読書の部屋からこんにちは!

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2007.06.05
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カテゴリ: その他の本
この本はマンガです。求人雑誌のとらばーゆに「悪妻」をテーマに連載したものだそうです。(とらばーゆと悪妻。なんだかへんなの。)



だけどね、私はこの本すごく好きになっちゃった。内田春菊さんも大好きになった。
これから結婚する人とか、新婚さんとか、私みたいな銀婚式ってまだだっけ?という人とか、みんな読むといいよ。だって、この本の主人公、春日井風貴ちゃんは女から見て、理想的な結婚生活をやっているんだもん。正直で素直で、がまんをしない、ありのままの奥さん。もう胸のつかえがすうっとなくなるって感じです。それを、古い考えの女や頭の固い男が悪妻と呼ぼうとなんと呼ぼうと、関係ないよっ!!

今古い考えの女って書いたけど、みんな「私じゃないわ。うちの姑だわ。うちの母だわ。」って思ったでしょ。
でも違うんだよ。古い考えに捕らわれて、しなくてもいいことに縛られ、感じなくてもいい苦痛をしょいこんで、それを人のせいにしているのは、他でもない現代の私たちやもっと若い人たちです。ということが、春日井風貴ちゃんを見ていてよく分かりました。
そして、内田春菊さんは春日井風貴ちゃんを通して、彼女自身の理想の姿を描いているんだろうなって感じました。

といっても、春日井風貴ちゃんがすごい悪妻で夫に我慢ばかりさせてるというんじゃありませんよ。彼女はすごくだんなさまを愛している。
「あたしね、毎日おもしろいことに出会うたびに、ああ一緒に体験したかったなって思うのに、あんたなしで旅行するなんて絶対いや。せっかく夫婦になったんだもの。」
「私の結婚の理由は、二人の人生をくっつけたかったから。」
ここいらへんは、春菊さんの考え方がもろに出ているようで、なんかカッコいい。

あとがきをベンガルさんが書いているんだけど、これまたものすごくおもしろくて、春菊さんのことがよく分かります。彼女のこと「まだ見ぬ異国の主婦」で、主婦の定義を持ってない人。自覚のなさは天下一品。家族の肖像を教育されてきた一般の主婦とは比較の対象にならないのだそうです。うまいこと言うなあ・・・・
この本、続編もあるらしいです。買おうかな





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Last updated  2007.06.05 12:33:02
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