読書の部屋からこんにちは!

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ぱぐらの読書の部屋へようこそ!
子どもの頃から本が大好きだったぱぐらは、
大人になって立派な活字中毒になりました。
が、この頃少しへんです。
読んだ本の書名を忘れる、著者を忘れる、ストーリーを忘れる、結末を忘れる・・・・
ひどいときには読んだかどうかさえ忘れています。
こりゃひどい!というわけで、読んだ本をここに記録していこうと思います。

読書メーター では、「ほんの一言感想文」をアップ中。こちらも見てね。


2016.09.17
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カテゴリ: 小説
池井戸潤さんの銀行もの。
といえば、絶対におもしろくないわけがない。
安心して手に取ることができますね。
もちろんこの本もまた、引き込まれるおもしろさで、
一日半ほどで読了しました。

この作家のすごいところは、私のような経済オンチ、金融オンチでも、
ちゃんと銀行内部の話が楽しめるところだと思います。
もちろん、銀行やお金の動きが、全部完璧にわかったとは言いません。
けど、だいたいの流れがわかり、それがものすごく大切かどうかぐらいは
ちゃんとわかります。
そんなの当たり前と思われるかもしれませんが、
それぐらいひどい経済オンチも世の中にはいっぱいいるんですよ。

これは小説ですから、その世界(業界)のことを何も知らない人でも、
おもしろいと感じさせなければならない。
しかも、その業界にうんと詳しい人も、うんざりさせずに楽しませなければならない。
この二つのことを、過不足なく満足させることって、すごく難しいと思います。
これまで読んできたたくさんの本の中には、それができずに、
やたら詳しく掘り下げた説明ばかりになってしまったり、
この現象は、世界中で超優秀な研究者しかわからないのだ。
難しいことはどうせわからないだろうから書かないのだ。
などと、初めから説明を放棄してしまっている小説もありました。(これホントです)

それに比べれば、これは本当に上質な小説です。
同期入行の親友が巻き込まれた事件のために、銀行の暗部を暴こうとする若い行員。
解決に近づいていくにつれて、目の前のもやもやが晴れていく感覚は、
ミステリーの最高の楽しみですね。
(優秀だった親友はもう帰ってこないという点だけが、とても残念ですが。)





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Last updated  2016.09.17 22:07:56
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