2023年09月22日
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カテゴリ: フォーク
ガロの6枚目のシングル。
「学生街の喫茶店」「君の誕生日」の大ヒットに続き、この曲も大ヒット。
1973年8月25日発売。

この曲は天地真理さんが8枚目のアルバムにカヴァーした事でも有名。
天地真理さんのヴァージョンも必聴です。




A面「ロマンス」
作詞 山上路夫さん  作曲 堀内護さん  編曲 大野克夫さん

メロディーの美しさと編曲の素晴らしさは今、聴いても惹きつけられる。
マークこと堀内護さんとボーカルこと大野真澄さんの掛け合い部分は二人の声質の響きが
気持ち良い。
天地真理さんのヴァージョンの編曲は宮川泰さんです。
オリジナルの基本を大きく崩さずに、天地真理さんに合った音色を選んでアレンジされています。
イントロや間奏のベースは生のチューバを使ってたり、ブラスセクションを豪華に入れているのも
オリジナルアレンジを大切にしながら曲の深みをさらに出しています。
ガロのオリジナルは何と言ってもマンドリンと生ストリングスのアレンジが印象的。
メロディーが素晴らしいので、どんな楽器を足しても合ってしまう。
堀内護さんの書くメロディーは好きなものが多い。


(1973年春のライブ写真)





B面「二人だけの昼下り」
作詞 山上路夫さん  作曲 すぎやまこういちさん  編曲 大野克夫さん

この曲は完全にプロの作家陣で作られた曲。
そしてリードボーカルはトミーこと日高富明さん。
トミーが歌うとロック色強く感じる。この曲はA面にしてても大ヒットしたと思う名曲。
岡沢章さんと原田裕臣さんのリズム隊の気持ち良さも楽しめる曲。
沢田研二さんの「危険な二人」の印象的なイントロと歌中のオブリを弾いた松木恒秀さんの
ギターです。
「危険な二人」で使ったオブリをかなり近い状態でこの曲でも使っているのもシャレが効いてて
興味深い。「危険な二人」の4ヶ月後にこの曲が発売された。
B面にしておくのは勿体無い英語で歌えば完全に洋楽になりそうなカッコイイ曲です。




この頃、音楽雑誌に各アーティストの出演料などが細かく掲載されている事がありました。
1970年代中頃までは、フォークのアーティストは学園祭はかなり重要でした。
いくつもの学校に呼ばれてライブをすると確実にファンが増える。
1日にいくつもの高校や大学をはしごする学園祭人気バンドは多くありました。
アリスも当時は学園祭の出演本数は1位2位を争う数だったようです。
ガロは「学生街の喫茶店」のヒットからテレビ出演も多く、フォークバンドと歌謡曲の間のイメージ。
学園祭にスケジュールがなかなか押さえられなかったとか。

ここにかなり細かくギャラが掲載されていました。
「学生街の喫茶店」がヒットした頃はPA込みで16〜17万円。
ヒット曲を連発して「ロマンス」を歌っている頃になるとPA込みで60万円と3倍以上のギャラに。
それでも安いように感じる。








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最終更新日  2023年09月22日 07時08分53秒


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