読書の部屋からこんにちは!

読書の部屋からこんにちは!

2009.04.11
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カテゴリ: 雑感
どういうわけか、この頃とみに読書体力の低下を感じています。
前は長編好きで、分厚いのが上下巻揃っているのを見ると、早く取り掛かりたくてワクワクしたものでした。ハリーポッターを初めから読み返すのも、平気だったし。


それなのに、今はほんとにだらしない。
今日も、だいぶ前に図書館に予約していた長編が2冊、同時に来たんですが、すぐに手に取る気になれず、ながめてため息をついている。
それが、あの大好きな桐野夏生の「東京島」と「女神記」なんですよ。
あ~こんなに読めなくなったのか。ショックだわあ~・・・・


こんな私ですが、今は新聞が来るのが楽しみなくらいはまってるものがあるんです。
それは新聞小説。
今連載中なのは、 林真理子の「下流の宴」 です。
それなりの教育のある中流家庭の主婦が主人公。
それなのに、一人息子は高校を中退し、年上の女の子と同棲し、20歳で結婚しようとしている。あっという間に下流社会に行ってしまう息子と、とまどいを通り越して恐怖を感じるお母さん。
深刻でなおかつユーモラスで、たぶん今の日本にはこんな家庭がいっぱいあるんだろうなと思わせられる設定です。時代に対する着眼の鋭さが、さすが林真理子だわ。


もうひとつ、日曜版に連載が始まった 角田光代の「ひそやかな花園」
これはまだ明日が2回目なんだけど、もうすでに角田光代ワールドが華やかに広がっていて、今後の展開が楽しみです。
だいたい、毎日新聞の日曜版は、今までどの記事もイラストもマンガも、ぜーんぜん面白くなかったんです。前に連載していた石田衣良の「チッチと子」もいまいちだったし。
日曜日は角田光代と林真理子、両方読めるのでとってもうれしい。


もひとつ、おまけ。
小説ではないけれど、 荻原浩の「極小農園日記」 というのも連載されているんですよ。
これは こちら で読むことができます。
荻原浩の家庭菜園について書かれた、ユーモアたっぷりのエッセイで、なんとイラストも荻原浩さん。それがまた、とても上手でびっくりです。


明日は待望の日曜日。
書店に行かなくても、図書館まで行かなくても、いつもの新聞を開くだけで小説が読める。
あーうれしい。 毎日新聞さん 、ありがとう!





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Last updated  2009.04.11 17:02:34
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