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日本アメリカ文学会の中・四国支部が出している紀要に、『中・四国アメリカ文学』というのがあるのですが、その59号に、恩師・大橋吉之輔先生のことを書かせていただきまして、これがネット上で読めるようになりましたので、ちょっと宣伝を。 一昨年の6月に、アメリカ文学会中・四国支部の支部大会が開かれ、そこで私は講演をさせていただいたのですが、その内容が昨年6月に支部の紀要に掲載され、それが今年の6月にネット上で読めるようになったと、まあ、そういう次第。 で、その内容はと言いますと、私の恩師であります大橋吉之輔先生の思い出でございます。 実はその前の年に『エピソード アメリカ文学者・大橋吉之輔エッセイ集』という本を編纂・出版したのですが、大橋先生のご出身が広島であることもあって、中・四国支部がこの本を大々的に扱ってくれまして。それで学会での講演につながったと。 この講演では、この本を編纂・出版することになった経緯やら、大橋先生の思い出やら、そういうことをお話させていただきました。 ということで、もし一人のアメリカ文学者の波乱万丈、疾風怒濤の人生に興味がある方がおられましたら、是非、以下に示します文字列から中・四国支部の紀要のサイトに飛んでいただき、冒頭の「大橋吉之輔先生とわたし」というエッセイを読んでいただけたらと思います。ま、気軽に読めるものですのでね。これこれ! ↓エッセイ:「大橋吉之輔先生とわたし」 それから、もしこのエッセイが面白かったら、本バージョンの方も是非! 自分で言うのもなんですが、大橋先生というのはとんでもなく劇的な人生を送られた方ですので、この本も感動的です。これこれ! ↓エピソード アメリカ文学者 大橋吉之輔 エッセイ集 [ 大橋 吉之輔 ]
June 7, 2024
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レストラン業界って、厳しいのだろうなと思うことがしばしばあります。特に馴染みのお店が閉店になったりすると、「嗚呼・・・」という気分になる。 いや実は、我が家から一番近い、徒歩5分くらいのところにあるファミレスのガストが、今日、閉店するんですわ。 思い起こせば私が十代後半から二十代にかけて、ファミレスというものが一気に増えた時代がありました。デニーズにロイヤルホスト、地元町田の方だとジローなんてのもありました。そしてもちろん、すかいらーくね。アメリカン・ダイナー的な雰囲気の中、当時としては洋食が気楽に食べられるというのが珍しく、かつ夜遅くまで長居ができるというのもあって、よく家族で、あるいは友達同士で行きましたわ。 特に友人同士の集まりだと、皆、クルマで移動ができる年ごろになったというのが何となく嬉しくて、夏の夜とか、意味もなくファミレスでだべっていたりしたもんです。 それから幾星霜、ファミレスというもの自体、時代遅れになっていったのかなあ。沢山あったファミレスが淘汰されていって。すかいらーくも、ガストになってしまって。ガストよりさらに安価なサイゼリヤなんてのも出てきたりなんかして。そして人件費の節約なのか、最近のガストでは、ロボットによる配膳なんかもやりだしたりして。 しかし、それでもダメだったんですかねえ・・・。 我が家の近くのガストは、私がこの街に引っ越して来た当初からあったので、かれこれ四半世紀以上はそこにあったのですが、その間、私と家内がそこを利用したのは、10回あったかどうか。ファミレスに行くくらいなら、普通のイタリアン・レストランとかに行った方がいいと、つい思ってしまうもので。だから、決してこのガストの愛用者ではなかった。 でも、ずっとそこにあったものがなくなるというのは、何となく寂しいものでありましてね。あーあ、なくなっちゃうのか・・・という残念な思いはある。 商売ってのは、難しいもんなんですなあ。いい時があっても、いつか凋落の時代が来る。イトーヨーカドーだって、昔は随分あちこちにあったけれど、今は青息吐息だもんね。 そのうち、「昔はイオンも勢いがあったけどねえ・・・」なんて時代が来るのかしら。 まあ、それはともかく、家から一番近いガストが今日、つぶれるということ。それをここに記して、追悼の念を表したいと思うのであります。
June 6, 2024
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今日は愛知学院大学歯学部に行ってきました。 虫歯よ虫歯。だけど、私の場合、非常にやっかいでね。 嘔吐反射が強すぎて、通常の歯医者さんには通えないの。それでも、ひょっとしたら「笑気ガス」を使ったら、普通の歯医者さんでもできるのではないかと、一縷の望みを託して、笑気ガスを使う歯医者さんに行ってみたのだけど、やっぱり全然だめでした。 ということで、またぞろ愛知学院大学歯学部附属病院のお世話になることに。ここで、全身麻酔でやってもらうのね。 だけど、予約が一杯で、今日、申し込んで実際の治療に入るのは9月の終りだって。今日はX線撮影と血液検査だけやって、9月の頭に麻酔医との面談をやり、それでようやく9月の終りに実際の治療に入ると。 まあ、仕方ないよね。 っつーことで、愛車も故障がちだし、私自身もこの先、全身麻酔で歯科治療だし、ちょっとぱっとしないことになりつつあるのでした。ヤレヤレ・・・。
June 5, 2024
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ちょうど2週間前に通勤途中に愛車が故障して往生した話を書きましたが、その後、同じような故障が発生することもなく。東京まで往復もしちゃったし。で、アレ? ひょっとしてこの前の故障は気のせいだったんじゃね? 的なことを思っていたんですけど、またぞろ故障発生! 2速に入ったままギアが固定しちゃった。 やっぱり、ギアシフトを制御するコンピュータが壊れている、というディーラーの診断は正しかったらしい・・・。仕方ない、16万円コースですけど、やっぱり修理することにしましょうかね。トホホ・・・。 ところで。 拙著が重版となり、初版第2刷が今日、自宅に届きました~! 2月の下旬に出して、6月上旬に増刷されたのだから、結構、いい成績なのではないでしょうか。 自分的に、著書が増刷されるのは2回目。研究書かそれに近いものが増刷されるということは、今日日、なかなかないもので、嬉しい限り。重版分も売り切って、さらに重版されるよう頑張ります! 宣伝のためなら、ラジオでもYouTube でもテレビでも何でも出るよ~!
June 4, 2024
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昨夜レイトショーで『帰ってきた あぶない刑事』を観てきました~。 まあね、ストーリーとかは、この際どうでもいいの。要するに、舘ひろしさんと柴田恭兵さん、中村トオルさんと浅野温子さんが躍動してくれさえすれば、っていう。 で、実際、躍動しておりました。舘さんと柴田さんは既に70代ですが、そうとは思えぬダンディさで、歳を重ねた分、むしろ余計カッコよかった。 で・す・が・・・ しかし、そうは言っても、やっぱりみんな歳をとったな、という感じはあるのよね。 テレビドラマとしての『あぶない刑事』がオンエアされたのが1986年。私が大学院修士課程の頃。二十代前半、身体にも脳みそにも皺ひとつないお年頃ですわ。その頃、舘さん・柴田さんも三十代半ばで、当然、若かった。 そこから38年経って、『あぶ刑事』が帰ってきたわけですけれども、さすがにもうこれでおしまいだろうなと。あと5年後とかに『帰ってきた あぶない刑事 リターンズ』とかは作られないだろうなと。もうその頃には、舘さんなんか80歳目前だもんね。80歳近くになって、手放しで大型バイクに乗りながら、ショットガンとかぶっぱなせるかっていうね。柴田さんも、後期高齢者になってまで、横浜の街を疾走できるかっていう。 そういう風に考えると、人生って短いなと。 映画の最後のシーンで、横浜の港の風景の中、舘さんと柴田さんが走っていって飛び上がるところを見ながら、お二人とも、「これが最後の大ジャンプ」と思っていらしたのかな、なんて思うと、なんか、切なくなってきちゃってねえ・・・。 はあ・・・。 私は舘さん・柴田さんより一回り歳下ですけれども、あと10年もすれば、色々なことが「これが最後の・・・」となっていくんだろうな。「これが最後の海外旅行」とか、「これが最後のクルマ購入」とか。 はあ・・・。 なんか、ポジティブな私にしては珍しく、人生の短さ・むなしさを感じておセンチな気分になってしまった昨日の映画鑑賞だったのでした。
June 3, 2024
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『図書新聞』の最新号が、珍しく拙著を取り上げて書評してくれたらしいっす。明日大学に行ったら、図書館で確認しなくちゃ! これでこの先、『週刊読書人』が書評してくれると、なお嬉しいんですけどね! それはともかく、今日は日曜日。先週の日曜日に『アンチ・ヒーロー』と『鬼滅の刃』を見てからもう1週間経ったのかよ!と思うとビックリしてしまう。何か知らないけど、1週間が飛ぶように過ぎ去るね・・・。 しかし、その反面、つい5日前の火曜日に、東京の阿佐ヶ谷で『ニコ生 深掘TV』の収録をし、翌水曜日に名古屋に戻って来たということを考えると、あれはもう随分前の話のような気もする。東京までの一泊二日の強行収録ツアーをやり、阿佐ヶ谷駅前のビジネスホテルで一泊したことなど、もう、夢の中の話のよう。 だからこの1週間は、飛ぶように過ぎたのか、スローモーションのように過ぎたのか、自分の感覚としてどうもはっきりしないというね。不思議な感じがします。 しかし、『深掘TV』の収録、やたら面白かったなー。ジョー横溝さん、ダースレイダーさん、宮台真司さんとのトーク、最高だった。あれは、今年のハイライトの一つになりそうだなー。 さてさて、今日も今日とて朝から原稿書きを頑張っているのですが、実は今日はこの後、ちょっとお楽しみがあるのよね~。 実は今日は、レイトショーで『あぶ刑事』を見に行く予定なのよ。家内が大ファンなもので。イベントフルだった今週の、もう一つ最後のイベント。楽しんでくるつもりです。
June 2, 2024
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昨日から「ほぼ日刊イトイ新聞」のサイトで「『自己啓発本』には、かなり奥深いおもしろさがある」という連載が始まったわけですが、このおかげで、拙著『14歳からの自己啓発』のアマゾンの在庫がたちまち払底してしまいました。これこれ! ↓14歳からの自己啓発 [ 尾崎 俊介 ] 昨年、この本を出した時には、これは画期的な本だし、絶対話題になるぞ~と大いに期待していたのですが、なぜかそういうことにはならず。 一方、今年『アメリカは自己啓発本でできている』を出したら、コチラの方はたちまち話題となり、今、かなりバズっている状態。 この両者を書いた私自身としては、腑に落ちないわけですよ。どうして今年出した「弟」の方だけ売れて、昨年出した「兄」の方は一向に話題にならないのかと。ある意味では、『14歳からの自己啓発』の方が、大胆なことが書いてあるのに・・・。 しかし、今回、糸井重里さんのサイトが『14歳からの自己啓発』をフィーチャーしてくれたおかげで、ある意味、一年遅れでこちらの本もようやく売れ始めた。いやあ、嬉しい限り。 兄も弟も、私の可愛い子供である点で差はない。弟の方だけ売れて、兄の方は売れないというのでは可哀想すぎる。兄の方が放蕩息子、というわけではないけれど、迷い子になっていたこの子が、ようやく市場に受け入れられ始めたようで、私としてはお祝いしたい気分でございます。ほぼ日のサイトはこちら!
June 1, 2024
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糸井重里さんが運営する「ほぼ日刊イトイ新聞」のサイトで、拙著『14歳からの自己啓発』という本をテキストに、糸井さん、古賀史健さん、水野敬也さんと共に深く語り合ったトークショー「『自己啓発本』には、かなり奥深いおもしろさがある」の模様が、文字媒体で公開されています! 今日公開されたのは、全14回連載の記念すべき第1回目。これこれ! ↓Chapter 1 自己啓発本(JKB)はポピュラーソング。 | 「自己啓発本」には、かなり奥深いおもしろさがある。 | 古賀史健✕水野敬也✕尾崎俊介 | ほぼ日刊イトイ新聞 (1101.com) このトークショー、司会の糸井さんはもとより、参加者がすごい。『嫌われる勇気』や『さみしい夜にはペンを持て』の古賀史健さん、そして『夢をかなえるゾウ』や『LOVE理論』の水野敬也さんという自己啓発界の猛者が参戦してますからね。そりゃあ、14回という長丁場の連載になりますわ。 一方、YouTube 上ではつい先日行った『ニコ生深掘TV』での公開セッションも相当バズっております。これこれ! ↓深掘TV:尾崎俊介氏出演!『なぜアメリカ人と日本人は自己啓発本が好きなのか』(5月28日(火)21時~生放送) - YouTube 最近出した2冊の本が、2冊ともこれほど反響がいいとは、著者冥利に尽きますなあ・・・これこれ! ↓アメリカは自己啓発本でできている ベストセラーからひもとく [ 尾崎 俊介 ]14歳からの自己啓発 [ 尾崎 俊介 ] この勢いを維持するためにも、この週末は原稿書き、頑張ろうっと。
May 31, 2024
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今日、大学の研究室で仕事をしていたら、何かの拍子にパソコンの画面が真っ暗になりまして。 え? 何、何? わし、なんか変なことした? 真っ暗な画面でも、画面上にポインターだけは映っている状態。どうなっているの? で、「こういう時は再起動」という素人の知恵でもって、何度か再起動を繰り返してみたのですが、状況は変わらず、画面は真っ暗なまま。うーん、困った・・・。 これは、要するに壊れたってこと? まだ買ってから2年くらいしか経ってないけど。 修理するって言っても、時間が掛かるんだよなあ・・・。それに、パソコンを修理して、よくなったということがかつてあったか? 結局、買い替えることになったのでは? 買い替えるにしたって、これから機種選びして、注文して、なんてやってたら、1カ月くらい掛かるぞ。その間、どうすんだよ・・・。 で、30分ほど思い悩んだすえ、隣の隣の隣の研究室のN崎先生のドアをノックすることに。N崎先生は情報の先生なので、パソコンのことはお手の物。 で、N崎先生に泣きついてみたところ、「あ、じゃ、ちょっと見ますよ」とか言って、気軽に私の研究室まで来てくれまして。 で、真っ暗な画面を見ながら、「ああ、なるほどね」とか言いながら、なにやらスイッチを押している。チョチョイのチョイ。すると・・・ え゛ーーーー! 画面復活! もう一瞬で直しちゃった。 え? どうやったんですか?と尋ねると、「Ctrl」ボタンと「Alt」ボタンと「Delete」ボタンを一緒に押したんですと。 何それ? それだけで直るの? どうして・・・ まあ、そういうのは、素人にはわからないことでしょう。でも、とにかくパソコンの魔術師、N崎先生のおかげで、30分間の苦悩が一瞬で吹き飛んだ! いやはや、持つべきものは薬師とモノくるる友とパソコンの魔術師だねえ・・・。 というわけで、ありがたいことに、パソコンをめぐるトラブルは一瞬で解消。また次にこういうことがあるときに備えて、画面が真っ暗になった時の特効薬の謎のおまじないをブログに記しておきたいと思います。
May 30, 2024
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ひゃー、トークショー終わりました~! めちゃめちゃ楽しかった。これこれ! ↓深掘TV 今回のトークショーは、『ニコ生深掘TV』というやーつーで、司会がジョー横溝さん、一緒にトークを盛り上げるのがラッパーのダースレイダーさんと社会学者の宮台真司さん、そしてゲストが私、という布陣だったのですが、ジョーさんがまあ、しっかりと拙著を読み込んでいてくれて、十分以上の下準備をして下さっていたので、深掘りするべきところがちゃんと深掘りできました。ダースさんの横槍りサポートも最高だったし、宮台先生の補助線コメントも素晴らしかった。ホスト側の3人の皆さん、それぞれ頭の回転の速い人ばっかりなので、こちらもフル回転で対応。脳みそに目一杯負荷をかけて、充実のトークとなりました。結局3時間くらいやっていましたかね。終わったのは夜中の12時でしたからね。 ということで、めちゃくちゃ楽しかったのですが、今度は自己啓発本ではなく、アメリカのロックンロールをネタにトークをやろう、なんて話も出たりして、今後の展開がさらに楽しみ。機動力の高い番組なので、やるとなったらホントに実現しそうです。 さて、そんなトークを終えてから、私はスタジオのある阿佐ヶ谷の駅前のビジネスホテルで一泊したのですが、今朝、ホテルをチェックアウトしてから、阿佐ヶ谷の町をちらっと散歩したのですが、これまた面白いのね、阿佐ヶ谷って街は。 数百メートル、いや、下手したら1キロくらいの長さがあるのではないかと思われるほど長い商店街(パールセンター)があって、ここを散策するだけで相当楽しめる。ブックオフなんかもあったりして、古本好きにも楽しめるし。それに、パールセンターだけでなく、駅の反対側の方にも鰻の寝床のような商店街があったりして、飲むにも食べるにもカフェするにも買い物するにも退屈しない。 しかも阿佐ヶ谷って新宿から電車で10分くらいでしょ。この辺りに住んだら、色々楽しいだろうなと。 ということで、昨夜はトークショー、今朝は阿佐ヶ谷の町を堪能して、非常に面白いウィークデーを過した私なのでありました、とさ。
May 29, 2024
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明日はいよいよYouTube の番組に生出演! どういう感じになるのか、さっぱり分かりませんが、2時間の長丁場、精一杯楽しんで来ようと思っています。 さてどうなるか、楽しみ! 今日は明日に備えて早目に寝ることにいたしましょう。お休みなさーい。Zzz
May 27, 2024
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大相撲で、大銀杏すら結えない力士が優勝したんだって? ふざけた話だよね・・・横綱・大関以下、他の力士は何をやっているの? 番付の意味がないじゃん。普通は、新三役なんて「家賃が高い」とかいって、跳ね返すもんでしょうよ。それをまんまと優勝させるなんて、どうかしてるわ。 横綱・大関・先輩三役は全員、来場所は頭を丸めて出直しなさい。大銀杏結えない奴に負けるんだから、えらそうに大銀杏なんて結う資格ないよ。 それはともかく。 最近、YouTube で上がって来たおススメ動画に『前略おふくろ様』があって、薦められるままに一話見ちゃったのだけど、まあ、面白い。若き日のショーケンがとんでもなくいいし、ショーケンを取り巻く俳優陣が全員いい。例えばショーケンの先輩として小松政男が板前を演じているんだけど、まあ、上手いね。あの人、俳優としてこんなにすごかったんだ、というのが改めて分かった。そのほか、梅宮辰夫もいい味だしているし、田中絹代とか、素晴らしいの一語。名前を存じ上げない俳優さんたちも、みんなすごい。大滝秀治だけはちょっとやり過ぎだと思うけれども。まあ、大滝さんはいつもやり過ぎなんだ。 ああいうのを見ちゃうと、もう、今時のテレビドラマなんか見られたもんじゃないね・・・とか言って、日曜夜の『アンチ・ヒーロー』を楽しみにしているところはあるんだけど。 まあ、でも、若い人は、一度昭和のドラマを見た方がいいね。ああいうの見たら、目が覚めるんじゃないかな。
May 26, 2024
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私はこう見えて、時間があれば皿洗いなども手伝う理想の夫。っていうか、元々皿洗いは嫌いではないところがある。 ただ私の場合、油汚れに過剰に敏感なところがあって、洗うとなったら油汚れを徹底的に排除しないと気が済まないタイプなわけ。だから、炒め物をしたフライパンとか、油っぽい食品を入れておいたプラスチック容器とか、そういうのに少しでも油分が残っているのは嫌なのね。 だから、一度そういう油ギトギトの鍋とか皿とか容器を洗った後、一度水を張ってみて、少しでも油の幕が浮いて来るようだと、もう一度あらためて洗い直す。場合によっては三度洗い直すことすらあるという。 ところが、実家に戻った時、やはり姉の手伝いをして皿洗いをするのですが、なぜか洗い直しをしなくてはならないようなことになったためしがないわけ。どして? で、姉に、「食器用洗剤、何使っているの?」と言ったら、「花王のキュキュットだよ」との答え。ほう、そうなのか・・・。 我が家ではこのところずっと、「本気か?」みたいな名前の食器用洗剤を使っていたのですが、ひょっとしてそれより「キュキュット」の方が優れているということなのか?? で、最近、「本気か?」が無くなったのを機に、「キュキュット」を買ってきて、それで洗ってみた。すると・・・ ええ゛ーーーーーー! ギトギトの油汚れ、一度でスッキリ落ちるじゃん! 洗い直しする必要、まったくないじゃん!! いやはや、ビックリよ。同じような食器洗剤で、同じような値段で売っているのに、性能が全然違う。 いや、これ、全然「案件」じゃないですよ。花王からお金貰っているとか、そういうことはまったくありません。でも、一ユーザーとして二つの洗剤を比べてみて、あまりの性能の違いにビックリしたって話。 ということで、私と同様、鍋・食器の油汚れに敏感な方、もしまだ使っていなかったら、一度「キュキュット」を使ってごらんなさいませ。すごいよ~! 教授のおすすめは、「緑茶の香り」よ~。これこれ! ↓キュキュット 食器用洗剤 クリア除菌 緑茶の香り つめかえ用 大サイズ(700ml)【キュキュット】
May 25, 2024
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相変わらず、どういうわけか、拙著がめちゃくちゃ好評です。 住友生命が出している『スミセイ ベストブック』という雑誌がありまして、これは生命保険会社が発行している本の紹介雑誌なんですけど、その最新号が3ページにわたって拙著を紹介してくれております。それが昨日、家に届いたのですが、すごくいい紹介文でした。ありがたや~! しかし、それ以上に驚いたのは、昨日届いたすごいニュース! 割と日本に近いところにある某国のとある出版エージェントが、拙著を翻訳して出版したいというお申し出をしてくださったんですわ。もちろん、こちらとしてはこの上なくいい話なので、いいですよ~というお返事をしておきましたけれども。 ひゃー! ついに拙著の外国語版が出るの??!! いやあ、そんなこと、想像したこともなかったですわ。まあ、まだ決まったことではないですけど、もしそうなったら嬉しいなあ。 今度の火曜日は、某YouTube トーク番組に生出演することになっているし、今回の本に関しては、どうしてこうも評判がいいのか、自分でもさっぱり・・・。 現在、初版がほとんど売り切れてしまっていて、買いたくても買えない状態になっていますが、重版が来週あたりには完成して市場に出ますので、興味のある方は是非! それから、今回の本だけでなく、その前に出した本も自分ではいい本だと思っておりますので、そちらも是非お買い求めください!これこれ! ↓アメリカは自己啓発本でできている ベストセラーからひもとく [ 尾崎 俊介 ]14歳からの自己啓発 [ 尾崎 俊介 ]
May 24, 2024
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中野利子さんが書かれた『父 中野好夫のこと』という本を読了しましたので、心覚えをつけておきましょう。 私がこの本を読んだのは、著者の中野利子さんがつい先日亡くなられたということが一つ。加えて、英文学者・中野好夫氏は、我が師匠・大橋吉之輔の大学時代の指導教授であったということもある。最後にもう一つ付け加えるなら、私は「娘が書いた父親の伝記」という文学ジャンルを非常に高く評価しているということもあります。ましてや『父 中野好夫のこと』は、日本エッセイスト・クラブ賞を受賞しているのですから、よほどの名著なのだろうと。 で、読んでみた。すると・・・ うーん、それほどでもないかな(爆!) まずね、そもそも利子さんは、思春期を迎えた頃から父親の中野好夫のことが大嫌いで、意図的に距離を置いていたということがある。そして長じてからは名古屋の方の学校に勤められたこともあって、めったに実家には戻らなかったと。 で、後になってから父親の書いた本やら何やらを読んで、後付けで父親の業績などを知ったところがあるのですが、それにしたって、「はあ、父はこういうことをしていたのか」的なものだから、そこまでの深い読み取りはない。 例えば森鴎外に目いっぱい甘やかされた小堀杏奴の『晩年の父』とか、露伴に厳しくしつけられた幸田文の『父・こんなこと』のような、父娘の濃密な関係は望めないわけですよ。 ただ分かるのは、中野好夫がものすごくエネルギッシュな人で、勉強家であったこと。戦時中は、当時の国民全般と同じく国威発揚的な発言をしていたこと。それが戦後一転して反省し、二度とああいうことが起らないような社会になるよう尽力したことや、それに関して非常に多くの社会活動に携わったことなど。東大時代は英文学の泰斗・斎藤勇に心頭していたことや、アメリカ文学者の西川正身の友人であったこと。 あと、英文学の優れた研究者であったにもかかわらず、イギリスやヨーロッパの土を踏んでおらず、英会話が苦手であったことも、ちょっと意外な面白い事実でしたかね。 その他、中野好夫の最初の妻は、土井晩翠の次女で、斉藤勇の仲介で結婚したはいいものの、家格の違いに悩んだこととか、その人が若くして亡くなった後、再婚した奥さんはアメリカの大学に留学経験があり、一緒にアメリカに滞在した時は、英会話の苦手な中野好夫よりも奥さんの方が生き生きとしてしまって、中野好夫は面目丸つぶれだったとか。 私の恩師・大橋先生は、指導教授であったにもかかわらず、あまり中野好夫のことには言及しませんでしたが、あれは中野氏が戦時中、国威発揚的な発言を公にしていたことなどが関係していたのかな、なんてちょっと思ったりして。 とまあ、全体として面白くなくはない本なんですが、なんと言うか、ガツンとくる感動がないんだよなあ。やっぱり、若い頃からあまり父親に接触してこなかった娘、という立ち位置が、明確な中野好夫像を形作るには、弱すぎたということなのではないでしょうか。 っつーことで、私には面白かったけど、だからと言って他の多くの方が読んでためになるかっつーと、そこはちょっと疑問、という感じの本だったのでした。これこれ! ↓【中古】 父中野好夫のこと / 中野 利子 / 岩波書店 [単行本]【メール便送料無料】【あす楽対応】
May 23, 2024
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「ねじねじ」こと中尾彬さん、亡くなったのか・・・。割と好きな俳優さんだったのにな。声のいい人だったよね。絵も上手いし。それにしても、享年81か・・・。私自身に当て嵌めたら、私もあと20年くらいしか生きられないのか・・・。寂しいもんですなあ・・・。自分も歳をとってきて、人が亡くなるニュースに敏感になりましたね。 さて、それはともかく。 昨日、愛車が急に故障してしまったので、今日は午前中、急ぎディーラーにクルマを入れ、原因を調査してもらいました。 すると、ハッキリは分からないものの、どうやらミッションを制御するコンピュータの異常ではないかと。で、これを交換すると修理代は16万円くらいかかるらしい。しかも、それを交換したからとて、今後、同じような故障が起こらないとは限らないと。 ひゃー。そうですか・・・。 いやはや。 実は家内の方の愛車がそろそろ引退時期を迎えていて、今年中くらいには買い替えるか、などと考えていたのですが、まさか私の愛車も引退時期とは思わなんだ。一度に2台の愛車を買い替えるとなると、これはまた出費が痛いことになりますなあ・・・。 ううむ、どうしよう。頭が痛い。 でも、とにかくお金を稼がねば。印税を。 よし、原稿書こう。
May 22, 2024
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いやあ、今朝は冷や汗をかきました! いつも通り、快適なドライブで勤務先大学に通勤していたのですが、途中、ちょっと運転の荒い大型トラックに背後につかれまして。 ま、真後ろにつかれたのは嫌でしたが、別に煽って来るわけでもなし、気にしないでそのまま運転していたわけ。すると・・・ 急に我が愛車が失速し始めまして。アクセルを踏んでもあまり前に進まない。ギア抜けしているような感じ。で、あれ? ミッションの故障かな? と思ったのですが、そのうちにアクセルを踏んでもエンジン回転が上がらないようになってしまった。そうこうしているうちに、どんどん車速は落ちていく一方。 私の真後ろのトラックからしたら、私がいやがらせで故意に速度を緩める、いわゆる「ブレーキテスト」をしているように思ったのかも知れません。今度は気合を入れて煽ってきた。そんな、煽られたって、故障だからしょうがないよーー! で、私が煽りに全然反応しないので、トラックは暴力的に追い越し車線に出て、これ見よがしに私をぶち抜いていきました。 だけど、そのうちに私のクルマはエンジンもミッションも反応しなくなり、そのまま道の真ん中で止まってしまった。大きな交差点の30メートルくらい手前で。 で、丁度赤信号になったので、私は一度エンジンを切り、再度かけ直してみたのですが、エンジンはかかったものの、ドライブに入れても全然前に進まない。ダメだ、こりゃ! ということで、急いでクルマを降り、すぐ後ろのクルマの運転手さんに「クルマが故障して動かないので、追い越し車線から抜いて行ってほしい」と頼み、迷惑をかけながら、とにかく、なんとかしようと、エンジンを切ったり、またかけ直したり、とにかくありとあらゆる手を尽くしてみた。 すると、なんだかギアが入ったような感じになり、少し動くように。 そこで、すぐ横道に入って、たまたまそこにあった中古車屋さんの駐車場に車を止めて、エンジンも切り、しばし様子を見ることにしました。 国産車だったら、その中古車屋さんに相談することも考えましたが、フランス車なのでそれも無理かと。ただ、フランス車の場合、ちょっと休憩すると、元気になることもあるので、とりあえず5分ほど様子見。 で、5分ほどたってから改めてエンジンをかけると、ちゃんとかかった。エンジン・トラブルを示す警告灯がいくつか点灯していますが、ギアもどうにか入る模様。 ということで、授業時間も迫っていたので、一か八か、とりあえず大学まであと5分ほどの道のりを行くことに。すると、どうにか大学まではたどり着けた。よかった~! ま、現時点ではそんな感じ。 こんな調子ですから、帰り道も不安いっぱい。いつも通っている大通りを行くと、さっきみたいに路上でどうにもならなくなった時の迷惑度合いがすごいので、帰りはなるべくクルマ通りの少ない道を選んで帰らなければ・・・。 大学についてから、ディーラーに電話したのですが、あいにく第3火曜日は定休日だそうで、自動音声のみ。しかし、このままでは足が無くなりますから、とりあえず明日、出勤前にダメ元でディーラーに行ってみないといかんでしょうな・・・。 つい先日、10万キロを突破した我が愛車ですが、ひょっとしてお別れの時が迫っているのかもしれません。まだ分かりませんけどね・・・。
May 21, 2024
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報道によると、日本の中で本屋さんがない自治体が増えているとのこと。名古屋でも老舗書店が次々と閉店していますから、田舎に行ったら余計そうでしょうな・・・。これが現状・・・ ↓本屋さんがない自治体、26% 先日も渋谷に行って本屋さんを探したのですが、昔あった大書店が今はほとんど絶滅していて、辛うじて残っていた書店に行っても、品ぞろえが少なすぎて、文庫本ですら欲しいものが置いてなかった。本屋が少なくなったばかりか、たとえ本屋があってもそこに欲しい本がないという状態なんだから、もう、アマゾンに頼るほかないよね・・・。 それでも、東京とかなら、まだ大書店が残っているところはあるからいいけど、地方都市となったらどうなるんだろう。 各都道府県に一つ、大規模書店を一つ設置することを国が義務付けるか? でもそれをやったら、零細な書店は全滅するなあ・・・。 じゃあ、本屋さんが支払うべき税金を安くするか? でも、それをやったら他の業界から「どうして本屋だけ優遇?」と言われるだろうなあ・・・。 もうだめだ。アイディアが出ない。 まあ、困ったもんです。 ところで、YouTube 上では本を紹介する動画が色々ある。たとえば下に示したものなどもその一つですけど、ちょっと面白そうじゃない? 興味のある方は是非!これこれ! ↓『ニコ生 深掘TV』予告
May 20, 2024
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今日は、先日収録したNHKラジオ番組の放送日・・・だったのですが、今日は地元の自治会が主催するイベントがあり、私は今年、自治会の役員をしているもので、そちらのイベントで朝も早くから交通整理なんかしていたものだから、自分では放送を聴いていないという。。。 ま、NHKラジオには「聴き逃し配信」というのがありますから、ネット上で放送自体は聴けるのですけれども、なんかさ、そうやって改めて自分の声を聴くというのはさすがに恥ずかしくね? ということで、まだ自分では聴いてないの。 200万人のリスナーがいるそうですから、少しは影響はあるのかなとは思いますが、実際に効果が分かるのはもう少し経ってからかな。 それより、今日は久しぶりに朝6時起きしてお昼過ぎまで活動していたもので、なんだかすっかり疲れちゃって、昼ご飯を食べてからまた寝ちゃって、それでもまだ体の芯に疲れが残っている感じ。ダメだこりゃ。 ということで、今日はもう、仕事はあきらめました。 あとは『アンチ・ヒーロー』観て、『鬼滅の刃』観て、終了~って感じ。 早起きは三文の得、というのは、私には絶対に当てはまらない格言ですな。
May 19, 2024
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今日も一日原稿書き。 さて、最近、原稿書きの合間のお楽しみは、YouTube 動画を見ることなんですが、今日、見ていたのは昭和の頃の町田の風景。 東京にある町田という町は、私にとっては青春の町でありまして、子供の頃から何かと買物に訪れた町。初めて買ったLPレコードも町田のレコード店だったし、ジーンズを買うといえばマルカワ、家具を買うといえば大正堂、電気製品なら緑屋、宝飾品なら宝永堂、そして小さい頃は小田急ストアやさいかやの屋上遊園地で遊ばせてもらったものでした。 そんな昭和時代の町田の風景を紹介している YouTube 動画を見つけちゃったのですから、もう懐かしいったらない!!これこれ! ↓町田の風景 かつて町田の駅名が、国鉄が「原町田」、小田急線が「新原町田」だった頃のことなど、ほんとノスタルジーって感じ。 ということで、子供の頃の思い出にひたりながら、辛い原稿執筆を堪えていた今日のワタクシなのであります。
May 18, 2024
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先日、イオンに買い物に行って食料品などを見ていたら、お酒売り場で「夏のにごり酒」なるものをうっているのを発見。これこれ! ↓蓬莱 夏のにごり酒 おんざろっく720ml 日本酒 お酒 酒 清酒 地酒 米麹 飛騨 ギフト 渡辺酒造店 にごり酒 どぶろく 渡辺酒造店 なんかいかにも夏らしいというか、青い海に白い氷山が浮いているようなパッケージで、とても魅力的に目に映ったので、買ってしまいました。 「にごり酒」って、なんか買っちゃうんだよなあ・・・。 だけど、実際に飲んでみると、結構、ドロッとしているというか、白濁成分が濃厚過ぎて、お世辞にものど越しがいいとは言えない。夏らしいというよりも、むしろ清涼感がない。 結局、やっぱり清酒は、にごらない方がいいな、と毎回思うんですよね・・・。 で、このにごり酒、若干持て余していたんですけど、これまた先日、たまたま箱入りのバニラアイスクリームを食べておりまして。それでふと、このアイスクリームに、にごり酒をかけて食べたらどうなんだろうと。 だって、ほら、酒糀入りのスイーツって、各種あるじゃないですか。ああいう感じになるのではないかと。酒の糀と乳製品って、相性がいいのではないか?? で、やってみた。すると・・・ うんまーーーい! めちゃ旨い! なんかね、どういうアレか分かりませんが、酒の糀の味とバニラアイスが組み合わさって、なぜかほんのりサイダーみたいな風味になるのよ。これは夏のアイスとして最高だ。 ということで、持て余していたにごり酒の使い道を発見してしまったのでした。皆さんも騙されたと思って、アイスクリームににごり酒かけて食べてみ。絶対旨いから。
May 17, 2024
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いやはや、びっくり! 友人のところに双子が生まれたという目出度いニュースが入ってきました! 最近、様子を聞かないなあ、と思っていたら、そういう状況で忙しかったのね。 双子ということで、少し早産だったようですが、幸い母子ともに元気ということで、それを聞いてほっとした次第。 それにしても、やっぱり双子多いね、名古屋って。 きんさん・ぎんさんもそうだけど、名古屋って、やたらに双子が生まれる土地柄なのよ。東京にいた頃、双子なんて、友人・知人の範囲内で一組くらいしか知らなかったけど、名古屋に赴任したら、あっちにもこっちにも双子が居て、双子だらけということに気づいた。 実際、私の教え子にも何組もの双子の片割れがいるし、双子を産んだ卒業生も何人も知っている。ほんと、名古屋は双子の名産地なんだよね。 それって、全国的に知られているのかなあ? まあ、ともかく、目出度い! 良かったよ~。 ただ、私の友人というのは、現在、54歳なので、これから先がちょっと大変だわな。二人を大学まで出すとなると、退職金は吹っ飛ぶし、双子ちゃんが成人するころには後期高齢者間近か・・・。 ま、でも、そんなこと関係ない、ない。新しい命、それも二つの命がこの世に生まれ出たんだもの、目出度いこと限りなし。 Iさん、おめでとうございます。これからお父さん役、しっかり頑張って!
May 16, 2024
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学生と話していて、万能薬の話になり、私が「例えばメンソレータムなんかもそうだよね」ということを言ったら、通じなかった・・・。 若い人たち、メンソレータム知らないのね。「じゃ、オロナイン軟膏は?」と聞いたら、それも知らなかった。もう「じゃ、ホルム散は?」とか「赤チンは?」などと聞いてみる気にもならないよね。 私なんかの子供の頃は、怪我したらとりあえず赤チン、火傷や擦り傷ならメンソレータムかオロナイン。お腹をこわしたら正露丸、蚊に刺されたらムヒかキンカンと決まっていたもんだけどなあ。喉が痛けりゃトローチか浅田飴。頭痛はケロリンか。 風邪は・・・昔は富山のクスリだったなあ。たしか「赤玉」という名前だったような。白い散薬に赤い玉が数粒入っていた。その赤い玉が効きそうな気がして、頼もしかったもんですわ。 とにかく、こういったクスリが満載された薬箱ってのが、頼もしくてねえ。家族の誰かが病気になれば、さあ、お出でなすった! という具合に薬箱が登場する。独特の匂いがしてね。 メンソレータムを若い人が知らないとすると、そういう置き薬なんてものは、昭和の遺物になったのかもね。
May 15, 2024
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今月下旬、某著名社会学者と YouTube の番組でトークをすることもあり、その方がこれまでどんな人とどんなトークをしてきたのか、下見しておこうと思いまして。 で、何本か、その方が出演していらっしゃる YouTube 動画を見て、ふんふん、なるほど、こんな感じかぁ、と思ったわけなんですけど、一度そういう動画を見ると、次々と同じような傾向の動画を薦めて来る。 で、事ここに至ってようやく鈍な私も気が付いたのですが、今、この手の動画って山ほどあるのね。 例えば東浩紀さんとか、大澤真幸さんとか、成田悠輔さんとか、落合陽一さんとか、國分功一郎さんとか、西田亮介さんとか、千葉雅也さんとか、まあ、およそ現在活躍中の学者さん論客さんがずらりと対談動画を出している。 そういう時代なんだぁ、って。 もちろん、この人たちはそれぞれ本も沢山書いていらっしゃることでしょう。しかし、今、人文書は売れない。活字は落ち目。だから、動画サイトを活用して自分の意見なりなんなりをどんどん公にしていこうと。そういう風潮になっているわけですな。 つまり、知のプラットフォームは、今や活字ではなく動画であると・・・。 これは、発信する側ではなくて、受信する側の要求なんでしょうな。本なんかかったるくて読んでいられないから、しゃべってくれ、それなら聞いてあげるからと。 なんということでしょう。これが時代の要請ということであるならば、世も末だよね。もっとも、私自身も、その動画番組に出ようっていうんですから、あまり大きなことは言えませんが。 それにしても、今はそれでいいとして、長い目で見た時に、本当にこれでいのかなって。活字メディアが何百年も残る、というのは既に立証されているけれど、動画がこの先、どこまで保存されるのかって、分からないじゃん? それに、偶然の話の流れのままに動画として垂れ流される情報に、どこまで価値があるのか、って問題もあるし。 そういう不安な状況を考えると、今、この時代の知の在り方って、知の断末魔なのかなって気がしてきます。こんなことやってたら、本当に知の伝統は廃れるんじゃないの?? ま、私がそんなことを不安に思っていたって、世の中、なるようにしかならないんですけどね・・・。
May 14, 2024
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「オオキンケイギク」ってご存じ? そう、あの黄色いコスモスみたいなやつ。外来種の。丁度今、花盛りかな。 で、大学から家に向かって帰る途中、このオオキンケイギクが道路沿いに群生しているところがあって、それはもう見事なものだったのよ。まさに黄色いじゅうたんを敷き詰めたようになって。 ところが。 この花が黄色いじゅうたん状態だったのは昨年まで。今年は全然。 そして今までオオキンケイギクの群生地だったところに、今生えているのは「茅(チガヤ)」。こちらは在来種でございます。こちらも今が盛りで、真っ白な穂を薫風になびかせている。 結局、外来種のオオキンケイギクを、在来種のチガヤが駆逐したのよ。すごくない? タンポポにしてもザリガニにしても、外来種ってのは横暴なヤツが多くて、旺盛な繁殖力で日本の在来種を駆逐してしまうのが通例のような気がしておりましたが、必ずしもそうではないのね。在来種が勝つこともあるんだ。 ただ、それだけのことなんですけど、町の中のちょっとした自然界にも、生物同士のバトルが繰り返されているんだなと思って、ちょっと感心してしまいました。 そういえば、一時、どこでも見かけたセイタカアワダチソウの群生も、最近、見ないもんね。あれもひょっとして在来種に駆逐されたのかも。 まあ、詳しいことは分かりませんが、どちらを応援するかといったら、やっぱり在来種に頑張ってもらいたい。 そのうち、ミシシッピアカミミガメ(ミドリガメ)が、日本のイシガメとかクサガメによって駆逐された、なんて日が来るのかどうか。ちょっと見ものですな。
May 13, 2024
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拙著、現在アマゾンの在庫が払底したようで、重版されたものがお手元に届くのは6月頭になりそう。興味を持っていただいた方には申し訳ない次第です。もっとも、楽天の方にはまだ若干在庫があるようなので、早く読まれたい方は、こちらをどうぞ。これこれ! ↓アメリカは自己啓発本でできている ベストセラーからひもとく [ 尾崎 俊介 ] が! 同著者・同テーマの本として、こういうのもありますぞ!これこれ! ↓14歳からの自己啓発 [ 尾崎 俊介 ] この本、自分で言うのも何ですが、ある意味、『アメリカは自己啓発本でてきている』よりもさらにラディカルなことが書いてある本なのよ。自己啓発本の何たるかについては、むしろこっちの本の方が、ずばり、直接的に言い当てているところがある。ということで、『アメリカは自己啓発本でできている』に興味を持たれた方は、是非、こちらを先に読まれることをお薦めします。これはこれで、面白い本ですので、是非、お買い求めください。損はさせません。 さてさて、今日も一日、原稿書きに追われる日でした。 しかし、今日はこの先、お楽しみがある。そう、『アンチ・ヒーロー』と『鬼滅の刃』! もう、日曜日の夜は、この二本のテレビ番組があるから、当分、何もできない~! 勉強も仕事も手に付かない~! 苦しい~!(ウソ) いやはや、とりあえず今は仕事して、夕食後はこの二つの番組に賭けましょう。楽しみ~!
May 12, 2024
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現在、次に出す本の原稿を執筆しているんですけど、ちょっとスランプでね。 今書いているのは、古今東西の自己啓発本の名著を、順次内容紹介していくという内容なんですけど、筆が詰まっていたのは、新渡戸稲造の『修養』についての解説。 新渡戸稲造の業績などを紹介する部分については順調に書いていたんですけど、いざ『修養』という本の中身を紹介する段になって詰まっちゃった。 結局、中身が豊富過ぎて、定められた文字数の中で、十分にその魅力を表しきれないというところがネックで、なんだかんだ2週間くらい筆が止まっちゃった。 もちろん、この2週間、ただ無為に過ごしていたわけではなく、次の原稿のための下調べとか、色々やってはいたんですよ。でも、何しろこの原稿が仕上がらないと、次の原稿に移れないところはある。 でも書けない。 ということで、このところ原稿に直面すること自体、嫌になっていたんですけど、今日、ついに意を決して、とりあえず最後まで書き上げちゃった。まあ、譬えは悪いけれども、イチジク浣腸を使って固まっていた便を出してしまったという感じ。・・・なーんて、新渡戸稲造先生を便秘扱いしてしまって大変申し訳ないですけれども。 まあ、でも、便は出した。スッキリした。 これでとりあえずスランプ脱出となるかどうか。まだ実際に次の原稿に取り掛かってないのでわかりませんけれども、とにかく一つ前進したので、ちょっとホッとしましたね。これこれ! ↓修養 (タチバナ教養文庫) [ 新渡戸稲造 ]
May 11, 2024
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一般のビジネスマンって、出張とか多いと思うのですが、そういう時のカバンって、どうしてます? いや、最近、取材とかトーク番組の収録とかで東京まで一泊程度の出張をすることが増えてきまして。今まではクルマで実家に行き、そこから収録地まで行っていましたので、アタッシェケースで良かったのですが、毎回実家を介するのも面倒だし、新幹線で名古屋から東京に行き、ビジネスホテルで一泊して翌日そのまま名古屋に戻る、みたいな時に、カバンどうしようかなと。 まず考えられるのは、ゴロゴロ付きのハードケース? でも、単体で重いし、あれをゴロゴロ引っ張って歩くの、私、嫌なんですよね・・・。 となると、ボストン型のスポーツバッグ? でも、あれも何かスポーティ過ぎて、ビジネスっぽくないですよね・・・。還暦越したいい大人が持つものではないような・・・。 あるいは、リュック型バッグ? これは最近流行で、ビジネスマンがリュック背負ってるのをよく見かけます。でも、私的には、スーツにリュックというのがイマイチ、合わないような気がするのよね~。 だとすると、ダレスバッグ? うーん、これはありえなくはない。でも、作りがしっかりしている分、持ち重りがするんだよなあ。値段も高いし・・・。 とまあ、あれこれ悩んだ挙句、出てきたのが・・・ トートバッグ? いや、実はトートバッグって、形があまり好きではないのよ。それにちょっと女性っぽくない? というわけで、どれも一長一短というか。結局、どれを買えばいいのか分からないっていうね。どうしよ? そんなことを思いながら、さっき、ちょっとイオンに行って、あれこれ物色してみたのだけど、さすがにダレスバッグはなかったけれど、一番ピンと来たのは、意外にも、トートバッグでした。 ノートパソコン入れて、洗面道具入れて、替えの下着・靴下・ワイシャツ入れて、くらいだったら、何とかなりそうな気がする。 うーん、どうしよ。トートバッグにするか・・・。 まあ、次の出張まで二週間くらいあるから、それまでもう少し悩みますかね・・・。
May 10, 2024
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今日、大学に行って研究室で色々作業をしていたのですが、廊下で出会った同僚から、「あれ? 釈迦楽先生、今日は研究日じゃないの?」と呼びかけられまして? ん? 何言っちゃってんの? ワタクシの研究日は明日、金曜日よ~。 そしたら、今日、木曜日は、うちの大学の学事日程では金曜日進行だったのであります。木曜なのに、金曜日のスケジュールで動く日だったのね。 えーーー。知らんかった・・・。じゃ、今日は大学に来なくてよかったんじゃない。 でもさ、でもさ。じゃあ、何? 今日も金曜日で、明日も金曜日だったら、二日連続で金曜日の授業をやるの? と同僚に尋ねたら、明日の金曜日は学祭で休みだって。 えーーー、そうなの? 知らんかった・・・。 もう、自分の大学のこと、ワシ、まるで知らんわ。 以前であれば、こういうことは、同僚同士の雑談の中で気づかされたものですが、最近、同僚同士で話をするとか、そういう機会がほとんどなくなってしまったので、一人一人、学事日程を飲み込んでおかないと、こういうことになるのよね。 やれやれ。群衆の中の孤独を感じちゃうわ。
May 9, 2024
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ひゃー! 2月末に出した拙著、重版出来となりました~!! やったーー!! 『文藝春秋』誌の6月号には著者インタビューが、また今出ている『東洋経済』誌の最新号にも拙著の書評が載っておりますが、まあ私の書くものとしては異例に売れているのよね~。もうすぐNHKラジオに出演した番組も放送されますし、拙著をテーマにしたYouTube 番組(今日も一本ありますが)も続々出るようですし、どうしちゃったの~って感じ。 ちなみに、『東洋経済』誌で書評してくれた方は、NHKのエグゼキュティヴ・プロデューサーの方で、『100分で名著』などの人気番組もプロデュースされているみたい。 ということは・・・? ひょっとして、私がこの番組に出るということも、あったりするのかしら? いいですよ~。いいネタあるんだ! いつでもご相談に応じますので、もしNHKの方で本ブログをお読みの方がいらっしゃいましたら、よろしくお伝えくださいませ! でもいいな、「重版出来」という言葉の響き! わたしらの商売では、あんまり耳にしないもんな~。 ま、とにかく今日はお祝いだ! 帰りにケーキでも買って帰ろう!アメリカは自己啓発本でできている ベストセラーからひもとく [ 尾崎 俊介 ]
May 8, 2024
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今から40年程前、私がまだ英文科の学生だった頃、既に学者として一家を成していた大先輩、岩元巌先生がお書きになられた『老残の記』という私家版の本を読了しました。 岩元先生は1930年のお生まれですから今年で94歳になられるはず。先生は今は千葉の方にある某老人ホームに暮らし、その一方でまだ仕事場を確保され、毎日、そこに通って筆を執られているとのこと。その意味ではまだまだお元気なのですが、しかしこの本によると、やはり寄る年波に抗うというのは難しいことのようで、お歳を召して体力が落ちてきたこともそうですが、その他、あらゆることに気力を失われつつあるとのこと。また断捨離でそれまで集めてきた貴重なアメリカ文学の本や資料など、身を切られるような思いで処分されたこととか、親しかった友人たちが次々と鬼籍に入っていくこととか。『老残の記』というタイトル通り、歳をとってあることのつらさ、苦しさを正直に吐露しておられる。 私の母が92歳で、現在老人ホームに入っており、その意味では岩元先生と同じような立場になるわけですが、私は岩元先生の子のご著書を、母の姿と重ねながら読みました。人生をどう終えるかというのは、誰にとっても難しいことなのだろうなと思いながら。 ちなみに、岩元先生は、私の師匠である大橋吉之輔先生と親しかったので、本書には大橋先生のこともちょっと出て来る。私にはそういう意味でも本書は読む価値のある本でした。 一方、今日は悲しい知らせも受け取りました。学会の友人で、私とほぼ同世代(私の方が少しだけ年下)の学者さん・H先生が亡くなられたと。60代半ばなんて学者としてはまだまだこれからのはずなのですが、ご病気のために前途を奪われてしまった・・・。 H先生とは、同時期に学会の役員をしていたもので、役員会が終わって、ちょっと飲み食いするような機会によくお話させていただいたものでした。まあ、それだけのお付き合いでしたから、本当のところは存じ上げませんが、私の知る限りでは非常に繊細な、そして穏やかな、やさしいお人柄の人でした。ちょっと歳の離れた奥様とのロマンスを伺ったことを覚えておりますが、奥様もまさか順番が逆になるとは思っていなかったでしょうし、ご落胆いかばかりかと思うと気が沈みます。 94歳、老残の苦しみを綴られた大先輩と、60代半ばで病に斃れた友人と。今日はそんなお二人のことを思う一日となってしまいました。
May 7, 2024
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いやあ、痺れました。ボクシング・スーパーバンタム級4団体統一タイトル戦、井上尚弥vsルイス・ネリ戦。 ネリは、なんだかんだ言ってパンチのある選手、そして特に早いラウンドでは元気がいいので、1ラウンド、2ラウンドあたりは警戒しないと・・・と思っていたら、なんと第1ラウンドでまさかの井上選手ダウン! プロとしての戦歴では初めてのことではないでしょうか。井上選手がダウンすることなんてまさかないと思っていたので、驚愕ですよ。 しかもまだ時間はたっぷりある。このままネリの餌食になるのか?!と、まったく生きた心地がしなかった。 しかし、さすがはモンスター。落ち着いて、クリンチなどをまじえながらダメージからの回復をもくろんで無理はしない。 そして、2ラウンドも慎重に、しかしネリに付け込まれないようにしつつ、逆にネリからダウンを奪い、早速、判定をイーブンに。 で、ダウンを奪われたことで消極的になってきたネリに対し、徐々に的確なパンチを当ててスタミナを奪うと、最終的にはネリをほとんど気絶させるほどのパンチで仕留めるという。まあ、見事なものでした。 それにしても、1ラウンドのピンチも含め、一瞬たりとも目が離せない、ものすごい試合でした。ネリもさすがに強かった。今日はこの試合の他にも世界戦が幾つもあったのですが、それらとはもう、次元が異なる試合でしたね。 まあ、とにかく、結果的には井上選手の圧勝ということで、これでネリのビッグマウスも少しは小さくなることでしょう。素晴らしい試合、お疲れ様でした。とてつもなく素晴らしいファイトの証人となったことを誇りに思います。井上選手、おめでとう!!
May 6, 2024
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唐十郎さんが亡くなられましたね。ここ十年ほどは、脳挫傷の影響からか、活動を控えられていたようですけど、亡くなられてみると「巨星墜つ」の感があります。 だけど、私は唐十郎という人についての思い出というのが一つもないというね。 それを言ったら寺山修司もそう。寺山さんが亡くなられたのは、1983年のことだから、私は既に大学生になっていたし、この頃、演劇とか舞踏とか、身体を使ったパフォーマンスへの世間の注目度は高く、特に大学生の中には夢中になる人も多かった。寺山・唐のみならず、野田秀樹とかね。蜷川幸雄とか。だから、見に行こうと思って行動を起こせば、赤テントだろうが黒テントだろうが、早稲田小劇場だろうが、行けたわけよ。 だけど、私はそういうのを見に行こうとか、そういう発想にはならなかったのね。なぜかというと、私が極端な天邪鬼だから。世間で流行っている? ならば私は行かない。そういうのが染み付いているからね。 それに、なんかあの時代に演劇に夢中になっている同世代の人たちに、あまりいい思いを抱いてなかったのよね。 あと、話題になっていたからこそ、そういう演出家とかの演出風景とかがテレビに出たりするじゃん? 蜷川幸雄が「バカヤロー!」とか言って俳優に灰皿を投げつけるシーンとか。ああいうのが、嫌いだったのよ。何様かと。特に蜷川幸雄なんて、私は俳優時代のことも見て知っていますが、大した俳優ではなかったよ。それが演出の方に転身した途端、アレだもの。権力を持った途端、人が変わるような人って信用できない。 寺山と唐のライバル関係というか、劇団員同志がバチバチで・・・とか、そういうのも何かで読んだりもしましたけど、そういう村社会のレベルの低い争いも醜いなと思っていたし。 そんなこんなで、そっち系の演劇にはまったく無縁を通してしまった。唐十郎の死に際して何も言うことがないのは、そういう理由です。同時代人だったのにね。 だから天邪鬼であることは、時々、損をすることがあるよね。得をすることもあるから、プラマイゼロだけどね。 っつーことで、何も言うことがないのだけれども、1970年代から80年代にかけてのあの熱気を少しは覚えている者として、唐さんのご冥福をお祈りいたします。合掌。
May 6, 2024
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今日もいい天気。日差しは強いけれど、乾いた風が吹いていい気分。 さて、今日は父のお墓参りをして参りました。 ただ今日の墓参はいつもと違う。 うちのお墓と隣のお墓の境に、鳥の落とした種なのか、変な、花の咲かない椿のような木が生えてしまって、これが幹の太さが8センチほど、高さ2メートルくらいのちょっとした大木に育ってしまい、我が家のお墓にのしかかるようになってしまっていたわけ。だけど、うちの木ではないし、お隣さんの木でもないので、どうしようかなと。 ということで、今回は必殺兵器、剪定用の大きな枝切バサミを持っていきましてね、それでバッサバッサと刈り込んでやろうというわけ。 で、ひと月ぶりに訪れてみると、やはり、木が生い茂って大変なことに。よーし、この必殺兵器の出番だ! そして格闘すること30分。敵を丸刈りにしてやりましたわ! これで暗がりになっていた我が家のお墓にも燦燦とお日様が! しかも、3月に植えたムクゲの苗も完璧に根付いて、元気な若葉を盛んに茂らせておりました。 それにしても今回持って行った剪定用ハサミは優れものでした。なんか、倍力装置みたいなのが付いていて、軽い操作で太い枝もバシバシ切れるのよ。サボテン|Saboten 楽切 刈込鋏NO.1510 というわけで、この強力助っ人のおかげで、今日はいいお墓参りが出来たのでした。父も喜んでいることでございましょう。 さて、実家で過ごすGWも今日でおしまい。今日はこれから名古屋に戻ります。明日からはまた名古屋からのお気楽日記、どうぞお楽しみに~。
May 5, 2024
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今、実家にいるのですが、姉が父や母の服の処分をしておりまして。まあ、私の姉というのは思い出とかそういうものに対する概念に欠けていて、なんでも捨てちゃうんですよね・・・。 で、父のコートとかもバンバン捨てるというので、何を捨てるつもりなのか見せてもらったわけ。 このブログでも何度も書いていますが、私の父というのは、案外、服道楽の人でね。結構なお値段のする服を買っていた人なのよ。まあ、自分でよく分かっていて買うというよりは、デパートの高級紳士服売り場に買いに行って、薦められるままに買っていたという節がありますが。その辺、見栄坊なところがあるので、薦められたら、値段が高いからという理由で買わないという選択肢は父にはないのね。 で、そんな父の服を捨てるというので、捨てようとしている服を私も一応、見てみたと。 すると、チャコールのコートがあった。 触ってみると、それがカシミアであることはすぐわかった。え、カシミアのコートを捨てちゃうの? で、私が一応、羽織ってみると、うん、サイズ的にはピッタリ! あ、俺、これもらうわ。 で、さらに仔細に調べてみると、裏地になにやらラベルがある。何々、メイド・イン・イタリア?! ロロピアーナ???!!! なにこれ、イタリアのロロピアーナ社製のカシミア100%のコートじゃん!!! なーんて通ぶったことを言っておりますが、最近、古着に興味が出てきたもので、そういうYouTube を見ていると、ロロピアーナ社のカシミアの話が時々出てくる。それで私もそれが高級品であることを知っていたわけ。 で、そのことを姉に告げると、「そうなの?」などと気のない返事をしていたのですが、ちょっとググってみて、ロロピアーナ社製のカシミアのロングコートを調べたら、大体、100万円を超えるくらいすることが判明。さすがに驚いていましたね、そんな高級品をゴミ袋に入れて捨てようとしていたのかと。 というわけで、古着屋で買ったとしても相当の値段になりそうな父のコートは、無事、ゴミ袋から救出され、私の所有物となったのでした。めでたし、めでたし。こんな感じ ↓【送料無料】 ロロピアーナ メンズ ジャケット・ブルゾン アウター Cashmere Button-Front Sweater Coat desert whisper
May 4, 2024
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今日はGW恒例の(っていうか、最近はむしろ「高齢の」なんですが)、小学校時代からの友人が集まってのバーベQでした~。今年はちょい多めで、9人が参加。小田急相模原にあるイオンに隣接するバーベQサイトに大集合。 まあ、還暦を過ぎても、子供の頃からの友人たちですから気楽なもので。年に一回、この日にしか会わないという人もいますけれども、会えばすぐ打ち解けられるというか。 で、今日もいろいろなお噂が出ましたが、ちょっと衝撃的だったのは、とあるお金持ちに嫁いだ友人の話。 なんでもその友人が嫁いだ家というのがとんでもないお金持ちで、何しろその家では家で洗濯というものをしたことがないと。そういうのはすべて業者がやるんですって。あと、自分で髪の毛を洗ったことがないのだそうで、そういうのも出入りの美容師がやると。 それで、そんなうちに嫁いで子供が生まれたんですが、そうしたらどうなったと思います? 生まれたらすぐに、旦那さんのご両親の養子にされたんですと。つまり、私の友人にしてみれば、我が子がいきなり弟になったんですね。 すごい話だよね! 税金対策らしいですけどね。 ま、そんな話もあり。 あとね、この歳になるとそういうものなのかも知れないけれど、友人たちの中に亡くなった人がちらほら出てきまして。 一番ショックだったのは、S田君という人が亡くなったという話。彼は、親が有名なプロデューサーか何かなんですが、その影響もあるのか、中学時代から映画マニアでね。ほんとに詳しくて、見た映画すべてのパンフレットをコレクションしていて、その数が半端なかった。 そんなS田君ですから、大人になってからどうしているのかな? 映画関係の仕事をしているのかな?なんて想像していたのですが、今日、彼がコロナで亡くなったという話を聞いてちょっとショック。 まあ、どんな人生だったのか分かりませんが、短くも幸福なものであったことを願いたいですな・・・。 とまあ、そんな話もありましたが、子供の頃からの友達がこうして集まってワイワイ騒げるのもありがたいことでありまして。今日はいいGWの一日となったのでした。今日も、いい日だ。
May 3, 2024
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ひゃー! NHKでのラジオ収録、やってきました~! 超面白かった!! 大体、一般人としてはNHKの内部に入ることすら、そうはないじゃん? だから建物の中に入ること自体、結構、エキサイティングな経験だったのですけど、ましてやラジオの収録スタジオに入るなんて経験、出来ると思ってなかったわ~。 で、担当の田中逸人アナウンサーとご対面! あー、テレビで見たことある~的な。我ながらミーハーですなあ・・・。 で、早速収録。まあ大まかなところは一発撮りでOKだったのですが、部分的にテイク2、テイク3を取る部分もあり。今は編集技術がすごく発達しているので、そうやって何度か録音したものをつなげて、まるで一発撮りしたように仕上げることなんか簡単なんですね。 それにしても、一緒に収録していて思ったのは、プロのアナウンサーの腕ね。腕もそうだけど、声自体がすごい! まあ、明瞭にしてよく通る、しかも艶のある深い声なのよ。田中逸人さん、すごかったわ~。やっぱりプロというのは、常人にはできないことができる人のことを言うのね。 ということで、楽しみにしていた収録は、ものの30分くらいで終わったかな? あっという間ですよ。 で、さすがNHKですなあ、お帰りはタクシーを回してくださるの。とはいえ、私は編集者の方とそのあと、お茶する予定があったので、タクシーはお断りして、テクシーで。 で、編集者の方としばし業界っぽいお話をし、色々と面白い情報を仕入れた後、渋谷駅から帰路についたのですけど、渋谷スクランブル交差点の人混みたるや。ひさしぶりに「大勢人がいるなあ!」という実感を得ました。名古屋じゃ、中心部の繁華街でもあそこまでの人混みはないもんね。 今日、収録したものは、5月19日、朝7時42分からの放送だそうですが、本ブログの愛読者の皆さまの中で、興味のある方は是非! いずれネットでも聴けるようになるようですので、朝早いのが苦手という方は、そちらでどうぞ!
May 2, 2024
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さてさて、いよいよ明日はNHKラジオの収録の日。私もそれに備えて実家に前乗りしております。何しろNHKラジオのリスナーは200万人。200万人に向けて、拙著の魅力をアピールするわけですから、ちょっと期待しちゃいますよね・・・。 というわけで、ちょっとドキドキ。これで今回の、拙著をめぐる一連の大騒動も頂点か! と思ったのですが・・・。 なんかね、どうもそうじゃないらしいのよ。今度は、YouTube 番組への出演を依頼されてしまった! それも、某有名社会学者のMさんが主宰している番組。夜、2時間ぶっ通しの生放送らしい。 ほんと、今回は一体どうしちゃったのか。たまたま今回の本が、世間のニーズ・・・というかハートを射止めちゃったんですかねえ? ま、こうなったらヤケだ。毒食わば皿までの捨て身の気分で、なんでもかんでも引き受けてしまおう。それもまた、いい経験でしょうからね。こちらの放送は5月末頃だそうです。 というわけで、私自身にもよくわからないけれども、今、これが世間でバズっている本らしいので、是非、お手に取ってみてください。ひょっとしたら、あなたのハートも射止めちゃうかも知れませんよ~!これこれ! ↓アメリカは自己啓発本でできている ベストセラーからひもとく [ 尾崎 俊介 ]
May 1, 2024
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時間の都合上、リアルタイムでは観られないことが多く、後で録画したものを観たりするのですが、今、日曜夜に放送している『アンチ・ヒーロー』、面白いですなあ。 そもそも私は『鈴木先生』以来、長谷川博己のファンなんですが、彼が主演となると、どうしても見逃せない。しかも、このドラマの脚本は『VIVANT』のスタッフだというではないですか。そんなの、どうしたって面白くなるでしょう。 で、今日も第3話を録画で観たのですが、実に面白い。進行中のドラマも面白いし、伏線もあちこちにあって、それらが一体どういう具合に収斂していくのかも興味津々。獄中の人となっている緒方直人は、どういう人物なのか。博己がしばしば訪れる施設の女の子と博己の関係は? 博己はなぜ検事から弁護士に転身したのか? などなど、謎が一杯。 当分、このドラマで楽しめそうです。 さてさてGWの後半戦ですが、私は明後日のNHKラジオ収録に備えて明日、実家に戻ります。ラジオ収録は2度目とはいえ、前回は電話を使った収録。今回のようにスタジオ収録となるとまた話は別。天下のNHKさんのスタジオに足を踏み入れるというのだけでも相当ワクワク。 ということで、GW後半戦は、例年にも増してエキサイティングなものとなりそう。また収録の経験については後日、アップしますので、どうぞお楽しみに!
April 30, 2024
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今日は天皇誕生日・・・と思うのは我々世代で、今は昭和の日。そんなこともあって、我が家がとっているY新聞の投稿欄では、「昭和」をテーマにした思い出が並んでおりました。 で、61歳の投稿者は、土管の思い出を語っていた。その昔、空き地の草っぱらに土管が山積みしてあって、自分たちにとってその土管は秘密基地であり、友達と一緒にマンガを読んだり、語り合った大切な場所であったと。そして59歳の投稿者は、「フラッシャー(=方向指示器)つき自転車」を買ってもらった時の嬉しさを語っておりました。 いや~、分かる、分かる。同世代のワタクシもまったく同じ! 一方、75歳の投稿者は、1960年安保闘争の時、デモ隊の真似をして訳も分からないのに「アンポ反対!」とか学校で騒いでいたら先生に怒られた話、また78歳の投稿者は、新宿ガード下で傷痍軍人を見た話し、73歳の投稿者は、学校にテレビがやってきてみんなで観た話を、それぞれ書いておられました。 だけどこの70歳代の方たちの投稿は、私からするとちょっと実感がない。まあ傷痍軍人は、子供の頃にチラッと見たことがあるけれども。 だから、同じ昭和の思い出と言っても、60代と70代ではやっぱり見ていた風景がちょっと違うんですな。当たり前のことだけれども。10~15歳の年齢差で、これだけ違いが出る。 やっぱり昭和後期って、社会がドラスティックに変化していった時代だったんでしょうな。 ま、だから何?と言われたら別に言い返すこともないのだけど、昭和の日の新聞を開いて、そんなことをちょっと思った次第。
April 29, 2024
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世の中はゴールデン・ウィーク入りしたわけですな。 今から四十数年前、私が中学生くらいだった頃は、ゴールデン・ウィークといっても天皇誕生日と日曜日、それに憲法記念日と子供の日がお休みなくらいで、今のように人によっては十連休、みたいなのはなかったですけど、まあ、季節もいい頃ですし、当時としても楽しみではありましたね。 当時は、だから別にゴールデン・ウィークだからと言って特別なことをするとか、旅行に行くとか、そういうのはなかったけれど、なんだかんだ小規模なイベントみたいなものがそれぞれの町で催されることはあった。 今でもよく覚えているのは、私が中学生くらいの時だったか、ゴールデンウィークに地元のスーパーの入口付近の一角で、古本市が開かれたこと。たまたま家族で散歩に出たら、そういうのをやっていることに気づき、立ち寄った。で、そこで私が買ったのが代議士の鶴見祐輔が書いた『ナポレオン』(潮出版)という本。何でこの本だったのか、覚えていないのですが、『君たちはどう生きるか』の中で、登場人物の一人、水谷かつ子さんがナポレオンのファンだったというくだりがあり、それでナポレオンにちょっとだけ興味を持っていたからかもしれません。 そう、それで古本市に立ち寄ったその足で家族で駅前のレストランで夕食を食べて、何となく楽しく過ごした、という記憶がある。 今から思うと、それだけのことじゃないかということなんですけど、そういう何気ない初夏の休日の一日のことがなぜかいつまでも記憶に残っているというね。 それからもう少し経って、私が大学生くらいになった頃、マンションから一戸建てに引っ越して、猫の額のような庭ができた。その頃、やはりゴールデンウィークに、駅前広場で植木市が開かれる、なんてことがありまして。で、のんびり家族でそういう植木市に行って、ライラックの苗木を買って、それを庭に植えた、なんてこともありました。ライラックの薄紫色の花がとてもきれいで、毎年初夏の楽しみになったことでした。そのライラックは、その後数年して枯れてしまったのですけどね。 ゴールデンウィークというと、そういうことを、思い出します。 結局、懐かしく思い出すのって、家族全体が若かった時のことなんですよね。両親もまだ若くて、自分たち子供も中学生だったり大学生だったりっていう。 若い家族か・・・。 自分にとっては、そういう時期はもう、遥か過去のことになってしまったけれど、世の中には、今、初夏の休日を楽しんでいる若い家族がたくさんあるんだろうな。そしてずっと後になってそのことを思い出すのでしょう。 他人事ながら、日本中の若い家族に「今を楽しめ」と言いたいです。
April 28, 2024
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昨日展覧会に行ってすっかりファンになった荒井良二さんのご著書、『ぼくの絵本じゃあにぃ』を読了したので、心覚えをつけておきます。 この本、荒井さんの幼少期の頃のこと、イラストレーターになられた頃のこと、絵本の魅力に目覚め、絵本制作に取り組むようになった頃のこと、あたりから語り始め、個々の作品の制作経緯やその背後にある思い、影響を受けた他のアーティストのこと、絵本以外の仕事にも携われるようになってからのこと、山形のご出身であったことから東北の大震災の後、東北の人々の心の復興になんとか力を貸すことができればと、様々な活動を行なったことなどが書かれております。まさに「絵本」というものを中心に語る荒井さんの人生の旅のお話。 そういう中から見えてくるのは、荒井良二さんという方のお人柄ですよ。何というか、ほんとにスッとした人。大げさなところがなく、等身大で、自然体。でもそうやってごく普通の人間として素直に素直に考えて行った結果、すごく深いヒューマニズムというか、人間的洞察に到達しちゃったみたいな。でもそういうことを得意気に語るのではなく、ごく当たり前のことのように、まるで昨日の晩何を食べたかを語るがごとくに語っていらっしゃる。そういうところに、私は非常に好感を抱きます。 実際、荒井さんの描く絵に、お人柄が出てますよね! あんな絵が描ける人が悪い人であるはずないもん。 さて、そんな感じで、私は荒井さんの絵本作家としての在り方を読んでいったわけですが、その中で、「これは、絵本創作に限らず、私のような研究者とか、本を書くタイプの人間にも通用するな」と思ったことが幾つかありまして。 たとえば、荒井さんが絵を描く時に、色々な場所で色々な恰好で描くという話とか。 一般にプロの作業場となると、使い慣れた道具が決められた場所に置いてあって、すぐにいつも通りの作業に取り掛かれるようになっているように想像するではないですか。で、実際にそういう風に仕事をされる方もいらっしゃるのでしょうけれど、荒井さんはそうではないと。 昨日はあそこで描いたけど、今日はここ、明日はまたどこか別な場所で・・・という風に、描く場所を変えるというのです。またある時は机に座って、ある時は床に寝そべって・・・という風に、描く姿勢も変えたりする。もちろん、そんな描き方は効率面から言えば非効率なんだけど、それでもそうやって描く。 それはね、結局、慣れを廃して、新しい発見を得るためなんですって。それはムダなことのようだけど、長い目で見ると、メリットがあると。 同様に、荒井さんはある時、コマ漫画を描くという仕事に携わったことがあったのですが、コマ割りをするというマンガの手法は、絵本を作る手法とは大分異なっている。でもそういう、通常の絵本制作とは異なるルール/制限の上で何かを創作してみると、そのことで新しい発見があったりする。コマ割りした一つ一つのコマをそれぞれ1ページに拡大すれば、それはそれで絵本のストーリーになるよな・・・というような発見があったりするわけですよ。 だから、面倒臭くても、慣れた手法に甘えるのではなく、しょっちゅう、別なルールを敢えて自分に課してみる。で、その制限の中で奮闘することで、何か突破口になるような発見があると。 で、荒井さん曰く、そういう突破口を沢山持っている人のことを「プロ」というのだ、と。その辺り、本文から引用してみましょう。 つまりぼくが、折れた色鉛筆の先で描いてみたらどうだろうとか、立って描いたら、あるいは床で描いたらどうかとか、自分に負荷をかけるようなことばかりしているのも、何か新しい発見がないかといつも探しまわっているからです。キャリアを積んだ分だけ、いいものが見つかる確率が上がっているだけで、ぼくだってアマチュアの人と結局は同じです。 というより、一度手になじんだやり方をずっと続けるプロの人もいますが、ぼくはむしろプロとはそういうのとは反対側にいる生き物ではないかとさえ思っています。 一般的にプロの描きとは絵を描くためのコツ、いわばうまく描くための近道を知っている人たちだと思われているかもしれませんが、とんでもない。そういう近道はありません。そんな魔法みたいなものは、どこにもない。どうやったらこれまでと違う描き方ができるか、これまでに描いたものを越えていくことができるか。プロとは、そのためのデータ、つまり、こう修正したらうまくいったとか、こういう場合は失敗したとかいう、自分なりのデータをたくさんもっている人のことではないでしょうか。(106-107) ね。これよこれ。てらいも何にもない、だけどものすごく深い洞察。荒井さんというのは、こういうものを持っている人なのよ。 あとね、これも一つ感心したのだけど、荒井さんの絵本って、ストーリーがあるようでないというか、物語的な起承転結があるわけではない。だから、ものすごく自由に、フリースタイルで、絵先行で絵本を制作しているのかと思いきや、実は絵本を作る前に詳細なマッピングをする、というんですね。 で、そのマッピングというのは、一つの紙に言葉で(絵ではなく)、この絵本に盛り込むべきコンセプトや、キーワードを書き込み、それらコンセプト/言葉を線で縦横につないだりして、相互連関を明示したりすることなんですな。つまり、一つの絵本を作るのに、設計図をかなり詳細にわたって作ると。 うーん、これはね、論文を書く時のワタクシとまったく同じ。私も一枚の紙に、この論文で扱うべき事柄や、論理の運び方、キーワードなどを書き出し、それを終始眺めながら論文を書いている。論文と絵本と、まったく別のもののようで、実は同じ制作過程を通っているんだ、というのは、私としては大きな発見でした。別業種の話って、なかなか聞けないので、その点、すごく面白かった。 それから、荒井さんは、子供を集めてワークショップを開くことが多いようなのですが、そういう経験から、「子供とは何か」ということに、非常に深い洞察を持っていらっしゃるのよ。それは、「子供は我らの希望だ」とか、「子供はみんな天才だ」とか、「子供の感性が羨ましい」とか、「我々大人は、子供時代のことを忘れてしまっている」とか、そういう通り一遍の認識では全然ないのね。 たとえば、子供は未来の希望だ! というような大人の勝手な思い込みから、子供たちに「未来のことを描いてごらん」などと指示しても、現実の子供は、未来の絵なんか描けないんですって。もちろん、過去のことも描けない。自分がもっと小さかった時のことなど、彼らには関心がない。子供ってのは現在だけを生きている非常にタフでシビアな存在であると。 なるほど! また小学校3年生あたりを境に、子供が大人の世界を模倣し出し、輝きを失っていくことを荒井さんはしょっちゅう目にする。でもそれを残念とも思わず、ただ、そういうものなんだ、という認識をされている。だから、小さい子供が、それこそ天才的な感性で、思ってもみないような作品を完成させても、「ちくしょー!」なんて思わないんですって。 ただ、そうやって子供が普通に大人になってしまうことを、止めることはできないにしても、アートによって揺さぶりをかけることはできる。 ルーティーンに収束してしまいがちな世界に、アートで揺さぶりをかけ、非日常的な活動をさせることで、「決まり切った大人」から少しはみ出させることはできる。 私が思うに、多分荒井さんという人は、絵本という形で、社会に揺さぶりをかけようとしてるのではないかと。だから荒井さんの絵本は、子供向けであると同時に、大人向けでもある。 とまあ、この本を読んでいて、色々なことを考えさせられました。読んで良かった本でしたね。 ということで、荒井良二さんの『ぼくの絵本じゃあにぃ』、教授の熱烈おすすめ!です。これこれ! ↓ぼくの絵本じゃあにぃ (NHK出版新書) [ 荒井良二 ]
April 27, 2024
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今日は家内と一緒に、刈谷市美術館で現在開催中の「new born 荒井良二」展に行ってきました、これこれ! ↓荒井良二展公式HP 刈谷市美術館というのは、そんなに大きい美術館ではないけれど、時々、非常にいい美術展を開催してくれるところで、私は愛知県美術館や名古屋市美術館よりよほど高く評価しているところがあるのですけど、今回の荒井良二展もとても良かった。 私は寡聞にしてこれまで荒井良二さんという方のことをまったく存じあげていなかったのですが、私よりもちょい年上のアーティストで、絵本などを随分数多く手がけていらっしゃる。で、今回の美術展は、そんな荒井さんの絵本の原画はもとより、オブジェも含めて300点もの展示がしてある。見ごたえがあります。 で、その作風は、上のHPを見ていただいても分かる通り、色の爆発。そしてすごく楽しい! 見ているだけで元気になってくる。 しかもね、今回の美術展は、写真撮影可なのよ。だから、私もそうですが、見ている方々はそれぞれ、自分の気に入った絵をスマホでぱちぱち撮っていた。さながら、美術展の楽しさの一部をスマホに収めて持ち帰ったような気分。 で、美術展のお楽しみは、ショップで関連グッズを買って帰ることなんですが、今回は絵葉書とマグネット、そして荒井さんのご著書も買っちゃった。これこれ! ↓ぼくの絵本じゃあにぃ (NHK出版新書) [ 荒井良二 ] これ、読み始めてみたのですが、なかなか面白いです。これを読むと、荒井さんという人は、とても素直な人で、てらいがないというか、自然体の人。すぐに友達になれそうな人です。ご本人の写真を見ても、そう思います。 というわけで、今日は荒井さんの展覧会を見て、実に実にいい気分で帰路に就くことができたのでした。今日も、いい日だ!
April 26, 2024
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健康のために続けている四股踏みですが、依然として続いております。 で、一日30回くらい踏む程度のものですが、それでもずっと続けていると、安定感が増して来る感じがある。 最初のうちは、ぐらぐらしちゃって、四股を踏むたびにドタドタしていましたが、最近はもうそんなことはないですもんね。この調子で続けていけば、体幹もしっかりしてくるかも。そうしたら武道の方にもいい影響があるかもしれません。体幹は、どんな武道、どんなスポーツでも必須ですからね。 ところで今日は道場の日だったのですが、久しぶりにA師範に稽古をつけてもらいました。 で、今日のポイントは、地面にしっかりと立つということ。 まあ、普段、我々はしっかり立つ、なんてことにはあまり気が向いてないわけですね。でも、八光流の場合、しっかり立つ、どっしりと立つ、ということが非常に重要なんです。 足から根が生えたように、地球の上にどーんと立ち、骨盤がしっかりと両足の上に載っていて、骨盤の上に背骨がしっかりとそびえていて、その上に重い頭がずっしりと乗っていて、全部が安定しているという状態で立つ。そういう姿勢は、やっぱり意識的に修行しないと身に付かない。 で、そういう状態で立っていても、相手に技をかけるとなった場合、やはり「相手を倒す」ことに気が向いてしまうと、それにつられてこちらの体のバランスも崩れてしまう。それじゃだめなわけ。 こちらはしっかりと立つ。その上で、相手ときちんと正対し、相手が崩れる時にはそれに対応して、ついて行ってあげる。そうやって相手と常に一体化するようにして初めて、峻厳な技が成り立つわけよ。 今日はそういう、武道の根本みたいなところを勉強させてもらいました。 その際、このところ続けている四股が、少しは効果あったのなら嬉しいのですけどね。 とにかく、武道は一日にしてならず。今日の気づきを大切にして、また次の稽古に活かしたいところでございます。
April 25, 2024
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いやあ、拙著の勢いは止まりません! 今度は共同通信社からインタビュー依頼が来ました~! と言っても、これは編集者が答えるもので、私は直接は関係ないのですが、とにかく、日本中の地方新聞に記事が載るわけですから、特に地方での売り上げアップは確実。 それにしても、どういうことなんすかね? 毎回、面白くてタメになる本を書いているつもりではあるけど、今回の本だけやけに世間から持て囃されるのは一体どういうことなのか・・・。だったら他の本も買って読んでよ、という気にもなる。 まあ、とにかく売れているのはありがたい。いよいよ、夢の印税生活目前って感じですかね。早く「重版出来!」の四文字言葉を耳にしたいものです。アメリカは自己啓発本でできている ベストセラーからひもとく [ 尾崎 俊介 ]
April 24, 2024
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映画『アイアン・クロー』を観てきました。ので、心覚えをつけておきましょう。以下、ネタバレ注意です。 「アイアン・クロー」といえば、私のような往年のプロレス・ファンには懐かしいフリッツ・フォン・エリックのこと。リンゴを握りつぶす握力で、相手のこめかみを握りつぶす荒業で知られた名レスラーでございます。もっとも、役柄としてはヒールだったので、実力はありながらNWAのヘビー級チャンピオンにはなれなかった。 で、NWAのチャンピオンになれなかった、という無念さが、彼をして息子たちを鍛え上げ、自分の跡を継がせて、何としても一家からチャンピオンを出したいという執念に結び付くわけですよ。で、最初は次男(長男は若くして亡くなったので、実質彼が長男的存在なのですが)のケビンと三男のデビッドがプロレスラーとなり、次に陸上選手でモスクワ・オリンピックを目指していたものの、アメリカのボイコットで夢破れた四男のケリーも兄たちに続いてレスラーとなる。 で、いよいよタイトル戦ができるほどの実力をつけた兄弟でしたが、ベルトへのチャレンジを父から最初に許されたのは、次男ではなく三男だった。で、三男もその気になって頑張るのですが、あと少しでタイトル戦という時に、日本遠征中に急病で亡くなるという悲劇が一家を襲います。 で、次こそは次男がベルトにチャレンジと思いきや、またもや父親に許されたのは四男のケリーの方。で、この時はケリーが実際にタイトル戦に勝利してチャンピオンになるのですが、ベルトを獲ったその日、バイク事故を起こして片足を切断することに。その後彼は義足をつけてレスラーとして復活しますが、元のようには活躍できず。 一方、三男の死と四男の悲劇をみて、五男のマイクがレスラーになることを志願しますが、もともと体格的に向いていなかったのか、練習試合中の怪我がもとで昏睡状態となり、奇跡的に命拾いしたものの、障害が残ってしまう。その後、マイクはそのこともあって自殺してしまいます。 そして、さらにその後、四男のケリーも自殺。 結局、次男のケビンは、一番、父親の期待に応えたかったのにそれが出来ず、しかも仲の良かった弟たちがすべて亡くなってしまうという状況に見舞われるわけ。本当の彼は、真のファミリーマンであり、家族が一緒にいるということを誰よりも大切にしていた男だった。その男が、可愛がっていた弟たちすべてを失うという。そこがね、本当に悲しいの。 でも、この一家で唯一、生き残ったケビンには、いい奥さんがいて、いい子供たちがいて、フリッツ・フォン・エリックの息子たちの中で唯一、一家の名を後世につなぐことになるのよ。色々あったけど、ケビンが生き残って、ここを起点に4人の子供たちと13人の孫が生まれ、大家族となって今は牧場経営をしながら幸せに暮らしている。その結末がこの映画の救いになっているわけね。 『アイアン・クロー』は、そんなプロレス一家の歴史を描いた佳作だったのでした。これこれ! ↓『アイアン・クロー』公式サイト
April 23, 2024
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少し前、名古屋駅前のバナナ・レコードで中古CDを何枚か買ったという話を書きましたが、その中の一枚、ブライアン・ウィルソンのこのCDが気に入りました。これこれ! ↓【中古】 駄目な僕~I Just Was/ブライアン・ウィルソン 最初の聴いた時は、何だか素人が歌っているみたいだなと思ったのですが、ずっと聴き続けているうちに良さがわかってきた。ビーチボーイズ時代の名曲をソロとしてカバーした、という趣のアルバムなんですが、クセになる味わいです。 一方、同時に買ったクイーンの『ザ・ミラクル』は、彼らのアルバムにしてはイマイチな気が。この後に出た『インニュエンド』は傑作なんだけど。もっとも、まだ聴き込んでないので、聴き込んだらまた印象が変わってくるかもしれませんけどね。
April 22, 2024
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今日も今日とて原稿書き。なんだけど、ちょっと書くのが難しいところに入り込んでいて、なかなか原稿が進まない。苦しい、苦しい。 だけど、こちとらもベテランですから、書くのが苦しい時のやり方ってものがある。それはね、気を散らしながら書くということ。気を散らすなんて言うと、そんなんで書けるの? と思われるかもしれないけれど、我々プロのライターは、別に集中しなくたって書けるのよ。 もちろん、集中して書いてないから質は落ちる。落ちるのだけど、前には進む。 苦しい時には、前に進むことが重要なのであって、止まることが一番良くない。だから、少しくらい質が落ちても、書いている方がいい。 さて、集中せず、気を散らして書くとはどういうことかというと、今の私の場合、具体的には YouTube 動画を見ながら書く、ということになる。3分くらい動画を見て、一文だけ書き、また3分くらい動画の続きを見て、一文だけ書き・・・ということを延々と繰り返すわけ。そうしたら1時間もすれば、1パラグラフくらいは書けるわけ。苦しい時には、それで十分。 で、今、私が原稿を書きながら見ている動画がこれ。これこれ! ↓Forza Style このサイトにも色々なタイプの動画があるけれど、今はまっているのは古着系の動画ね。この前、生まれて初めて古着を買って以来、なんだか興味が湧いちゃってね。 ということで、おじさん二人が東京の片隅にあるマニアックな洋品店でウハウハしながら古着を物色している動画を見ながら、半歩ずつ原稿を書き進めている今日のワタクシなのであります。
April 21, 2024
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マジでヤバイ。一昨日、白山神社で500円玉投資したら、早くもご利益が! 日本経済新聞の書評欄に拙著の書評が出ました~!これこれ! ↓日経の書評欄 書評してくれたのは鈴木透さんというアメリカ文学・アメリカ文化の優れた研究者。さすが専門家だけあって、拙著のいいところをいい具合に引き出し、的確に評してくれております。鈴木さん、ありがとう~! で、この書評のおかげもあって、拙著も現在、めちゃくちゃ爆売れしているみたいよ。アマゾンのランキングも急上昇、ついに979位まで来ました。3ケタに入ったのは初めてかな? 今、売れています!! ↓アメリカは自己啓発本でできている ベストセラーからひもとく [ 尾崎 俊介 ] 今のところ東京新聞/中日新聞、週刊文春、週刊新潮、週刊現代、日本経済新聞に書評が出て、さらにこの先、文藝春秋にインタビューが掲載され、NHKラジオにも出演となると、ますます売れちゃうじゃん。アマゾン・ランキング2ケタ、いや、1ケタも夢じゃない?! まあ、ありがたい限りですわ。 こういう順境の時こそ、心を引き締めて頑張らねば。今日明日と、原稿書き、頑張ります。
April 20, 2024
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用があって、新渡戸稲造大先生の名著『修養』を再読しました。これこれ! ↓修養 (タチバナ教養文庫) [ 新渡戸稲造 ] これ、『修養』そのものではなく、その現代語訳なんですけど、まあ、内容が分かればいいかなと。 この本の原著は、明治44年に出版され、昭和9年までに148版を重ねたという超ロングセラー。元々は『実業之日本』という雑誌に連載されていたものを集めて本にしたもので、当時の新渡戸は第一高等学校校長で、かつ、実業之日本社の顧問も務めていた。片や若き学徒を束ねる立場にあり、その一方でジャーナリスティックな活動もしていたということで批判もされたようですが、そういうさがない批判に耳を傾けることなく、新渡戸は旧制高校などに進学できなかった非エリートの若者たちに対して修養を説き、向学心を煽ったと。 で、本書はそういう性質のものゆえ、市井の人々、すなわち、必ずしも学校教育を受ける機会に恵まれなかった人たちに向けて書いてある。だから、小難しいことは一つも書いてない。で、しばしば新渡戸稲造自身の経験、とりわけ失敗談などを元に、そうした失敗からの反省をもとに、「こういう風に心掛けたら、より良い人生になるのではないか」ということを説き起こしているので、著者に対して非常に親しみも増すわけよ。つまり、高所から論を説くのではなく、凡夫の立場でモノを言っている。そこが非常に好感の持てるところなんですな。 その内容は多岐にわたるけれども、勘所としては、「善用」ということ。人生、浮き沈みがあって、順風の時もあれば逆風の時もある。だけど、逆風の時はその失敗を反省し、その経験を善用して次へ進めばいいし、順風の時もまたおごらず、そこで得たものを善用し、さらなる成功に導けばよい。なんであれ、この世で遭遇することはすべて自分を磨くチャンスだと心掛けておれば、たとえ凡夫であろうとも真っ当な人生を充実して生きることができるよ、という話を、色々な観点から述べているのが本書、ということになりそうです。 だから、とってもまともな自助努力系自己啓発本であることは間違いない。いい本です。 それにしても、本書を読んでいて思うのは、昔の偉い人ってのは、実に色々な人の訪問を受けていたのだなということ。 見も知らぬ赤の他人が、新渡戸稲造を頼って、相談をしに直接、家に来ちゃうのよ。入学試験に失敗してしまったけど今更郷里にも帰れない、ついては先生のお宅の書生としてつかってもらえないだろうか、などと切羽詰まった顔をした若者がやってくる。かと思えば女子高生が何人か束になって自宅に押しかけてきて、『女大学』などという書物に書いてあることなど、とても実行できないが、先生はどう思うかと意見を聞きに来る。その他、就職のあっせんを頼む者だとか、そういう輩がやたらに訪問してくる。それも朝食前とかの時間から来るというのだから、何ともはや・・・。 すごいよね、昔の人って。今、たとえば岸田総理とかのところに朝食前に押しかけていって、就職のあっせんをお願いしたいとか言いに行ったら、下手したら逮捕されるんじゃね? でも昔はそういうのもアリだった、ってことでしょ。 でも、そういうのが通った時代ってのも、考えてみれば、なかなか豊かな時代だったと、言えるんじゃないですかね。人間的だよね。 むしろ、今もそれ、やったらいいんじゃない? 岸田首相とか、朝食前の30分、訪問してきた一般市民と面会するよ、何であれ相談に乗るよ、っていう風にしたら、支持率爆上がりじゃない? 映画『ゴッドファーザー』の冒頭場面みたいにするの。 新渡戸稲造の『修養』を、岸田首相にも読ませたいね。
April 19, 2024
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