尾瀬の麓、片品村でのむらづくり記録

PR

Keyword Search

▼キーワード検索

Profile

ozemura

ozemura

Category

2005年02月13日
XML
カテゴリ: 東田代村
『小説 東田代村(子供の選択)』


 馬の背で揺れ揺られて三十キロ。城下町の生活をたたんで、新天地に夢託し、着いたところは、荒涼たる山肌だった。

 当人はそれなりの覚悟を胸に、やって来たはず。だが、中の上の真田藩士とその恩恵を受けてきた妻にとって、そこは並大抵の苦労ではしのげそうになかった。町場育ちの人間にとっては、真田城から見て東入りの奥の奥、そこに到着するまでは実感するのが不可能だった。

 明治末期まで、数坂峠か花咲峠を越えずして、生まれ育ち死んでいった東入りの住民がどれほど多かったかは、聞いて驚くほどだ。地理的にも社会的にも隔離されていた。

 ならば、四百年前、それらの峠を越えて行き来する人がどのくらいいたかは想像に難くない。家康が徳川幕府を開いて間もない一六〇八年のことだ。

 これは、江戸から百八十キロ北方で数奇な運命に翻弄された親とその子供がたどった人生行路である。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2005年03月12日 17時48分22秒
コメント(0) | コメントを書く
[東田代村] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

Calendar

Comments

横坂です@ Re:「東田代村」を議員が視察(07/09) はじめまして。 片品出身の者です。 こち…
乗らない騎手@ ちょっとは木馬隠せw あのー、三 角 木 馬が家にあるってどん…
ボーボー侍@ 脇コキって言うねんな(爆笑) 前に言うてた奥さんな、オレのズボン脱が…
もじゃもじゃ君@ 短小ち○こに興奮しすぎ(ワラ 優子ちゃんたら急に人気無い所で車を停め…
まさーしー@ なんぞコレなんぞぉ!! ぬオォォーーー!! w(゜д゜;w(゜д゜)w…

© Rakuten Group, Inc.
X
Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: