ということもあり、ゴクゴク飲めそう。○マスカット・ベリーA2005年バレルNo.シリーズ(No.3)樽熟成のベリーAを樽ごとにビン詰めしたワイン。樽の中での熟成期間が異なるために、味わいのバリエーションが生まれ、熟成期間が短いものはフレッシュさがあり、期間が長いものは落ち着いた味わいになる。ちなみにベリーAという品種は金井さんによると、意外と熟成に耐えるワインであり、甲州種と同じで醸造には気を遣うが、日本固有の品種として大切にしていきたいとのこと。また、ベリーAにありがちな『香りがミルクキャンディーみたいに華やかで味わいに乏しい』ワインにならないための醸造方を掴んでいるようだ。どんどん進化する金井さんのワイン。これからも、ますます目が離せない。画像は金井一郎氏と万力山の葡萄を栽培した齋間信吾氏(齋間氏はたまたまワイナリーにやってきた)
November 30, 2006
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○城戸ワイナリー オータムカラーズ・セイベル2006 リンゴをかじったときのような瑞々しい酸味が特徴。 透明感のあるスッキリとした味わいは、あちらこちらの好きなタイプです。 ○小布施ワイナリー メルロー・オルディナール2004 裏ラベルに、2007年頃まで熟成させりと別の味わいが楽しむことができる、とあったので、飲まずにおいたもの。 リリース直後のものを飲んでないのでなんとも言えないが、古樽で熟成されたことを想像させる落ち着いた香りと味わい。 それほど高くないACボルドーの古酒と少し似ているかも。 ○タケダワイナリー 久保手畑シャルドネ1999 2年位前に飲んだときより果実香が落ち着き樽の香りが前に出てきている感じ。 決してボディのあるワインではないが、熟成したシャルドネ独特な滑らかな厚みを感じる。 あと数年置いても面白かったかもね。
November 27, 2006
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群馬県の赤城山山麓にある、県内初の本格派ワイナリー 奥利根ワイナリー 今月始めに訪問したこのワイナリーはあちらこちらの予想を上回る個性的なワイナリーだった。 赤城山の北西斜面、標高700mに広がるぶどう畑は、驚くほど美しいコルドン仕立。 枝の伸ばし方がとにかく整然とそろっていてびっくり。 栽培品種は カベルネ・ソーヴィニョン ピノ・ノワール メルロー ジンファンデル シャルドネ など 日本のワイナリーとしては珍しいジンファンデルを植えていることから想像できるかもしれないが、 スローガンは『ナパやオレゴンに負けないワインを造りたい!』 目指す所はカリフォルニアのブティックワイナリー。 ワインメーカーもオレゴンやオーストラリアで修行するなど、英語圏のワイン造りのスタイルを目指すワイナリーは日本では少ないのでは? 畑の標高が高いため、ぶどうの花の開花から成熟期(ベレゾン)までがかなり長くなるのが(8月後半になってやっとベレゾンが始まる) 結果、収穫もかなり遅くなるらしい。 それが良いのかどうなのかあちらこちらにはわからないが、シャルドネやピノはかなり期待が持てそうだ、ということなので楽しみだ。 しかし、このワイナリーはまだまだスタートしたばかり。 樹齢も最高で5年と、実力を発揮するのはこれからの状態。 そのため、丹精込めて育てられている自社畑からのワインもあちらこちらが訪問したときには、まだシャルドネ一種類のみ。 今月末頃、メルローも発売になるはず。 そのシャルドネは フレッシュなシャルドネ独特なフルーティな果実のアロマ。 クリアーな酸味が素晴らしく、一点の曇りもないシャープさを感じさせる。 樽熟成されているが、樽の影響はあまり強くなく、バランスがとれている。 現時点では、強烈な個性や抜群な旨味を持っているわけではないが、ぶどうの樹齢が上がり、凝縮した果実を得られるようになったときにどんなワインを造り上げるか楽しみだ。 ワインメーカー以外は社長さんの家族や親戚などで運営されていて、ワイナリー併設のレストランでも社長さん自身や奥様が料理を作る。 ワイナリーで飼っているジャージー牛のミルクから作られたチーズやアイスをレストランで提供し、また牛の糞とレストランからでる生ゴミを混ぜて堆肥にするなど、農業⇒消費まで上手く循環するシステムを構築するなど、いろいろと共感できる点が多い。 ワインの説明している途中、社長さん 「牛のミルクを搾る時間だ。ゆっくりしていって下さい」 と言って部屋を出ていった。 自家栽培ワインのラベル(表も裏も)にも、いろいろとこだわりがあったりする。 それも含めて、是非ワイナリーに足を運んで確かめてみて欲しいと思う。
November 24, 2006
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そんな《伝説》のあるぶどう品種 ノイブルガー ぶどうは挿し木によっても成育することができる植物なのです。 ノイブルガーは実際にはローター・ヴェルトリナー種とシルバーナー種の自然交配から生まれたぶどうらしい。 まもなく、先に紹介したヒルツベルガーのノイブルガーが入ってきます。 ヒルツベルガーのノイブルガーは、名醸畑シンガーリーデルの中の比較的下のほうにあり、極限まで収穫を遅らせたぶどうから (2004年は12月に入ってからの収穫だった) 造られたワインは、アルコール度数15%まで上がり、極めてリッチな味わい。 柑橘系の香りとグリーンハーブの香りがあり、メリハリの効いた複雑さを持ち、長い余韻を持つ。ヒルツベルガーのワインらしく、ただ個性が暴れるだけのワインではなく、エレガントさも感じさせてくれるところがニクイ。 以上はワイナリーを訪問したときに試飲した2004年の印象。 今回入ってくるのは2005年のワインとなる。 ノイブルガー種はヒルツベルガーのワイナリー&畑のある シュピッツ・アン・デア・ドナウ の村が原産とも考えられていて、 まさにオリジナルの味わいと言えるかも。
November 22, 2006
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オーストリア2005年のワイン昨年、オーストリアの夏は気難しい天候だった。夏らしい暑い日はほんの一週間ほど、雨がちな涼しい天気が続き、ぶどうの生育も遅れがちだった。あちらこちらが昨年九月にオーストリアを訪れたときにも夏から続く不安定な天気で、ヴァッハウ渓谷のトップクラスのワイナリー フランツ・ヒルツベルガーでは、ワイナリー裏の『シンガーリーデル』の畑を案内してもらいながら「今年は雨が多くて、水を吸ってぶどうの実は恐ろしいくらい大きいのよ。これからも気が抜けないわ…」と話してくれたイルムガルト・ヒルツベルガー夫人の深刻そうな表情が忘れられない。 ところが2005年のヴァッハウワインは 『空前の高品質!』との評価。最新刊『ファルスタッフ06/07』誌での辛口白ワインの最高得点はフランツ・ヒルツベルガーの『シンガーリーデル・リースリング』の98/100点だった。シンガーリーデル畑での夫人の深刻な表情と出来上がったワインの評価との大きな差にちょっと以外な感じ。そういえば、畑で突然陽の光が差して来たのを見て「あなたが太陽の光を連れてきてくれたみたい」と言っていたのを思い出した。昨年あちらこちらがオーストリアから帰ったあと、特にヴァッハウでは素晴らしい天候に恵まれ奇跡的に素晴らしいぶどうが収穫できたようなのだ。そんなヒルツベルガーのワインが少量入荷してくる。インポーターの人によると、ヴァッハウの超一流生産者のワインは2005年の評価が素晴らしくまた生産量も少なかったことにより 世界中で取り合いの 状況になっていて特に値ごろ感のあるフェダーシュピール・クラスのワインは日本に入荷前から予約で売り切れの状態とのこと。あちらこちらの大好きな エメリッヒ・クノル のワインは「全然譲ってもらえませんでした」とのこと 残念!画像はワイナリー前で撮影したヒルツベルガー夫妻
November 21, 2006
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金井さんからの連絡によるとぶどうはボルドー液以外の薬剤は使用しないで栽培してもらっている農家さんからのもの。醸造用の酵母を入れて発酵をするが、その量が少ないため、自然酵母も同時に活動する『ミックス発酵』 ↑↑↑これは、昨年2005年の『万力獅子岩』と同じ発酵方法。2005年『万力甲州朝焼』と同じくぶどうの実を皮ごと醸造する醸し発酵。ただし、醸し期間は『朝焼』より短いらしく、あまり強い渋み・苦みはなく、旨味を上手く引き出すことができたもよう。酸化防止剤は、やはりかなり少ないらしい。 「今回は狙った味わいにかなり近いワインができました。旨いですよ!」金井さんの言葉からも自信が感じられる。今回のワインは比較的本数が多い1100本のリリースとなった。金井さんのワインのファンにとって、これはかなり嬉しいこと。しばらくしたら、あちらこちらのところにも入荷する予定。月末には金井さんのワイナリーを訪問する予定もあるので、詳しく聞いてきます。
November 19, 2006
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先日、都内に遊びに行ったついでにチーズを買い込んできた。 珍しくもオーストリアの《アルプラームケーゼ》 というアルプスのミルクから作られたチーズがあったので、迷わず購入。 オーストリアの宿ではブッヘェスタイルの朝食を出すところが多く、そこでは薄くスライスしたこのようなチーズは欠かせない。 美味しいパンも買って来たので、 そんな日はワインを開けるのも楽しい。 (何もなくてもワインは飲みますが…) チーズをスライスしたときには彼にもおすそわけ。 彼の名は『リキ』 ちょっと年老いた柴犬である。 昔からチーズは大好きなのだが、あちらこちらの買って来るブルー系・ウオッシュ系のチーズでさえも美味しそうに食べる。 なかなかグルメな彼であった。
November 17, 2006
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ボージョレ・ヌーヴォーで盛り上がっているであろう昨日・今日、 あちらこちらはちょっと変わった新酒を楽しんでいる。 ○グランド・コリーヌのヴァン・ド・ターブル・プリムール・ルージュ アルデッシュのヴァン・ド・ペイを目指して醸造したが、残念ながら認証が取れなく、テーブル・ワインとして出荷されたワイン。 醸造は日本人の大岡氏。 フレッシュな果実の香りと醸造に由来する酵母の少し漬物のような香り。 おそらく、マセラシオン・カルボニック醸造によるスパイスやバナナの皮のような香りも。 14度と高いアルコールに支えられた豊かな果実味。 同じ生産者の白も開けてみたが、 こちらは素晴らしく豊かな香りを持ちながら、発酵がまだ完全に終了していないような印象。 独特な苦みがあり、微妙なところ。 最大級の旨味が詰まっているだけに、少し残念… ○ホイリゲ・シュトゥルム こちらはオーストリアのスタイルを意識した小布施ワイナリーのワイン オーストリアでは、発酵途中のにごりワインがシュトゥルムだが、 このワインもにごりが見られる。 マスカットぶどうのような爽やかな香りとフレッシュなぶどうジュースそのものといったフルーティーな味わい。 こちらはアルコール度数8%と表示があるが、体感的にはもっと低いような気がする。 ちなみに小布施ワイナリーでは、この手のワインを数種類出していて、発泡のある(つまり発酵が完全に止まってない)ワインは王冠仕様だ。 あちらこちらが今回飲んだのは無発泡仕様のワイン。 いづれも酸化防止剤無添加らしい。
November 17, 2006
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先週月曜日、栃木県足利市のワイナリー ココファームワイナリー に行ってきました。 ちょうど醸造が終わった《ノートン》という赤品種を搾る作業をしていて、 あたり一面良い香りが立ち込めている。 醸造のS田さんが、搾ったばかりのワインをグラスに入れて飲ましてくれました。 この段階では、あちらこちらのような素人には、どんなワインになるのか判断は難しいのですが、 しっかりとした酸味のあり、旨味の詰まった味わいかな。 また、この日は自家畑の最終の収穫だったようで、マスカット・ベリーAが収穫ケースに積まれていました。 栽培のS我さんによると、例年よりかなり少ない収穫だったようで、鳥の被害もかなり出たよう。 「例年だったら鳥に食べられるのも、それほど問題ではないけど、今年みたいな収穫量の少ない年はキツイですね」 とおっしゃってました。 その後、群馬の 奥利根ワイナリー に行ったのですが、その様子はまた次回報告します。
November 13, 2006
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オーストリア・ウィーンのトップクラスのワイナリー《ザーヘル》の新酒 ホイリガー(ホイリゲ)2006グリンツィング・リート・ムッケンタール・ゲミシュター・サッツ ↑↑ ながい! を飲む。 『ザーヘル』は生産者名 『ホイリガー』は11月11日に解禁になる新酒 『グリンツィング』は地区の名前(自家製ワイン居酒屋的なホイリゲの集まる地区として有名) リートは単独の畑であることを示す(この語が付くのは、示す価値があるような銘醸畑であることが多い) ムッケンタールはグリンツィング地区のすぐ近くの畑 このワインはムッケンタールの畑に植えてある 数種類のぶどうをまとめて収穫し、一緒に醸造したゲミシュターサッツのワイン。 別々に収穫し、醸造し、後でブレンドしたワインとは異なり、 収穫後の手直しがきかないこのやり方は、ぶどうの出来(すなわちテロワールそのもの)を正確に表現しているともいえる。 グリーンがかった淡い色合い。 オレンジ・キンカンのような柑橘系の香りとヌーヴォによくある(おそらく酵母由来の)バナナのような香り 少し発酵の炭酸が残り、スッキリ爽やかな口あたりながら、余韻は思いのほか長く、柑橘類の風味が後を引く。 発酵後すぐにボトルに詰めなくてはならないため、発酵の余韻を少し引きずっているが、しばらく落ち着かせてからボトリングさたなら、さらに素晴らしい味わいになっていたのでは? 昨年ワイナリーを訪問したさい、 あちらこちらの撮影した、白ぶどうと黒ぶどうが同じ列の隣合わせに植えられている画像を見て 『これこそウィーンの伝統のゲミシュターサッツのぶどう栽培だ!』 と言っていたリヒャルト・ザーヘル氏。 ザーヘルのワインのラベルには 「WEIN AUS WIEN」(ウィーンのワイン)と誇らしげに記してある。 ワイナリーを辞すときに、お土産にと持たしてくれたワイン2種類もゲミシュターサッツのワインだった。
November 4, 2006
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オーストリア・ウィーンのワイナリー《ザーヘル》から今年の新酒 「ホイリゲ」が届いた。 ウィーンは首都でありながら、立派なワインの生産地で、678haのぶどう畑がある。 ワインを作っている生産者直営の飲屋でたのしむ以外にも、街中のレストランやカフェでも ○ぶどうを搾ったジュース「モスト」 ○発酵途中のワイン「シュトゥルム」 と、ぶどうからワインになるまでの過程ごとに楽しむことのできるウィーンの街だが 11月11日の解禁日から飲むことのできる「ホイリゲ」はまた格別なもの。 でも、まだ解禁日前じゃない? と思ってインポーターさんに確認してみると 「ボージョレ・ヌーヴォのようなEUの規制は特にないので、日本で解禁前に飲んでも大丈夫」とのこと 今日家に持ち帰って冷蔵庫で冷やし、明日飲むことにしましょう。
November 3, 2006
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ネットで買い物をしたら郵便で送るとのことで、荷物の受付番号を知らせてくれた。 この番号をPCや携帯から入力すると荷物の追跡ができるサービスがあるとのことで、 どんなものか試してみました。 荷物を受付した郵便局や時間、経由した場所と時間なども表示してくれて、けっこう良いねって思ったのだが 11月1日に検索してるのに 経由地が『11月2日12時発送』 になってるよ! 地元の郵便局には11月1日の夕方に着いてることになっている…
November 1, 2006
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