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堀内孝雄さんのライブに行ってきました。今日は、ビルボードライブ大阪でのライブ。べーやんもここに何回登場しただろう堀内孝雄 アコースティックライブと題されて2012年、2014年、2015年、2017年、2018年、2019年、2020年、2022年…そして2024年。9回目のビルボードライブ大阪。(すでにAmazonで買って持ってるけど、このサイン欲しさにもう一枚新曲のシングルを買った)ビルボードライブ大阪に初登場した2012年10月7日の1曲目はジャジーな「別れはいつも」でした。アルバム「縁」の2曲目に収録されてた名曲。この1回目のビルボードライブ大阪でのライブは「あの日のままで」「誰もいない」「帰り道」「遠くで汽笛を聞きながら」とアリスナンバーを歌い、バンバンの「いちご白書をもう一度」「南回帰線」「サマー・ワインに酔いしれて」「かもめはかもめ」「化粧」「笑うは薬」「愛しき日々」「時の流れに」というセットリストで13曲、1時間25分のステージでした。ビルボードライブ大阪での1曲目は意外な曲で始まることが多かった印象です。例えば2014年は「悲しみよ眠れ」から始まりました。「Fall In Love Again」の9曲目収録曲。「クラシックを聴きに行った」や「10代のように」「心よ泣かないで 」などコンサートではあまり歌われない曲を多く歌ってくれた。2015年は「愛と涙とやさしさと微笑」から始まりました。「青春(ゆめ)追えば」も久しぶりに歌われたし、この時「ユズリハ」をべーやん一人で歌っています。2017年は「惜春会」が1曲目、2018年は「サマー・ワインに酔いしれて」が1曲目2019年も「惜春会」が1曲目、2020年は「デラシネ」が1曲目、2022年は「帰り道」が1曲目。こうやってみると、やはりビルボードライブ大阪でのセットリストは貴重なものが多いと思う。今日は鎮魂歌的な楽曲をいくつかセットリストに入れて悲しみや辛さや悔しさを共有するような時間にも思えた。(今回のバンドメンバー。浅見さんはもうシグナルを再結成する事はないのだろうか… 1979年〜1982年はシグナルのライブに行ってたし好きな曲が今でもいっぱいある。)<セットリスト>1曲目「君のひとみは10000ボルト」(1978年シングル)2曲目「ジョニーの子守唄」(1978年アリスシングル)3曲目「チャンピオン」(1978年アリスシングル)4曲目「冬の稲妻」(1977年アリスシングル)5曲目「惜春会」(2010年「Thank You ~愛すべき男たち~」収録)6曲目「青春の日々」(2007年「いつまでもラブソング」収録)7曲目「聖橋の夕陽」(2017年「空蝉の家」カップリング曲)8曲目「空のほとりで逢えたなら」(2022年「堀内孝雄50周年ベストアルバム~愛しき日々~」9曲目「青二才~わが友よ」(2024年最新シングル)10曲目「遠くで汽笛を聞きながら」(1976年「ALICE V」)11曲目「ユズリハ」(2013年「ALICE XI」・最新シングル「青二才~わが友よ」カップリング)12曲目「愛しき日々」(1986年 シングル)13曲目「坂道」(1997年シングル)新曲の「青二才~わが友よ」を生で初めて聴けた事と「ユズリハ」を聴けた事。今回のライブは涙を堪えることは出来ない曲が多かったのですが、特に「ユズリハ」はべーやんの上手にちんぺいさんの存在を感じていた。そして今回かなりレアな選曲は6曲目の「青春の日々」です。べーやんはこの曲を今回どうしても歌いたかったんだと思う。隠れた名曲です。作詞は石坂まさをさんです。石坂まさをさんと組んだ曲では「のどか」も今の時期にぴったりな曲です。この曲の歌詞がまるで自分の子供の頃が頭の中に鮮明に浮かんでくる曲で大好きな曲です。ブルージーな「人間劇場」も石坂まさをさんと組んだ名曲です。温かさに包まれた今日のライブは、これからもずっと心に残るライブになるような気がする。1978年9月に本格的にソロコンサートを始めた時から必ず観に行っています。チケットぴあ等の素っ気ないチケットになるまでのソロコンサートチケットの一部。「懐かしい友のうたう歌」「道程(みち)」「真赤なアカシア」「プラットホーム」などを初めて生で聴いて感動した中学生時代が懐かしい。1978年9月20日の印象が強く残ってる。1982年〜1983年はアリス活動停止後のツアーでROCKを全面に出したセットリストでした。べーやんのソロ曲で好きな曲ベスト3に入る「Day Break」もこの時のセットリストに必ず入ってた。「Change Your Mind」では激しくエレキギターを搔き鳴らしフェイク入れまくりでカッコよかった!「Don't Stop My Love」も大好きな曲。「今は春だから…」もライブではアレンジもさらに激しくしててべーやんも楽しそうに激しく歌ってた!アルバム「デイ・ブレイク」は超名盤です!べーやんのチケットってグリーンで印刷されてる物がやたらと多かった。主催者はべーやんにグリーンのイメージが強かったのだろうか。1982年7月21日には大阪フェスティバルホールで初めてのソロコンサートを開催した日でした。アリスが活動停止してもべーやん、きんちゃんのBLENDのライブには必ず行ってました。1年遅れでソロコンサートツアーを始めたちんぺいさんももちろん必ず行ってた。べーやんときんちゃんの二人になっても変わらず応援していきます。
2024年04月20日
堀内孝雄さんの56枚目のシングルが発売されました。ちんぺいさんが亡くなって、2023年からの10年間予定していたアリスのコンサート活動が白紙に。ちんぺいさん自身もこれからの10年を楽しみにしていたに違いない。これまで、ステージで歌った事のないような曲も歌ってみたい、アルバムを1枚ずつ検証するコーナーもやってみたいと初めての試みに目を輝かせてた。本人が一番悔しいのだと思う。ファンもどんなアリスが聴けるのか期待しかなかった。ツアーが全てキャンセルとなりべーやんもきんちゃんも予定してたスケジュールを大幅に変える事に。べーやんは3月から少しずつ全国へ歌を届けに行き始めました。その前に・・・渡辺真知子さん、相田翔子さんとの3人のステージを昨年10月、ちんぺいさんが亡くなったと報道された直後に大阪、京都、神戸と回り辛い中、歌い切ってファンも涙を流しました。3月25日岐阜羽島で観たべーやんはパワフルで元気な姿を観せてくれた。今週19日にもべーやんのライブに行ってきます。そのライブの前に、このシングルが今日発売されました!(今回のシングルジャケット、凄く良いと思う。色合いも素晴らしい)1曲目「青二才~わが友よ」作詞 石原信一さん 作曲 堀内孝雄さん 編曲 和田春彦さん作詞の石原信一さんは「聖橋の夕陽」でべーやんと組んで、アリス時代を彷彿させる世界を作り上げた。今回も「聖橋の夕陽」とはまた違ったアリスサウンドを彷彿させる世界を作ってくれています。編曲の和田春彦さんは最近のべーやんの楽曲を多く担当しています。「空のほとりで逢えたなら」や「流星群」「聖橋の夕陽」もそうです。ブラザーズ5の曲の編曲も和田春彦さんです。そしてブラザーズ5のコンサートでキーボードを担当しています。この「青二才~わが友よ」は70年代後半〜80年代前半のべーやんのソロアルバムの世界も感じさせてくれます。一度、ヤンタンで流してくれたので3月25日の岐阜のコンサートで歌ってくれるかと思ってたけど、あの時はセットリストに入らなかった。今回はきっと歌ってくれると思う。べーやんの作ったメロディーは泣けそうになる歌詞に寄り添って前を向かせてくれる。和田さんのアレンジも文句なし!べーやんのいきいきした声を引き出してくれてる。2曲目「ユズリハ」作詞 谷村新司さん 作曲 堀内孝雄さん 編曲 和田春彦さんこの曲を聴くのがまだ辛くて聴けないアリスファンもいるかも知れない。2013年4月に発売された3人のアリスとしては最後のアルバムになった「ALICE XI」に収録された曲。ニューアルバムからの曲をたっぷりとセットリストに入れた2013年のアリスの全国ツアーでももちろん歌われました。「アリス コンサートツアー2013『It's a Time』」と題された64本にも及ぶ全国ツアー。自分は15回観に行く事ができた。べーやんは2013年のツアーの時からこの曲を大事にしてるようにいつも感じた。この曲を歌い終えたあとで「もうちょっときれいに歌いたかった」とポツリと呟いた事や、歌い終えた暗転の中で何か言葉を発する事が何度かあった。この和田春彦さん編曲バージョンは原曲の美しさを崩す事なく、べーやんのソロ曲として最大限に感動的なアレンジになっています。この曲はワンフレーズずつべーやんとちんぺいさんが交互にボーカルを取ります。CDでもコンサートでもちんぺいさんが歌っている部分をべーやんが歌ってるのを初めて聴いた時は胸が痛くなったけど何度も聴いていると「何でも受け入れる事が大切だ」とちんぺいさんがよく言ってた言葉を思い出したりしてた。ちんぺいさんが歌う部分で「♪ ひとりで生きる強さ ひとりで逝く寂しさ 覚悟を持つ者だけ やさしさを知っている」このフレーズをべーやんが歌うと胸が熱くなる。何度も聴いてると、ちんぺいさんの声で上のパートが聞こえてきたりする。「♪人は今日を生きている 人は今日も生きている」この前の岐阜でもべーやんの歌を満喫しましたが、次のビルボードライブ大阪でもべーやんの歌声をたっぷり聴けるのを楽しみにしています。(Amazonの特典付きを買った。デカジャケ)(アリス活動停止後、1982年初コンサートツアー時に配布された冊子から)
2024年04月17日
1978年はアリスにとって激動の年でした。1977年10月5日に発売した「冬の稲妻」が1978年に入ってからレコード売り上げが急激に伸びはじめ、息の長い大ヒット曲になりました。アルバム「ALICE VI」も4月5日に発売されるとオリコン週間1位に。1978年度アルバム年間売り上げ2位になった。(ちなみに1位はピンク・レディ 「ベスト・ヒット・アルバム」)さらにアルバム年間売り上げ4位に「ALICE V」が、10位に2枚組ライブ盤「アリス栄光への脱出」がランクインした。年間ベスト10内に3枚ものアルバムがランクイン。21位には堀内孝雄さんのソロアルバム「あいつが死んだ晩」も入ってる。この年はそれほどに目まぐるしい1年で、それまでのんびりアリスを応援してたファンもまさに右往左往してチケット争奪戦やスケジュールを早く知る事に奔走した。翌年1979年はさらにファンも忙しい1年になった。アルバム「ALICE VI」が4月5日に発売されてから初めてのコンサートは4月7日8日の神戸公演でした。アルバムから多くセットリストに入るのだろうかと期待してましたが、すでに発売してたシングル曲のみがセットリスト入りした。「冬の稲妻」「涙の誓い」「街路樹は知っていた」の3曲。1978年春はコンサートスケジュールやテレビ出演などが詰まっていて、新曲をライブ用に練習する時間がなかったものだと想像できる。そして、この時期、ちんぺいさんの体調が良くなくて、セットリストはべーやんがリードボーカル取る曲を多めに組まれていました。セットリスト 4月8日 (4月7日は曲順が一部違った)1曲目「スナイパー」2曲目「愛の光」3曲目「君がいるから」4曲目「老人」5曲目「熱い吐息」6曲目「帰り道」7曲目「街路樹は知っていた」8曲目「冬の嵐」9曲目「遠くで汽笛を聞きながら」10曲目「今はもうだれも」11曲目「帰らざる日々」12曲目「涙の誓い」13曲目「冬の稲妻」この日、昼2時頃に神戸文化ホールへ向かった。楽屋入りの時間をある人に教えてもらってた。でも、怖くてちんぺいさんに近づけなくて遠巻きに見てました。ちんぺいさんは「楽屋待ちとかあまりされたくない」ってはっきり言ってたのですが、凄く和かにファンの女の子たちからプレゼントを受け取ったり握手したりしてるのを見て、怒られないのか…と中学生の自分はその光景を見てた。その日はたまたま行儀の良いファンが集まってたようで騒ぐようなファンがいる場合はかなりきつく注意されてた事もあったと他の会場で入り待ちをしてた友人に聞いた。遠巻きに見てた自分の方へちんぺいさんが近づいてきて少し焦ってると、軽く手をあげてニコッと笑って楽屋口へ入って行ったのを鮮明に覚えてる。小学4年生の冬からアリスのコンサートに行き始めて、初めて間近かにアリスのメンバーを観た日だった。べーやんは疲れてそうでタクシーから降りるとファンに軽く手をあげてすぐに楽屋へ、きんちゃんはいつも通りにニコニコとファンの肩を抱いて写真を一緒に撮ってたりと今もあの頃もまったく変わらないきんちゃんでした。その時に子供ながらに凄く印象に残ってるのは、ちんぺいさんの顔色が日焼けではない土気色でしんどそうだと感じた。この日の1ヶ月過ぎにちんぺいさんは倒れて入院。6月7月とべーやんときんちゃんの二人でスケジュール通りにツアーを回った。ちんぺいさんの復帰は8月30日の日本武道館公演からだった。ドラマチックだった。3月は2days3公演、大阪厚生年金会館で開催。1日2公演というはその頃まで普通にありました。セットリストの内容は1978年5月5日にNHK-FMで放送されたライブのアレンジと同じ。この頃のツアー内容を1時間弱に凝縮したのがNHK-FMライブ。「走っておいで恋人よ」だけ神戸と3月の大阪ではセットリストに入ってなかった。この時の「愛の光」はピアノがイントロリフを弾くかなりレアなバージョン。ギター2本、ピアノ、コンガという構成。「冬の嵐」はアリさんのハーモニカが大活躍するアレンジ。かなり素朴な演奏での「冬の嵐」で、本当にパリのカフェのテラス席で聞こえてきそうな雰囲気。行った事ないけど^^;「老人」と「君がいるから」は二人のアリスになってもそのままセットリストに入ってました。ちなみに二人のアリスのオープニグ曲は「飛び立てジェットプレーン」です。ここから「君のひとみは10000ボルト」「ジョニーの子守唄」「チャンピオン」「夢去りし街角」「秋止符」とアリスの代表曲を立て続けにリリース。「君のひとみは10000ボルト」はアリスでリリースする予定がちんぺいさんが入院したためにべーやんのソロとして発売されました。「冬の稲妻」ですが、関西では3月18日19日の大阪、4月7日8日の神戸がバンド演奏では初披露でした!3人だけの演奏での「冬の稲妻」は1977年10月22日姫路、23日京都、10月24日神戸国際会館が関西初披露でした。3人だけの演奏の「冬の稲妻」は凄い迫力だった!きんちゃんのタンバは「明日への讃歌」の時の何倍も強烈です。10月24日神戸国際会館の時よりも12月17日の大阪厚生年金会館の時はさらに激しい演奏でテンポアップした。4月は神戸でコンサートする事が多かった。1975年4月20日 この日の6時半公演はザ・ムッシュのさよならコンサート神戸公演だった。1977年はエンドレスロード ツアー神戸文化ホールは一番後ろが1列で最前列が28列。この日は2列目のちんぺいさん側だった。1979年は神戸公演の代わりに滝野ローンステージで3万人以上を集めた野外コンサート。1980年は5月に滝野ローンステージで海援隊とジョイントコンサート
2024年04月09日
2003年9月18日に収録されたDVD内容はちんぺいさんが、これまでの活動に一旦、句読点を打つ意味などを1時間たっぷり語っています。2003年の句読点のツアーパンフはDVDがメインになっていて、「LA STRADA VII 句読点」を観てパンフレットを購入した人は、しまいこでる句読点のパンフを引っ張り出してきて今、あの時のちんぺいさんが語った事を聞き直してみるのはどうですか。20年前のちんぺいさんは丁寧に長く時間を共にしたファンに想いを語りかけています。1995年発売のアルバム「I・T・A・N」の事から語り始めます。そして、ちんぺいさんが初めて作った歌詞の話や音楽について。中国、ハルビンに関しての不思議な体験などを熱く語っています。この時に作った「今を生きて」はベストアルバム「アリガトウ」に収録されています。あの時はこの曲の事を特別に感じてなかったのですが、ちんぺいさんを亡くしてからこの「今を生きて」を聴くといろいろと腑に落ちるものがあってちんぺいさんの生き様がより尊敬できるものに感じられる。「♪生きて行くことは 死なないことじゃなく 熱く生きようとしながら 暮らしてゆくこと」「♪友が死んだ日の ほほうつ雨にさえ きっと大切な 意味があるはずだから だから青春を終わらせないで 熱い心そのまま 失くさないで 今を生きて」あの時、読んだ時の想いと、今、読む想いは、まったく違った。ちんぺいさんのこの言葉で何か少し心の整理ができそうな気がします。
2024年04月08日
堀内孝雄さんのコンサートに行って来ました!会場の不二羽島文化センターは新幹線の岐阜羽島駅からタクシーで5分ほどの場所。岐阜羽島駅の改札で友人5人と待ち合わせして会場へ。綺麗に植木を手入れしている公園の前にあるホール。ホールも清潔感のあるきれいなホールでした。べーやん一人のコンサートは久しぶり。この前は渡辺真知子さんと相田翔子さんと三人でのジョイントコンサートでした。昨年の10月18日に神戸国際会館で開催されました。ちんぺいさんの訃報から日も経っていない時のコンサートだったので、それもアリスのホームグラウンドの神戸国際会館・・・思うことが山ほどあって辛さもあった。岐阜羽島にあるホール・・・ここで動員は大丈夫だろうか・・・と余計な心配してました。チケットはソールドアウト!ぎっしり満員の客席で温かくべーやんを迎えてる感じが伝わった。(岐阜羽島を通過したことは何百回もあるけど下車したのは初めてだった)セットリスト1曲目「影法師」 1993年4月発売 25thシングル2曲目「都会の天使たち」 ソロバージョンは「影法師」のカップリング曲。3曲目「時代屋の恋」 2001年3月発売 38thシングル4曲目「カラスの女房」 1998年11月発売 35thシングル5曲目「東京発」 1995年4月発売 30thシングル6曲目「君のひとみは10000ボルト」 1978年8月発売 1stソロシングル7曲目「ジョニーの子守唄」 1978年6月発売 アリス13thシングル8曲目「チャンピオン」 1978年12月発売 アリス14thシングル9曲目「冬の稲妻」 1977年10月発売 アリス11thシングル10曲目「秋止符」 1979年12月発売 アリス17thシングル11曲目「遠くで汽笛を聞きながら」 1976年9月発売 アリス9thシングル12曲目「恋唄綴り」 1990年4月発売 20thシングル13曲目「ガキの頃のように」 1988年5月発売 15thシングル14曲目「竹とんぼ」 1998年3月発売 34thシングル15曲目「聖橋の夕陽」 2017年1月発売 54thシングル(「空蝉の家」カップリング)16曲目「空のほとりで逢えたなら」 2022年6月発売50周年アルバム収録曲17曲目「愛しき日々」 1986年10月発売 12thシングル18曲目「山河」 2001年4月発売22ndアルバム「Moon」収録ジョイントコンサートやビルボード大阪などのライブが最近、多かったためにフルサイズのソロコンサートはかなり久しぶりでべーやんの歌声を堪能できました。何よりベテランシンガーなのにチケット代も良心的。バンドもライティングも音響も舞台装置も良かった。今回のクオリティでこの値段でも出来るのが素晴らしい。当日会場でCD購入した人にサイン色紙と握手券がもらえ終演後にべーやんと握手できました。CDも売り切れ先着100名のサイン色紙も途中で終了してしまうほどの賑わい。サイン色紙が終了したあとはCDがなくなるまでは握手券を配布していました。みんなべーやんに伝えたい事や聞きたい事などを各々に話してもべーやんはずっと丁寧に全員に対応してくれていました。自分は初期の「言葉にならない贈り物」と「忘れかけていたラブソング」からの楽曲をいつかまた歌ってほしいと伝えました。「あいつが死んだ晩」の時の初めての1978年ソロコンサートツアーからずっと観て来ていますが、本当にべーやんって変わらない。音楽のジャンルが多少変わったとしてもステージの上では何も変わらない。1978年9月の神戸公演は最初は中ホールで発表されていたのに、当然というか大ホールでの開催に変更されました。アルバム「あいつが死んだ晩」からも4曲セットリストに入ってました。「飛び立てジェットプレーン」はあの頃の定番オープニング曲。アリスではセットリストから外れてた「紫陽花」も歌ってくれた。懐かしいファーストソロコンサートの事なんかが頭に浮かんで来てべーやんの歌声がこの2024年にでも生で聴けている幸せを感じていました。ちんぺいさんはいなくなってしまったけど、べーやんときんちゃんでアリスの匂いを残しながら何かやってくれたらうれしい。「空のほとりで逢えたなら」は生で聞くとCDで聴く何倍も胸に響く。メロディーも歌詞も心を震わせてくれる名曲です。今回、新曲の「青二才」が生で聴けるかもと期待してたけどまだ歌わなかった。次のビルボード大阪では聴けるだろうと期待して。一度だけヤンタンで流してくれたけど、カッコいい曲だった。ラストに歌った「山河」は五木ひろしさんのために書いた曲のセルフカバーですが、五木さんの「山河」とはまた違う景色が浮かぶべーやんだけの「山河」を感じられた。壮大だけど繊細な名曲です。終演後は岐阜羽島駅の真横にあるホテルにチェックインして居酒屋探してうろうろ。最初に行こうと思ってたイタリアン居酒屋風な所は待ち時間があって行くのをやめた。次に見つけた海鮮居酒屋は料理もなかなか当たりで選んで正解な店でした。ホテルの部屋から真横に新幹線のホーム!部屋が4階だったのでちょうどいい高さ!最終電車間近の夜の岐阜羽島駅。最終電車も出て真夜中1時過ぎの岐阜羽島駅。この駅に車庫代わりに朝まで泊まってる新幹線がありました。駅は明るいままだけど、真っ暗な新幹線はやや不気味。朝の岐阜羽島駅
2024年03月25日
谷村新司さんの2009年発売の28枚目のソロアルバム「マカリイ」に収録されてる曲。「メトロ」作詞 谷村新司さん 作曲・編曲 長谷川きよしさん谷村新司さんと長谷川きよしさん、それまであまり交わる事がなさそうなイメージだった。谷村新司さんは1968年9月にアリスの前のバンド「ロックキャンディーズ」でレコードデビュー。長谷川きよしさんもその1年後の9月にレコードデビュー。1970年代前半に多くのフォークアーティストが出演するフェスなどでは共演もした事があったのだろうけど、がっつりと共演という事はなかったと思う。2009年に突然、ちんぺいさんのアルバムに長谷川きよしさんが参加していると知って驚いた。その上、2009年春のちんぺいさんのライフワークだったコンサート「ココロの学校」で数カ所、特別ゲストとして出演すると知った。この「メトロ」という曲は繊細で静かな時間が流れる曲です。完全にちんぺいさんと長谷川きよしさん二人だけのレコーディングです。アコースティックギターとコーラスを長谷川きよしさん、その演奏のみでちんぺいさんが唄う。長谷川きよしさんとハモる部分も多く、これが驚くほどにバイブスがばっちり合ってて最高です!そして長谷川きよしさんのボサノバなギターにちんぺいさんの声が溶け込むように、長谷川さんの弾くギターの音色やピッキングの全てがちんぺいさんの声の響きに完全にマッチしてる。長谷川きよしさんのアルバムでは「ネオン輝く日々」が特に好きでよく聴いてた。浅川マキさんがプロデュースしたアルバムです。未発表だった荒井由実時代のユーミンの楽曲「美しい日々」もレコーディングしています。「波止場」「影に泣く」と「美しい日々」とその当時の浅川マキさんっぽさが感じられる、「グレー・ゾーン -Gray Zone-」「Like a Grass Window 不貞を働く女のように」の2曲も最高です!長谷川きよしさんの初期のアルバムも最近、また聴いてるので感じた事を書きたい。「マカリイ」のちんぺいさんの声は生々しくて、ついこの前のアルバムのように思えてしまうけど、もう15年も前の歌声なんだ。「風のメロディー」や「夢になりたい」を聴いてるとまだ胸が苦しくなる。ちんぺいさんが書き残してた歌詞がノートの中やPCの中にもしあれば、べーやんときんちゃんが曲をつけて全て作品化してほしいと願う。これからもアリスとしての新曲が聴ける事を祈って。
2024年03月11日
1978年4月5日に発売された6枚目のアリスのアルバム「ALICE VI」に収録されている曲。「ある日の午後」作詞・作曲 矢沢透さん 編曲 大浜和史さんこの曲のボーカルは堀内孝雄さん(べーやん)です。アリスの曲だと言わずに人に聞かせたら、アリスのヒット曲の数々を知ってる人でもべーやんが歌ってるなんてきっと思わないだろうと思う。この曲を初めて聴いた中学生の時、べーやんのファルセットのような美しい声に感動した。この前のヤングタウンの放送内でべーやんはファルセットが使えないって言ってたけど、これが地声なのだったら逆に凄すぎる。この発声で歌った曲はアリスの楽曲にも何曲かありますが、ここまでべーやんの個性を完全に消したような歌唱はこの1曲だけのように思う。「ALICE IV」収録の「太陽に背を向けて」のAメロ部分もかなり近い発声のように思う。「ALICE Ⅶ」の中の「緑をかすめて」も「ある日の午後」と近い歌唱ですが、「緑をかすめて」はべーやんが歌っているとすぐにわかる曲。ソロ曲なら「故郷には帰りたくない」もファルセットに近い歌唱ですが、べーやんだと1発でわかるのは作曲がべーやんだからかな。編曲の大浜和史さんはアリスの編曲をこの曲と、同じアルバムに収録されてる「センチメンタル・ブルース」の2曲のみだった。どちらのきんちゃんの作曲の楽曲。大浜和史さんと言えばピンク・レディーファンにはおなじみの名前です。ライブの音楽監督、楽曲の編曲、ライブでの編曲、演奏などピンク・レディーの洋楽志向なライブには欠かせない人でした。(1978年5月〜7月末まで2人のアリスのツアーで全国を回った)「ある日の午後」はセットリストに入ったコンサートツアーは一度だけです。それも1978年5月に体調を崩して入院したちんぺいさんが休養してた期間の二人のアリスのツアーの時のみ。コンサートの5曲目でこの曲は歌われました。コンサートでは矢沢透さん(きんちゃん)本人が歌いました。この曲を歌う前のMCできんちゃんは、本当はレコーディングする時まで自分が歌う予定だったけど歌ってみたら難しすぎて声が出なかったとか。ギター弾き語りで歌ったのですが、この曲のコード進行を見たらわかると思うけど、非常に複雑なコード進行で普段はライブでギターを弾いていないきんちゃんは大変そうでしたが、歌は本当に良かった。Cmaj7 C6 Dm7 Dm6 E♭maj7 Em7 F Edim A7 Dm D♯dim E7 Am Am/G Am/F♯ Am/F古びた〜 本棚の すみに落ちていた写真 ま〜だ君が若かった頃の 少しだけ 大人びて最初のAメロの途中までだけでこんなに複雑。その上、このあと転調が2回もあるし…。こんなに複雑でも曲になって聴くとメロディーも滑らかでドラマチックになっています。「ある日の午後」が収録されてる「ALICE VI」の8トラック版では「ある日の午後」が一番ラストに収録されています。レコードとは曲順が見事にバラバラです。さらに「さらば青春の時」まで2曲目に入っています。カセットテープ版はLPとまったく同じ曲順で収録されています。(この曲順で聴いてみたらアリスファンならかなり違和感あると思う。 8トラは意外と音が良かった記憶がある。もう聴くプレイヤーがないけど)2月22日と2月29日、2週連続できんちゃんのお店に行っていろいろ話してきました。きんちゃんと元シグナルの住出勝則さんと滝ともはるさんの3人で活動してたHUKUROHですが、バンド名も変えてブラッシュアップさせて活動開始するようです。6月23日(日)16時 SHIBUYA PLEASURE PLEASUREから始動。(道玄坂のユニクロの6F)昨日、ヤンタンできんちゃんも発表しました。チケット発売などはヤンタンでまた発表してくれると思います。ちんぺいさんがいなくなってしまった後、べーやんときんちゃんの活動をもちろん今まで通り、応援していきます。アリスとしての追悼のイベントなども予定されているようです。
2024年03月03日
1994年にKSDのイメージソングとして作られ一般発売はなく企業用のCDこの曲の事は、もう何度か書いてるかも知れませんが、この時季になると毎年、自然と頭の中に浮かんでくる曲です。「♪春の嵐が過ぎた後に 芽吹く緑はねこやなぎ」力強い民俗音楽的なイントロも印象的で頭に残っている。 1曲目「沙羅双樹」(さらそうじゅ)作詞・作曲 谷村新司さん 編曲 住友紀人さんちんぺいさんと住友紀人さんが組んで作った曲に「アゲインスト」と「メシアふたたび」がある。この曲も含めどの曲も1994年〜1995年の作品です。「アゲインスト」も「沙羅双樹」のイントロ同様に住友さんの個性でもあるイントロの打楽器の変則的なリズム。「メシアふたたび」もイントロのリズムは個性的です。「メシアふたたび」のカップリング曲「印象派の街」の編曲も美しく個性が光っています。ちんぺいさんの歌声、楽曲にまだ、まっすぐ向き合えない人も自分の周りにはいます。その曲を聴くとその時の自分とその時のちんぺいさんが重なって思い出されて辛いのかも知れない。今日も春が近づいた感触を風に感じて「沙羅双樹」を口ずさんだ。でも、今年はどんな宝箱を開けてくれるのだろうと想像しながら口ずさめない。「沙羅双樹」の木は仏教には欠かせない木です。仏教では聖木とされ、花が咲く事はほとんどないそうです。ちんぺいさんは「♪人はみな 沙羅双樹の風の中」と歌う。聖木の風にまかれていく…と「流星」の歌詞にも通じるように思えてしまう。この曲は年を重ねるごとに感じ方が変わってきた曲。自分に「死」というものが、まったく無関係だと思えてた若い頃は遠い世界のように感じて聴いてた。今では「♪人の命は尽きるけれど 人の想いは消せないから」の歌詞に生きてきた重さを感じて胸が熱くなる。「流星」を聴いてると、この曲が頭に浮かんでくることがよくあった。この曲もコンサートでじっくり聴いてみたかった。「♪僕はまだ 生き急ぐ 僕はまだ 立ち止まらない 僕はまだ 風の中 僕はまだ 沙羅双樹の風の中」1994年のちんぺいさんは、まさにこの歌詞の真っ只中。「♪100年過ぎて残る想いを 伝えるすべはないものか 巡る季節に 負けないように 花の命に 負けないように 人の命は 短くとも 花より熱く 美しく 」春がやってくると国立劇場の桜の木を愛でながら劇場の中へ入っていく・・・毎年の当たり前の事だと思ってたのは贅沢だったのだと。そして、「♪空一面のこの花吹雪 あなたの目にも見えていますか 今は逢えないあなたの背中で 共に見ていた昭和の春を」この「桜は桜」が自然と頭の中を流れる。「♪時は流れて 人は老いても 変わらぬものがあるようです 川の流れに棹さす男が 一人くらいはいるものです」ちんぺいさんがいなくなり、こんな曲が胸に沁みるようになった。
2024年02月21日
堀内孝雄さんのアナログ盤でのベスト盤。名匠と呼ばれる現在の最高峰のカッティング技師「武沢茂さん」による入魂のカッティングサウンド!このアナログ盤シリーズはアリス、谷村新司さんも発売されています。さらに盤は180g 重量盤で安定したサウンドを楽しめます。ただ、選曲はマニアックなアリスファンには物足りないかも知れない。ベスト盤なので仕方ないのですが、最高の音質で聴ける事が重要。ベスト盤にしないで、アルバム単位で最高のカッティングをしてほしいと思ってしまう。堀内孝雄さんなら繊細にレコーディングされている名盤「忘れかけていたラブソング」や「ブラウン」「デイ・ブレイク」「デラシネ」「ソング・フォーエヴァー」などをリマスターも含め、この企画で再発してほしい。谷村新司さんのアナログベストは3種類発売されていますが、やはりちんぺいさんのアルバムも音にこだわり切ったアルバムが多く、特に「引き潮」は現在のテクノロジーで蘇らせてほしい。「引き潮」の歌詞カードには当時のディレクターからこのLPを聴くための注意が書いてあります。「このレコードは出来る限り高音質のアルバムを作りたいというアーティストの 強い要望により、76センチ/秒のテープ速度でレコーディングしました。 従ってかなりレベルの高いカッティングされていますので、 カートリッジの針圧を重めにして聞いて下さい」続くアルバム「黒い鷲」も凄く繊細なレコーディングが行われています。アリスなら「ALICE VI」にも同じような針圧についての注意が書かれています。アリスなら「ALICE II」「ALICE IV」「ALICE V」「ALICE VI」ちんぺいさんなら「海猫」「引き潮」「黒い鷲」「海を渡る蝶」「JADE-翡翠-」「獅子と薔薇」アナログ盤で再発してほしいアルバムは山ほどあります。少し前にレコード針を交換したので、べーやんのこの最新アナログ盤を聴いた。A面1曲目「影法師」2曲目「河」3曲目「ガキの頃のように」4曲目「カラスの女房」(ニュー・バージョン)5曲目「冗談じゃねえ」B面1曲目「恋唄綴り」2曲目「東京発」3曲目「遠くで汽笛を聞きながら」(ゴスペル・バージョン)4曲目「恋文」5曲目「灯(ともしび)」この中でアナログ盤で発売されたのは、3曲目「ガキの頃のように」と5曲目「冗談じゃねえ」の2曲のみで後は全てCD時代の楽曲。1曲目「影法師」は、2024年1月号の堀内孝雄さんのファンクラブのDVD会報の中で最新スタジオライブとして歌われています。今回は全曲カラオケで歌っていました。これまでギター1本で弾き語りで歌ってくれてる事が多く、できれば弾き語りで歌ってほしいと思ってしまいますが・・・。その中でべーやんも言ってましたが、この曲がソロ曲の中で一番カラオケで歌われている曲だそうです。「愛しき日々」や「恋唄綴り」を凌ぐカラオケ人気なのは驚いた。この最新カッティングバージョンで聴くと、物凄く心地良いサウンドになっていて聴き入ってしまう。1993年25枚目のシングル。2曲目「河」は、今回のこのアナログ盤で一番感動した音です。この曲自体も好きなのですが、このアナログ盤でじっくり聴くとより一層、この曲の良さが伝わってきます。2003年41枚目のシングル。3曲目「ガキの頃のように」もCDやアナログ盤シングルで聴くのとはまた印象が違って感動した。この曲も人気曲でソロコンサートでもよくセットリストに入る曲です。最新カッティングでよりボーカルが気持ちよく聞こえる。1988年15枚目のシングル。4曲目「カラスの女房」(ニュー・バージョン)元のシングルバージョンよりも少し落ちついたイントロとアレンジで演歌色を少し強くしたのがニューバージョン。べーやんの歌い方もかなり違っています。ニューバージョンは2004年42枚目のシングル。オリジナルは1998年35枚目のシングル。5曲目「冗談じゃねえ」はギリギリでアナログ盤シングル発売された曲。どんどんCDに移行してきてた時に発売されたシングル。EP盤、カセット、8cmCDと3種類発売された。1989年16枚目のシングル。B面1曲目「恋唄綴り」は100万枚売り上げ大ヒット曲。第32回日本レコード大賞、第21回日本歌謡大賞、全日本有線放送大賞グランプリ、と多くの賞を受賞した楽曲。何度も再発されました。1990年20枚目のシングル。2曲目「東京発」も2024年1月号の堀内孝雄さんのファンクラブのDVD会報の中で最新スタジオライブとして歌われています。このアナログ盤は本当に気持ち良い音になっています。1995年30枚目のシングル。3曲目「遠くで汽笛を聞きながら」(ゴスペル・バージョン)宮川彬良さんが編曲したゴスペルバージョンは発表当初はあまり好きではなかった。最初はシングル「不忍の恋」のカップリング曲として収録されました。その後にベスト盤「Thank You ~愛すべき男たち~」に収録。「不忍の恋」は大正演歌風なイントロから始まる「和」のイメージの強い曲でした。その流れで聴くので違和感があったのかも知れない。「Thank You ~愛すべき男たち~」の収録曲の流れで聴いてからよく聴くようになった。2006年46枚目のシングル、カップリング4曲目「恋文」はあまりベスト盤などでチョイスされなかったやや地味な印象の曲ですが、50周年記念のアルバムには選曲されました。日本テレビ系年末ドラマ『源義経』の主題歌だった曲です。このアナログ盤で聴くとよりべーやんの迫力あるボーカルが楽しめるように思う。1991年23枚目シングル。5曲目「灯(ともしび)」この曲も好きな曲ですが、アルバムラストがこの曲なのはちょっと・・・。ここは「遥かな轍」か「坂道」「山河」「愛しき日々」がいい。そりゃ「Day Break」や「忘れな詩」「愛と涙とやさしさと微笑」「懐かしい友のうたう歌」「道程(みち)」「俳優」「サークル・ゲーム」「Don't Stop My Love」「トラベリング・マン」「少年時代」「故郷には帰りたくない」「少年達よ」「涙を捨てる街」「限りないあこがれの中へ」などがラスト曲なら最高ですが、他の曲との流れでは合わないから・・・。自分がアナログ盤ベスト作るならA面1曲目「Change Your Mind」2曲目「バスを待ちながら」3曲目「あなたのすべてを」4曲目「ロンリー・ロンサム・ナイト」5曲目「目をとじて」6曲目「懐かしい友のうたう歌」B面1曲目「飛び立てジェット・プレーン」2曲目「限りないあこがれの中へ」3曲目「真赤なアカシア」4曲目「俳優」5曲目「愛と涙とやさしさと微笑」6曲目「Day Break」こんな最新リマスター、最新カッティングのアナログベスト盤出ないかな・・・。
2024年01月29日
1990年9月25日 オーストリアの「ウイーン・コンチェルトハウス」で開催された谷村新司さんのコンサートの映像作品を久しぶりに観た。約1時間に短縮編集されたライブ映像です。谷村新司さんwith ウィーン交響楽団プロジェクトとして日本でもツアーした後、最後の日がウイーン、コンチェルトハウスでした。当時はVHSとレーザーディスクで発売されていました。2001年3月に中国でDVDとして発売。海賊版の可能性がかなり高いのですが、アリス関係の映像作品は中国で多くDVD化されて発売されていました。このDVDは前半が堀内孝雄さんのMV集で後半がちんぺいさんのウイーンライブ。画質はレーザーディスクとほぼ変わらない。ただDVDなのでLDデッキをつなげなくても、いつでも観られるのは便利。(ちんぺいさんとべーやんがカップリングになってるDVD)(レーザーディスク)「DREAMS COME TRUE」のライブ映像が観たくて、この作品を観ることにした。誰が選曲したのかわからないけど、せっかくウィーン交響楽団プロジェクトとレコーディングし、ウィーン交響楽団プロジェクトの演奏でそれもウイーンでライブができるのだから、アルバム「プライス・オブ・ラブ」やヨーロッパ三部作から演奏されたものを多く収録すればいいのにって発売当時から思ってた。1曲目「GLOBAL THEATER-地球劇場-」2曲目「22歳」3曲目「DREAMS COME TRUE」4曲目「ビートルズ・メドレー(ウィーン交響楽団プロジェクトの演奏)5曲目「9月のマリー ヴィエナ讃歌」6曲目「陽はまた昇る」7曲目「英雄」8曲目「昴」9曲目「忘れないで」(この日のちんぺいさんの歌唱は神がかっていました。ノーカットBlu-ray版が出る事を望む)(MCは英語です)(オーストリア語でもMCを)(この曲もまたライブで聴きたかった…)(「ウィーン交響楽団プロジェクト」の演奏)(ウイーンでの歌唱は格別なものがある。この曲の中で登場するカフェのマスター夫妻も客席に)「英雄」「昴」「忘れないで」と歌い終えるたびに観客の拍手は凄まじく、ちんぺいさんも感無量の表情です。
2024年01月15日
10年ほど前に書いた事があるのですが、あまり知られていない八代亜紀さんの名唱なので、さらに詳しく書こうかと。この曲自体は、谷村新司さんの5枚目のソロアルバム「喝采」のB面3曲目に収録されていた曲。(1979年4月20日発売)ちんぺいさんがこの曲をライブのセットリストに、この「喝采」が発売されて2ヶ月後に開催された「アダモ」とのジョイントコンサートの時だけだったと思います。ソロとして初めてのコンサートでした。(その時からアリス活動停止まで、ソロコンサートは一度も開催される事はなかった)このマニアックな楽曲を八代亜紀さんは1980年10月に開催されたデビュー8周年記念のリサイタルでフルコーラスを歌った!この曲はちんぺいさんのレコードでも7分近い大作。八代さんはさらに曲の雰囲気を作るためにバンドネオンの演奏と八木治郎さんの司会でパリの「ムーラン・ルージュ」の事を話して一気にシャンソンの世界を作り上げています。ちんぺいさんのファンなら、この曲が本格的なシャンソンとしてレコーディングされている事はわかっていると思います。ちんぺいさんは1976年の3rdソロアルバム「引き潮」辺りから本格的なシャンソンを作り歌うようになっています。ちんぺいさん自身まだ26〜27歳でシャンソンにもどっぷりハマってた事は、ちんぺいさんをずっと聴いてたファンしか知らないと思います。3rdソロアルバム「引き潮」を聴いてもらえば分かると思いますが、アリスとはまったく違う音を作り上げています。前作の2nd「海猫」からすでに完全にアリスとは線を引いて完全にソロでしか出来ない音楽を追求しはじめていました。「昴」をつくるずっとずっと前です。自分は3rdアルバム「引き潮」の凄さをもっと知ってほしいとずっと思ってる。Jazz、シャンソン、Rockとフォークを微塵も感じさせないアルバム。中でも「暗い桟橋」って曲はピアノ1本とトランペットのみでマニアックなシャンソンの世界を作り上げてて、カッコ良さで言うならアルバムの中で一番カッコいい曲です。とにかく「引き潮」に収録されてる曲は全曲最高に好きです。話がまた脱線しまくりなので戻して。アルバム「喝采」は「引き潮」をキャッチーに洗練させたようなイメージを自分は持っているアルバムです。中でも「Left Alone」「真夜中のカーニバル」「ムーランルージュ物語-哀しみのライト-」は「引き潮」のマニアックな色をかなり残してる曲のように思う。「暗い桟橋」が「Left Alone」、「煙草のけむり」が「真夜中のカーニバル」、「春雷のあとで…」が「ムーランルージュ物語-哀しみのライト-」へと、更に進化させたような印象。八代亜紀さんの話に戻して・・・「ムーランルージュ物語」を八代亜紀さんが歌うと、ちんぺいさんとはまったく違う世界が広がってきます。7分46秒たっぷりとちんぺいさんのシャンソンの世界を聴かせてくれます。ちんぺいさんと同じキーで1オクターブ上で歌っていると思います。これが物凄い効果を出していて、かっこいい八代さんの歌唱が楽しめます。この曲のためだけにきっとバンドネオン奏者も入れていると思う。この日のコンサートはダン池田とニューブリードという最高峰のビッグバンドが入っていますが、必要以上の楽器は一切使わずにちんぺいさんのオリジナルアレンジを基本大事にして、さらに八代亜紀さんの世界を作り上げる細かいアレンジを加えているのも素晴らしい。「八周年記念 八代亜紀リサイタル'80」は2013年にCD化されています。レコード探さなくても聴く事ができます。「港町絶唱」までのシングル曲の名曲もたっぷり聴けます!もちろん!ちんぺいさんが八代亜紀さんに提供した「哀歌 -エレジー」も歌っています。他のオリジナル曲とは一線を画すように5分も使って特別にこのコンサート用にアレンジしたヴァージョンで聴かせてくれます。自分が最後に観た八代亜紀さんの50周年記念のコンサートでも本編のラストで歌われた。八代さんがこの曲に特別な思いがある事は昔から感じてた。「八周年記念 八代亜紀リサイタル'80」での「哀歌 -エレジー」はちんぺいさんのファンにも聴いてほしいと思う凄い歌唱です!50周年記念で発売された「八代亜紀ベストヒット・ニューレコーディングス」でも「哀歌 -エレジー」は12曲の中にもちろん選ばれています。この新たにレコーディングした「哀歌 -エレジー」の方がオリジナルよりも更に良い事には本当に驚かされた。・・・・そういえば、このライブ盤で「ムーランルージュ物語」の次に歌われたのが「ダンシング・オールナイト」です。「ムーランルージュ物語」でじっとりと少し重くなった空気を変えるように、派手に「ダンシング・オールナイト」を歌うちんぺいさんが亡くなって、そのあとにもんたよしのりさんが亡くなって、12月30日に八代亜紀さんが亡くなった。何か不思議な関連を感じてしまった。ちんぺいさんのアルバム「喝采」は現在発売されていません。上の紙ジャケ盤は24bitリマスターで、下の最初のCD化の音と比べたら数段音が良くなっています。ソロアルバム全てリマスター紙ジャケで発売してほしい。できればボーナストラック付きならなお良い!ボートラはライブヴァージョンやアウトテイク集とか。
2024年01月12日
谷村新司さんが亡くなって、3ヶ月が過ぎました。そっか…毎年楽しみにしてた春の国立劇場でのリサイタルや全国ツアーはもう二度とないのかと、そんな事を考えてました。ちんぺいさんのライブ映像を観ようと、凄い数のライブ映像の中からチョイスしたのは、1989年夏、大阪フェスティバルホールでの「獅子と薔薇」のアルバム発売時の「CORAZON III」1990年9月NHKホールでの「Price of Love」発売時の「with ウィーン交響楽団プロジェクト」1993年夏、「バサラ」発売時の「沖縄野外コンサート」この3本のライブを観ていました。少し時代が偏ったけどちんぺいさんが40代になった1989年から順に観たくなった。「輪舞」発売時の「CORAZON IV」は少し前に観た所だったので飛ばした。(気がつけばこのブログも1500万アクセス超えてた)3本のライブ映像を観て、心にずっしり響いたのは、1989年大阪フェスでのライブのラストの2曲。「家路 -私が死んだ日-」「THE NAME」この時のコンサートは「群青」「英雄」「昴」本編ラストの「冬のメリーゴーランド」の順に歌われ、アンコールは「家路 -私が死んだ日-」「THE NAME」の2曲。このいつもの流れとは少し違うセットリストも自分は大好きでした。(このツアーでの「英雄」でのライティングは強烈にカッコよかった!)雪の紙吹雪が大量に降りしきる中「冬のメリーゴーランド」の熱唱で幕が降りる。再び幕があがると、ちんぺいさん舞台の真ん中に座っている。ピアノ1本のみで「家路 -私が死んだ日-」を歌う。アンコールではMCはなく、この2曲を歌う。なので、「THE NAME」の事については「群青」を歌う前のMCで語られた。この話はいくつかのツアーで話されたので、ちんぺいさんのコンサートに通い詰めた人なら記憶に残っていると思う。「去年の冬の終わりでした。大切な友人がひとりこの世から去りました。 ま、友人と申しましても明治生まれの方でしたから…。 その御老人とは年に一回、歌いながら全国をまわった時、九州は博多でお会いしたんです。 お会いすると必ず家に連れて行ってくださって、その御老人自らお茶を点ててくださる。 それをいただきながら、いろんなお話を伺うのが旅の楽しみのひとつでした。 そんな話の途中、突然そのご老人がこんな事をおっしゃった「谷村くんは名前はなんだっけ」 「しんじです」「どう書くんだ」「新しく司ると書きます」 「良い名前だ。いい名前だよ。ご両親の思いがよく込められてる」 恥ずかしいですけど、僕はその時はじめてです。自分の名前について考えたの、 でも考えるとそうですよね。親から子にそしてその子が親になってまた親から子に残してやれる肩身。 その血の流れのような宿命的な物とは別に万感の思いを込めて残していってやれる肩身…それは 名前だけかも知れないなって。 だから両親が名前をくれた時の思いだけは忘れないようにしなくちゃいけないなって思ったのも 寒い冬の夜でした。 そして1989年1月7日…同じような寒い冬の夜に我々の昭和という時代が終わりました」暗転になると「群青」のイントロ。凄く感動したのを覚えてる。『THE NAME』 作詞・作曲 谷村新司さん 編曲 服部克久さん印象的なピアノのイントロに寄り添う美しいストリングスの響き。ライブではスタジオ盤のテンポよりも少し早めにしています。ちんぺいさんの歌唱はレコードよりも更に柔らかく優しく歌いかける。1988年12月の青山からツアーが始まり、この収録した次の日が大千秋楽。何十回も歌い、そして完成した形がこの歌唱なんだと思う。ツアー序盤の時と歌の表情がかなり違う事に気づかされる。この曲は、いつかきっとまた歌ってくれるだろうと願ってたけど叶わなかった。「昴」同等の名曲が山ほどある事を本当に知ってほしいと思う。レコード、CDではロンドン交響楽団の演奏で包み込まれるような大きな波の中で自由に歌い上げるちんぺいさんの歌唱はもちろん最高です。この曲に関してはライブでのシンプルなアレンジで聴いた方が感動した。歌い熟れて出来上がったちんぺいさんの「THE NAME」の歌唱。この年の12月にちんぺいさんのお父様が亡くなった。この大阪のコンサートでは千秋楽前のこの人、大千秋楽ではこの曲を歌うちんぺいさんの目は始終、涙が光ってた。きっと父親の事を強く思いながら歌ってたのだと思う。「♪ Oh あなたにいつも見つめられて 感じた勇気忘れない」の部分で声を震わせてた。「家路 -私が死んだ日-」「THE NAME」の2曲は60歳過ぎたちんぺいさんの歌唱で聴きたかった。17枚目のソロアルバム「獅子と薔薇」は超名作であると、うるさいほど何度も書いてると思うけど、ちんぺいさんにとっては通過点の一つで、そこに戻って自慢する気なんて微塵もなかったのだと思う。ヨーロッパ三部作なんて、普通にできない事をしてる。でも過ぎた事には拘らないのがカッコいい。その部分も最後まで貫いてた。谷村新司リサイタル1989『A STORY BEGINS -CORAZON III』/大阪フェスティバルホール<テレビ中継のセットリスト>1曲目「獅子と薔薇」2曲目「青い薔薇」 3曲目「ジョニーの子守唄」 4曲目「冬の稲妻」 5曲目「涙の誓い」 6曲目「狂った果実」 7曲目「チャンピオン」8曲目「今はもうだれも」〜「ジョニーの子守唄」 9曲目「秋のソナタ」 10曲目「陽はまた昇る」11曲目「レストランの片隅で」 12曲目「群青」13曲目「英雄」 14曲目「昴」 15曲目「冬のメリーゴーランド」 16曲目「家路-私が死んだ日-」 17曲目「THE NAME」(自虐ネタを言ったあとでの客席の反応でよく見せた表情)(キメポースで拍手や指笛を煽る表情)(真冬から始まったツアー。衣装はそのままで夏に突入。汗が凄かった)(提供が「食道園」なのが・・・。1社提供じゃなく名前が出たのは「食道園」だけですが、 中でのCMは「ポートピアランド」「東条湖ランド」「ハウス とんがりコーン」「足立宝石店」「銀座ジュエリーマキ」「アカプルコ」など、夜中の番組だったので関西ローカルCMが多い。「食道園」は今も現役バリバリです。20年以上行ってないけど、久しぶりに行きたくなってきた。焼肉はあんまり好きじゃないので「しゃぶしゃぶ」を食べに行ってた。「すき焼き」も美味しかった記憶がある。ちょっと調べたら北新地店は今でも夜中の3時まで営業してる!大阪に住んでる時、夜の11時ごろから2時過ぎまでウダウダと飲みながら食事してたような気がする。あとは西梅田の「DON SHOP」も朝まで開いてたので朝まで飲むためによく行ってた。80年代〜90年代は朝まで飲める場所は居酒屋だけじゃなく、いろいろあったなぁ。
2024年01月09日
2007年9月19日発売の谷村新司さんの40枚目のシングル。この曲はNHK教育テレビ『みんなのうた』のために作られた曲で作曲は千住明さんが担当。4曲入りのマキシシングルとして発売されました。1曲目「夢人~ユメジン~」作詞 谷村新司さん 作曲・編曲 千住明さん2曲目「カノン」作詞・作曲 谷村新司さん 編曲 瀬戸谷芳治さん3曲目「ココロノジカン」作詞・作曲 谷村新司さん 編曲 妹尾武さん4曲目「勇気のカタチ 〜私を変えてくれたあなたへ〜」作詞 谷村新司さん 作曲 弾厚作さん 編曲 瀬戸谷芳治さん1曲目「夢人~ユメジン~」は発売当初はあまりピンと来なかったって言うか、一つ前のシングル「風の暦」が凄く気に入ってて、そんな曲を無意識に求めてたのかも知れない。この「夢人」が好きになったのは、2009年3月16日シンフォニーホールでの「TANIMURA CLASSIC」 で初めてフルオーケストラでこの曲を歌ったのを聴いて一気に惹かれた。分厚いストリングスと子供達のコーラス、そしてCDには入っていない管楽器も加わって音に包み込まれる感覚でこの曲を聴いてから、よく聴くようになった。2曲目「カノン」は懐かしい感じのする70年代のフォークソング風なアレンジ。「五年目の手紙」を少し彷彿とさせる。このコード進行のまま「五年目の手紙」歌えてしまいそうに思えてしまう。コンサートでは一度だけ聴いたように思う。3曲目「ココロノジカン」はアルバム「オリオン13」からのシングルカット。シンプルなロックサウンドで力強い曲です。あまり普段聴かない曲だけど、久しぶりに聴くとアレンジが意外とハードな事に驚く。歌詞にも引き込まれ胸が熱くなった。2007年4月22年東京キネマ倶楽部での「ネオドラゴン集会」のオープニングを飾った曲です。4曲目「勇気のカタチ 〜私を変えてくれたあなたへ〜」は「サライ」を作ったコンビでの2曲目のタッグ。弾厚作さんは加山雄三さんのペンネームです。大阪でのコンサートで加山雄三さんがシークレットゲストのような扱いで登場でしてこの曲を生で聴いたのが良い思い出。DVDと2枚組で、DVDには「みんなのうた」で流れた映像が収録されています。DVDにこの1曲だけってのも勿体無いように思う。「カノン」もMV作って収録したら良かったのに…。
2023年11月17日
谷村新司さんの40周年に制作されたコラボアルバム「NINE」に収録。9曲のコラボ曲と1曲のボーナストラックで構成されています。その中から楽曲の良さとアレンジの秀逸さで聴くたびに好きになっていった曲。『あれから』作詞・作曲 谷村新司さん 編曲 武部聡志さんプロデュース&ピアノ 武部聡志さんアコースティックギター 遠山哲郎さんSynsetheizer Operator(Manipulator) 山中雅文さんボーカル 谷村新司さん・夏木マリさんこのミュージシャンを見るとそのまんま松任谷由実さんのサポートメンバー。このユーミンの音をいつも作り上げてるメンバーがちんぺいさんの楽曲を完成させた音は最高です。アルバムが発売された当初からちんぺいさん独特のヨーロッパの香りがするような世界に惹かれた。「引き潮」の頃のマニアックなサウンドとは違うけど「棘」の頃のボサノバ+歌謡曲なテイストを彷彿させる大人のサウンドです。ちんぺいさんと夏木マリさんの声質の相性も良くてカッコいい大人のボーカルって感じです。Aメロはちんぺいさん王道で古賀メロディならぬ谷村メロディ。アルバム「NINE」は名曲揃いで、様々なコラボが楽しめるアルバムです。最近、またよく聴くようになったので、特にお気に入りの曲を書いて行こうと思ってる。
2023年11月16日
1974年11月5日発売の谷村新司さんのソロアルバム「蜩」に収録されている曲。この1stソロアルバム「蜩」は一人の女性との別離をテーマにした半コンセプトアルバムのような創りになっているのですが、この曲は男の友情を歌った曲です。(「蜩」をコンサート会場で買えばもらえたポスター。姉と2枚買ったのでポスター2本もらった)このアルバムの1曲目はちんぺいさん作曲のインスト「テーマ・さよならの季節」です。様々な「さよなら」を歌った曲が多いアルバムですが、失恋の曲はきっと一人の女性の事を歌っているのだろうと歌詞を読んでて想像できる。歌詞カードには更に一篇の詩を書いています。「1つの恋が終わると肌で感じた時 人はみな一番やさしくなれるのです 自分のわがままや思いやりのなさを 痛切に身に感じるものなのです この恋にすがってはいけないと 分かっていても それはなかなか出来ないもの 男と女はどうしても一人では生きられないもの それゆえ男と女は結ばれるのです お互いの幸福を祈りつつの別離なんてありえないもの 別離とは必ず憎みあうべきもの それが男と女のたった一つの本当の愛の証なのです。 季節が変わってゆくように 気づかぬうちに 心が変えられるものならば 人は誰も悩みはしません 悩むからこそ 人は皆やさしいのです 悩むのです 悩むべきです やさしい人であるために」25歳のちんぺいさんがきっと大失恋した頃なのだと思う。この詩もこのアルバムの女性を歌う曲も、どれもがその一人の女性に宛てて書いた曲のようにしか思えない。未練がましさを堂々と歌う人間臭さと逆に男らしさを感じるアルバム。このアルバムを発売されて聴いた時はまだ小学生だったので、歌詞よりも曲のカッコ良さに惹きつけられた。「面影」「冬木立」「想い出橋」そしてこの「Good-Bye My Friend So Long」特にコンサートで当時よく聴いてた「面影」は別格で好きでしたが、その次にコンサートで聴いた事もない「Good-Bye My Friend So Long」が好きでした。「セレナーデ」も小学生の頃は大好きでよく聴いてた記憶がある。「おやすみ」は雑音だらけのラジオから真夜中に半分眠りそうになりながら聴いてた思い出の曲。あんな時間に起きてた小学生もちょっとやばい気もする^^;(21時ぐらいから一旦寝て1時に目覚ましで起きてたから睡眠時間はそこそこ取ってたように思う)20歳過ぎた頃からはこのアルバムでよく聴く楽曲が変わってきた。「挽歌」「蜩」の渋さにハマっていった。「恋唄」の良さも分かり始めたのも20歳過ぎてからだった。(一度も針を落としていなかった見本盤。今日、初めてまっさらのLPに針を落として聴いた。 この見本盤はかなり昔にある人にもらったもので聴かずに大事に置いてた。 いつか絶対に聴くつもりで置いてて、ちんぺいさんがいなくなってしまったので まっさらのレコードで聴きたくなった。)「Good-Bye My Friend So Long」作詞・作曲 谷村新司さん 編曲 篠原信彦さんこの曲は誰をイメージして書いた曲なのか中学生の頃、友人とよく話題になった。ここで歌われてる「君」は、近い友人だし、歌を歌っている友人、でも、なぜ友人なのに「さよなら」なのかわからない。べーやんがちんぺいさんに結婚を伝えた時に書いた曲のようにも思えるけど「さよなら」は違うし。ひょっとしてその頃体調も悪かったべーやんが結婚を機に音楽をやめようとしてたとか…。違うか。その頃にちんぺいさんと仲の良かったミュージシャンで結婚を機に音楽を辞めた人がいたっけ。山本峰幸さんの可能性もあるとは思う。山本さんがいつ結婚したのか、まったくわからないけど。結局はノンフィクションじゃなくてべーやんの結婚でインスパイアされて作った物語の可能性が一番濃厚だって結論に至ったような。この曲についてラジオで語った事がなかったように思うので謎のままになってしまった。アルバム発売時にセイヤングで1曲ずつ流した時に何か語ってたのかも知れないけど…。ヤンタンではこの曲を流した記憶もないし。ヤンタンでは「思い出橋」をよく流してたように思う。(CD、音圧が低いままなのでリマスターしてほしい)
2023年11月15日
2006年6月9日に上海のライブハウスで開催された松浦亜弥さんのライブDVDこのDVDは2006年10月25日に発売されました。ちんぺいさんは2003年で一旦、毎年必ず行われてたコンサートツアーを止めて、全て0にして1から何かを始めようとしていた。2004年には運命的に中国・上海音楽学院で教授を務める事になり中国の新人シンガーの毛寧さんをプロデュースして楽曲提供。中国との関わりがこれまで以上に大きくなっていた頃です。そして2006年は3年ぶりに音楽活動を本格的に再開。そんな中での松浦亜弥さんの上海公演。2004年3月10日にシングル曲「風信子」を松浦亜弥さんに提供。その関係で上海での知名度は抜群なちんぺいさんが特別ゲストとして出演しました。そして!2010年上海万博の開幕式で異例の日本人歌手として「昴」をフルコーラス歌唱。「昴」1曲にお金をかなりかけた演出と照明。この時、多くの中国の人々が「昴」は日本の歌だと知ったそうです。それまで、中国の歌だと思ってた人が多かった。それほどに「昴」は中国やアジア諸国に浸透しています。数年前にフランスのオペラ歌手だったシンガーが日本語で「昴」をカバー。これが異常な大ヒットした事はあまり知られていません。ダブルミリオン突破。そして「SUBARU」とタイトルをつけたアルバムも大ヒット。ヨーロッパ各国でも「昴」は詠み人知らず的にメロディーが浸透していっています。「風信子 (ヒヤシンス)」作詞・作曲 谷村新司さん 編曲 小島久政さんギターを持って登場したちんぺいさん。サビはハモりで熱唱。2022年に国立劇場と大阪フェス、神戸国際会館で開催されたリサイタルで初めてセルフカバー。そしてこの公演はCD2枚組Blu-rayのBOXセット『SHINJI TANIMURA RECITAL 2022「THE SINGER」 ~夢のその先~ 』として発売されています。松浦亜弥さんが、ちんぺいさんと共演した感想などを語ってる映像もあります。
2023年11月08日
谷村新司さんがアイドルグループ「ribbon」に提供した曲。ミュージカル「大草原の小さな家」のテーマソング。ちんぺいさんの王道のワードとメロディ、フレーズが散りばめられてる楽曲です。「ribbon」は永作博美さん、松野有里巳さん、佐藤愛子さんの3人組。「愛のダイアリー」作詞・作曲 谷村新司さん 編曲 新川博さん1993年6月18日発売「More Delicious ribbon Best II」のアルバムラスト曲キーボード 新川博さんドラム 山木秀夫さんベース 高水健司さんE・ギター 梶原順さんコーラス 坪倉唯子さん、広谷順子さん、Rajiさん1993年6月頃のちんぺいさんは、22枚目のソロアルバム「バサラ」を発売した頃。イントロはユーミンっぽい雰囲気を感じる。「ひとつの恋が終るとき」のイントロを初めて聴いた時にこのイントロ思い出した。「♪あなたと生きた穏やかな時間が 幸せと気付く時まで 私 泣かないわ」昔からのちんぺいさんのファンなら、メロディーと歌詞を聴くとちんぺいさんが作ったとすぐにわかるように思う。あまり知られていない楽曲の中にも、このまま時代に流されるには勿体無い曲が多くあります。この曲もちんぺいさんファンでも知らない人が多いと思う。この前の土曜日の夜に阿雅佐できんちゃんといろいろ話してきました。1980年日本平での「HOT JAM’80」のコンサート会場で知り合った、40年以上の友人関係の仲間と、その少し後に知り合った東京の友人と、関西から一緒に行った友人と4人で4ヶ月ぶりの阿雅佐の料理を楽しんだ。「HOT JAM’80」の1日目の終了後に声を掛けて来てくれたのがきっかけで40年以上も信頼できる友人の一人として続いているのも全てアリスのおかげ。東京と神戸という距離がありながらも、いまだに会えば何時間でも話が尽きない。アリスがあったから出会えた人たちが凄く多い事に感謝。
2023年11月07日
2002年1月12日発売のアルバム「半空-NAKAZORA-」のDisc 2の1曲目に収録されています。このアルバムは全て新曲の2枚組アルバムでシングル曲は1曲も収録されていません。アルバム発売時に、この「クリムゾン」という曲の事を解説した文章があります。『「紅」の色に魅かれます。それはきっと血の色だからかもしれません。 「チャンピオン」の歌に続きがあるとするならば、 年老いてなお、挑む勇気があるかどうか?・・・ということでしょう。 生きるなら前向きに、倒れるなら前のめりに』そして2002年「半空コンサートツアー」での「クリムゾン」を歌う前のMC。アリスの「チャンピオン」を作った時のエピソードを話した後に『今回、30年の記念のアルバム(半空)の曲作りをしていた時に 「チャンピオン」って作品がずっと気になっていたんです。 あの「チャンピオン」の中に出てくる主人公は30歳でリングを降りて行った。 あれから20年経って今、彼はどうしてるのだろうか? 50歳になった彼はどうしてるんだろうか? まだ何かに闘いを挑んでるんだろうか? もし、挑んでるとすればそれは外に向かってではなくて、自分の内面に向かってかも知れないって… よし、じゃあ20年後の「チャンピオン」の歌を作ってみようって、 そう思って作った作品があります。タイトルを「クリムゾン」と名付けました。 その言葉の意味は・・「血の色の紅(あか)です」』 そう語ると「クリムゾン」のイントロの重く深い音が響く。そして照明は真っ赤に。この演出はちんぺいさんの全てのコンサートの演出のベスト10に確実に入る鳥肌もののパーフェクトな演出でした。他にもこんな文章に残している物もあります。『自分が50歳過ぎてふと思ったのが、あの時の「チャンピオン」だった男は 50歳過ぎてどうしてるんだろう? もし彼が今、何かに挑んでいるとするならば、自分の内側に対して挑んでるじゃないかなぁ…と そんな気がして、その20年後の「チャンピオン」の歌を書いてみようと思って 今回のアルバムで作りました。タイトルは「クリムゾン」と言います。』『クリムゾン』作詞・作曲 谷村新司さん 編曲 武部聡志さんレコーディングミュージシャンドラム 村石雅行さんシンセベース 武部聡志さんギター ポール・ギルバートさんE ヴァイオリン 金子飛鳥さん キーボード 武部聡志さんプログラミング 山中雅文さんバックコーラス Amazonsイントロの1発目の音が、Judas Priestの「Love Bites」の1発目の音とほぼ同じなのは武部さんがジューダスを知ってたのか、他のミュージシャンが知ってたのか…ちんぺいさんは多分というか絶対にジューダスは知らないと思うからなぁ・・・。Judas Priestの「Love Bites」は自分の大好きなアルバム「Defenders Of The Faith」に収録されてる曲でジューダスのライブでも一時期、ライブでは重要な曲だった。自分はそのアルバムなら「The Sentinel」と「Jawbreaker」がダントツに好きなんだけど…。「クリムゾン」のイントロ聴いた瞬間に、これは「Love Bites」!ってすぐに頭に浮かんだ。(Judas PriestはイギリスのメタルバンドでMETAL GODSと呼ばれるバンドの中のひとつ)ポール・ギルバートさんは「クリムゾン」をレコーディングする時に、このイントロ頭の音を「Love Bites」だとは思わなかったのだろうか…。ジューダスはもちろん聴いて育ってると思うし。イントロ頭の音の話はここまでで・・・。かなり武部聡志さんが攻めたアレンジです。(武部聡志さんは松任谷由実さんのツアーのバンマスでユーミンの曲は全ての曲をピアノで弾けるほど。 ユーミンのライブのリクエストコーナーでどんな曲がリクエストされてもその場で弾けてしまいます)全てのギターをポール・ギルバートさんが弾いています。超本気のソロが聴けます! 金子飛鳥さんのEヴァイオリンのソロも強烈です。ちんぺいさんの凄い熱量のボーカルも強烈です!激しさで言えば「チャンピオン」の5倍以上かも。ライブでもちんぺいさんのボーカルは凄かった!この曲がカットアウトすると間髪入れずにソロアレンジの「チャンピオン」が始まる構成も最高でした。2曲で約10分間、音圧と目に染みるほどの真っ赤な世界。ちんぺいさんの体力も凄かった。このツアーはいつものツアーよりも1.5倍の体力はいったと思う。ツアーの本数も50本以上あったので、ツアーの後半で帯状疱疹が出来てしまった。それでも1本も止める事なく最後までやりきった。(そう言えばこのツアーで初めて「青年の樹」を歌った。「青年の樹」はGLAYのTAKUROさんが 初めて買ったレコード。ちんぺいさんの楽屋にそれを伝えに来たと言う逸話があります)谷村新司さんのソロの曲で特に激しくHARDなROCKナンバーはこの「クリムゾン」「ハリマウ」「九龍の出来事」「龍のエムブレム」「ROAD TO HEAVEN」「バサラ」「ラバン」「ラ・ストラーダ」・・・今、頭に浮かんだのは辺りの曲かな。そう言えばボクシングをテーマにしてた曲がもう1曲あります。アルバム「人間交差点 ~ヒューマン・スクランブル~」1曲目の「ビクトリーロード -JOEの幻-」です。ライブではほとんど歌われなかったので、忘れられがちの曲。そう言えば「人間交差点 ~ヒューマン・スクランブル~」ってアルバム通して聴く事が少ないかも。単体で聴く曲は多いんだけど。大好きな「柊の街 -RAINY DAY-」や「階段のオスカー」「エデンの夏」の3曲は特によく聴く曲。「葬送セレナーデ」は何かあると急に聴きたくなる曲。(ツアー初日のチケット)ツアー日程。かなり細かく普段行かないような街も回っていました
2023年11月03日
谷村新司さんの24枚目のソロアルバム「生成」は1997年12月3日に発売されました。もう26年も前の事なんだ・・・。つい最近、ニューアルバムいいね!って友達と話してたような気がする。このアルバムも大好きなアルバムです。なのに、まだブログに書いていない事に気付いた。全曲 作詞・作曲 谷村新司さん (7曲目のみ作曲 佐藤隆さん)1曲目「極東セレナーデ」 編曲 小島久政さん2曲目「ジャスミン」 編曲 小島久政さん3曲目「29th BIRTHDAY」 編曲 小島久政さん・瀬戸谷芳治さん4曲目「トマト」 編曲 小島久政さん5曲目「ジュピター」 編曲 鈴木和郎さん6曲目「ペルソナ」 編曲 小島久政さん7曲目「12番街のキャロル」 編曲 小島久政さん8曲目「この空の下」 編曲 鈴木和郎さん9曲目「櫻守」 編曲 佐孝康夫さん10曲目「生成」 編曲 鈴木和郎さんこのアルバムは軽井沢で合宿レコーディングと言う形で製作されました。レコーディングメンバーは菅沼孝三さん ドラム・パーカッション小島久政さん ギター・シンセ・オペレーション岡 尚史さん ベース鈴木和郎さん ピアノ古川初穂さん ピアノ瀬戸谷芳治さん キーボード木戸泰弘さん コーラス比山貴咏史さん コーラス広谷順子さん コーラス加藤JOEグループ ストリングス(ツアーグッズのカタログとツアー初日のちらし。1997年12月青山劇場で配られていたもの)1曲目「極東セレナーデ」合宿レコーディングの初日の夜にアレンジも仕上がり、少し遅れてスタジオに到着したちんぺいさんはそのまま合わせて歌い始めたとか。合宿レコーディングでしか出せないようなグルーブ感というかライブ感を強く感じられる。コンサートツアーでもっと何度もセットリスト入りしても良いような曲なのに確か「生成」のツアーでしか歌われなかった。2曲目「ジャスミン」最初に出来上がったアレンジは壮大なバラードナンバーだったそうです。アルバム全体のバランスを考えると変えた方がいいと、スタジオであの独特な音作りの曲に仕上がったそうです。すぐにその場で対応していく事が出来るのも合宿レコーディングの良いところ。3曲目「29th BIRTHDAY」 この曲は何度かセットリスト入りしてる曲です。「抱擁」「棘」の路線の女歌です。4曲目「トマト」 具体的な場所や細かい表現は、さだまさしさん風で「抱擁」「棘」路線。ストーリー性の高い人気曲です。完全アンプラグドで、菅沼さんもドラムではなくコンガを叩いています。5曲目「ジュピター」 もしアナログ盤時代ならA面ラストに相応しいドラマチックなスタンダードナンバーのようでもありプログレっぽさもある曲。この曲ももっと生で聴きたかったなぁ。6曲目「ペルソナ」これは完全にB面1曲目!!って曲。この曲は元々、レコーディングする予定になかった曲。ちんぺいさんが合宿の途中でかなり盛り上がって創り上げてた曲を突然「この曲はやめよう」と。そして「こんな曲もあるよ」と出してきた曲が「ペルソナ」かなり形になってきてたのにボツになった曲がどんな曲だったのか知りたい^^;「ペルソナ」はファンクな派手な曲です!7曲目「12番街のキャロル」 ニューヴァージョンこの曲は1985年7月1日にシングルとして発売された曲。同時発売だったアルバム「人間交差点 ~ヒューマン・スクランブル~」にも収録されています。この曲を何で改めてレコーディングしようと思ったのかが謎。ニューヴァージョンはよりジャジーにアレンジされています。この曲をセルフカヴァーするのなら、せっかく菅沼孝三さんがドラムなのだから違う曲をセルフカヴァーしてほしいと当時から思ってた。ジャジーな曲なら「煙草のけむり」「真夜中のカーニバル」「ファイアフライ-螢-」「ライザ -Liza-」などを、このバンドメンバーの演奏で聴いてみたかった。8曲目「この空の下」 ニューヴァージョン1976年オリジナルのイントロからの全ての音の一つ一つが子供の頃から細胞に染み込んでて、最初にこのヴァージョンを聴いた時は予想通り拒絶反応だった。今でも1976年「引き潮」収録のオリジナルの完璧すぎる歌唱と編曲、演奏には敵わないけど、この「生成」ヴァージョンも今では感動して聴けるようになった。この曲はきんちゃんのピアノで3人の演奏で聴くのが好きだった。1981年11月7日後楽園スタジアムでセットリストに入るかどうか前日までわからずにきんちゃんはピアノの練習をしていたと後に発売された写真集に書かれていました。この曲は広大な空が広がる野外コンサートで聴くのがまた格別でした。1979年4月29日滝野ローンステージでのアリス最大級の野外コンサートの時に初めて野外で聴いた。何もないような田舎の公園の中に作られた巨大な野外コンサート会場。長椅子の座席席が10000席近くあり、その後ろには広大な芝生席。自分は前から7列目あたりに座っていましたが、開演寸前に後ろを見渡した時の凄さに鳥肌が立ったのを覚えてる。翌日の新聞などの発表で25000人近く動員してたそうです。この日の事は結構詳しくブログに書いています。「アリス『ALICE Super Special in TAKINO』/1979年4月30日」で検索すれば出てくると思います。その次の野外で「この空の下」を聴いたのは、つま恋・多目的広場「HOT JAM '79 IN TSUMAGOI』でのステージ。この日は音源にも映像にも残っているのでyoutubeなどで観る事が出来るかも。9曲目「櫻守」 アルバムヴァージョン1997年8月6日に先行発売されたシングルのMIX違いです。10曲目「生成」この曲、ちんぺいさんがいなくなってから、より胸に響くし言葉が刺さる。この1曲だけ聴く為にCDをトレイに乗せたけど、やはり通して聴きたくなった。アルバムを聴いて最後にこの曲が流れてきてきれいに完結します。シンプルなアレンジだけど全てが繊細で丁寧に演奏されています。そしてちんぺいさんの歌声もいつも以上に丁寧に歌っているように感じてしまう。もう一度だけでいいから、生のステージで聴きたかった。「♪嘘に染まりながら 心は生成のまま 罪を背負いながら 心は生成のまま」内蒙古自治区で撮影された「生成」のイメージフィルム。映像作品「風姿花伝」に収録されています。
2023年10月31日
1988年9月18日に発売されたアルバム「獅子と薔薇」のB面1曲目に収録されていた曲。ちんぺいさんはこのアルバムから3作連続でヨーロッパでレコーディングしました。ヨーロッパ三部作として、ちんぺいさんの音楽を深く聴いているファンにとってはとても大切な三枚です。第一弾がこの曲が収録されている「獅子と薔薇」です。全曲ロンドン交響楽団の演奏でレコーディングされています。(日本人ミュージシャンは一人も参加していません)日本人アーティストとして初の共演。お金をいくら積んでもアルバム1枚全ての曲を演奏してくれる事なんて有りえない事で、ほぼ奇跡。レコーディング風景はドキュメントとして映像作品で発売されています。演奏は当然素晴らしく、アレンジも素晴らしい。当時、何かのインタビューにロンドンフィルの指揮者がちんぺいさんの歌のピッチとリズム感の素晴らしさを語っていました。片手間じゃなく本気でこのアルバムに取り組んでくれてるのがよくわかるドキュメントとインタビュー。ヨーロッパ三部作の第二弾は「国立パリ・オペラ・オーケストラ」第三弾は「ウィーン交響楽団プロジェクト」です。3作品とも全て新曲をレコーディングしています。「昴」や「群青」を世界的な交響楽団でレコーディングしたわけではない。そのオーケストラに合った曲を全曲が書き下ろしたのも凄い事。こんな凄い事を成し遂げたポピュラー音楽アーティストは日本にはいない。こんな功績をちんぺいさんは自慢する事もなく淡々と次へ次へと進んでいった。もっと派手に自慢して知らしめたらいいのにと当時、思ってた。それはちんぺいさんの美学に反するのだろうとわかってるけど。ちんぺいさんがよく言ってた事で、一つの事を成し遂げれば、その場にとどまらずに次の石をもっと先に投げて次はその先の石に向かう。なのでヨーロッパ三部作が完成した時にはもう次の方向にちんぺいさんは歩き始めてた。「SA YO NA RA - エピタフ -」作詞・作曲 谷村新司さん 編曲 Gavyn Wrightさん編曲を担当したGavyn Wrightさんはクラシック音楽はもちろん映画音楽、ポップミュージックにも多く参加しています。(OASIS、Elton John、Simply Red、Tina Turnerなど)アルバム「獅子と薔薇」の中では一番シンプルで静かな曲です。発売当時はアルバムのB面1曲目らしくないなどと感じてたけど、年と重ねる度にこの曲の重要度がわかってきて聴くたびに胸に沁み行ってくるようになった。ちんぺいさんが亡くなってから聴くと歌詞の言葉ひとつひとつがより重く美しく感じられて胸の深いところで聴いているような感覚になった。「♪冬の雨が 病葉(わくらば)を濡らして降る なつかしい名前を刻んだ石に 貴方と共に生きた柔らかな日々を 思えば寂しさはとめどなくつのるけれど」シンプルで静かな演奏だけどオーケストラの弦楽器の厚みと揺らぎが心の震えと同調するようでオーボエの音色は光を感じさせてくれる。この曲、父親を亡くした時によく聴いてたのを思い出した。曲の中は冬の冷たい雨だけど、傍に不思議な熱を感じるような気がする曲です。いつもなら「冬のメリーゴーランド」「神のマリオネット」「獅子の時代」「家路 -私が死んだ日- 」「THE NAME」「英雄」、この6曲を絶賛してしまうのですが、今日は「SA YO NA RA - エピタフ -」が胸の奥で響いた。「エピタフ」は墓石に刻まれる墓碑銘の事です。ちんぺいさんはどんな碑文は刻まれるのだろうか。「家路 -私が死んだ日- 」の最後の歌詞はこんな歌詞で終わります。「♪ 人は皆泣き乍ら 辿り着く故郷に 愛と心を母に還す為に そして夢は父に還す為に」「獅子と薔薇」のツアーMBSで夜遅くに放映されました。MBSはこれを再放送してほしい。CM入れて1時間半の番組だったと思うけど、ノーカットに編集しなおしてDVDかBlu-rayで発売してほしい。ビデオに録った映像は劣化してきてるし・・・。
2023年10月30日
谷村新司さんが1995年5月24日に発売した12インチシングル& シングルCD1995年1月17日に起きた阪神淡路大震災によって壊滅状態だった神戸の街のために作られた曲。このレコードとCDは一切宣伝なしで発売して、その売り上げを義援金にしました。いつもはCDやiTunesで聴いているのですが、今日はアナログ盤12インチシングルで聴いてた。1995年と言えばもう音楽市場は全てアナログ盤からCDに移行し終わった頃。そんな中、45回転の12インチシングルで発売されたのはうれしかった。ちんぺいさんが亡くなってから、この曲を初めて聴いたけど、ちんぺいさんが青春時代を過ごした神戸への想いが詰まっている曲です。 A面「メシアふたたび」作詞・作曲 谷村新司さん 編曲 住友紀人さん編曲の住友さんは多くの映画音楽の制作でも有名な方です。発売された日に買ったとは思うのですが、5月24日はまだ日常を取り戻せていない中、生活してた時期。ちんぺいさんが被災地のために音楽を作ってくれた事がうれしかった。自分の家も全壊でまだバタバタしてた頃だった・落ち着いてこの曲を聴いたのは、多分、発売されて半年後ぐらいだったように覚えてる。やっと地に足がついてきた感覚になってきた頃。日常を取り戻そうといろいろと震災が起きる前のようにしてたけど、何をしてても不安感と喪失感が常に心の奥にあって、震災から半年ほどは本気で何かを楽しむ事が出来ていなかったように思う。自分でも震災で感じた事をストレートに書いた曲を、その頃やってたバンドで歌ったりもしてた。その頃、ライブハウスでライブをよくしてたけど、その曲を歌う時は急に胸が苦しくなるような時もあった。この「メシアふたたび」はジャジーな大人のサウンドです。震災の日々が遠くなっても、この曲は様々な不幸な出来事の中に落ちた時に一筋の明かりを灯してくれてるように安心感を与えてくれる曲です。ちんぺいさんの声と歌唱は、弱った人の心を包み込んでくれる柔らかさと温かさがあります。だから、このような曲が嘘っぽく感じる事なく安心して身を委ねて聴ける。B面「印象派の街」作詞・作曲 谷村新司さん 編曲 住友紀人さんアレンジの住友さんは「Take It To The Limit」を少し意識したのか、そのイントロ部分が凄く効果的で曲の始まりを感動的にしてくれています。前にも一度書いたかも知れないけど、この曲はちんぺいさんの超名曲「心の駅」の元になっているように感じる曲です。震災で壊れて傷んだ神戸の街に思いを乗せて書いている歌詞。ちんぺいさんが10代〜20代前半に過ごした神戸の街並みを思い浮かべながら書いたのがよくわかるしどの辺りの、どの街並みなのかも何となく浮かんでくる。神戸の街に特化せずに作り直したのが「心の駅」だと思う。「心の駅」は誰もが通る別れと再会を歌っているので、誰の心にも響く。今は、「心の駅」を聴くのはちんぺいさんファンは辛いかも知れない。「印象派の街」「心の駅」ともに自分にとって凄く大切な曲です。きっと自分が死ぬ時まで折に触れて聴き続けている曲だと思う。アナログ盤12インチシングルで聴くと、音がより柔らかく感じられちんぺいさんの歌声もより大きく優しく包み込んでくれてるように感じます。このアナログ盤を手に入れるのは今はかなり難しいかも知れないけど、中古屋さんとかオークションなどで見つけたら少し高くても買う事をおすすめ!45回転の高音質で聴けます。(1972年のちんぺいさん)
2023年10月29日
1981年夏。 夏休みの最後の日に後楽園球場へアリスのLIVEを観に行った。次の日は2学期の始業式。9月1日の昼過ぎに神戸に帰ってきたので当然、始業式には間に合わなかった。神戸から同じクラスの4人と違うクラスの数人で一緒に行ってたので、始業式の次の日にみんな呼び出されて怒られた・・・。いくら怒られても行っておいて良かったって気持ちの方が当然大きかった。あれから40年以上経っても、そう思えるのだから自分が選んだ事は間違いではなかったと確信できる。退学になっても別にいいやって気持ちだった。この日のチケットもプラチナチケットで取るのに苦労したように思う。ファンクラブや主催者先行とかで多めにチケット押さえて良い席で観ようって事になって手元には半券を切り離してないチケットが数枚残ってる。半券の付いてるチケットも持っておきたかったから丁度,良かった。もうアリスがこのツアーで観られなくなる、小学生の頃から追っかけ続けてたアリス。この半年間は何よりもアリスが最優先にしてた。高校生だけどバイトもしてたしお金は結構持ってた。行ける限りこの年はアリスのコンサートに行った。このライブ映像はビデオ、LD、DVDで6曲カットして発売されてました。CSで何度か6曲カットのヴァージョンが放映もされました。やっとノーカット完全版のDVDが発売になってうれしい限りです。遠くてスモークも多すぎてほとんど何だかよく分からない感じでしか当日は見えなかったから映像が残ってて全部観られるのはうれしい。大型スクリーンがあるわけでもなく、遠くのステージを双眼鏡で観るだけでも異常に興奮してたと思う。今まで映像化されてなかった部分だけを書きます。DISC 1「プロローグ」活動停止記者会見の映像から当日の客入れの映像を新たに加えています。開場時間に入場していく観客や客席が多く映されています。当日、後楽園球場の中にいた人は映ってる可能性あり。かなりの観客が映っています。6曲目「メシア-救世主-」この曲は1980年8月「HOT JAM'80」から1981年10月31日まで必ずと言っていいほど演奏されてた曲です。この曲のライブ映像は貴重。この曲を聴くと日本平での熱い汗だくの2日間を思い出す。2日間とも最前列に陣取って盛り上がってました^^;9曲目「SILENT MAN-静かなる男-」この曲のライブ映像もかなり貴重です。高崎のライブがノーカットで発売されたらいいんだけど・・。3人だけの演奏です。キンちゃんのピアニカを弾いてるのを観れるのは,この曲だけ。そしてチンペイさんのシブシブの13からのカウントダウンも鳥肌です。10曲目「ハドソン河」この曲も映像として残ってるのはこの後楽園と高崎だけだと思う。花王名人劇場がライブ全編撮ってたら大阪フェスティバルホールの映像もあるかも知れない。 DISC 21曲目「CAT IN THE RAIN」スタジアムバージョンでイントロがホーンセクションの演奏になっています。できれば通常バージョンの方が残っていてほしかった。名曲です。この日の歌唱はチンペイさん、ベーヤンとも素晴らしいものでした。2曲目「MOON SHADOW」大好きな曲です!名曲なのに「謀反ツアー」以来、セットリストに入らなかったのが不思議なほど。この日の歌も演奏も最高にかっこいい。3曲目「ラ・カルナバル」この曲はアリス最大の大騒ぎ曲^^;日本平での「HOT JAM'80」でも、1981年4月最後の滝野ローンステージでも大盛り上がりだった^^この後楽園でも盛り上がったけど・・・何しろ遠い。アリーナ席を作らなかったのが残念でならない。客席の近くまでステージから降りて来てグランドを半周回った。以上が今回,初めて映像化された曲です。そして特典映像で高崎での謀反ツアーの映像が2曲。「おまえ」と「遠くで汽笛を聞きながら」なぜ・・この選曲なのかかなり意味不明だけど・・・ないよりは遥かにいい。この映像のノーカットバージョンを昔、レコード会社の人に見せてもらった事があった。あのままお蔵入りになってるのは勿体なさ過ぎる。はっきり言って夏の後楽園よりもずっとアリスを感じられる映像だった。イベント的な大きな会場でのアリスは平熱より少し高めの熱さで本来の落ち着いたアリスとは少し違っています。まあ、どれが本来なのかと言われればわからないけど・・基本的にホールを回ってるアリスの熱は野外コンサート時の熱とはまったく違うと思う。できれば高崎のライブこそノーカットで発売した方が、アリスの良さがもっと出てると思う。この2曲だけでも後楽園のライブを遥かに上回る感動なんだけど・・・。映像リマスターとか大変なのかも知れないけど、是非、商品化するべきだと思う。この2曲を観る、聴く限りでは問題なさそうに思うけど。この高崎の映像は3回しか全編通して観た事はないけど凄い感動したのを覚えてる。ツアーパンフ再現した内容そのままにプラスして、この日のリハからの写真多数。そして歌詞カードにもなっています。
2023年10月26日
2007年4月発売の谷村新司さんのアルバム「オリオン13」に収録されている曲。オリジナルは2004年12月に夏川りみさんのシングルのために書かれた曲のセルフカバーです。この曲は「愛・地球博」のテーマ曲として使われ、2004年レコード大賞の金賞も受賞しました。今日、この曲を聴いたきっかけは、アルバム「オリオン13」の歌詞カードにちんぺいさんの文章が載ってた事を思い出して、久しぶりに読みたくなってCDの棚からこのCDを出して来た。(このアルバム発売の前日が大阪城ホールでのライブだった。大阪城ホール特別仕様のジャケットです)「ココロを決める」と題されたちんぺいさんの文章を読んで目からウロコでした・・・。多くのことを改めて気付かせてくれる文章だった。CDが発売された頃に何度か読んでたはずなのに、解釈がかなりあの頃と違って感じた。「夢」とは「志」・・・ココロザシとはココロが指す方向へ誠意を持って走り続けること。「昴」の中の「心の命ずるままに」の意味が「ココロザシ」だったと知ったと書いています。「昴」の「心の命ずるままに」のずっと前には「心のままに」と言うワードが何度か使われています。「心のままに生きてきたことが」(1973年)「あー心のままに生きてみたい」(1976年)など。そして「心を閉じたまま」は「セレナーデ」と「遠くで汽笛を聞きながら」で使われていて前までは「心のまま」の対照的に感じてたけど今はそう感じなくなった。家ではほとんどお酒は飲まないんだけど、ここ数日は夜に飲みながら音楽聴いてる。お酒飲むと、いつも以上に記憶力が強まって忘れてたような言葉とか頭に浮かんでくる。この歌詞カードのちんぺいさんの文章の一部の「心を開くってどういうこと?」の部分が頭の中に浮かんで来たので、全文読みたくなった。「心を開く」「心を閉じたまま」…10代の頃によく考えてたように思う。「ココロツタエ」作詞・作曲 谷村新司さん 編曲 千住明さんライブでも何度か歌われました。中でも2009年3月16日のシンフォニーホールで開催された70人のフルオーケストラで歌われた「ココロツタエ」はいつも以上の感動でした。フルコーラスの迫力にも負けないちんぺいさんの丁寧で説得力のある歌唱に鳥肌でした。あの時は全16曲をフルオーケストラの演奏で歌われました。「風の暦」のフルオーケストラバージョンも素晴らしかった!「群青」「昴」「マカリイ」はオーケストラに合う楽曲なので感動も倍増でした。2009年発売のアルバム「マカリイ」には、シンフォニーバージョンの「ココロツタエ」が収録されています。素晴らしいオーケストラアレンジなので、かなりおすすめです。アルバム「オリオン13」ヴァージョンは何と言っても篠崎正嗣さんの二胡の演奏がこの曲をより美しくドラマチックに感じさせてくれています。華やかな「マカリイ」ヴァージョンも、シンプルな感動の「オリオン13」ヴァージョン、両方、甲乙つけがたい高いクオリティです。この曲のテーマの一つでもある「自然の中で人は生かされている」ってのを強く感じるのは「オリオン13」ヴァージョンかも知れません。人が抗おうと自然の叡智の前では何もできない。全て受け入れる強さと優しさに気づかせてくれる曲。「♪ 嗚呼、生まれ生きて生かされて伝える 人は小さく されども熱き 命を歌う旅人」
2023年10月25日
1983年5月1日に発売された谷村新司さんのシングル。両A面扱いのようにプロモーションされていて「夢の世代」をA面だと思い込んでいる人もいます。「夢の世代」をもじって「夢の世鯛」なんていう鯛のノベルティを作ってたりしてたからA面だと勘違いした人も多いかも。ラジオでも「夢の世代」の方が流れてたような気もする。「シングルB面コレクション」に「夢の世代」が入ってる事で確実。さらにシングル盤の曲番号も「小さな肩に雨が降る 7P-73-1」「夢の世代 7P-73-2」になっています。「小さな肩に雨が降る」はファンの中でもかなり人気のある曲です。あまり一般的に知られていない事が勿体なさすぎる名曲。A面「小さな肩に雨が降る」作詞・作曲 谷村新司さん 編曲 大村雅朗さんイントロ聴くだけでジーンとしてしまう。コンサートの後半で度々セットリストに入って多くの人を感動させて来た曲です。「♪ どんな人にも雨はやさしく 時には残酷に降る 春の雨に肩を抱かれて もう少し歩いてみたい」ちんぺいさんには多くの人が知っている名曲も数多くあるのですが、ファンの中では超名曲扱いなのに一般的に知られていない曲が多すぎるといつも思っています。「いい日旅立ち」や「陽はまた昇る」「サライ」「群青」などと匹敵する…、いやそれ以上の名曲は確実に何曲もあります。この「小さな肩に雨が降る」にも何度、辛い時間を和らげてもらったかわからない。ちんぺいさんがよく言ってた事に「受け入れる事も必要」って事。起きてしまった事は、それを受け入れてポジティブな方向に考える事。そう思えるまでにかなり時間がかかる事柄もあるけど、いずれは良かった事だけが記憶に残る。子供の頃に怖れていたような事、消えたらどうしようと思ってた事も、その事が実際に起きても、受け入れる努力するくせが付いたのは確実にちんぺいさんのおかげです。この「小さな肩に雨が降る」は10枚目のソロアルバム「EMBLEM」に収録されています。ベスト盤なら「アリガトウ」、別ヴァージョンなら「21世紀BEST OF THE BLUE 1982-」に収録。この別ヴァージョンも素晴らしいアレンジと歌唱です。(見開きジャケット。このサイン、いつもらったのだろう…。サイン会なんてなかったと思うし。 懸賞でサイン付きレコードプレゼントなんてのもなかったと思うし)B面「夢の世代」作詞・作曲 谷村新司さん 編曲 国吉良一さんこの曲、初めて聴いた時にゾクゾクしたのを覚えてる。ギターを弾きながら歌うタイプの軽いロックな曲。アリスが活動停止してこのタイプの曲はなかったのでうれしかったのを覚えてる。2011年に観客を入れての1発録りの公開レコーディングで作られた半ライブアルバム。そこにもこの「夢の世代」が収録されています。渋谷道玄坂の「duo MUSIC EXCHANGE」で観客を100人ほどだったかな、入れてレコーディング。自分もその中の一人として参加できた。物音を一切立てられない、かなり緊張感漂う空間で1曲ずつレコーディングが進んで行った。ちんぺいさんも、もちろんバックミュージシャンもいつもとはまた違った緊張が伝わってきた。2011年5月11日発売「今 伝えたい」というアルバムです。そのアルバムを聴くたびに、あの時の緊張が思い出される。ちんぺいさんを追悼する番組が次々と放映されています。まだこれから地上波、BS、ラジオなどでも放映されていくようです。(1983年EMBLEMツアーのパンフから)
2023年10月24日
HUKUROH(ふくろう)のライブに行って来ました。約1年半ぶりのライブでした。前回は2022年4月24日京都のライブハウス「都雅都雅」でした。自分は今回で6回目だったと思う。1回目 2011年10月7日 大阪umeda AKASO2回目 2012年5月17日 大阪umeda AKASO3回目 2013年2月16日 高槻1624 TENJIN4回目 2017年2月15日 原宿クエストホール5回目 2022年4月24日 京都都雅都雅そして今日で6回目。最初の2回の大阪umeda AKASO は自分もバンドで何度も出てたライブハウスで自分が出てる場所に、あの、きんちゃんも出ている不思議な感覚で観てたのを思い出す。ライブの冒頭でのきんちゃんからの言葉に水を打ったように客席が静まり集中した。それでもライブが始まるとHUKUROHの熱くて陽気なライブに沈んで硬くなってた心がほぐされて温まった感じがした。1曲目はHUKUROHミニアルバムのラスト曲「十六夜の月」からスタートでした。そしてミニアルバム3曲目の「早く家(うち)に帰ろう」が2曲目に演奏された。そして定番になりつつある「Sunny」次が鳥肌もんだった「Montego Nights」この曲はBLENDのアルバム「INTERCITY RENEGADE」のB面4曲目に収録されています。めちゃくちゃ大好きな曲!オリジナルと同じように波が打ち寄せるSEから始まった。オリジナルよりかなりゆったりと、ムーディーにアレンジされていました。この曲、いつかやってほしいと願ってた曲なのでめちゃくちゃうれしかった!BLENDでもう1曲、きんちゃんが作った「Mine Tonight 」もHUKUROHでやれば盛り上がりそう!BLENDのライブは4回しか観てないのですが、好きな曲も多くアルバム1枚で終わったのは残念だった。「Montego Nights」「Mine Tonight 」の2曲はもちろん最高に好きです。もう1曲、きんちゃんが作曲した「Soft Scat」もめちゃくちゃオシャレで最高です。シングル「Lady I Love You So」のB面曲なのであまり知られていないのが勿体無い。あとライブのラストに演奏された「Peace Of Mind」や「INDIAN WATERS」も大好きだった。ソウルでファンクな「To Lose Your Love」もめちゃカッコよかった!NHKのテレビでも歌われたバラード「My Place」も好きな曲だった。「BLEND」の話はここまで。「La Bamba」「Twist and Shout 」「If I Had a Hammer」のメドレー。そして「DISCOメドレー」Kool & The Gangの「Celebration」から始まったメドレー。Kool & The Gangなら「Fresh」が凄く好きだった。このブログでDiscoの曲もいろいろ何度も書いてるけど、そう言えばKool & The Gangは書いてなかったような気がする。ディスコといえば・・・「Commodores」「Earth, Wind & Fire」「The Three Degrees」「WAR」「Donna Summer」「The Pointer Sisters」「Moonpie」「Eddie Floyd」「Blue Magic」「The Hues Corporation」が、今、頭に浮かんだアーティスト。この辺りのアーティストはブログによく書くアーティスト。長いディスコメドレーで1部終了で休憩。2部は「HUKUROH」のテーマ曲から始まった。「愛をありがとう」「あたたかい涙」などのオリジナルはもちろん、ザ・スパイダースのカバーなどを挟んで、HUKUROHらしい楽しく温かいライブで盛り上がっていき、アンコールでは総立ちで大盛り上がりでした。住出さんがちんぺいさんの話を少ししかけて言葉にならなくなって絶句した時は客席も涙と寂しさに包まれた。住出さんは、たしか3年近くちんぺいさんのバックバンドでギターとコーラスしていました。「明日への讃歌」や「愛の光」ではべーやんの代わりにべーやんのパートを歌い演奏して3人だけのアリスの再現もしていた。住出さんとアリスの関係で一番思い出すのは1979年2月の大阪府立体育館での「ALICE Hand in Hand Concert」ゲストとしてシグナルと岸田智史さんが出演しました。自分はその時、すでにシグナルのファンでもあったので、6000人の前でシグナルが実力を見せつけてる姿に感動してた。シグナルのコーナーでの最初のMCは高揚しきった声の住出さんが「いやぁ〜凄い人ですね!これだけ大きな会場でやるのは、ほんとねぇ久しぶりなんです。 久しぶりと言うよりも…初めてなんです」と観客を笑わせていましたが、いつものシグナルの時とはまったく違う上ずった声の住出さんでした。でも、このMCのあとの「雪のひとひら」は凄い手拍子も大きく盛り上がった。もちろんバックバンドはなく3人でのライブ。そして「愛に捧ぐ」では、ざわついてた人たちも静かに聞き入ってた。3人のクオリティの高い歌と演奏が、それまで「シグナル?誰?」って感じの観客も引き込んで聞こうとしてた。この日は1時30分公演と17時公演の2回公演。自分は2回とも観た。夜の方がさらにシグナルのステージが充実していた。自分はこの日が高校受験の前日だった^^;17時公演が19時半に終わって、みんなで軽くご飯食べて大阪府立体育館から神戸の家に着いたのが22時半。さすがに少し怒られたけどね。あの頃は全てアリスが優先だった。「もう受かる時は受かるし、落ちる時は落ちる。前日に焦ったところで」・・・って感じで完全に明日の受験の事なんか忘れてる自分も凄いと思った^^;無事、受かったので誰にも何も言わせなかったけど。たしか、その1週間後はこのツアーと内容が少し違う「セカンド・チャンスコンサート」を観に岡山体育館に行ってたと思う。これはアリスと太田裕美さん他、若手フォークバンドがいくつか出るライブ。アリスとシグナルが同じステージに立ってたのは「ALICE Hand in Hand Concert」だけだったように思う。エンディングの「美しき絆 Hand in Hand」ではゲストのシグナル、岸田智史さんもステージに上がって歌った。「今日のステージを盛り上げてくれた 岸田智史くん!! シグナルのみなさんです〜」ってちんぺいさんが声を振り絞って叫んでたのを思い出す。でも「シグナルのみなさん」って・・・昼、夜ともに言ってたので何かちょっと笑った。「ALICE VII」バージョンではなく、非売品シングルバージョンのロングバージョンでの「美しき絆 Hand in Hand」でした。自分は非売品シングルバージョンの方が好きです。この大阪府立体育館の事を10年前のブログに詳しく書いています。今日は「HUKUROH」のライブ終演後は5人でネパール料理の店でいろいろ食べながら話をした。いろんなインド料理、ネパール料理の店に行ってるけど高槻駅前のネパール料理はかなり美味しかった。アリスのコンサートの客席、ちんぺいさんのソロコンサートの客席などで会話交わした事はないけど、よく見る人たちも多く来てました。みんなそれぞれに、自分なりのちんぺいさんへの悲しさを胸の奥にしまって今日を生きているんだろうって思うと、自分も含め早く乗り越えて行ければいいのに…と願ってた。(2011年のチラシ)(2012年の梅田のチラシ)2013年の高槻1624 TENJINでのライブ BLENDのチケット
2023年10月23日
アリスの最後のオリジナルアルバム「ALICE XI」に収録されている曲。2013年4月10日に発売されました。今から10年前。この時からの10年で自分は大切な人を3人亡くしました。そして、ちんぺいさんまで…。「ユズリハ」作詞 谷村新司さん 作曲 堀内孝雄さん 編曲 アリスこの曲の歌詞はいろいろと覚悟を持つことを気づかせてくれた曲。いつまでも、このままなわけはないと、別れる日は近くに来ているのかも知れないと。「♪ 必ず明日は来るものと 疑うこともない素振りで 人は今日を生きている 人は今日も生きている 」考える事をなるべく避けて逃げている事を優しく諭してくれるように的確に覚悟を持たせる歌だと初めて聴いて時から逃げ場所がない事を教えてくれた。このアルバムを中心に歌うコンサートツアー「ALICE CONCERT TOUR 2013 ~It's a Time~」でももちろんセットリストに入っていた。CDで聴いてるよりも生で聴くとよりリアルに感じられて、これから必ず体験する悲し過ぎる現実の事を逃げずに想像できるようになった。だから、どの別れの場面でも狼狽えずにいられたのかも知れません。「♪ 空を見上げながら 命を感じながら 心では気付いてる 残りの時間の数 ひとりで生きる強さ ひとりで逝く寂しさ 覚悟を持つ者だけ やさしさを知っている 」べーやんが作ったこのメロディーは神がかっている。初期のべーやんのソロアルバムで書いていたようなメロディーが進化しきった完成形のようにも思える。この曲はべーやんとちんぺいさんが交互に歌い、サビでハモるのですが、アリスのツインボーカルの凄さを改めて感じられる。凄く哀しい曲だけど、強さをもらえる曲。「♪ ユズリハは音も発てずに 密やかに 時の中に散る 」
2023年10月21日
谷村新司さんの2008年8月27日発売の44枚目のシングル。この曲は「四季の旅」として季節ごとにシングルを発売する企画の中の1曲。「春夏秋冬」を「花鳥風月」で伝えたい… をテーマにして名曲が4曲誕生しました。この「ロード・ソング」は「秋」の歌で「風」がテーマ。「春」は「桜は桜」で「花」「夏」は「ツバメ」で「鳥」「秋」は、この曲で 「風」「冬」は「十三夜」で「月」1曲目「ロード・ソング」作詞・作曲 谷村新司さん 編曲 瀬戸谷芳治さん春夏秋冬の4曲の中で一番好きな曲です。「♪ 風に吹かれたら あなたを思い出す 風に吹かれたら 涙が溢れる」で、始まるミディアムテンポのROCKです。メロディーはちんぺいさんの幾つかある王道メロディーラインの中のひとつです。歌詞もちんぺいさんが伝え続けていた物を凝縮したような歌詞です。ライブでもほとんど歌われた事がなかった曲なので、ファンの中でも忘れかけてる人もいるかも。この時の4部作を春から順番に聴くと、ちんぺいさんを近くに感じると思う。この曲ももう15年も前の曲なのか・・・と聴きながら思ってしまった。時間が過ぎていくのは仕方ない事だし、年老いて行くのを受け入れて楽しまないといけない事だけど、15年かぁ…とか考えると寂しさと残酷さをやはり少し感じてしまう。1973年撮影 「ALICE III」の見開き中ジャケットに使われなかったボツになった写真2曲目「風のメロディー」作詞・作曲 谷村新司さん 編曲 瀬戸谷芳治さんこの曲を聴くと、2012年プレミアムコンサートでの1曲目にこの曲が歌われた事を思い出す。柔らかく優しいメロディーに心を穏やかにしてくれる言葉。「♪ あー あなたの声につつまれていた頃 おそれるものもなく 生きた頃 あー あなたの声につつまれていた頃 悲しみも涙も キラメキの中に 」この曲はちんぺいさんの柔らかい声で歌って初めて完成する曲。他の誰が歌っても完成しない曲。木曜日は神戸国際会館でべーやんの生のステージを観て、日曜日はきんちゃんが参加してるバンド「HUKUROH」のライブを観に行きます。何か不思議な感じ。1週間の中でべーやんときんちゃんの生のライブが関西である。偶然とは思えない奇跡に近いような日程です。1973年5月 日本武道館の前での集合写真。アリスの部分だけ大きくした。この翌日、アリスが初めて日本武道館のステージで歌った。1978年秋のツアーでの「10000人の讃歌」
2023年10月20日
今日は堀内孝雄さんの出演してるコンサートに行って来ました。アリスの聖地「神戸国際会館」でのコンサート。堀内孝雄さん、渡辺真知子さん、相田翔子さんの3人でのステージ。ちんぺいさんとの思い出がぎっしり詰まってるだろう神戸国際会館。べーやんはもちろんプロだからきっちりと観客を楽しませる事に徹していました。感情が溢れて崩れたりしないだろうかと心配してたのも吹っ飛ばすほどにいつも通りのべーやんで…それはそれで何か凄く泣けたけど…素晴らしい歌声を聞かせてくれた。ちんぺいさんも惚れ込んだべーやんの歌声、いつもの神戸国際会館にきっとちんぺいさんも来てたと思う。今日、べーやんが歌ったセットリスト。1曲目「君にひとみは10000ボルト」2曲目「りんご村から」3曲目「さらば恋人」4曲目「秋止符」5曲目「恋唄綴り」6曲目「都会の天使たち」with 相田翔子さん7曲目「竹とんぼ」8曲目「時代屋の恋」9曲目「愛しき日々」10曲目「また逢う日まで」全員で5〜9曲目がべーやんのコーナーとして一人のステージ。あとの曲は3人が1曲ずつ順番に歌っていく場面で歌われた曲。べーやんのコーナーでのMCは曲を歌い終わると気持ちが溢れ出て来るようにちんぺいさんの話。「ちょうどこの辺りにちんぺいさんがいて…」とアリスでのちんぺいさんの立ち位置あたりまで歩き話したり、先週、NHKのうたコンでの話。周りのスタッフや関係者はちんぺいさんが8日に亡くなってた事を10日のうたコン生放送が終わるまでべーやんに言わないようにしていた。「伝えるとあいつは歌えなくなるから」と。べーやんは知らないままうたコン収録した。その時、番組の冒頭で「いい日旅立ち」を坂本冬美さんと葉加瀬太郎さんが歌い奏でた。べーやんは「遠くで汽笛を聞きながら」を歌った。ちんぺいさんが書いた歌詞の曲が2曲も出て来てうれしくて最高やん!って思っていたようです。曲の間に話す話は本当に溢れ出て来るようにちんぺいさんの話。目を潤ませながら、涙声になりながら…でも、しっかりとプロの歌手としての凄さを見せてくれた。べーやんが、ちんぺいさんと初めて出会った場所・・・神戸国際会館。笑いも入れながら観客を楽しませ、感動させ、べーやん凄い。1978年神戸文化ホールでファーストソロコンサートに行った。あの時、べーやんがこんなにMCで人の心を動かせるようになるとは想像もできなかった。アリスのステージでもちんぺいさんが中心にMCをしてたのでステージで話す事は得意じゃなかったと思う。歌では文句なしに感動させてくれてたのはファーストソロコンサートの時から。「あいつが死んだ晩」が発売された時のコンサート。今、「あいつが死んだ晩」を聴くのは辛いけど、こんな気持ちでこの曲を聴く日が来るとは…。帰って来て「あいつが死んだ晩」を聴いていた。「♪ あいつは二人の友達さ やつはどうして死んだのか 先も見えない暗い道 心にぽっかり穴があき 打ちのめされてあてもなく おまえと俺は闇をいく」べーやんが歌っている時に上手でちんぺいさんが笑顔で目を閉じて聴いているように思えた。今日、べーやんもMCで言ってたけど「べーやん、いつ通りにやりや」って聞こえた気がしたって。渡辺真知子さんと相田翔子さんも、もちろん素晴らしい歌声を聴かせてくれた。圧倒的な歌唱力で楽しませてくれた渡辺真知子さんは、「迷い道」「ブルー」「かもめが翔んだ日」「唇よ熱く君を語れ」など代表曲の数々を歌い上げた。相田翔子さんはWINK時代の曲はもちろん、岩崎宏美さんの「思秋期」を見事に歌った。昔のイメージよりも遥かに歌が上手くなって、情景が浮かんで来る歌唱で素晴らしかった。桂銀淑さんとべーやんがデュエットしてヒットした「都会の天使たち」も相田翔子さんの歌声があの曲にばっちりハマってた。バックバンドは9人編成で歌謡曲にはばっちり合ったバンド。べーやんのはぐれ刑事シリーズも豪華なアレンジで楽しめました。
2023年10月19日
2012年7月18日発売、ちんぺいさんの48枚目のシングル「はじまりの物語」のカップリング曲。このシングルは40周年を記念したもので、カップリング曲の「伴奏」はこれまで長い道のりを伴に歩んで来たファンに向けて作られた曲でした。「伴奏」作詞・作曲 谷村新司さん 編曲 石坂慶彦さんこの曲を初めて歌ったツアーの2012年7月22日NHK大阪ホール。アンコールの最後に歌われました。「この40年の記念にずっと支えてくれたみんなに感謝の気持ちを込めた歌を作ろうと思い、 作りました。タイトルは「伴奏」と言います。伴に奏でる。 自分一人では実はなにも出来なかった…。みんなと一緒に過ごして来られたから今の自分がいる。 その感謝の気持ちをこの1曲に込めて最後にみなさんに捧げたいと思います。 それでは「伴奏」聞いてください」こんなMCのあとコンサートの最後に「伴奏」が歌われた。本当にファン冥利につきると思わせてくれたファンの中では特別な1曲。美しく優しい言葉で綴られた歌詞と柔らかで温かいメロディ。「♪粉雪舞う道も 陽炎立つ道も 凩吹く道も 桜見上げた道も それぞれの苦しみも悲しみも すべて 過ぎ去るものは必ず美しく変わる 夜が明けたなら 旅を奏でよう ゴールテープの君を抱きしめて いつかお互いの命果てる時 そっと笑顔で送りあおうね きっと…」自分はこの曲を初めて聴いた時に「いつかお互いの命果てる時 そっと笑顔で送りあおうね きっと…」この歌詞が心にずっしりと降りて来た。アウトロは前を向いて歩くことを促すようなスネアのドラムマーチ。そう、「昴」でも使われてるドラムマーチのリズム。想像したくない事だけど、すでに父を亡くしてた自分は覚悟する強さを持つ事は大切だとずっと考えてた事。自分の愛する人、尊敬する人がいなくなる時を想像するようになってた。どんな別れ方になるのだろうかと。想像してたものと同じ事は一度もなかったけど、本当に突然の別ればかりだったけど、覚悟してる事で狼狽える事も少しは抑えられた。母を亡くした時も、親友を亡くした時も突然だったけど自分を無くさずにいられた。ちんぺいさんとの別れも、悲しさよりもこれまでの感謝の気持ちの方が大きくいられた。亡くなったニュースを観て泣きじゃくりながら言葉にならない言葉で電話掛けてきた友人もいた。呆然として何も今は考えられないって落ち込んでる友人もいた。それぞれに思いが深すぎて、人生のほとんどをちんぺいさんに寄り添って生きて来て、これからの希望が見えなくなりかけてる人もいると思う。ちんぺいさんが優しく語りかける『伴奏』を今一度、聴いてほしいって思う。明日・・・神戸国際会館に入るだけで胸が締め付けられてしまいそうだけど、哀しみの中でべーやんが力を振り絞る姿を観て応援しないと。1975年冬。ちんぺいさんの書き下ろしの詩は意味深に思える。この詩を元にした歌詞がありそうな気がする。1972年。まだ大阪難波に事務所があった頃。ちんぺいさんはこんな風に道頓堀界隈をよく歩いてたのだろうか。ちょうど松竹系映画館「浪花座」では天地真理さん主演の「虹をわたって」のロードショー看板。
2023年10月18日
ちんぺいさんは自分の青春のほとんどを形成した人。何を書こうか・・・。何か書いておこうと思う。凄く短くしか書けないか…凄く長くなるか…出会いから。小学3年生で初めてアリスのコンサートに行き、良いのか悪いのかそんな事じゃなく衝撃の一言でした。3人だけなのに身体が振動するほどの圧力。5歳上の姉の付き添いのような形で最初に観たアリスは衝撃以上の言葉が浮かばない。そしてその半年後に再びアリスのコンサートに行く事になる。あの時の衝撃だけを感じたのとは違い、今度は感動ってものが湧いてきた。まだヒット曲もなく「青春時代」がほんのわずかにヒットしてた頃。小学生の心を揺さぶるものがあった。「愛の光」「青春の影」「知らない街で」「散りゆく花」「明日への讃歌」「かもめ」「走馬燈」まだ「ALICE IV」が出る前のコンサート。自分はアリスIIIに収録されてる「青春の影」が小学生の自分は一番好きだった。 (1971年アリスとして初めて撮影した宣材写真。この写真はほとんど雑誌などで使われてません)それでも神戸の大ホールはほぼ満席状態。アリスは神戸から始まったバンドと言ってもいいと思う。ちんぺいさんとべーやんが神戸のフォークサークル「ポート・ジュビリー」で知り合い、結成したアリス。ヒット曲がない時代でも神戸では絶大な人気だった。(大阪、京都、奈良など、近畿圏内でももちろん人気があり、 倉敷でもMBSラジオが受信出来てた関係ですでに人気がありました)神戸はアマチュア時代からちんぺいさんを応援してた「神戸新聞会館興行部の畠山さん」がアリスを激推ししてたのもあり、神戸のコンサートは年に何度もあったし町中にポスターを貼ったり、宣伝もかなりしていた。後に畠山さんは独立してHAD(ハタケヤマアートディレクション)を設立。神戸、明石、加古川、姫路、三田、三木、西脇までアリスのコンサートはHADが主催していました。(大阪も1978年春まではHADの主催が多かった)2001年アリスが神戸国際会館で活動停止後、初めての復活コンサートが行われた!この時ももちろんHADが主催でした。その時も年を取り少し疲れてそうな畠山さんに「よ!来たんか!」と声を掛けてもらって少しだけ話ができた。あの時が畠山さんと話をした最後でした。小学生の頃から神戸のアリスのコンサートには必ず行ってたので覚えてくれてていつも声を掛けてくれてた。当日券売り場にいる畠山さんに顔を見せに行くのも毎回のお決まりだった。「今日も、ちんぺいくん張り切ってるぜ!」とか話してくれてたのも思い出す。(きんちゃんが合流してすぐの頃。1972年)ちんぺいさんが亡くなったと聞いた時に、最初に頭に浮かんだ光景は、やはりまだ「冬の稲妻」が出る前のコンサートホールやコンサートの光景。「今はもうだれも」がヒットして勢いが付き始めた雰囲気もファンとして体で感じた。ちんぺいさんは優しい存在でもあり、厳しく怖い存在でもあり、小学生の頃から尊敬していた。コンサートでは目立とうとするような観客や周りの迷惑になるような人にはかなり厳しく注意していた。喧嘩腰になってしまう時もあるほどでした。それも含め、ただ優しいだけじゃない、ちんぺいさんが好きだった。1976年までのアリスのコンサートに通ってた人は多分、今でも基本的にコンサート中はおとなしく観てるような気がする。(野外コンサートでは羽目を外して盛り上がる事もありましたが…^^;)(これも1972年)何となく覚悟してたので、訃報を聞いた時は冷静にいられた。最近はあえてアリスやちんぺいさんの事を書くのをやめてた。ちんぺいさんが元気になったら山ほど昔の事も書こうとか…。でも、「この空の下」がスピーカーから流れ出したら感情が溢れてきてしまった。ラジオ番組の最後に流してたのもあって、一人で暗い部屋でカセットにラジオを録音しながら聞いてた子供の頃を思い出す。ヤングタウンを録音したカセットは100本どころじゃないかも。神戸の震災でかなりダメになってしまった物もあるけど今でも大切に保管してたまに聞いたりしてる。自分にとって立ち直れそうもないような大切な人を亡くした時に必ず聴いてた曲があります。親友を亡くした時も、母親を亡くした時も、この曲で心を落ち着けた。作詞・作曲 谷村新司さん 『魂のゆりかご」 2002年発売「半空 -NAKAZORA」収録「♪ 人生は時に残酷で 憎しみさえも振りまいて 人生は突然の別れさえも 君に与えるけれど いいか、それこそが君の歌 人生は魂のゆりかご」ちんぺいさんが亡くなった事を、このちんぺいさんの曲で心を落ち着けようとするなんて。そして小学生の頃から不安な事がある前や、辛い事があった時に必ず聴いてたちんぺいさんの曲がある、作詞・作曲 谷村新司さん 「青空」 1976年発売「引き潮」収録「♪ 雨は空から あざけるように 心の中に 降りしきる 雨よおまえは知らないだろう 傷つき悩む人の心を あゝ限りあるこの人生 あゝちっぽけな人間達よ」小学生でこの曲に励まされてたとか、ちょっとヤバい小学生かも…悔しい事があった日なども、この曲を聴いて泣いてた12歳の頃から18歳の頃。「♪昨日の明日が 今日になり 今があるから 夢を見る 雨よおまえに負けはしない 雲の彼方はいつも青空」この曲を書いたのはちんぺいさんが27歳の時。27歳で一人の人間の人生を励まし勇気づける曲を書いたちんぺいさんに感謝の気持ちをいつも持ってた。そして、今ちんぺいさんが最近までセットリストに必ずと言っていいほどに入ってた曲。この曲を聴いてる。作詞・作曲 谷村新司さん 「流星」 2002年発売「半空 -NAKAZORA」収録「♪ 永遠の命はないと 流星が教えてくれている 輝きながら消えてゆく それが最後のメッセージ 先に逝くもの 残されるもの 残されるものも やがて逝くもの 大いなる旅を行け 星達の声を聞け 涙は今日に置いて行け 明日の風に吹かれて行け 」2019-2020のツアーパンフ兼、ムック本の資料提供などで参加させてもらえた事が今更ながら本当にありがたかった。ツアー日程やチケットなどの資料を引っ張り出してくるのもいろいろと大変だったけど楽しくて仕方なかった。出来上がった物を見せてもらった時は最高の気持ちだった。今、見直すと書き損ねてるコンサート会場もあったり、あれから出てきた資料もいっぱいあったのがちょっと心残りだけど、いい思い出になりました。止めどなく書いてしまいそうなので、今日はアリスとちんぺいさんの曲を聴き続けて朝を迎えようか。飲みながら殴り書きのように書いてしまったので、もう読み返さない。アリスのデビュー曲宣伝用ポスター。この写真は2枚目のシングル「明日への讃歌」と同じ時の写真。ポーズと表情が少し違います。ポスターはちんぺいさんが少し下を向いてます。このポスター用の写真撮りして使わなかった他の写真を使って「明日への讃歌」のジャケ写にしたようです。額に入れて飾ってるので少し後ろが反射してしまってます。
2023年10月16日
アリス全曲をランダムに流れるようにして聴きつつ仕事してた。オリジナル、リマスター、ライブヴァージョン、ラジオなどのライブ演奏、ベスト盤など全ての中からのランダムチョイス。1500曲ほどあるアリスの音源の中から2時間半の間に「レンガ通り」がなぜか3回も流れた。「レンガ通り」はライブヴァージョンがないため初CD化のものと次のリマスターと最新リマスターの3種類しか入っていない。(「レンガ通り」は「ALICE IV」のA面4曲目に収録されています)(7月5日に「阿雅左」で、野外コンサートチラシにサインしてもらった。 このコンサートは物凄く交通の便が悪い場所にも関わらず3万人近く動員した伝説の 野外コンサートです)それに加えて7月5日の日に六本木「阿雅左」できんちゃんと話した中に「レンガ通り」の話が出てきてた。現在、きんちゃんは2枚目のソロアルバムを制作するべく準備をしてるらしい。良い曲も出来上がってきているとの事。そんな中で、アリスの楽曲できんちゃんが作ったけどレコーディングではべーやんやちんぺいさんが歌った名曲が多いので、自分の歌声でセルフカバーすればいいのにって話になった。例えば「ある日の午後」「緑をかすめて」「想春賦」「黄色いカモメ」「雨降りは大好き」、そして「レンガ通り」「黄色いカモメ」以外は全てきんちゃん自身がライブで歌った曲です。「ある日の午後」なんてべーやんと二人だけのツアーの時に歌ったのですが、本当にきんちゃんらしくて素晴らしい歌唱でした。(詳しいことは「1978年5月28日 京都会館」でこのブログ内でキーワード検索すれば出ます)「ある日の午後」もセルフカバーしてほしいし、もちろん歌うと泣いてしまうとまで言ってる「緑をかすめて」もセルフカバーしてほしい。「レンガ通り」がセットリストに入った期間は非常に短かったように思う。自分は1度しかライブで聴いた事がない。その時の事をきんちゃんに話すと、どんな構成で演奏したのかも覚えてないとの事。自分も完璧に覚えてるわけではないけど(小学4年生だったので)、きんちゃんは「雨降りは大好き」の時に使用してたトイピアノを弾いて、べーやんとちんぺいさんのギターできんちゃんが歌ったと思う。ほとんど語られる事がないこの「レンガ通り」自分は子供の頃から凄く好きな曲でよく聴いてた。長めのイントロ部分とアウトロ部分を省くと歌ってる部分は多分2分もないかも知れない。きんちゃんの編曲もカッコ良くて、このまま陽の目を浴びずに埋もれて行くのは勿体なさすぎる曲そして「レンガ通り」の話になった。きんちゃんはアリス流のビートルズサウンドみたいでしょ?って。「Martha My Dear」とか「Your mother should know meaning」とか「Good Day Sunshine」とかそんな感じかな。全く違うけど雰囲気が近いかも。「レンガ通り」をライブで聴いた時の事を、かなり前に書いてたので・・・------------------------------------------------------------------------------------------この頃、アリスの大阪や神戸のコンサートを主催してたのは神戸新聞会館興行部がほとんどだったと思いますが、この1975年のアリス・ショーはいつもと主催が違ってて総合企画というイベンターでした。神戸新聞会館興行部なら前もって一般発売前の先行ハガキが来てたので、いつも比較的良い席でいつも観てました。この時まだ小学生だったので情報をいろんな所から得る事も出来ずに、気がついたときは一般発売後・・・。この頃のチケットの買い方はプレイガイドをいろいろ回って良い席を持ってる所を選んで買えました。アリスのチケットは全部、畠山さんの所で買えると思ってたからショックだった。泣く泣く一番マシだった2階DD列73番74番を買った。この頃は座席番号のつけ方も違ってました。1985年辺りからR1、L1と真ん中から左右に番号を付けて 1階席のBOX後ろからDD列、EE列となりました。それまでは1階の一番後ろはたしかZ1,Z2,Z3だった思う。そして2階席がAA列,BB列・・・自分があの時に買った2階DD列は端っこの桟敷席みたいな所だったと思う。この時のセットリストをメモってた紙とか無くしてしまい・・・どんな選曲だったのかまったくわからなくなりました。2部の最初に歌謡ショーみたいな事をしてたのは覚えてる。西城秀樹さんや郷ひろみさん達の歌をチンペイさんがそれらしい衣装を着て歌ってた。舞台セットは円形のような舞台を作りエプロンステージっぽい雰囲気だったと思う。「今はもうだれも」で始まったのは覚えてるけど、一番好きなALICE IVからは「やさしさに包まれて」とあと何を歌ったのか思い出せない。「レンガ通り」をきんちゃんが歌ったのはこの時だったと思うんだけど・・・。---------------------------------------------------------------------------------------------って書いてるけど、1975年4月20日の神戸文化ホール公演だったような気がしてきてる。1974年12月29日神戸国際会館できんちゃんは確実に「雨降りは大好き」を歌って、次の神戸公演である4月20日のきんちゃんのコーナーでは「雨降りは大好き」はもう歌ってなかったはず。「白い夏」を歌った可能性もあるけど、この時が「レンガ通り」を歌った時だったように思える。「レンガ通り」改めて聴いてみると、きっと楽曲の凄さとおもしろさに気づくと思う。ちんぺいさんが書いた可愛い歌詞も最高です。幻想的で眠りの中を彷徨ってるかのようなイントロからゆったりとべーやんの歌が始まり、きんちゃんのカッコいいフィルインが入りバンド演奏になる。この曲を聴くと何か辛い事があった小学生の頃や中学生の頃に元気もらってた気がする。「♪黄色い陽ざしが扉を開けて この手の中に飛び込んできた 悩んだことも 昨日までのこと 今日からゆっくり眠れるな」小学生、中学生の頃は特に自分の心の中はアリスの歌や言葉で形成されてると言っても過言じゃないほど全てアリスの歌や言葉で季節を過ごしてた。神戸に住んでると言う事もあり、アリスの音楽に触れる要素はいっぱいあった。神戸文化ホールに歩いていける場所に住んでたので、コンサートも近くの図書館に行くような感じで姉と行ってた。まだ「今はもうだれも」も発売される前からアリスサウンドの虜になってた。「ALICE IV」のカセットは発売当初は「紫陽花」とタイトルが付けられて レコードでは収録されていない「紫陽花」が収録されています。曲順もレコードとはまったく違う。後のカセットにも「紫陽花」は1曲目に収録されてました。何度も載せたと思うけど、予約第一弾の用紙。曲順も曲のタイトルも違っていました。訂正されてレコード店に置かれた予約用紙
2023年07月19日
1999年6月9日発売の中澤ゆうこさんの3枚目のシングル。デビューシングル「カラスの女房」も堀内孝雄さんの作曲で1998年8月5日発売。中澤ゆうこさんはモーニング娘のメンバーの一人です。 1曲目「純情行進曲」作詞 荒木とよひささん 作曲 堀内孝雄さん 編曲 船山基紀さんニュー・アダルト・ミュージックのレジェンドととも言える3人の作家陣で作られた曲。昭和30年代〜50年代の行進曲系演歌をパロディしたような楽曲。殿様キングス14枚目のシングル「殿キンの新東京行進曲」や水前寺清子さんの「真実一路のマーチ」「三百六十五歩のマーチ」「涙のマーチ」や海原千里・万里さん「大阪ラプソディー」なんかが、まず頭に浮かぶ。中でも「殿キンの新東京行進曲」が凄く好きな曲。殿キン最大のヒット曲「なみだの操」も西川峰子さんの「あなたにあげる」もこの部類に入る楽曲。行進曲系で大ヒットした曲は名曲の宝庫です。2曲目「平成ラプソディー」作詞 荒木とよひささん 作曲 堀内孝雄さん 編曲 船山基紀さんカップリングも同じタイプの曲^^;楽曲としては「純情行進曲」よりも断然「平成ラプソディー」の方がアレンジもパロディがかなり効いてておもしろい。べーやんも凄いジャンルの幅の広い曲を書いてて凄い^^かなりHeavyなROCKから音頭や演歌行進曲まで。
2023年06月13日
1970年代〜、幅広くアレンジャーとして活躍し、アルバムプロデュースも多く手掛けていました。本業はキーボーディスト、そして作曲家と多くの名曲を生み出した人です。このシングルを知ったきっかけは、谷村新司さんの3枚目のソロアルバム「引き潮」です。1976年12月20日発売。このアルバムが、自分はまだ子供だったのに深くのめり込むほどにハマって学校から帰ってきたらよく聴いてたのを思い出す。この「引き潮」ってアルバムは、ほとんどの曲を有名なジャズミュージシャンで演奏しているJAZZ、Bluesなアルバムです。子供はとっつきにくそうに思えるけど、このアルバムは大人、子供関係ないしハマる人は深くハマる。(アルバム「引き潮」の1stプレス プロモ盤ジャケ)その中でタイトルナンバー1曲目の「引き潮」の編曲、そして最高のフレーズだらけのピアノ演奏も国吉さん。荻原信義さんのアコギとの絡みつくような演奏が凄すぎる!2曲目「哀しみの終る時」の編曲も国吉さんでフェンダーローズの演奏も国吉さん!この曲も子供の心にぐいぐい入ってくるメロディと歌詞。その頃からフランス映画とイタリア映画が好きだったので、その世界そのままで聞き惚れてた。3曲目「熱い吐息」も編曲とハモンドオルガンが国吉さん。この曲も渋い大人のROCKで最高です。B面2曲目「煙草のけむり」も凄く好きな曲で国吉さんの編曲が最高なのと、フェンダーローズでのフリーソロのイントロが凄い!家のピアノでコピーしてよく弾いてた。猪俣猛さん(Dr)荒川康男さん(A Bass)荻原信義さん(Gu)そして!横田年昭さんのFlute&Bass Fluteがカッコ良すぎていまだに鳥肌もんの感動です。3曲目「暗い桟橋」はあの頃のフォークシンガーの誰一人としてこんな曲は歌ってなかったと思うし書いてなかったと思う。bluesの浅川マキさんにはこんな感じの曲もありましたが。重いシャンソン風なJAZZで、強烈にインパクトのあるピアノイントロを国吉さんが弾きます。編曲ももちろん国吉良一さん。向井滋春さんのトロンボーンと国吉さんのピアノのみの演奏です。この頃から谷村新司さんは他の当時のフォークシンガーとはまったく違ってた。ボサノバなんかもこの時に知って大好きになった。国吉良一さんがアルバム「引き潮」の編曲を担当したのはこの4曲。他の5曲はボブ佐久間さんが編曲を担当。とにかく10代前半でこの「引き潮」を聴き、自分が聴く音楽のジャンルの幅が一気に広くなりました。JAZZもシャンソンも演歌も民謡も、もちろんロックもフォークもR&Bも・・・このアルバム世界を子供の頃に聞いて、フォークや歌謡曲だけじゃない世界を広げてくれた。なので今でも谷村新司さんの全アルバムの中でこの3枚目の「引き潮」が一番好きなアルバムです。その後も国吉さんはちんぺいさんと数曲組んでたし、ちんぺいさんの友人のばんばひろふみさんが組んでたバンド「バンバン」のラストシングル「青春のラストページ」も編曲も国吉良一さんでした。バンバンの全ての曲の中で一番好きな曲です。70年代後半か80年代頭頃に中古レコード屋でやっと見つけたシングル。なので白レーベルの見本盤です。シングル曲の事を書くつもりが・・・思い出したので「引き潮」解説のようになってしまった。A面「夢の中の二人」作詞 おかえみこさん 作曲・編曲 国吉良一さん国吉良一さんの弾くピアノ1本のみで国吉さんが歌う。弾き語りです。素直でまっすぐなボーカルが物凄く良くて心にすんなり入って来ます。1975年にピアノ弾き語りのみのシングルを出すのも凄い。B面「BLACK GUITAR」作詞 おかえみこさん 作曲 国吉良一さん、中島達治さん 編曲 国吉良一さんこの曲は軽快なロックナンバーです。シンセサイザーも使っています。ピアノ、Eギター、ベース、ドラム、シンセの派手な演奏です。荒井由実時代のユーミンのアルバムに入っててもおかしくないような曲です。
2023年05月24日
1995年1月25日発売の堀内孝雄さん29枚目のシングル。「時代屋の恋」の事を書いて、引き続きべーやんのシングルの事を。このシングルのカップリング曲「夢見鶏」がこのシングルでしか聴けないのでどんな曲だったか思い出せなくて聴いてた。「夢酔枕」は1995年16枚目のソロアルバム「東京発」に収録されていますが、カップリング曲は収録されなかった。 1曲目「夢酔枕」作詞 荒木とよひささん 作曲 堀内孝雄さん 編曲 川村栄二さんこの曲は「はぐれ刑事純情派」ではなく「はぐれ医者お命預かります!」の主題歌でした。ムード歌謡っぽいアレンジが心地良い曲です。メロディも凄く良くてもっとヒットしててもおかしくないと思える曲。2曲目「夢見鶏」作詞 荒木とよひささん 作曲 堀内孝雄さん 編曲 川村栄二さん久しぶりに聴いたこの曲。なんのタイアップもないのが勿体無いと思えるキャッチーな楽曲です。ひょっとして「はぐれ刑事純情派」シーズン8の主題歌の選考から外れた曲なのかもとか思ってしまう。選ばれたのが「東京発」でこの曲は主題歌としてはボツとなって、シングルのカップリング曲になったのじゃないかと想像してしまう。なにかのベスト盤には収録されてたような気もするけど、このシングルで聴くしかないように思う。アリスの「紫陽花」シングルジャケットをボツ写真でカラージャケットにして作ってみた^^;こっちが正式なジャケットべーやんが結婚した1972年の音楽雑誌にこんな記事が。
2023年04月15日
2001年3月23日発売の堀内孝雄さん38枚目のシングル。テレビドラマ「はぐれ刑事純情派」シーズン14の主題歌でした。「はぐれ刑事純情派」の1988年シーズン1から2005年シーズン18まで、全て堀内孝雄さんが主題歌を担当。18曲連続の記録は「連続年主題歌記録」としてギネスブックに認定されました。(認定されたのは2003年シーズン16の時の「河」の時)映画主題歌、ドラマ主題歌を担当したのは49曲!これも日本のアーティストの中で一番多いのじゃないだろうか。テレビCMを担当したのも10曲以上あります。1曲目「時代屋の恋」作詞 荒木とよひささん 作曲 堀内孝雄さん 編曲 川村栄二さんニューアダルト・ミュージックの中でも演歌寄りの楽曲とROCK/FOLK寄りの楽曲がありますが、この曲はもろ演歌寄りの楽曲です。はぐれ刑事の主題歌の中でも一番演歌寄りかも知れない。「時代屋の恋」「酔いれんぼ」「竹とんぼ」「カラスの女房」の4曲が自分は最も演歌寄りの楽曲だと思う。普段からもっとド演歌の曲を聴いてるので、自分はべーやんの演歌は特に違和感もなく聴いてた。逆に1曲ぐらいはド演歌も歌ってほしかったような気もする。森進一さんの名曲「命かれても」「放浪船」「さざんか」「雨の桟橋」「命あたえて」「北の蛍」「ゆうすげの恋」「わるいひと」「うそつき」「女心」「運河」あたりが、森進一さんの楽曲の中でもド演歌系の楽曲。ここまでのド演歌もべーやんが作曲してほしかったような気もする。森進一さんもべーやん同様に演歌に偏っていないシンガーで、ブルース・スプリングスティーンのようなロック曲もアップテンポのロックンロール曲、ロッカバラード系、フォーク、シャンソンとジャンルに拘らない楽曲をシングルで発売してるので、ド演歌だけを望む人には森さんの幅広い楽曲に付いていけないと思う。少し前に聴いてた村田英雄さんの50周年記念曲「男の一生」「マイト野郎」も独特なド演歌の世界で突き抜けててカッコいい!2曲目「人生が散るままに」作詞 荒木とよひささん 作曲 堀内孝雄さん 編曲 川村栄二さんこの曲は初めて聴いた時、「憧れ遊び」のオマージュなのかと思った。「♪君を花にたとえたら 笑うだろうか」で始まるのが「憧れ遊び」「♪君の若き頃 花にたとえれば 桜の花よりも もっと綺麗だろ」で始まるのが「人生散るままに」この曲は演歌色のほとんどないバラード曲です。改めて聴いてみて、凄い良い曲だと再確認。べーやんの歌唱も最高だし、メロディも素晴らしい。そしてアレンジも凄く良い!ライブで聴きたいと思う曲です。この頃、コンサート会場で買ったべーやんストラップ
2023年04月15日
2022年11月17日(木)に東京・有明アリーナで開催されたアリスのLIVEの映像作品が発売されました。もちろん、当日は客席にいました。WOWOWの生中継のカメラも入っていて翌日、家に帰ってきてから録画してた物を観て再び感動。BOXはBlu-ray、DVD、CD2枚、写真集、トートバッグのセットになっています。今回のこの映像作品はWOWOWの中継時の映像とは編集も違っているし、何より音質が数段良くなっています。より臨場感を感じられるMIXです。73歳の3人が日本武道館よりも大きい新しい初めての会場でLIVEをする。それだけで凄い事だと思う。やり慣れてる場所じゃなく初めての会場でLIVEするのはエネルギーがいつも以上にいると思うし、お客さんが入らないとどんな音になるのか、わかりにくいとも思う。客席で聴いてた印象はいつもと変わらないクリアの音質で最高でした。あと少し、音圧が欲しいとも思ったけど、観客もみんな同じように年を重ねて来た人たちなので、過度な低音などはびっくりしてしまうかも。アリスは70年代前半から音がデカイ事でも有名でした。3人だけなのに激しい曲の時は爆音なのがとにかく最高でした。ちんぺいさんがよくスピーカー前に座ってる人に、「帰る頃には音圧でざんばら髪になってしまう」とか冗談言って笑わせていました。でも確かに1列目のかなり上手や下手の席の時は凄い音圧だったのを覚えてる。あの頃からスピーカーも凄く進化して、会場全体均等に音が届くように出来ています。スピーカーの外側だとしても問題なくクリアに聞こえるように出来てて凄いと思う。ちんぺいさんは現在、急性腸炎で手術を行い 療養を続けています。毎年恒例の国立劇場でのコンサートも延期になってしまいましたが、焦らず療養して完全に良くなってからステージに立つのを楽しみにしています。1978年の4月末〜8月も過労からの膵炎で長く入院していましたが、8月29日30日-9月1日初めての日本武道館でのワンマンライブ時に見事復活。(1973年5月1日にフェス形式で日本武道館のステージには立っています)約4ヶ月間、べーやんときんちゃんの二人でコンサートツアーを途切れさせる事なく続けていました。(その2人のアリスのコンサートの京都会館の事をかなり前に詳しく書いています)今回はそんなに長期療養にならないような気もしますが、完治させてから歌ってほしいです。11月17日の有明アリーナのBlu-rayを堪能しました。今回のセットリストはスペシャルな事が多すぎて、客席で感動しっぱなし。1曲目「冬の稲妻」2曲目「ジョニーの子守唄」3曲目「涙の誓い」4曲目「今はもうだれも」5曲目「限りなき挑戦-OPEN GATE-」6曲目「夢去りし街角」7曲目「あの日のままで」8曲目「青春時代」9曲目「やさしさに包まれて」10曲目「何処へ」11曲目「雪の音」12曲目「砂塵の彼方」13曲目「BURAI」14曲目「ライトハウス」15曲目「秋止符」16曲目「狂った果実」17曲目「帰らざる日々」18曲目「遠くで汽笛を聞きながら」19曲目「チャンピオン」20曲目「BEGINNING」21曲目「さらば青春の時」ライブの感想は、その時のブログに詳しく書いたので…。有明アリーナのライブからしばらくして、きんちゃんにいろいろ聞きたくて聞いてきた。一番に聞きたかったのは、「やさしさに包まれて」はコンサートでは必ず3人だけの演奏で、レコーディングは3人とピアノに篠原信彦さんを加えただけの4人でドラム、ベースは入ってなかった。今回はなぜバンドアレンジにしたのか?って事でした。今回のバンドアレンジはめちゃくちゃカッコ良かったので何一つ不満はないのですが、理由を知りたかった。きんちゃん曰く「元々、タンバじゃなくドラム叩いてバンドアレンジで録りたかった曲」らしいです。この曲はたしか急遽、追加でレコーディングした曲だったと思う。なのでバンドアレンジが間に合わなかったのかも。当初は1曲目に「紫陽花」を入れる予定が「黒い瞳の少女」が映画のテーマ曲になったので、「黒い瞳の少女」を1曲目にして「紫陽花」は入れない事に。そこで1曲足りないので、この曲をレコーディング。(第一弾のレコード広告の曲目には「やさしさに包まれて」はなく「紫陽花」でした)ここからは自分の予想だけど、ちんぺいさんはこの曲ソロアルバム用に作ってた曲で「海猫」に入れるために温めていた曲のように思ってる。「やさしさに包まれて」を「ALICE IV」に入れたので、「海猫」にはモチーフは残して「讃歌」になったんじゃないかと…。・・・こんな事を中学生の頃から考えるのが好きでした^^;自分が小学校高学年〜中学生の頃にコンサートで「やさしさに包まれて」がよくセットリストに入ってた事もあってこの曲への思い入れが強すぎて… 今回夢が叶ったようで幸せすぎた^^なので「讃歌」もめちゃくちゃ好きな曲で、当時ラジオで流してくれた神田共立講堂でのライブバージョンはずっと宝物です。他にもいろいろときんちゃんに聞いたのですが、長くなるのでまたいつかに。「あの日のままで」「青春時代」「やさしさに包まれて」「何処へ」「雪の音」「砂塵の彼方」「BURAI」「ライトハウス」の流れは神すぎて感動に震えまくった。新曲「BEGINNING」は洗練されてるレコーディングヴァージョンも、この時のライブヴァージョンもどちらも最高にカッコいい。ここ最近の「DAY BREAKER -解放-」も「限りなき挑戦 -OPEN GATE-」も最高でした。「告白」と「キセキフルヨル」は上の3曲ほどは聴いてないけど、この2曲もライブで聴けるのが楽しみ。(この2曲は有明でもスルーだったので歌わないかも)特典映像は早い段階でのリハーサル映像から当日のリハーサルからライブ終了の楽屋までのドキュメント。良い特典映像で満足です。28日、ちょうど梅田に行ってたのでタワーレコード梅田店のアリスポップアップショップに行った。予想通り大阪は小規模でしたが、缶バッジとクリアファイルなどを購入した。
2023年03月30日
1993年11月3日発売の内藤やす子さんのシングル。この曲はアリスの大ヒットシングルで、オリジナルの発売から16年後にカバーされました。 1曲目「冬の稲妻」作詞 谷村新司さん 作曲 堀内孝雄さん 編曲 土方隆行さん内藤やす子さんのボーカルに松谷冬太さんがべーやんのようにハーモニーをつけてほぼツインボーカルでレコーディングされています。松谷冬太さんはジャズ系のシンガーソングライターです。キリンビールの冬仕立てのCMに使われました。アレンジはギタリストでもありアレンジャーでもありプロデューサーでもある土方隆行さんです。この曲でもEギターは土方隆行さんが弾いています。なぜ1993年に突然この曲をカバーしたのだろうって考えると、予想ですがこの頃(1991年〜1993年頃)、谷村新司さんはライブの中でこの曲をロックアレンジにしてステージ上や客席を走り抜けながらこの曲やアリスの曲をメドレーにして歌っていました。かなり激しく踊り走って毎回、汗だくになってたのを思い出す。ライブ盤にもなっているので、それを内藤さん本人かディレクターが聴いてカバーしようとしたのではないだろうか・・・と勝手に想像してます。そこでアレンジとギターは土方隆行さんしかいないって感じだったのかも。いきなりギターソロ系のイントロから始まります。Heavy Rockほどハードではないけど、キャッチーなウエストコーストのロックのような編曲。Gソロもカッコよ組み立てられています。内藤やす子さんのボーカルはオリジナルの3度上かな。でも男のキーです。オリジナルの上のパートとほぼ同じだと思う。男のキーでカッコよく歌う女性シンガーって最高です!高い声よりも太く引く声が出せる女性シンガーの方が好きなので内藤やす子さんの歌も好きでベスト盤のCDも持っています。カッコいい女性ロックシンガーの一人です。2曲目「SOMEBODY WHO LOVES YOU」作詞 吉沢久美子さん 作曲 馬飼野康二さん 編曲 小野沢篤さんミディアムテンポのロックナンバー。この曲のGソロも土方隆行さんなのだろうか。内藤さんの歌い回しのカッコ良さに鳥肌です。
2023年02月02日
1997年11月に島倉千代子さんが60歳の時にカバーした谷村新司さんの楽曲。2013年に島倉さんが亡くなった後、2015年に5曲のオリジナル曲と10曲のカバー曲で構成されたアルバムをリリース。その「島倉千代子 昭和歌謡を歌う」の中の1曲に収録されました。これまで、100曲どころじゃない楽曲をカバーしてきていますが、その中でベストな物が選ばれたCDです。「いい日旅立ち」作詞・作曲 谷村新司さん 編曲 竜崎孝路さん編曲はオリジナルをなぞるような形なのですが、島倉さんの声質に合わせた楽曲のチョイスと音色。竜崎孝路さんは大好きな編曲家で「いい日旅立ち」を編曲する事はうれしかった。オリジナルの山口百恵さんの編曲は川口真さんが担当。本当に素晴らしい編曲で、どれだけ時代が進んでも古く感じさせないスタンダードな編曲。谷村新司さんが1984年にアルバム「抱擁」でセルフカバーしたバージョンの編曲は、あの服部克久さん!オリジナルを超えたと言っても過言じゃないクラシカルで品のあるアレンジ。服部克久さんにしか創り上げられない壮大でドラマチックな編曲。1997年発売の「21世紀BEST OF THE BLUE 1982-1997」青柳誠さんが編曲した「いい日旅立ち」は軽いボサノバ調のラテンアレンジ。あれはあれで好きだった。トランペットのオブリがちんぺいさんの歌声に絡むアレンジが特に好きでした。2011年バージョンはアルバム「今 伝えたい」に収録。そのアルバムは全曲、観客を入れてのレコーディングだった。ピアノ1本の演奏での「いい日旅立ち」は観客全員の歌唱も同時レコーディングでした。自分はその中にいましたが、あの中に自分の声も混ざってると思うと感動も大きくなる。(あとの曲をレコーディングする時の客席は物音ひとつ立てられない、咳も出来ない静寂)服部克久さんの編曲をそのままに楽器編成を変えてレコーディングしたものはあと2種類あります。島倉千代子さんが品のある歌声は胸を打ちます。同時に戦前、戦中、戦後の混乱の中、生き抜いた芯の強さも感じられて心に響きます。感情を込め過ぎず、でも歌詞を丁寧に伝える歌唱、経験値が自然にそうさせているようにも思えます。作者の谷村新司さんの次に島倉さんが歌う「いい日旅立ち」が好きです。同じアルバムにディック・ミネさんのカバーで「人生の並木路」も歌っています。これがまた最高です。「人生の並木路」と言うとんでもない名曲を美しく悲しく歌える歌手はなかなかいないと思う。森進一さんがライブで何度か歌ったバージョンも毎回泣けました。ディックさんの生声で「人生の並木路」を聴いてみたかったと凄く思う。「人生の並木路」をいろんな人がカバーしてる物も集めたいと思って、何人かの歌唱を集めていますが、まだまだ多くのアーティストがカバーしているので探したいと思ってる。1955年の島倉千代子さん
2022年12月22日
1982年に発売された競走馬「ハギノカムイオー」を歌った歌。A面「英雄(ヒーロー)・・・鮮やかに甦れ」作詞 中川史彦さん 【原案 谷村新司さん】 作曲 諸星団さん 編曲 U-KAORUまったく詳しい事はわからない曲です。原案ってどういう事なんだろ? ちんぺいさんは競馬に興味あるように思えないけど。そして作詞の中川史彦さんってヤングジャパンでマネージャーしてた中川さん?諸星団さんってのも謎。普通はウルトラセブンに変身する森次晃嗣さんを思い出してしまう。そして歌ってる「KATSUHIKO」は誰なんだろ?ちんぺいさんと関わりがあるのなら美樹克彦さんかと思ってしまうけど、歌声が違うように思うし・・・。「谷村新司」の関わった楽曲はとりあえず見つければ全て買ってたのですが、この曲は1.2を争う謎だらけの曲です。買ってきて一度聴いただけで棚に直してたレコード。競馬の事はまったくわからないし、ハギノカムイオーって馬も当然知らない。競馬といえば「マイ・フェア・レディー」の競馬場の場面しか思い浮かばない^^;曲調は明治チョコレートを買って応募したら当たるレコード「青春讃歌」みたいな曲です。「青春讃歌」も何のために作ったのだろうって当時思ってた。この「青春讃歌」のメロディーがあの名曲「残照」のサビのベースになってるように思える。「♪走れチャンスだ たった一度の これを逃せば辛い涙が無駄になる〜」「♪見えていますか これがあなたの …… 夢を削った夢をこわした背中です」それから1972年発売の「ゴジラマーチ」も自然と頭の中に浮かんでくる。あの歌が上手い石川進さんがかなり苦労して歌ったと思える曲でした。かなり低いキーで最低音がかなり厳しそうな印象でした。何であんな低いキーにしたのだろう?少年コーラスももう少しキーが高い方が映えるのに。3度上でちょうど良さそう。B面「英雄(ヒーロー)・・・鮮やかに甦れ インストゥルメンタル」4月に毎年恒例の国立劇場、大阪フェス、愛知芸術劇場の発表もありました。精力的な活動を続けるアリスのメンバーの来年も楽しみです。6月〜9月はアリスの活動期です。有明アリーナの最高のライブを観たので来年も期待しかない。このジャケットを観て、あの曲は想像できなかった^^;「ゴールは見えない」のような曲を想像してしまう。片面は明治チョコレートデラックスのテーマ曲「デラ」
2022年12月11日
アリスのきんちゃんこと「矢沢透さん」がプロデュース&作曲のCDが発売されました。松本操さんの「クレマチスのささやき」です。松本操さんは今回初めて知ったアーティストです。このCDは通販でしか買えなかったように思います。Amazonなどにもないかも。優しく豊かな気持ちになれるCDです。1曲目「クレマチスのささやき」作詞 矢沢透さん・松本操さん 作曲 矢沢透さん 編曲 田村幹雄さん聴いてすぐに2000年以降の菅原洋一さんの歌声のように感じた。2007年発売の「ありがとう、ごめんね」が大好きな曲なので、2000年以降も菅原洋一さんの曲はよく聴いていました。「エル・チョクロ」を歌う菅原洋一さんっぽさも感じた。(これは1960年代の録音ですが)松本操さんの歌声も温かく優しいマイルドな歌声です。きんちゃんが書いた美しいメロディーが松本操さんの歌声によく合って心地いい曲です。最近のきんちゃんが作った楽曲の流れを汲んだメロディー。タイトルで歌詞にも出てくる「クレマチス」は花の名前。花に興味がない人は知られてない花かも。10年ほど前、お客さんにもらった「クレマチス」の挿し木を植木鉢で大きくしてから庭に植えた。結構、それから数年、紫色の花を咲かせてくれた。ほったらかしてたので、ある夏に害虫に完全に枯らされてしまった。植木用の殺虫剤を巻いた時には遅かった。また今度は違う色の花びらの形が違う「クレマチス」を植えようかと思う。2曲目「ポリシー2023」作詞・作曲 松本操さん 編曲 大塚香寿彦さん少しマリアッチを思い出させるようなラテンアレンジの軽快な曲。3曲目「古都へ」作詞・作曲 松本操さん 編曲 田村幹雄さん京都をテーマにした昭和演歌の匂いのする懐かしい感じの曲。フランク永井さんを彷彿させる柔らかく甘い歌唱。メロディーも美しいので聞き入ってしまう曲です。そういえばこの前、フランク永井さんのライブ盤をやっと中古レコード屋で見つけて最近そればかり聴いてる。前に1963年11月3日 新宿厚生年金会館でのライブ盤の事は書いたけど、それはソノシート4枚組のライブでブツ切れなところが気になったけど、「場末のペット吹き」「戦場の恋」「羽田発7時50分」は絶品でした。フランク永井さんはライブの方が絶対的に良い事が、今回のライブ盤を聴いて確信した。めちゃくちゃカッコいいライブです。懐かしいきんちゃんの記事。お風呂写真にサインしてもらったw「ALICE III」の広告にサインしてもらった
2022年12月04日
11月17日有明アリーナの会場のみで先行発売されたアリスの最新曲!当日、有明アリーナのグッズ売り場は開演1時間半前の開場と同時に長蛇の列!この最新曲のCDとTシャツ2種2色、トートバッグ2色、クリアロゴキーホールダー、革キーホルダーがありましたが、ほとんどのグッズは開場1時間でほとんどのグッズはソールドアウト!CDはかなり多めにプレスしてたので一人が2枚、3枚と買ってもまだ余裕でした。自分も有明に来れなかった友人の分なども含め5枚購入した。買っていない人はほとんどいなさそうだったので、複数枚買ってる人も多いので15000枚以上は売れてるんじゃないかなって思う。1曲目「BEGINNING」作詞 谷村新司さん 作曲 アリス 編曲 ヘッドアレンジこの曲は有明アリーナでのライブの20曲目で初披露されました。(アンコール1曲目)2013年発売の「ALICE XI」に収録されてる「Western Dream」や「Voyager」を彷彿させながらもそれ以上に勢いと激しさを感じる歌唱、演奏、アレンジです。プロデュース アリスボーカル&コーラス 谷村新司さん、堀内孝雄さんドラム&コーラス 矢沢透さんキーボード 瀬戸谷芳治さん E・ピアノ 石坂慶彦さんギター 林勇治さんベース 大野弘毅さん再始動したこれまでのアリスの楽曲の中では確実にキーは一番高いし演奏も激しい。2019年発表の「限りなき挑戦 -OPEN GATE-」もHeavyなハードロック調の楽曲でした・「限りなき挑戦 -OPEN GATE-」は「ALICE IX -謀反ー」の延長線上にあるようなイメージでした。今回の「BEGINNING」はここから始まるアリスの新しい歴史を感じさせ予感させるような新鮮なイメージでした。3人とも73歳とは思えないロックスピリッツに溢れたナンバーです。Rockできるのは年齢ではないと海外の多くのアーティストが示してるように日本でも次第にそんな波が大きくなってきてるような感じがします。60歳過ぎたら落ち着いた楽曲を歌うようになるアーティストが多かったけど、アリスのように70歳過ぎても激しい曲をリリースしていくアーティストがもっと増えていくように思う。2曲目「BEGINNING (オリジナルカラオケ)」演奏だけのこのバージョンも是非聴いてほしい。きんちゃんのドラムの凄さをさらに感じる事ができます。ギターのうねりや、グルーブ感も伝わってきて気分が高揚する。オケだけ聴いてると最近の海外のインディロック系の音にも聴こえる。2023年6月からの全国ホールツアーも今から楽しみです。
2022年11月19日
昨夜はアリスの再始動ライブに行ってきました。初めて行く有明アリーナ、まだ新しい建物の匂いがしてそうなライブ会場。50周年のアリスのスタートが真新しい会場で開催され、より新鮮な気分で楽しめました。有明アリーナに辿り着くまで思いの外、時間がかかったけど、これもきっと懐かしい思い出になるのだろうと・・。東京から午後に戻りすぐ仕事して、家に帰ってWOWOWで生中継してた録画を観て、再び大きな感動。また一つ、アリスのファンで本当に良かったと思えた日ができました。今回のライブ、いつも以上に感動が大きかった。何度も何度も書いたと思う「ALICE IV」からの「やさしさに包まれて」、今回45年ぶりにライブのセットリストに入った驚きと喜びで涙腺崩壊してしまった。アリスのコンサートに行き始めた頃は体に響くほど音圧がある激しい曲とちんぺいさんのおもしろいMCに惹かれてコンサートに行っていました。小学生の高学年になってアリスの静かな曲の良さもだんだん理解できるようになってきた。そんな時に発売されたのが「ALICE IV」です。特にリアルタイムで発売日に聴いてからすぐ好きになったアルバム「ALICE IV」その全曲の中でも「やさしさに包まれて」がダントツに好きでした。小学校の高学年でガラリと趣味や趣向が変わってきたように思う。これはアリスの影響が大きいかも知れない。フランス映画、イタリア映画を観るようになったのもその頃から、アメリカンニューシネマにハマったのもその頃から中学生の頃。(それでも「ゴジラ」「ガメラ」だけは永遠の自分のヒーローだったけど)「やさしさに包まれて」は「ALICE IV」が発売される15日前(1975年5月20日神戸文化ホール)に次のアルバムに入ってる曲として歌われました。その時は「黒い瞳の少女」「太陽に背を向けて」もアルバム発売前に演奏してくれた。(ラジオの公開録音でも「ALICE IV」発売前なのに数曲演奏しています)1976年9月5日神戸国際会館で最後に生で聴いたきりになってた「やさしさに包まれて」を今、歌ってくれたのが本当にうれしかった。「やさしさに包まれて」はレコードではピアノ、Aギター2本、タンバだけの演奏でそのままライブでも出来るように作られてた。今回はきんちゃんがタンバじゃなくドラムで演奏!そしてピアノは石坂さん。バンド演奏での「やさしさに包まれて」はオリジナルのイメージを壊す事なく進化させてくれてた。1975年4月20日神戸文化ホールが「ALICE IV」からの曲を神戸で初披露したコンサート。1975年12月30日大阪フェスは本編ラストに「やさしさに包まれて」1976年1月31日神戸国際会館でも本編ラストが「やさしさに包まれて」1976年9月5日神戸国際会館で「やさしさに包まれて」を生で聴いた最後だった。1976年夏のイベントでは「やさしさに包まれて」はセットリストに入らなかった。有明アリーナ2022年11月17日 有明アリーナ セットリスト1曲目「冬の稲妻」2曲目「ジョニーの子守唄」3曲目「涙の誓い」4曲目「今はもうだれも」5曲目「限りなき挑戦-OPEN GATE-」6曲目「夢去りし街角」7曲目「あの日のままで」8曲目「青春時代」9曲目「やさしさに包まれて」10曲目「何処へ」11曲目「雪の音」12曲目「砂塵の彼方」13曲目「BURAI」14曲目「ライトハウス」15曲目「秋止符」16曲目「狂った果実」17曲目「帰らざる日々」18曲目「遠くで汽笛を聞きながら」19曲目「チャンピオン」20曲目「BEGINNING」21曲目「さらば青春の時」花はこの写真の他にもかなり多く送られてました。「砂塵の彼方」も1978年10月29日枚方市民会館で聴いて以来。この曲はライブ初演奏の日(二人だけのアリス 1978年5月28日京都会館)に会場で聞けた。思い入れが強かった曲なのでこの曲が聴けた事も奇跡のようだった。「雪の音」もアリスとして聴くのは1976年12月23日クリスマスコンサート以来。ちんぺいさんのソロコンサートでは最近セットリストに入っていましたが。「ライトハウス」にも感激だった。「BURAI」から続けて歌ってくれる事で、より歌詞の意味も深く心に入って来た。新曲「BEGINNING」は想像を遥かに超えたハードなナンバー。二人のボーカルのキーの高さも挑戦し続けてるのが感じられて感動でした。無理はしないでほしいけど、今、やれる範囲の一番ギリギリを攻めてきてくれるので元気がもらえる。「あの日のままで」でべーやんが一瞬、声を詰まらせそうになった。今日のヤンタンで「あの日のままで」を歌っていて当時の事をいろいろ思い出してしまったって語っていました。この曲も76〜77年、そして二人だけのアリスの時に何度も生で聴いた曲。再始動のライブでも何度かセットリストに入れてくれてうれしかった。今回の有明アリーナのライブは、確実にアリスの歴史の中で大きな意味を持つライブになると思う。来年のホールツアー、おもしろい企画もあるようで今から楽しみです。規制退場、一番最後だった。もう客席にもほとんど人がいない会場。帰りの新幹線の中から。10月にはまったくなかった雪が頂上付近にやっと少しだけ積もってます。地球温暖化の影響なのか11月半ばの富士山ってもう少しは白いイメージ。
2022年11月19日
今号の「昭和40年男」は70年代ニューミュージックの特集。表紙は「アリス」!巻頭インタビューもアリスの特集です。他にもアリスに関連する記事が多く掲載されています。(表紙の写真はちんぺいさんだけ1978年12月武道館 べーやんときんちゃんは1978年8月武道館)巻頭インタビューは読み応えある濃い内容です。この雑誌は以前からよく買ってた雑誌。今回の号はアリスファンは必読です!アリスが表紙になったのはかなりうれしい。来週には50周年を記念する第一弾のライブがあります。チケットも届いたし、あとは会場で楽しむのみ。今日、アリス3人で放送してるラジオ番組「ヤングタウン」の中で11月17日のライブの日に有明アリーナの会場のみで新曲のCDを発売すると発表されました!新曲「Beginning」自体、有明アリーナのライブで初披露です。かなりロック色強めに仕上がってるそうで、今から聴くのが楽しみです。1973年京都で下の4枚は全て同じカメラマンが撮影した写真。「アリスIII」の見開き内ジャケットのネガ状の写真のボツになったもの。中学生の頃、まだ「冬の稲妻」が発売されるかなり前にいっぱいもらった写真。これはパネルにした写真これは引き伸ばして四つ切りにした写真
2022年11月12日
1988年4月21日発売の清水綾子さんのデビューシングル。荒木とよひささん×堀内孝雄さん×服部克久さんと言う強力作家陣で作り上げられた楽曲です。A面「旅愁人」作詞 荒木とよひささん 作曲 堀内孝雄さん 編曲 服部克久さん服部克久さんの編曲は谷村新司さんの楽曲を手掛ける時に作り上げるような音作りです。オケだけ聴くとちんぺいさんのソロアルバムの曲のように思えるアレンジ。この曲は大ヒットはしませんでしたが、美しい楽曲なので歌い継いで行ってほしいと願う曲のひとつ。清水さんの歌唱も心の響く説得力のある丁寧な歌唱で素晴らしい。この曲はべーやん自身も1991年にセルフカバーしています。1991年発売のアルバム「TASTY」の1曲目に収録されています。べーやんのバージョンの編曲は川村栄二さんです。服部克久さんのアレンジとは全く違う切り口で「旅愁人」をべーやんの曲に見事に作り上げています。このアレンジも素晴らしく両方甲乙つけがたい。べーやんが作ったメロディーの素晴らしさが、アレンジを色々変えても名曲になれる力があります。清水綾子さんのバージョンとはさらに違う部分が。2コーラス目終わりからサビへの繰り返し部分の「♪心のそれが旅だと」をカットしてサビに突入します。2番はこの方が自分は好きです。同じメロディーを繰り返すのは1コーラス目だけでいいと思う。作曲者がべーやんなので荒木さんとも相談して繰り返しメロディ部分をカット出来た。B面「青空に届かない」作詞 荒木とよひささん 作曲 堀内孝雄さん 編曲 服部克久さん軽快でキャッチーなサビは印象に強く残る曲。服部克久さんの編曲ではやや珍しいタイプの曲のように思う。メロディーもべーやんの王道ではないこちらも珍しいタイプのメロディーだと思う。ちんぺいさんが作りそうなメロディーです。
2022年09月04日
毎日放送開局30周年記念の一環として開催された「’80 ニューミュージックフィエスタ1179kHz」出演バンドが日替わりでライブをしました。アリスのライブは、1980年9月3日(水)大阪フェスティバルホールこのコンサート、チケット販売は全て往復はがきの抽選のみ。その頃のアリスの大阪公演は発売日前に2日徹夜で並べば何とかチケットが買えたのですが、全て抽選というのは当選確率は相当なものだったと思う。自分は往復はがきを何枚出したのか覚えてないけど、100枚どころじゃなかったと思う。ハズレの印刷されたハガキがどっさりどこかにまだ置いてると思う。ハズレハガキが届く少し前に当選ハガキが1枚届けられた。それで何とかペアチケット当選!無料って事ではなくてここでやっと購入する事ができる。チケット代金を振り込んでチケットが送られてきた。1階席4列目! 凄いラッキーでした。 かなり上手側でしたが、大満足。7月12日13日14日と大阪厚生年金会館で「サマーコンサート」3days観た約50日後の大阪公演。「サマーコンサート」からこの9月3日の間には日本平で開催された「HOT JAM '80」2daysを観たので1980年の夏は6回、アリスのライブに行けてた。この9月3日の5日前にタイのバンコク・タマサート大学大講堂でアリスとして初の海外ライブを開催。そのライブは24時間テレビの中で1時間に短縮して放送されました。9月3日の事を書く前に少しだけバンコクでのライブの事を。(アリスはバンコクでのコンサートだけではなく、カンボジアの国境での取材。1980年のカンボジアは まだまだポルポト派の悪夢が消えたわけではなく紛争は続いていました)アリスの前にオープニングアクトが2バンドありました。1つ目はチェンマイ出身のフォークバンド「ジョラン・マノベット」 このバンドは8人編成で何と、全員兄弟です。30分2つ目は 10人編成のブラスをフィーチャーしたバンド「インポシブル」 このバンドはラストにはタイ語での「HAND IN HAND」を演奏。40分そしてアリス!バンコク タマサート大学大講堂セットリスト1曲目「スナイパー」2曲目「南回帰線」3曲目「メシア(救世主)」4曲目「ラ・カルナバル」5曲目「Near Dawn(タイ語)」 タイで有名な曲のカバー6曲目「カリフォルニアにあこがれて」7曲目「I Believe in the Sky」(「この空の下」の英語バージョン)8曲目「狂った果実」9曲目「遠くで汽笛を聞きながら」10曲目「チャンピオン」11曲目「昴」12曲目「帰らざる日々」13曲目「HAND in HAND」3000人収容の会場に500人オーバーの3500人を動員!チケットは全席70バーツ興行収益はカンボジア難民救済支援金に寄付当時の70バーツがどれほどなのかわかりませんが、テレビ中継された映像からは客席は興奮の坩堝と化しているのがよくわかった。ステージに押し寄せてくる観客を必死に止めるスタッフが印象に残ってる。このバンコクでのコンサート、英語で歌った「この空の下(I Believe in the Sky)」はアリスファンの中でも語り継がれる感動的な歌唱でした。「スナイパー」〜「南回帰線」の熱量は強烈でした。「ちんぺいさんは「昴」で2番から泣いてしまって、それでも必死に歌い上げる姿が感動的でした。「狂った果実」のべーやんの歌唱もめちゃくちゃカッコいい。バンコクから8月31日に帰国。その3日後がこの大阪フェスティバルホールでのコンサートこの日のコンサートはほとんどのMCでタイ、カンボジアで感じた事を話しています。5日前に体感した事の大きさがよくわかるコンサートでした。アリスの3人もバックのバンドも、異様な熱を帯びた演奏、そして歌唱でした。1980年9月3日 大阪フェスティバルホール セットリスト1曲目「スナイパー」2曲目「南回帰線」 mc13曲目「メシア」 mc24曲目「秋止符」 mc35曲目「街路樹は知っていた」 mc46曲目「ラ・カルナバル」 mc57曲目「デラシネ」 mc68曲目「ボッサ・デ・スー」 mc79曲目「昴」 mc810曲目「狂った果実」11曲目「遠くで汽笛を聞きながら」 mc912曲目「チャンピオン」【アンコール】13曲目「帰らざる日々」 mc1014曲目「さらば青春の時」バンコクから帰ってきて1発目の日本でのライブ。その最初のMCはこんな感じでした。ち「こんばんは ちょっと…(笑う)今、叫びすぎて自分自身あげっぽくなってしまいまして… 久しぶりに大阪に帰ってまいりました。 つい、ちょっと前までタイのバンコックって所でコンサートをしました。マラリアの汚染地区から 帰ってまいりまして初めてのコンサート(笑) 一応あの〜わたくしの方は衛生管理の方から証明をいただきまして、でもまだ完璧にマラリアの 疑いが晴れたわけではないと…。ここにいらっしゃるみなさんに向かってひょっとすると マラリアを撒き散らしながら歌っているという可能性もあるのかも知れませんが 笑って許していただきたいと・・(笑) え〜堀内さ〜ん 紹介します、ありがとうおじさん堀内孝雄さんです」べ「こんばんは バンコクから帰ってきまして、本当にこの大阪が3日にあると言うことを 前々から知ってたんすけどね 3日にちゃんと帰れるかなという不安がいつもありましたけど あのー今、帰ってきて言えるのはやっぱり行ってきて良かったなと思いますね。 最初、行く前は向こうで大砲の弾で殺されるとか、変な恐怖感があったりしましたけど 今、凄く爽やかな感じでね…。今日もあの・・今年、特に体の調子が良くて なんかもう また大阪で、この前は厚生年金でやりましたけど、今日はほんとに頑張っていい汗かきたいと 思っています。よろしくお願いします」ち「え〜我々、平均が31歳に近づいてまいりまして極力、身に赤いものをつけようと言う 無言のうちの約束ができてまいりまして… 紹介します 矢沢透です」(拍手)ち「えーバンコクに行きまして、地元の人間と間違われなかったただ一人の人物、矢沢透でございます。 べーやんと私は完全に現地人と混ざっておりまして一緒に記念撮影しましても どれが自分かわからない、という見事な混ざり方でこざいます。 えー今夜は新しい曲などを織り交ぜて・・・ あの・・このっ・・ほんっとに・・・(急に笑い出すちんぺいさん) あのね・・・みなさんの方からは我々の角度でご覧になれないと思うんですけど このフェスティバルホールというのは、前の方にずーとこう、何と言うんですか「さん」って 言うんですか?これがありまして、ちょうどこの辺から見ますと最前列の方の首だけが その上に(笑い出す)・・乗っているという形に見えまして・・・(笑い止まらず)・・ 鈴ヶ森の晒し首みたいで・・ニヤッと笑われたりしますとドキッとしたりしまして… ・・・さあ、2階席の方も決して忘れておりません 次の曲なんかはほぼ2階だけにお送りしもいいというぐらいの気持ちでやってみたいと思います。 (2階席からの凄い拍手)ありがとう・・・ えー新しいアルバムが出まして、その中にある1曲を聴いていただきたいと思います。 ノストラダムスという人物がおりまして、彼の予言によりますと1999年にこの世は終わってしまう 助けて神様、そういう歌です、救世主メシア」 バンコクでの海外初ライブの興奮冷めやらぬって感じで1曲目「スナイパー」から熱量が凄い!ティンバレスのど頭のフィルインを珍しくきんちゃんが勢い余った感じでリズムが狂ってしまうハプニングがありましたが、すぐにインテンポに。二人の歌はヤバイぐらいに熱かった。なのでmc1でちんぺいさんが「叫びすぎてあげっぽくなった」と語った。mc2はこんな感じち「えー、久しぶりに大阪に帰ってまいりまして、一番うれしいのは日本語でしゃべれると言う事 それも大阪弁を使っても通じるっていう、・・ あのーバンコクでやりました時、終わりの方になるともう英語が出てこないんですよね 一生懸命に頭の中で単語だけを並べてやってるんですけど、えーい、じゃまくさい! わかるかー?っていうと「わかる」と言うんですよね。 あーそんなもんかなと気合いで、けっこう雰囲気で伝わったりするもんですね いろんな歌を聴く機会がありまして、あのー難しいですよね向こうの歌っていうのは 通常では信じられないうようなメロディーがたくさんありまして・・・」 (ここでタイのコンサートで歌った「ニアドーン」をアカペラで歌う) 「こういうあの・・・中国料理のバックで出てくるようなメロディーが多いもんですからね・・ 無事に成田空港に降り立った時に思わずみんなで抱き合って泣いた・・(笑) だんだんと年をとりますと感激をするっていう・・・ 今日、うるさい曲でオープニングが始まりまして、ご年配の方は「なんじゃ?うるさい」 「こんなはずやない」とかいろいろ思ってらっしゃる人もいるのではないかと・・・ 最初、脅かしといてこれからじわじわと首を絞めていくという、蛇の生殺し・・こういうやり方を 我々は好んでおりまして・・今日会場にちらほらとカップルでJoyしてる方・・ あ、Joyって難しい言葉を…(笑)・・・」 そこから「秋止符」のMCへmc5「ラ・カルナバル」を歌い終えた後は、ちんぺいさんとべーやんの漫才のようなトーク。冬の札幌公演でのタクシーでのハプニングを話をひとしきりした後にち「・・・ほんとにね・・これみなさん聞いてください、愚痴ばっかり!なりますけど、 旅に出ますでしょ、朝、とりあえず一番最初に起きるの私なんです。血圧高いもんやから(笑)」べーやんが話に割り込むようにべ「もの凄く陽気なんですよ。オハヨーみんな〜!どこにそんな力があんねやろ?」ち「も、もうしょうがないですね、元気やから。ほいでその〜血圧低いチームってのがありまして 堀内、矢沢というチームがあります。 きんちゃんの方はまだ可愛いんですよね、あの「ふん、ふぅーふぃーでよう〜」(モノマネ)と言って こう起きてきますでしょ、ところがあの・・コイツ、コイツは悪いんでっせぇ〜 ほんと食ってかかって来よるんです。」べ「はへへへ」ち「オハヨー!って言うと 「何がおはようやねん!」」べ「朝、何でかしらんけど腹立つんですね」ち「そんなこと・・・朝に怒ってもしゃーないやんか、そんなもん」べ「例えばあの「コーヒーでらっしゃいますか?」なんてウエイトレスの人に「やかましなお前」、 「おまえ俺、紅茶好きなん知ってるやろ」ち「知らんがなそんなもん」べ「すぐ、こう喧嘩腰になってしまうんですよね・・・」ち「その代わり、夜は寝かしてくれません。明け方まで起きてるよね?わんわん言いながら」べ「え、あのーやかましいの好きなんです(笑)」ち「夜中、廊下声出して走ってるのは彼しかいないんです。 そんな彼が今からみなさんに1曲、嘘みたいですけど歌います。 アリスってグループは歌も歌えるという所を聴いていただきたいと思います、堀内孝雄です」 (この後、デラシネ)mc7 「昴」の前のMCはカンボジア国境での話でした。それはこの時だけだったような気がします。 MCのために決めた言葉じゃなく、カンボジアの国境に行って感じた事をその場で言葉にして 思うままに話したように感じました。 こんな感じのMCはかなり珍しい。ち「あのーカンボジアの国境地帯のノンチャンって村に行きました。そこでずいぶんいろんな物を 見てきました。少し向こうでは戦闘がついこないだまであった・・・ 急に地雷の爆発する音とかね・・ドカーンって言うんです、我々3人でオロオロしておりますと そしたら通訳の人が「あ、誰か地雷踏んだんでしょう」って言う・・ 「え〜その人どうなりはるんですか?と言うと「いや、死んでるでしょ」・・えー・・ なんかこう、いつ敵が攻めてくるかもわからないって所に自分がいる・・・・・ 行く前の方が怖かったんですよね。無事で帰って来れるのか?とかいろいろ言われまして 「いやそりゃわからんけど、とりあえず行ってみない事には」 毎日こう生活していろんな事を考えてとかやっているつもりなんですけど 何となくこう自分自身に甘えが出て来たりする瞬間ってのがあって、そんな時自分たちをこう 崖っぷちに追い詰めないと何か考えられない時って言うのもあるのかも知れないっていう・・・ そんな密かな気持ちもあって行ってみて、やっぱり良かったなと思いました。 あの、自分の子供たちに父親なり母親なり親がもがいて苦しんだって姿を堂々と見せてやれれば これ以上のプレゼントはないんじゃないかと思います。 やがて自分たちの子供が成人して生活して行く頃、やっぱり世界が平和であればいいなと・・ 「世界が平和であればいいな」と言うとみんな笑うんですよね。 「そんなん別にお前が考えんでも」って。でも、みんなが考えん事には何もならへんのと違うかなと ふと、こう思ったりもするんです。 でも、あそこでボランティアの方が働いていらっしゃって 「誰かを助けようなんていうそんなつもりで来ていたらここでは務まらない」って事を 言われました。みんな自分の為だ。自分がやりたいからやるんだって、その言葉に 凄く衝撃を受けました。他人がいろんな事を言ったりする、 でも他人のために生きているんじゃないって事を確認したいって事を彼女もおっしゃりました。 なるほどそうだなと、自分がしたいのかどうか、自分がいきたいのかどうか、 それだけが一番大きな問題のような気がします。この歌を「昴」」 「チャンピオン」の前のMCもタイ、カンボジアで感じた事を話しています。ち「きんちゃんがチラッと言ったんですけど、難民キャンプとかああいう所に行ってた時に 音楽がないんですよね。なにも音楽がなくて…音楽がまるっきりない生活が3日間ぐらい続きました。 そして久しぶりにちょっとだけ都会の方に帰って来た時に、そこに音楽が流れておりまして 思わず涙が出そうになった…。普段、自分たちはひょっとすると音楽を聴きすぎてるんじゃないかな と、だんだん耳が麻痺してやる事もやる方も聴く方も感動がなくなって来てるのかも知れないね、 なんて話をしておりました。ホントにふと空白の中から飛び出してきた音楽は 凄く新鮮で衝撃的でした。 そんないろんな思いを込めて、最後の曲です「チャンピオン」!」「チャンピオン」の前にこのようなMCをした事はこの時限りじゃないかと思う。アンコールでのMCはち「今日はなんかこう、ドキドキのしっぱなしで久しぶりにこう、緊張、緊張で 硬くなってしまったステージです。最後まで本当にたくさんの拍手ありがとうございました。 そして、最後になりましたが、我々を育ててくださったと言っても過言じゃない毎日放送に 心から感謝いたします。どうもありがとうございました。」「冬の稲妻」も「ジョニーの子守唄」も「今はもうだれも」も「夢去りし街角」も「涙の誓い」も歌わないコンサート。これはこれで新鮮で好きなセットリストでした。それらのヒット曲を歌わないセットリストは1981年3月1日NHKホールまで続きました。中には「冬の稲妻」か「ジョニーの子守唄」がセットリストに組み込まれた日もあったようです。 42年前の今日はきっと朝からドキドキで学校に行ってたんだと思う。急いで帰ってきて大阪に向かったんだろうなぁ。1980年9月3日大阪フェスティバルホールでのアリスのコンサートはいつもとはちょっと違う緊張感と熱量に包まれたコンサートでした。3日前に東京に行った時、きんちゃんに、この前の24時間テレビの時の写真にサインしてもらった。アリスの昔の話や今の話など、いろいろ話せて良かった。お酒と料理はいつも通りに大満足の美味しさでした!
2022年09月03日
1995年11月20日発売のソロ33枚目のシングル。味の素の「ほんだし」のCMとしても使われました。ソロ23枚目のアルバム「I・T・A・N」からのリードトラック。このアルバムはアレンジャー、ミュージシャン、プロデューサー全てアメリカ人で制作されました。プロデューサーはPHIL RAMONE、JACK ELLIOTTです!アルバム聴けばわかるけど、初めてアルバム聴いた時は1曲目「I・T・A・N」のド頭のベースとアコギの音の気持ち良さに驚いた。アレンジはDoug Katsarosです!Gloria Estefan 、Peter, Paul & Mary 、Michael Bolton、Todd Rundgrenなどのアルバムのアレンジ、サポートをしています。ジャケットは縦ですが、写真が横なので・・・1曲目「君のそばにいる」作詞・作曲 谷村新司さん 編曲 Tom Scott数え切れない大物アーティストの編曲やサポートをしたTom Scottがアレンジしたこの曲はラテンの心地良いノリのブラスロック。Tom Scottは超有名サックス奏者でもあるのですが、Carole King、George Benson、Dan Fogelberg、Barbra Streisand、Joan Baezらと音楽を作ってきた人です。最近よく書いてるEric Carmenのアルバムにも参加しています。このラテンブラスロックの曲は当時のちんぺいさんのバックバンドだからこそめちゃくちゃカッコ良く演奏できたと思う。何を言って斎藤ノブさんのパーカッションの存在が大きかった!菅沼孝三さんのドラムもあの頃の音にはなくてはならない存在でした。このアルバムもハイレゾ配信されてるので全曲購入して聴いてみてほしい。ブラスセクションの音も、コンガ、リズム隊の音も立体感を感じると思う。PHIL RAMONEが本気でプロデュースしたのがわかるアルバムです。2曲目「悲しみの器」作詞・作曲 谷村新司さん 編曲 Jim Cox オーケストラアレンジ Bill Hughes編曲のJim Coxは超絶大好きなOzzy Osbourneの曲もアレンジしています。シングルでは娘のケリー・オズボーンとデュエットで歌った美しいバラード曲「Changes」のアレンジを担当。「Changes」はBLACK SABBATH「Vol.4」に収録されてるバラードですが、その曲を親子で歌い上げています。オジーがカバーしたBuffalo Springfieldの名曲「For What It's Worth」でもキーボードを弾いています。Barbra Streisand、B. B. King、Ringo Starr, Elton John、Ray Charles, Linda RonstadtBoz Scaggsなどと音楽を作った人です。この曲は森進一さんの30周年記念曲として提供した名曲です。ちんぺいさんと森進一さんのバージョン、甲乙付けがたい強烈な名曲になっています。このシングルでしか聴けない、オリジナルカラオケ。カラオケで聴くとどれだけ繊細に作られてるかよくわかります。「君のそばにいる」のオリジナルカラオケの音もかなり気持ち良いですよ。ちんぺいさんのヨーロッパ三部作とアルバム「I・T・A・N」は全曲オリジナルカラオケでも聴きたいとずっと思ってる。 あ、「引き潮」も。
2022年08月30日
このタイトルを見て「???」って思う人はちんぺいさんの少しマニアックなファン。同じタイトルで2012年に谷村新司さんと石井竜也さんの共作楽曲として発表されました。その曲は東日本大震災遺児の学費支援を目的としてチャリティー曲でした。作詞:谷村新司さん 作曲 石井竜也さん 編曲 宮川彬良さんで2012年2月8日に発売。その20年前にちんぺいさんは同じタイトルの歌詞を麗麗さんに提供していました。「風の子守唄」作詞 谷村新司さん 作曲 服部克久さん 編曲 野村豊さんちんぺいさんの歌詞に服部克久さんが曲をつけるのは、ありそうで意外と珍しい曲です。2012年の「風の子守唄」とは、もちろん歌詞はまったく別のものです。麗麗(リリ)さんは天津生まれで、1974年に日本へ、1984年に歌手デビュー。大陸を感じさせる緩やかで柔らかいメロディーに哀しみが沁み込んでくる歌詞。麗麗(リリ)さんの歌唱は澄んだ美しい声で大きいテーマの悲しく美しい曲を真っ直ぐ素直に歌い切ります。麗麗(リリ)さんの歌声は美しくてハマります。大サビで男性のコーラスとユニゾンになるのですが、最初は「お!?ちんぺいさんか?」と思ったけど違います。高田みずえさんの楽曲やばんばひろふみさんの曲で、ちんぺいさんがシークレットでコーラスしてた事もあったので一瞬期待してしまった。アルバムの5曲目にこの曲は収録されています。他の曲にも気に入ってる曲があるのですが、今日はこの1曲の事だけで。
2022年08月25日
8月19日解禁 アリス50周年のライブ第一弾が発表されました。コンサートツアー自体は来年2023年からとの話でしたが、それまでに何かあるだろうとファンの間ではいろいろ憶測などで盛り上がっていました。まずは年内に1本だけ50周年記念ライブ。-----------------------------------------------------------------------------『ALICE GREAT50 BEGINNING2022』 2022年11月17日(木) 開場17:30 開演18:30 東京 有明アリーナ全席指定¥11,000(税込) 学生券¥5,500(税込)-------------------------------------------------------------------------------50周年ツアーに向けての新曲作りも始まっているらしく、このライブ時期に合わせて新曲も発表されるのではないかと予想。アリスの3人は毎週金曜日22時〜の「MBS ヤングタウン」で大爆笑DJを担当。今が確実にベストな関係なのはラジオを聴いてるリスナーならわかってる。大阪の放送局の番組ですが、ラジコでどこの地域でもどんな時間でも聞くことができます。爆笑ばかりではなく、当時は話す事の少なかった深い音楽の話もたっぷり聴ける。3人の音楽観も細かく詳しく話される回もあります。自分はこの前のNHK SONGSの観覧に当選して現在の生のアリスを体感しました。73歳のバンドとは思えない迫力と安定感を生で体感して、アリスはまだまだ行ける!と感じた。その発表を聴いてからは、アリス三昧です。「エンドレス・ロード」をアナログ盤でフルで聴いてから、「ALICE II」を聴いた。なんでこんなに飽きずに聴けるのか自分でも不思議です。小学3年の頃から聴き始め小学4年でコンサートに行き始め今に至る^^;一番少ない回数しか聴いていない曲でも100回…どころじゃないだろうな、想像できない数、聴いてると思う。「ALICE IV」がどのアルバムよりも一番多く聴いてると断定できる。それまでのアルバムも聴いてたけど、「ALICE IV」を買ってきて聴いてから自分はアリスが好きなんだ!と子供ながらに認識したアルバム。シングルの曲が1曲も入っていないのも何か好きだった。発売ギリギリまで曲順や選曲がなかなか決まらずに最初に発表された収録曲やタイトル、曲順は本決まりの物と大きく違ってました。「紫陽花」が1曲目の曲順でした。「ALICE IV」の事を書いた時に詳しく資料とともに書いています。(アルバム発売の5年後に「黒い瞳の少女」が突然シングルカットされました)(カセットでは1曲目が「紫陽花」です)それまでは姉の影響も大きくコンサートにも行ってましたが、「ALICE IV」を聴いてからは自ら進んでチケットを買うようになった。「やさしさに包まれて」「想春賦」「生きているから」「太陽に背を向けて」「彷徨」この5曲が特に好きな曲。今でも「ALICE IV」を聴く事が一番多い。「冬の稲妻」でブレイクした後もコンサートで「ALICE IV」の曲がセットリストに入る事をいつも願ってた変な子供でした。1977年秋までによくセットリスト入りした「黒い瞳の少女」と1980年の春の短期間に「生きているから」が歌われた事があっただけ。再始動してくれてからは「黒い瞳の少女」と「生きているから」はセットリスト入りしました。でも、やっぱりこの2曲なんだ…と思った。1976年頃まで「やさしさに包まれて」は、ほぼ鉄板曲だったのに。3人だけでいつでも出来る曲です。1972年1月に撮影された、アリス始めての宣材写真。まだ2人のアリスでデビュー曲「走っておいで恋人よ」に合わせて作られた宣材写真。ネガもどこかにあると思うけど、あまり出なかった写真だと思う。1974年2月発売の多分、アリス始めての楽譜本「愛の光」はアルバムバージョンのあの長いイントロから掲載。振り子時計の時を知らせる音の音符・・・。ハープシコードからだとわかるけど、その前のチェレスタの部分弾く人いるのか?(-。-;1973年宣材
2022年08月20日
髙島忠夫さんの1988年6月25日発売のシングル。A面「約束 -PROMESA-」作詞 荒木とよひささん 作曲 堀内孝雄さん 編曲 神林早人さん「PROMESA」はスペイン語で約束、誓いの意味。この曲も埋もれていくには勿体ない曲のひとつ。このシングルのA面B面とも本当に名曲です。高島忠夫さんといえば宝塚歌劇星組トップスターの「寿美花代さん」と結婚。寿美花代さんは35期生です。男役トップスターで人気絶頂時の1963年「タカラジェンヌに栄光あれ」で結婚のために退団。この時の寿美花代さんファンはかなり混乱したんじゃないかと想像できる。高島さん一家は子供2人とともに音楽一家としても有名で、家族全員でファミリーコンサートも開催していました。キング・クリムゾン好きでも有名なお兄ちゃんの髙嶋政宏さんは映画俳優としてだけではなくミュージカルスターとしても活躍しています。やっぱり東宝版「エリザベート」のルキーニ役は髙嶋政宏さんを超える人はいまだに誰一人、出て来ていない。東宝版「エリザベート」に関しては初演キャストを超える事は100%無理だと思うし、何度も再演したのをほとんど観ていますが、初演の足元にも及ばないといつも思ってしまう。初演キャストだけは特別過ぎたので仕方ないけど…。高嶋政宏さんのルキーニは怖いぐらいにヤバイ空気がずっと漂っていた。そして高島忠夫さん、高嶋政宏さんと言えば!『ゴジラ』!!高島忠夫さんは1962年「キングコング対ゴジラ」で世界的にも有名になった。「キングコング対ゴジラ」は全米公開版も製作されアメリカでも高島さんはかなり有名です。1967年「ゴジラの息子」にも出演!そして政宏さんは平成VSシリーズで重要な人物。1993年「ゴジラvsメカゴジラ」、1995年「ゴジラVSデストロイア」の2作。ちなみに弟の高嶋政伸さんの方が先にゴジラシリーズに出演。1989年「ゴジラVSビオランテ」で黒木翔という主役級の役で出演。この同じ黒木翔役を1995「ゴジラVSデストロイア」で兄が演じた。で、この「約束 -PROMESA-」高島忠夫さん58歳の時に出したシングルです。さすが、歌の上手さは歌い出しを聴くだけでわかる。甘く丸い声がこの曲により説得力を持たせています。べーやんの王道のメロディー(フレーズ)はいくつか出て来ます。少し「裸木」を思い出させるフレーズがあったりします。B面「我が心の少年へ」作詞 荒木とよひささん 作曲 堀内孝雄さん 編曲 神林早人さん昔、この曲を初めて聴いた時に最初に思った事は、ちんぺいさんが書くメロディーのように感じた。ちんぺいさん作曲と言って聴かせればアリスファンでもそう思うかも知れない。べーやんっぽくないわけじゃないけど、凄く不思議な感じがした曲。なので余計にこの曲はべーやんにも歌って欲しい曲。歌詞も本当に良いしA面以上に勿体なさすぎる。高嶋政宏さんのカバーでも聴いてみたい曲。お父さんの柔らかく丸い歌唱が政宏さんの輪郭のしっかりした歌声でどう聞こえるのか聴いてみたい。高嶋政宏さんにはA面「約束」も歌ってほしい。高島忠夫さん一家は普通の芸能一家を超越した才能の塊の集合体。宝塚歌劇星組トップスターの「寿美花代さん」の退団公演「タカラジェンヌに栄光あれ」のパンフより右から二番目が寿美花代さん退団する寿美花代さんに淡路恵子さんからのメッセージが掲載されています。これも退団公演のパンフより。寿美花代さんは松平家の末裔と言われていて本名の松平から「マッちゃん」が愛称。「タカラジェンヌに栄光あれ」より寿美花代さんの退団特集ページトップになって4年目1956年公演のパンフ。真ん中が寿美花代さん
2022年08月18日
ロス・インディオス&シルヴィアのシルヴィアさんのソロデビュー曲。1983年8月発売。A面「愛のキャラバン」作詞・作曲 谷村新司さん 編曲 国吉良一さん谷村新司さんと国吉良一さんが組んだのは、谷村さんの3rdソロアルバム「引き潮」が最初。「引き潮」の中で国吉さんのアレンジが強烈に輝いていたのはA面1曲目「引き潮」2曲目「哀しみの終る時」 B面2曲目「煙草のけむり」3曲目「暗い桟橋」です中でも、3曲目「暗い桟橋」はめちゃくちゃ好きな曲。ちんぺいさんの歌唱もカッコ良すぎる。国吉良一さんの弾くピアノ伴奏とちんぺいさんの歌、そして間奏に入る向井滋春さんのトロンボーンソロ!歌、ピアノ、トロンボーンのみでここまでカッコ良く楽曲が仕上がるのも奇跡。その後、国吉良一さんとは組むことはずっとなかったのが、1983年「EMBLEM」で7年ぶりに組んで作った曲がタイトル曲「龍のエンブレム」とシングルカットの「夢の世代」、他にも「憧れのチェン夫人」「朝日を求めて」「太陽の誘惑」など、アルバム「引き潮」のジャズ、シャンソンとはガラリと違ってキャッチーなロックナンバー。このアルバム「EMBLEM」の流れで作られたような「愛のキャラバン」。シルクロードを感じさせるメロディーとアレンジ。80年代のちんぺいさん王道の歌詞を感じさせるフレーズも多い。「♪生き急ぐ者だけが 旅する意味を知ってる 心に残されたあやふやな 足跡だけ信じて」B面「あの日のライムライト」作詞・作曲 谷村新司さん 編曲 国吉良一さんこの曲、ちんぺいさん本人に歌ってほしかった1曲。ちんぺいさんのソロ曲で意外とありそうでない曲。シルヴィアさんも雰囲気出していてカッコいい歌唱を聴かせてくれています。ちんぺいさんがセルフカバーする時はイントロと間奏とアウトロをもっと長くしてほしい^^;「愛のキャラバン」よりもこっちの方が絶対に好き。まだまだちんぺいさんが他の歌手に提供した名曲はあるので少しずつ書いていくつもり。 ちんぺいさんもそろそろ何か動きを見せる感じで、楽しみです。
2022年08月17日
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