おしゃれ手紙

2014.02.07
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カテゴリ: 映画
森の中の淑女たち

森の暮らし

カナダ、ケベック州の片田舎。

モントレンブラントの森で一台のバスがエンジントラブルを起こした。

運転手の黒人女性ミシェル(ミシェル・スウィーニー)はエンジンの知識がまったくなく、乗客たちは高齢の七人の婦人だけだった。

最高齢八八歳のコンスタンス(コンスタンス・ガーヌー)には少女時代のこの森にある“サマー・コテージ”の思い出があり、とりあえず彼女たちはコンスタンスの記憶を頼りにコテージに向かうが、目の前に現れたのは朽ち果てた農家だった。

八人は仕方なくその廃屋で共同生活を始めることになった。

やがて時間がたつにつれ、彼女たちはそれぞれの個性・特技を生かして役割分担をするようになる。

そして困難な生活の中で、彼女たちの瞳は生き生きと輝いてくるのだった。

エンジンの修理に失敗してしまった修道女のキャサリン(キャサリン・ロッシェ)は、ただひとり歩いて助けを呼びに行く決心をした。

夜が明け、湖に一台のセスナが舞い降り、窓からキャサリンが手を振っている。

八人は仮の宿となってくれた“みんなの家”に別れを告げるのだった。

予告編も見ていないし、チラシもなかったが、タイトルだけ見て行くと決めていた。
行って良かった・・・そんな映画だった。

老婦人たちが、バスの故障で森で暮らすという設定。
それならば、ケイタイを使って誰かを呼べばと思うが、1990年度マンハイム国際映画祭グランプリ受賞というから20年以上前の映画。

ケイタイのない時代なのだ。

出演者の中で、演技経験のあるのは、ただ一人。
大まかな設定だけを決めたドキュメンタリー的な手法で製作された。
つまり、セリフも自分で考えていう。
考えてというより、自分の言葉なのだろう。

そんな自然な感じだった。
それにしても、平均年齢76歳のおばあさんたちが、生き残るために頑張る。

*湖の魚を釣ったり
*カエルを捕って食べたり、
*木の実を摘んだり・・・。

寝床がなければ、他の廃屋から調達、それでも足りなければ、河原の草を刈って、マッとを作る。

まさにサバイバル!

そんな間にも、みんなで歌ったり踊ったり・・・。
ある者は、絵を描き、
ある者は、バードウォッチングをし、
ある者は、おしゃべりをし・・・と楽しむことも忘れない。


お婆さん達が生き生きしてくる様子が分かる。

お婆さんたちを変えたのは、森・・・自然だ!


未来をひらく言葉 045

森は自己発見の場であり、魂の再生装置である

(野本寛一さんのことば『伊勢神宮』朝日新聞社より)

未来をひらく言葉 053

僕たちには野性という強壮剤がいる。
(ヘンリー・D・ソローのことば)

未来をひらく言葉 054

人間はなしですまされるものが多いほど、それに比例して生活は豊かである。
(ヘンリー・D・ソローのことば)


助けが来て、数日暮らした空き家を去る、お婆さんたちは、もっといたかったという様子だった。

・・・・・・・・・・・・
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昔 ◎自然と人間が仲良く暮らしていたころの話です。
★2014年2月6日 *父の麦わら帽子:命をおくる*
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Last updated  2014.02.11 20:58:09
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天地 はるな @ Re[1]:「光る君へ」定子&清少納言「香炉峰の雪」(04/22) 七詩さんへ 定子の清少納言への問いかけ…
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