読書の部屋からこんにちは!

読書の部屋からこんにちは!

2007.07.06
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カテゴリ: 小説
5ヶ月ぶりに再会しました。伊良部総合病院の精神科医、伊良部一郎先生。
その常軌を逸した迷医ぶりにあ然とし、あきれ返って、それなのに密かにファンになってしまってから、もう一度お会いしたいと願っていました。
やっと再会を果たすことができて、とてもうれしいです。

こちら もどうぞ。


伊良部先生は相変わらず、デブでいいかげんで、患者にビタミン注射することが無上の喜びで・・・相変わらずのむちゃくちゃです。

他人の視線や思惑など知ったこっちゃありません。したいことをするだけ。
空中ブランコがしたければ、危険や迷惑を省みずぶら下がるし、悩むプロ野球選手を相手に下手なキャッチボールもします。
厳格な大学教授のかつらもはがせば、作家になろうと作文を書いて編集者を困らせます。
伊良部先生は、いつも一生懸命。いつも真正面から真剣にいい加減に取り組みます。
そして、サーカスの観客から拍手喝さいを浴びたり、不思議な魅力で編集者をうならせたりするのです。


学生時代の同期生たちと、大学病院の中庭で
「チャイムが鳴るまでバトルを続けた。草まみれになって、夢中で転げた。汗だくになり、息が切れた。遊びで息が切れたのなんて、二十数年ぶりだった。最後は芝生に大の字になり、あーっと意味もなく声を発した。笑いたかったし、泣きたかった。」

ここ、名場面でした。
たいていの現代人が、ストレス発散のためにしたいと思っていること。
それをさせた伊良部先生、やっぱり名医ってことにしときましょうか。







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Last updated  2007.07.06 08:58:26
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