おしゃれ手紙

2019.08.13
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カテゴリ: 映画
ニュー・シネマ・パラダイス

あの頃、映画館が僕のすべてだった。

サルヴァトーレ“トト”(サルヴァトーレ・カシオ)は母と妹の三人暮らし。
母親に頼まれたお使いのお金をくすねては映画館にもぐり込む映画好きだった。
トトの憧れは映写技師のアルフレード(フィリップ・ノワレ)。
映写室に入ってみたいトトはいつもアルフレードに追い返されていた。
だが、ふたりの間にはいつしか年の差を超えた友情が芽生える。
映写室に入ることを許されたトトは、フィルムの切れ端を宝物のように集め始める―。
 シチリアの小さな村にある映画館パラダイス座。
幼き日をそこで過ごした映画監督サルヴァトーレは、慕っていた映写技師アルフレードの訃報を聞き、故郷に帰ってくる―。
映画を観る楽しさ、作る喜びが全編に溢れる感動のドラマ。
巨匠エンニオ・モリコーネ作曲の甘く切ないメロディが涙を誘う。
アカデミー賞外国語映画賞を受賞

 映画館で見たのか、テレビで見たのか思い出せないが、何度か見た映画。
だから筋書きは、頭に入っているので、今回は、細かいところまで目が行った。
★晩年の母親の家で、ガラスの皿に盛られた沢山のレモン。シチリア島は昔からレモンの一大産地だった。

★江戸時代の日本のキリスト教信者(隠れ切りスタン)は、天国を「パライソ」といっていたが、
これは、「パラダイス」のイタリア語=「パラディソ」の訛ったものと気が付いた。

★主人公、サルバトーレの幼い頃の可愛いこと!!
青年時代もいいし、中年もいい。

★ナポリ出身の人がサッカーで儲けたという時、「ナポリ人」とか「北方人」などと差別的。
彼は貧しく、ズボンのベルトも買えず、代わりに紐を腰に結んでいた。
その彼が、一夜にして金持ちになったのでやっかみもあったのだろう。
「ナポリ人」は、焼け落ちた「パラダイス座」にかわる映画館を建てた。
それがタイトルの「ニュー・シネマ・パラダイス」だ。


★本作はいくつかのバージョンで発表されている。
日本では173分版と123分版が公開・ソフト化されている。
173分: 「ディレクターズカット版」、DVD・ブルーレイでは「完全オリジナル版」
155分: イタリアで上映された「オリジナル版」
123分: インターナショナル版、「劇場公開版」、DVDでは「SUPER HI-BIT EDITION デジタル・リマスター版」

★映画に出てくる広場は、サルヴァトーレが島を出ていくまでは、車はほとんどいなくて、ロバもいた。
しかし30年ぶりに帰った頃には、広場の真ん中にあった泉もなくなって、自動車で埋まっていた。
駐車場にするため、映画館を潰していた。

現実は、懐かしんでばかりもいれてないのだろう
ふるさとは遠くにありて思うもの・・・。
★この作品は■ 午前十時の映画祭の作品。
上映当時生まれていなかった若い人も来ていて嬉しかった。
こういう名画が映画館で見られるのも、「午前十時の映画祭」があればこそ。
つくづく、今年度で終わるのが惜しまれる・・・。
映画「ニュー・シネマ・パラダイス」を徹底分析する
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Last updated  2019.08.19 08:41:54
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