おしゃれ手紙

2014.05.14
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カテゴリ: 映画
鉛筆 世界の果ての通学路:あらすじ

僕らの希望をつなぐ旅。

ケニアのジャクソンはサムブル族の11歳の少年。
まだ見たこともない飛行機のパイロットになって、世界を見ることを夢見ている。
長男でしっかり者の彼は毎日、6歳の妹サロメを連れて、ゾウやキリン、シマウマなど野生動物が出没するサバンナを小走りで、15km、2時間かけて学校に通う。
毎年、4、5人の子どもがゾウの襲撃によって命を落とす。
両親は2人が無事に学校に通えるよう、毎朝お祈りする。

アルゼンチン、アンデス山脈の人里離れた牧場で暮らす11歳のカルロス。
6歳から馬に乗ってパタゴニアの山々や美しい平原を通り、18kmの道のりを1時間半で通学する。
今は5歳下の妹ミカイラと一緒だ。
2人が乗る馬のキベルトとは大の仲良しで、石ころだらけの崩れかけた道を進めるのも、変わりやすい山の天候をものともせず通学できるのも、冷静沈着なキベルトのおかげだ。
カルロスは愛する故郷に貢献できる獣医を目指している。

3000m級の山が連なるモロッコのアトラス山脈の中心部、イムリル谷近くの辺境の地に生まれたベルベル人の少女、ザヒラ。

12歳の彼女は、家族のなかで初めて学校に通う世代で、字が読めない祖母や両親は、医師を目指す彼女を全力で応援している。
ザヒラは全寮制の学校“アスニの万人のための教育”に通っている。
毎週月曜日の夜明けに起き、友達のジネブ、ノウラと一緒に22kmの道を4時間かけて歩く。
金曜日の夕方、3人は同じ道を歩いて家に帰る。

インド・ベンガルの13歳の少年サミュエルは、未熟児で生まれたため足に障害がある
そこで、2人の弟が急ごしらえのオンボロ車椅子に彼を乗せて、1時間15分かけて4kmの道のりを通学する。
近道しようと川を渡れば車輪が砂にはまって立ち往生したり、人通りの多い道で車輪が外れて動けなくなったり、3人は毎朝トラブルの連続だ。
しかし、彼らは困難も貧乏も笑い飛ばす強い絆で結ばれている。
サミュエルは、同じような障害をもつ子供を助けるために医者を目指している。

ケニアのサバンナをはじめ、アルゼンチン、モロッコ、インドの道なき道を何時間もかけて通学する子どもたちを追ったドキュメンタリー。
監督は、「マサイ」のパスカル・プリッソン。
2013年ロカルノ映画祭正式上映作品。
アンリ・ラングロワ賞2014ドキュメンタリー賞、セザール賞2014ドキュメンタリー賞受賞。

ケニアのマガジ湖の近くで、野生動物を題材にした映画のロケハンをしていたら、遠くから3人の若いマサイ族の若者が走ってきた。
呼び止めると、彼らは夜明け前に家を出て、丘や湖を越え、2時間も走って学校に通う途中だという。
最年少の子は誇らしげに石版やペンを見せてくれた。
そして、「遅刻するから」とすぐに走り去ったんだ。
ショックを受けた私をそこに残してね!  
私はとても感動した。
私自身が世界を旅するために学校を中退したからかもしれない。
それまで私は旅先のサバンナや森で彼らのような子どもに多く会ってきた。
だけど、僕はその日まで、子どもたちが勉強のために偉業を達成しているなんて思いも寄らなかった。
その時、命の危険を冒してでも勉強に打ち込む子どもたちを主人公にしようと、この企画がひらめいたんだ。
   あなたは信じられますか。
毎日往復30kmの通学路を、たった4時間で駈け抜ける兄妹がいることを。

『都会に暮らす親にとって、これ以上、シュールな現実はない。
学校へ送り出す朝、神へ切なる祈りを捧げる親と、
あまたの危険を避けながら、道無き道を行く子どもたち。
学校へ着くことそのものが、まるで奇跡のような・・・
小さな胸に宿す、大きな夢だけが頼りだなんて!
ここには、厳しくも、成長することの煌めく尊厳がある。
これが、お伽話でないことを肝に銘じます。』
内田也哉子/文筆業、sighboat

ろうそく  信じられないような、通学路。
アフリカの兄妹は、危険な動物は、粗末なサンダルを履き、道なき道を行く。
手には、水の入った大きなボトルと動物を追い払うためなのか、棒を持って!!
ゾウがいると分かると進路を変える。
ゾウに追いかけられると、必死に走って逃げる。
命がけの通学なのだ。
11歳の兄は、前日、学校に着て行く服を洗う。
しかも、洗濯は泉を自分で掘るところからはじまるのだ。
泉から湧いて出た水で洗濯をし、ボトルに2つの水を汲んで家に帰る。
この2つのボトルは、通学の時に持って行く。
その他にも、彼は炭焼きの手伝いをする。
11歳ながら、スコップの使い方は、大人顔負けだ。

だいたい、人間の歩く速度というのは、時速4キロといわれている。
だったら、片道15キロなら、約4時間かかる。
しかし、この兄妹は、往復30キロを4時間で歩く。
粗末なサンダル、道なき道、危険な動物たちに気を配りながら・・・。

オリンピックなどでは、陸上競技などは、黒人が有利だ。
特にマラソンでは、アフリカ人が絶対的な強さをみせる。

それは、毎日の生活がトレーニングのようなものなのだ。

ケニアの11歳の少年ジャクソン君は優秀なのだそうだ。
彼は、将来の夢を英語で答えていた。
「飛行機のパイロットになりたい。
高い所から、高い山を見たりしたい。」

彼は、まだ飛行機を見たことがない。
しかし、君なら、パイロットどころか、宇宙飛行士にだってなれる!!

ケニアの少年以外にも、3人の子どもが通学している姿が・・・。
どの子も、一歩間違えば、命を落とすような毎日だ。

彼らが、もっと安全に、学校に行けるように出来ないものだろうか・・・。

ケニアの11歳の少年と同じ歳の孫にも見せたい。
日本中、いや世界中の子どもや大人が見るべき映画だ!!

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Last updated  2014.05.15 19:00:30
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