おしゃれ手紙

2012.03.05
XML
テーマ: お勧めの本(7415)
カテゴリ: 環境問題
ホテルから見た景色

きれいな流れ、新鮮な緑、住みよい住宅、都会でそういう望みが充たされたら、それこそ現生の極楽といえるだろう。
かつて東京にもそれが保たれていた時もあった。
京都では今しきりに失われつつある過程と辿っているように見える。


私のいわゆる都会鑑賞散策、これをやって見たいところ、前記麹町(こうじまち)の一角を
はじめとして、麻布、渋谷、目黒、その他、 深い木立を背景に持った狭い屋敷町と、
下町なら水の流れの近くに持った小家がちな町並みの揃ったところ
、永代から大橋にかけての裏町、
あのへんの夏の夕景などには、水が美しくさえあればここいらに住みたいと思い、
また水の多いあすこいらに住みいい町を設計したいとも望む。


今常に問題になる都市というのは、舗道、並木、ビルディングの直線美で建物が七ないし八割を占むるところの景観が主題とされている。
それはそれで都市の一部主要な構成には違いないが、私の一ばん関心をもつものは、
建物が四ないし五、六割までで、あとは土と草と、木と水と、そういう総合美から成り立たせた住宅街、高層建築もそこだけには除いて・・・。
そんな理想を描いて現実についても鑑賞に耐える住宅風景、気をつけて見れば相当に見出される。
「鏑木清方随筆集」町の鑑賞:昭和11年

鏑木清方 ■を知ったのも「みどり学講座」だった。
清方の文章を読んですっかりファンになってしまった。
清方は、1878年(明治11年)8月31日 - 1972年(昭和47年)3月2日)明治、大正、昭和、90歳以上生きた人。
明治11年生まれといえば、私の祖父が明治10年生まれ年だから、身近な昔といえる。

清方も■ 永井荷風 ■と同じで緑が必要だと言っている。
しかも、建物4に対して緑6の割合がいいとまでいってる。
土と草と、木と水と、そういう総合美から成り立たせた住宅街、高層建築もそこだけには除いて・・・。

緑や自然は、金銭的な計量化をこえたアメニティの価値に深くかかわっているといっているのだ。
作家の■ 永井荷風 ■も画家の鏑木清方も水と緑のある都市作りを望んでいる。
しかし、今の日本の都市は、建物の高さや大きさ、色がてんでバラバラ。
とても美しいと言えない。

日本の都市計画は、どこでおかしくなったのだろうか?

鏑木清方は、彼の描く絵の中に、江戸から明治の頃の東京を描き続けた。
緑の葉 鏑木清方
近代日本の美人画家として上村松園、伊東深水と並び称せられる。
作品は風景画などはまれで、ほとんどが人物画であり、単なる美人画というよりは明治時代の東京の風俗を写した風俗画というべき作品が多い。
関東大震災と第二次大戦による空襲という2つの災害によって、清方がこよなく愛した明治時代の古き良き東京の風景は消え去ってしまったが、彼は自分がこよなく愛した東京の下町風俗や当世風の美人を終生描き続けた。

■第1回 緑の価値を考える。

一般に都市は経済性、効率性、利便性の追求を基礎に成立している。
緑や自然は、そのような論理とは対照的に金銭的計量化をこえたアメニティの価値に深くかかわっており、ゆたかで住みよい生活環境の実現に欠かせない要素であることを再確認するとともに、緑が具備すべき条件を明らかにする。

みどり学講座 ■ by高橋理喜男


・・・・・・・・・・・・・
バナー
ボタン

昔 ◎自然と人間が仲良く暮らしていたころの話です。
★2012年3月5日 *結婚披露宴の衣装は4つのサムシングで /こんな公園あったらいいな・・・。*
・・・・・・・・・・・・・・
《岩波書店 岩波文庫》鏑木清方鏑木清方随筆集 【中古】afb





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2012.03.06 20:08:27
コメント(0) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

Favorite Blog

アントマン&ワスプ New! ジャスティン・ヒーハーフーさん

大雪警報 New! はんらさん

がっかりだったこと… New! ジェウニー1072さん

すずひをやっつける… New! すずひ hd-09さん

香りのよい薔薇 New! アトリエもこさん

Keyword Search

▼キーワード検索

Calendar


© Rakuten Group, Inc.
X
Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: