プックミさん
>私は今人とのお付き合いが全く駄目でお誘いも全て断っている状態です。でも一人を楽しめるようにはなりたいな・・・そうすればかえって他の人とも楽しくお付き合いできそう。

そう、私は娘の病状が最悪からちょっと良くなってきた頃に、社会から切り離されたあまりの寂しさからパニック障害のような発作を起こしました。
一人でいることを楽しめ、また同時に他人との行動もできるということの難しさ、大切さを痛感しています。
なんかよく分からない文章だね。ブックミさんが早く、人といて楽しいと思えるお付き合いができるように、願ってやみません。 (2007.06.11 21:04:31)

読書の部屋からこんにちは!

読書の部屋からこんにちは!

2007.06.09
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カテゴリ: 小説
私は専業主婦だけど、いくつかの団体に所属し、それぞれに知り合いがいっぱいいます。
まず、パン教室での仲間。ウォーキングや山歩きのサークルの仲間。ボランティア団体にも入っているので、その仲間。
知り合いはたくさんいるし、その場では仲良くおしゃべりするけれど、いっしょにショッピングに出かけたり家に招待しあうような友達はあまりいません。基本的に買い物や映画鑑賞などは一人が好き。気をつかいながらのおしゃべりで時間をつぶすくらいなら、家で一人で本を読んだほうがいいです。

先日もウォーキングの会(中高年の男女20人くらいです)で外出したんですけど、ぞろぞろ歩く列の中にも必ず世話好きさんがいて、私が一人で黙って歩いていると声をかけてくるんです。「一人でいないでおしゃべりしながら歩こうよ。」って。私は自分のペースで歩くのが楽だから一人で歩いているのに、彼女はかわいそうだと思うらしい。
私がさりげなく離れていくと、わざわざ探してくれる。「ぱぐらさん、どこに行ったのかと思って探したのよー!一緒に歩きましょうよ。」
別にどこにも行きゃしません。列の前の方にいるか後ろの方にいるかの違いだけ。
彼女は誰にでも親切でいい人です。それは認める。だから、少々うっとおしいのは我慢して、彼女たちといっしょにおしゃべりしながら歩くはめになるのです。

そんなに嫌なら、団体行動しないで一人でウォーキングしたらいいじゃない、って思うでしょ。
でもそれが自分でもおかしいんだけど、一人ぼっちは寂しいんです。みんなと一緒だから、行こうっていう気にもなれるんです。景色のいいところでは、「きれいだね」「気持ちいいね」って言い合いたいんです。
人間同士のつきあいって不思議だなあと思うのは、こんなところです。


若い頃や子どもが小さかった頃は、仲のいい友達がいっぱいいました。お茶やランチに、自宅によんだりよばれたり、密につきあってた。いつから私って、こんなヘンクツワガママになったんだろう。他人とのちょうどいい距離の許容範囲が、年とともにだんだん狭まってくるように思います。



この本は、人との距離のとり方がわからなくて、つきあい下手な主婦小夜子と、彼女がパートに出た先の女社長、葵の二人が主人公です。葵は明るくて元気で気さくだけど、実は小夜子と同じ、人との付き合い方が下手。この二人には意外な接点があったことが分かり、やっと本当の付き合い方をみつけて再出発を誓う。というようなお話でした。
女二人の出会いとしてはかなり風変わりだけど、なんだかさわやかな終わり方です。
人と人との付き合い方って、その立場や年齢によっても変化していくんですね。そして、自分だけに合った距離というものを見つけていくのかな。
というのが私の感想です。





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Last updated  2007.06.09 07:55:48
コメント(16) | コメントを書く


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Re:「対岸の彼女」 角田光代(06/09)  
ばあチャル  さん
私も「いわゆるおしゃべり」は苦手です。でも人恋しいタイプです(笑)だから書物のなかであらゆる人間に会っているんですけれど実際は?なんておもしろがっています。悪いですね。

「対岸の彼女」読んでみよっと。
(2007.06.09 11:24:08)

Re[1]:「対岸の彼女」 角田光代(06/09)  
ぱぐら2  さん
ばあチャルさん
>私も「いわゆるおしゃべり」は苦手です。でも人恋しいタイプです(笑)

わかります。私もそう。べったりは嫌、孤独も嫌です。
角田光代さんの文章は、無理なくなじんでくる感じで、とてもいいですね。 (2007.06.10 06:23:26)

私は・・・  
えみくりん  さん
集団行動が苦手です。
多分主人も集団行動は好みませんが、その理由は大きく違います。

主人は単純に一人で好きなことをするのが好きだから、無理に集団の中に入らないだけですが、私は集団が怖いのです。
自分の存在がそこに有ってはいけない物のような感じがするのです。

自分が和を乱してるんじゃないか、自分は邪魔者なんじゃないかと感じてしまいます。
ACのトラウマが原因ですが、一朝一夕にはどうにもならないですね。

ただ、心から信頼できる主人と狭いけれども、深くつきあえる友達が居ることには感謝しています。
(2007.06.10 08:11:06)

Re:「対岸の彼女」 角田光代(06/09)  
プックミ  さん
私は今人とのお付き合いが全く駄目でお誘いも全て断っている状態です。でも一人を楽しめるようにはなりたいな・・・そうすればかえって他の人とも楽しくお付き合いできそう。
この本読んでみようっと^^ (2007.06.10 18:43:38)

Re:「対岸の彼女」 角田光代(06/09)  
くまさん555  さん
わたしもぱぐらさんに似てるかもwww
人間関係作るのが…

この本、私のためになるかも…
(2007.06.10 20:31:36)

Re:「対岸の彼女」 角田光代(06/09)  
300yen  さん
わたしも、自分を考えてみると同じような気がします。
自分だけで何かを行動したり、始めたり…という事ははしないのですが(単なるずぼら?)、集団にはいると、結構一人でいるのも気にならなかったりします。
確かに、グループの中にいる時に、おしゃべりするのが嫌いなわけではありませんが、それ以上にプライベートまでべったり…と言う事はないですね。
面白そうな本ですね。また本屋さんで探してみよっと。 (2007.06.11 14:03:29)

Re:私は・・・(06/09)  
ぱぐら2  さん
えみくりんさん
>集団行動が苦手です。
>多分主人も集団行動は好みませんが、その理由は大きく違います。

>主人は単純に一人で好きなことをするのが好きだから、無理に集団の中に入らないだけですが、私は集団が怖いのです。

集団の中にあっても、一人でいることを許される、一人を楽しめる社会というのが理想ではないかと感じています。それって、大人の社会ですよね。 (2007.06.11 20:59:14)

Re[1]:「対岸の彼女」 角田光代(06/09)  
ぱぐら2  さん

Re[1]:「対岸の彼女」 角田光代(06/09)  
ぱぐら2  さん
くまさん555さん
>わたしもぱぐらさんに似てるかもwww
>人間関係作るのが…

>この本、私のためになるかも…
-----

上のブックミさんのコメントといい、この本がためになりそうというコメントに驚いています。
他人との距離の置き方に悩む人が多いっていうことでしょうか。 (2007.06.11 21:06:07)

Re[1]:「対岸の彼女」 角田光代(06/09)  
ぱぐら2  さん
300yenさん
私の住んでいるところは田舎だからなのか、おしゃべりの内容がプライベートなことになることが多いので、閉口することがあります。
いきなり「ご主人はどこにお勤め?」とか「息子さんどこの学校?」「お嬢さん何の病気?」とか。相手は親密さを表すために言ってるだけで他意はないのでしょうが、ぎょっとすることも・・・
こういうおしゃべりは苦手ですねえ。 (2007.06.11 21:09:32)

Re:「対岸の彼女」 角田光代(06/09)  
cyn1953  さん
こんばんは!
「オッサンの本棚」です。先ほどはようこそいらっしゃいました。ご招待に甘えまして参上しました。

人付き合いの距離感というのは、かなり面倒です。男同士でも面倒なのですが、はぐらさんやこの本のように女同士の距離感ってかなり難しそうでめまいがしそうです。めんどくさいのはいやですよね。 (2007.06.11 22:09:25)

Re[1]:「対岸の彼女」 角田光代(06/09)  
ぱぐら2  さん
cyn1953さん
>こんばんは!
>「オッサンの本棚」です。先ほどはようこそいらっしゃいました。ご招待に甘えまして参上しました。

ようこそ、早速お越しくださってありがとうございます。cyn1953さんの読後感は、とてもわかりやすく、読んで楽しいです。これからも遊びにまいります。よろしくお願いしますね。 (2007.06.12 08:07:13)

Re:「対岸の彼女」 角田光代(06/09)  
若い頃や子供が小さい頃って、背中に背負っている物が少ないのですかね。年月を重ねるとあるいは突発的に大きな荷物をしょちゃうと、動きづらくなる
はたまた、あまり深く考えないで行動出来た。
私も世間のおしゃべりは苦手です。土足で心の家に入り込む人が多いです。
小学生の国語の教科書に人間は他人の不幸を初めは可愛そうにと同情しその人がその不幸から立ち直ると、又その場所に落としたくなる心境を持っている。と書いてあったのには正直当たっているようで、小学生の教科書だよ、びっくりした。
足は踏まれた人しか痛さを分からない
いくら、痛いと訴えても訴える事すら惨めだし

外に仲間をつくっているんだから人間関係が苦手では無いのでしょう
私はそれすらイヤかも でも集団の中にはいたい
ワイワイがやがやの中に黙っていたい。
人との会話が苦手なんですよ。何喋ったらいいのか?これ言ったら傷つく?だからおしゃべりな人が喋りまくってこちらが返事しているのが一番良いポジションです。
不適切じゃないコメントだったら消してね。 (2007.06.13 10:06:28)

Re:「対岸の彼女」 角田光代(06/09)  
興味はありながら、手に取る機会がなかったこの本。
ぱぐらさんのブログを読んで無性に読みたくなりました。
私も若い頃は子供を通じた賑やかなお付き合いを楽しんでいましたが、今は静かなもんです。
うふふ、信じてないでしょ。
(2007.06.13 12:19:49)

Re[1]:「対岸の彼女」 角田光代(06/09)  
ぱぐら2  さん
彩り・わかめさん
>人との会話が苦手なんですよ。何喋ったらいいのか?これ言ったら傷つく?だからおしゃべりな人が喋りまくってこちらが返事しているのが一番良いポジションです。
>不適切じゃないコメントだったら消してね。

いいえ、一言一言がうなづけることばかりです。
日本語には敬語というものがあり、基本的に上下関係がはっきりしている方が話しやすいという面があるのかもしれません。だって、外人は何年付き合っていても年齢すら知らないということがあるものね。それにしても、プライベートなことまで無遠慮に聞かれるとき(しかも親しさの表れとして)ゲンナリしてしまいます。
私も、集団行動の中でみんながぺちゃくちゃやってる横で黙って聞いてるという場所が、一番居心地がいいみたいです。 (2007.06.13 16:20:14)

Re[1]:「対岸の彼女」 角田光代(06/09)  
ぱぐら2  さん
北海どんちゃんさん
>私も若い頃は子供を通じた賑やかなお付き合いを楽しんでいましたが、今は静かなもんです。
>うふふ、信じてないでしょ。

いや、そんな感じわかるよ。ほんとだって。
彩り・わかめちゃんも書いてくれたけど、私たちくらいの年齢になったらそれぞれに背負っているものが多いんでしょうね。身軽には動けないし口も動きが悪い。
それにしても、この本のコメントがあまりに多かったのでびっくり。みんな人とのつきあいに自信がないんだなあって、そのことにも驚きました。 (2007.06.13 16:24:19)

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