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私の通うプールの隣りがスーパーなので、水泳の帰りに時々よるのだけど、今年に入ってから気付いた事がある。私が行く時間帯に、いつも2、3人のおじいさん達がスーパーの中を買い物もせずにブラブラしていることを!しかも商品を手に取って、いろいろコメントをするのだ。「その果物はスペイン製だよ。」「このフライパンは良く無いねえ。。。」そして散々、商品を評価しまくった後、毎回のごとく、何も買わずに出て行く。もうお店でも顔みたいで、レジの横を係員に「よっ!」と手をあげて出て行くの。毎度のことなのねえ。私がそのスーパーに行くのは週に一回ぐらいなのに、ほとんど毎回会うんだから、おじいさん達は足しげくあのスーパーに通って、品評会をやっているのね。このおじいさん達、ポルトガルで退職したお年寄り達にこよなく愛されているハンチング帽をかぶっている。ワッフル素材にレザーアクセントが大人カジュアルなハンチング!人気のロングブリム。帽子 bous...価格:3,045円(税込、送料別)ハンチング帽って、日本ではオシャレなアイテムかもしれないけど、こっちでは退職したおじいさん達=ハンチング帽っていうイメージが私の中にある。ポルトガルを旅行すれば、このハンチング帽をかぶったおじいさん達をみかけるだろう。リスボンの公園では、ハンチング帽のおじいさん達がトランプで遊んでいる姿を見るし、車の運転だって、この帽子をかぶったままのおじいさん達が多いよ。アンソニーに「退職したら、記念にハンチング帽を買ってあげようか?」と聞いたら、「嫌だ!」と拒絶されてしまった。それにしてもあのおじいさん達、毎日スーパーに現れているのかしら?今日も会っちゃった。昼ご飯の後のお散歩の時間なのかも。今度話しかけて、商品の批評を聞いてみようかしらん?ハンチング帽の二人のおじいさんはスーパーを出て、てくてく歩いて行った。車で来ていないということは、近くの住人と考えられる。これからカフェでコーヒーでも飲むんだろうな。今日もこの田舎は平和みたいだわ。
2012年02月07日
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先週だったか、我が家の前の家とお隣さんが垣根を刈っていた。この家の人達は、自分たちでガーデンを手入れする事は無く、何処かのガーデニング業者に頼んでいるようだ。ゴミ捨てに行く時に、ふと目にした垣根に笑ってしまった。だって~、こんな感じなんだもん。うちの前の家↓。ちょっと見辛いけど、門柱の玉部分を左右見比べてみて。垣根の高さが門の左右で違うでしょ?そして、うちのお隣さん↓。車の向こう側に門があるのだけど、門の左右で垣根の高さが違う。これはかなり酷い。。。どんな目をしているの~?この左右差を気付かず、刈っているんだねー。ちなみに2軒とも違う業者に頼んでいる。アンソニーは「いくらガーデナーと言え、こんな仕事しかしないから他人に頼むのは嫌なんだよ」と、いつも自分で刈っている。それにしても、こんな仕事でお金を貰えることもスゴいし、文句を言わない主もスゴいな。気付いていないのかな?文句を言ったら、すぐ直しにくるでしょ~?主も気が付かない程だから、こんなガーデナーで良いんだね。みんな良い人達だ~。ここは平和みたいです。
2011年07月15日
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同じコースで泳ぐプール仲間の名前は、アリスとジュリア。可愛いでしょ~?60歳前のおば様たちなんだけど。。。「私達、年度末にはいつもコーチを交えてランチをするのだけど、あなたも来る?」って聞かれた。実は前の初級コースでも、クリスマスランチを誘われたけど気が向かなかったので行かなかったんだ。でも今回のおば様達は、優しい良い感じの奥様達で、行ってみても良いかなー、、、って思った。「月末は家族が来るので行けない」と言ったら、「じゃあすぐにやりましょう!」と言う事になって、昨日レッスン後、皆でランチに行って来た。ノーメークで、他人様とランチなんて初めてよー。笑プールが終わるのでランチ時で、男性達も居るので化粧する暇なんかなく、近くのレストランに行った訳だ。アリスとジュリアは、プール開設当初から通っている生き字引みたいな人達。いろいろな話をしていたなあ。コーチ達の家族も知っているみたい。家族4人でプールに通っている人も、消費税が6%から23%に上がった時に皆辞めちゃった、とか話してた。私のコーチ(男性)は、今期でプールでの契約が切れるらしく、公募になって再び面接試験を受け結果待ちなんだって。どうやら狭い門らしい。プールは公営だから、市の職員と言う事になるのね。やはり市の職員は安定しているから応募者も多いのかな。再び採用になったら、もう一人子供を持ちたいけど、ダメだったら他に職場を探さないといけない、、、ってぼやいてた。今では見かけない年代物の携帯電話を持ってた。しかも一部破損状態。いろいろ大変なんだなー。いつもは安スーパーでパンを買って昼食にしているコーチ。その日のレストラン代は、アリスとジュリアの計らいで、感謝の気持ちを込めてコーチの分を生徒で支払う事にした。今回のアリスとジュリアの標的は、ヌノと言う30歳位の男性。「あんたは愛想がなかったわ。今はまだ良いけど。喋りかけても返事もしないしさっ!」と、突っつく突っつく。ビックリしちゃった~。やっぱり何処でもおばさんってすごいなあ。ヌノも「プールには運動の為に来ているから、お喋りに時間は使いたくないんだよ」と反論。ごもっともです~。寡黙で自分を語らないヌノから「この2週間程で父親になる」という話を引き出したのはさすがおば様達!良く話をしているコーチすら知らなかった事実。おば様達「あの感じでは、結婚はしていないわね~。」と最後に分析してた。(本人には既婚かどうか聞かなかった)私?今回、ポル人の夫が居る事、日本人である事、名前を理解してくれた。つい先日も、私の事を中国人だと思って「ねえ、あなたのお店で安い水着が手に入らないかしら?」って言われたんだった。中国人は雑貨屋または用品店を持っていると思っているからねー。「私はお店は持ってません。」とは言ったけど「中国人じゃない。」と言うのは忘れちゃったからね。プールだけだとお互いを知る時間はないから、今回のランチはそういう意味では良かったのかも。ま、ヌノも私もおば様達の生き字引辞書に刻み込まれたとは思うけど。
2011年07月13日
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先日、リスボンに行った時、とある場所を通りかかって思い出した事があった。例のCMの撮影場所を通りかかったからね。日本で、この消臭力のCMまだやってるんですか?この男の子、上手いよね。私はマイミクさんやブログ仲間の記事でこのCMを知ったんだけど、アンソニーにはまだこの事を話していなかったんだ。リスボン散策で思い出したので、帰宅後アンソニーにCMを見せてあげたんだ。この男の子だけじゃなくて、他にもバージョンがあるらしい。→こちらおじーさんも歌ってる~♪アンソニーも大笑い。このCMのエピソードには興味深い事が書いてあった。実は、震災前に2ヵ月の準備をして撮影するばかりとなってきた企画を中止して、急遽このCMを制作することにしたのです。 わずか2週間で企画から制作するというスピードも要求されました。そんな中、ポルトガルのリスボンという街をロケ地に選びました。このリスボンは1755年に大地震と津波に見舞われ6万人以上の方が亡くなった歴史をもつ街だったのです。その復興を遂げた家並を背景に今回のCMは撮影されています。なにか大きな力を感じてしまいました。この話にいたく感動したアンソニー。その後のシャワータイムでは、「しょう~、しゅう~、リキーーーっ!(消臭力)」っと絶叫しておりました。爆やっぱりガイジンなのでリキのRは巻き舌だ。アンソニーの歌もYou Tubeに載せてあげようかしらん。
2011年06月23日
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プールの同じコースで泳ぐおばあさん。色白で鮮やかなスカイブルーの水着を着ていたんだ。彼女の青い眼にぴったりの素敵な水着。 挨拶程度しか言葉を交わした事が無かったんだけど、その彼女が2ヶ月ぐらい姿を見せなくなっていたの。 高齢だし、病気にでもなったのかな?って思っていたんだ。 久しぶりにプールにやって来た彼女は、スカイブルーの水着ではなく紺の水着を着ていた。今までの水着が鮮やかで素敵だったのにー、なんて思っていたんだ。 何も知らない私が「お久しぶりですね。長い事プールに来ませんでしたね。」って話しかけたら、目が涙でウルウル~ってして「夫が亡くなったの。。。」と彼女は言った。そ、そうだったのかー!知らなかった。他の仲間は付き合いが長いから知っていたんだろうな。 お悔やみを言うと、両方のホッペにキスをしてくれた。 未亡人になったから、水着の色も落ち着いた色になっちゃったんだ。プールに来る時の洋服も、黒っぽい洋服のみ。でも義母の様に全身真っ黒じゃなくて、黒地に白い花模様のブラウスとかグレーのセーターとかで、ちょっと見るとシックで素敵。義母は柄のない真っ黒の洋服しか着ないので、非常にヘビーなの。義母みたいな人は結構多いと思う。田舎は特にそうなのかなあ。。。未亡人になって、真っ黒のみ着るかどうかは、人によるんだろうな。義姉や義妹などは、未亡人になっても義母のように全身真っ黒にはならないと思うし。。。 車の運転の出来ない彼女の送迎は、プール仲間がやっている。行きと帰りは別々の人が、その日の都合によって担当しているみたい。ここも小さい村みたいなものだから、そういう助け合いがあるのね。 仲間に励まされながら、彼女はまた人生を歩き始めたんだな。そう思うと、ちょっとうるっとする。 おばあさん、また一緒に水泳頑張りましょう!
2011年05月05日
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先日、お隣さんの家でディナーを一緒に食べて来た。いつもは9時頃寝るはずの、もうすぐ3歳のレオノールちゃん(女の子)。食事中の私の膝の上に上って来た。おや~?今回はちょっと違うぞ。。。 彼女はいつもクールだし、私も子供をちやほや構う方ではないので、普段はあっさりした関係なんだけど、、、寝る時間が過ぎているのに、絵本を見せてくれて何やら説明してくれた。絵の中に動物が隠れている絵本だ。 ほほ~、賢いですね。どこに動物が隠れているのか、覚えているんだ~。お次は、絵本の中で同じ色を探す。私「さ~、この色は何処にあるでしょう?」 レオノールちゃん「ここ!」と、指し示す。ほほ~、賢いなあ。 私「ピンポーン、ピンポーン!!」←日本語 色当てゲームの繰り返し。 いつもなら、旦那さんが中座して子供を寝かしつけに行くのだけど、私が構っていたし、何よりもお隣さん夫妻&アンソニーで難しい話で白熱していたので、そのまま放置。。。 おばちゃん、まだご飯が途中なんだけどな。。。 私の膝の上で眼をつむりかかったので、知りうる限りの日本語の歌を歌って、眠る様に仕向けたつもりが、起きてしまった~っ!!私の歌がまずかったのか、知らない言語の歌に反応してしまったのか分からない。大失敗~!!日本語の子守唄は、100%ポルトガル人のお子様には通用しないのかな~?ハーフの子供だったら通じるだろうか?なんて考えたよ。 レオノールちゃんはまだ膝の上で、絵本を見ている。 おばちゃん、まだワインが飲みたいんだけど。。。 すると、なにやら変なニオイが。。。私の抱えている物から発する様な気がするー。 私「ねえ、オナラしたんじゃない?」 レオノールちゃん「Não!!」と可愛い声で全否定。再び、クサーいニオイが!同じ事を聞いても、シラを切るリオノールちゃん。 隣りで聞いていたアンソニーが「ダメだよ、小町。幼児語を使わなくちゃ。」と言った。私が使ったオナラ(peido)は、幼児語ではpôというらしい。(pumとも言うようだ。)うんち(cocó)とおしっこ(xixi)は知っていたけど、おならの幼児語は知らなかった。子供が居ないと分からないわー。一つ勉強になりました。 私が幼児語で聞かなかったからか、シラを切り通したレオノールちゃんは、ビッグなcocóをしていたようで、旦那さんに丸投げしちゃった。お隣では、客とのディナー時の寝かしつけとオムツ替えは、旦那さんの仕事みたい。奥さんはノータッチなの。いつも優雅にワインを飲んで会話を楽しんでいる。 旦那さんがオムツを替えている隙を見て、残りの食事とワインをガツガツ口にする私。。。 奇麗なオムツで、さらにパワーアップしたレオノールちゃんは、今度はおままごとに付き合わせたかったようで、ソファーに私を移動させ、様々な料理を作って出され、食べさせるふりをさせられた。 夜もふけ、満腹で酔いもまわり、ソファーの座り心地の良さにうとうとしかかると、「こまちーっ!起きてっ!」と何度も起こされた。「ハイハイ、ごめんなさい」 10回位起こされたかなあ。 夜中の1時過ぎに、ようやく皆が「小町が眠いようだから助けてあげよう」とやっと宴はお開きになった。こんな時間まで起きているなんて、恐ろしい3歳児だ。 今度遊ぶ時は、おばちゃんは幼児語の勉強が必要だな。 でも今度はもっと早く寝てね。
2011年02月15日
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最近ではスラリとして背の高い女性も増えたけど、やっぱり典型的なポルトガル人女性の体型は、背が低く、コロンとした体型だろう。 中年になると、男性はリンゴ型、女性は洋梨型の体型になると言われているけど、私がプールでお目にかかるおばちゃん達は、ちょっと違う。 洋梨よりもリンゴに近い。でもリンゴじゃないのよねー。中心がまんまるで、手足が細く長い。 なんだろう~?何処かで見た様な。。。 遠い記憶を辿って、、、あ~、思い出したっ!! ハンプティダンプティだっ! ほら~、マザーグースに出て来る卵怪人。 プールのおばちゃん達の50%以上はこんな感じ↓。背が低い。体の中心が丸っこい。手足が細く長い。鳩胸の上に、でかいおっぱいが付いているので、さらに丸っこく見える。体の割に、おしりが小さい。 塀の上のハンプティ・ダンプティ。『The Book of Knowledge』(1911年)より わたし的に、体の中心がまるっこい、手足が細く長い所、おしりが小さい所は、すごく当てはまっていると思うの。ハンプティダンプティだーって気が付いてから、ちょっと笑えたけど、 妙に納得してしまった。 あ!おばちゃん達、ごめんなさい。私の中では、ハンプティダンプティもおばちゃん達も愛すべき存在ってことですから。。。
2011年01月18日
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10月31日はハロウィーンでしたね。以前、家の前に止めた車に悪戯をされたことがあったので、その日は警戒して早めに車を家の敷地内に移動した。今年も去年に続いて、子供たちは誰も訪ねてこなかった。アンソニー曰く「以前に悪さをしていた子達は、すっかり成長してしまい、今はディスコに行くような年齢に達したので、お菓子なんかもらいに来ないのさ。」勿論、お菓子なんて用意していないし、誰も訪ねてこなくてよかったわー。お子様よ、早く成長しておくれ~。翌日の11月1日は、万聖節でお休み。「死者の日」とも言って、日本で言うとお盆みたいな感じだろうか。昨年は、義父が亡くなって初めてのお盆だったので、アンソニーの田舎で墓参りをしたのだけど、今年は行かなかった。田舎のお義母さんから電話で、二つの墓(夫と自分の両親)に供える花に1万円近くかかったと聞かされたアンソニーは、母親に説教をしていた。彼が怒ったのには理由がある。家が寒いのに義母が暖房代をケチって、墓の花を買ったからだ。「そんなものにお金をかけても、死んじゃったら何もわからないのっ!」って。。。それは事実だよね~。結局、残された人の自己満足なのかもしない。でもね、あの田舎の人達は自己満足でやっているよりも、ご近所さんとの競争でやっているって感じ。村に墓は一カ所だけだし、生きている人も死んでしまった人も、すごい狭い範囲にいる訳だ。毎週末には、未亡人クラブの皆さんが、花を持って墓石を磨きに来る。誰の墓がきれいになっていない、あの家族は誰も来ない、ということがすぐに広まる。これまた、かなり面倒くさい。貧乏な田舎生活の年金生活者が、1万円の花代を出すっていうのもびっくりしたけど、他にはもっと高額の花代を出している人もいるらしい。。。都会じゃないんだから、何がそんなに高いのか。アンソニーの説教は続いた。「あのねー、お義母さんの年代の人達は、若い時は誰が一番いい夫をゲットしたか、誰がいい暮らしを送ったかということで競争して、今は誰が一番ゴージャスな墓石を持っているか、誰がお墓を一番きれいにしているか、誰が故人のためのミサにたくさんのお金を使っているか、という事で競争しているんでしょ!」義母の隣のおばあさんは、亡き夫の為に、すでに20回ほど個人的に教会にお金を払ってミサをしてもらっているんだって。義母も何回もやっているのだけど、「隣のおばちゃんにはかなわない」と羨ましそうだった。なるほど~、くだらないなあ。。。私たち夫婦、「死んじゃったら分からないもんね」とうなずき合ったのだった。
2010年11月02日
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プールには観覧席があって、そこから他のクラスの授業を見ていたら、椅子に座っていたおばあさんが私を手招きした。何事かと思って側によると、しっかり手首をつかまれていろいろ話しかけて来た。自分の娘と間違っているらしい。話しっぷりから、すこしアルツハイマーがあるのかなと思った。「私はあなたの娘ではありませんよー。」と言うと「ああ、そうだった。娘は、今プールに入っているのだった。。。」とつぶやいた。恐らく同居していると思われる私と同年代の娘さんが、家で独りにしておけないお母さんをプールに連れて来たようだ。 娘さんらしき人が、私達二人が会話しているのを見て、プールの中から手を振ったので、「ほら、娘さんが手を振っていますよ。」と教えてあげても、その方向を見ていないようだった。メガネは椅子の上に放置されているし、まあ、見えなくてもしょうがないのかな。娘さんは、私に向かって「耳が聞こえないのよ。」みたいなジェスチャーをした。その後も、おばあさんは側に座ってくれと、隣りにある椅子を指した。でもね、娘さんが与えたと思われるお菓子のくずで一杯だったのでお断りしちゃった。洋服もお菓子のくずで一杯だった。ペットボトルとお菓子の袋があったので、娘さんがお母さんに渡したのだろう。年を取ると、子供にかえるとは言うけど、その言葉を思い出した。結婚した娘(結婚指輪が見えた)が、今はお母さんと同居して世話をしている、そんな感じだった。 先日、フランスに嫁いだ日本人女性が「周りで、年老いた親と結婚した子供が同居しているケースは無い」と何かに書いてあった。それに対して、同じ立場の人達からも同じコメントがあった。独りでやれるだけ生活して、あとはアパート等を売って施設に入るみたい。子供は子供、親には親の人生があるから、という事らしい。 こっちではどうなのかな?アンソニーの田舎では、結婚した娘と同居、または同じ村の中で近い所に住むことが多い。田舎なので、昔の娘達は村から出ていないんだよね。年老いた親を世話している娘達が多いし、実際、同居はなしでも毎日顔を見に行くパターン。 義姉もそうだし、彼女の周りの村の女性が皆そんな感じ。実の母親と娘なのでそれなりに上手く行っているようだ。嫁姑の同居よりも絶対いいはず。 年老いた親と同居、老後の世話は子供が見るというのは、同じヨーロッパでもフランスとは全く違う考え方なのだろうなー、なんて思った。(ま、私が垣間みたのは、ポルトガルの田舎の一部分だけなので、リスボン等都会のことは分かりませんが。。。)
2010年10月29日
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現在、我が家の居間はプチ工事中。業者等に頼まず、アンソニーが自分で工事をしているので、材料も自分達で調達購入しなければならない。こちらにもDIYの何でも揃う便利なお店があるけど、どれもかなり高い。 家庭でちょっと使うだけなら、木材も金属も揃うのだけど、多く必要な場合はそんな所で大量に購入したら、とんでもない金額になってしまう。だからアンソニーは、木材など多く必要な場合は、大工に直接売るような、倉庫を持っている専門店に行く事にしている。彼らは面倒くさい顔をせずに、小売りしてくれるのでありがたい。でも先日、必要な大きさの角材がその専門店では調達出来なくて困っていたら、「だったら、あそこへ行ったらいいよ。」と近くの別のお店を教えてくれた。 近くと言っても、勿論私達はそんな所を知らないし、不安だった。知らない道を、口頭で教えてもらった通りに車を走らせると、松の木専門の材木倉庫を発見!「あった~!!」近くに住んでいるのに、全く知らなかったね。無事、お目当ての角材を購入出来た。 今まで経験して来た中で、こういうことはよくある。欲しいものが無かった時に、別のお店を紹介してくれる事が!今回の工事に必要な他の材料も、スプリンクラーの材料を揃えたときも、私が手芸材料を探していたときも、「じゃあ、あのお店に行ってご覧。」って言う感じで、別のお店を教えてくれるの。それで、大体ちゃんとお目当ての物を見付ける事が出来るの。(まあ、情報が正しくないときもあるけど)探している物が無くて、途方にくれる時、別のお店を教えてくれる。これがポルトガルの良い所かも。
2010年10月22日
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この前の週末から、非常に暑い日が続いている@ぽるとがる。我が家も、日陰でも35度はあったよ。まあ、日本と違って湿度が無いし、朝夕は涼しい事が多いから、クーラー無しの家でも過ごせるんだけど。。。それでも日中の太陽光線はすごいよね。ポル人は海が好きなので、みんなこぞって海に出かける。この太陽光線の下、砂浜で肌を焼いているポルトガル人がたくさんいると思うと、ぞっとする。そうしたらさー、この暑さの中、コンバーチブルを運転している女性をみた!スゴいっ!自殺行為だと思うけど。。。車の窓を開けても熱風しか吹き込まないこの気候なのに、さらに頭に太陽光線を浴びているなんて!その女性、帽子を被っていたけどさ、そんな事するぐらいなら、コンバーチブルじゃなくて幌を付ければいいのに。。。以前の日記に書いたけど、「コンバーチブルを運転する男性は、ハゲが多い」という私の観察。「ポルの強い太陽光線で、頭皮がやられちゃうんじゃないかと言う」、独自の見解なんだけど。女性にはこの法則は当てはまらないだろう。女性は毛が薄くなることよりも、お肌に気を付けた方がいいと思うけどな。それにしてもスゴい勇気。日本人女性にはマネ出来ないっす。あっぱれ!
2010年07月28日
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何度も言っているけど、私のプールの仲間は、皆さんお年寄り。ラテン系お達者クラブと、勝手にあだ名をつけさせてもらった。私がプールに行き始めてから数ヶ月後、2人の老女が来なくなった。名前も知らないのだけど、ちょっとは話す仲になっていたので、なんか気になっていた。一人は、「アヒルおばさん」とあだ名を付けた人で、皆の運動とは全く関係無く、浮き道具を使ってぷかぷか浮いている。だからアヒル。もう一人は、義母そっくりの人。目の色だけが違う(彼女はブルー)けど、背格好が義母そっくりで何となく気になっていたんだ。それが、先日、一気に現れたの。やっぱり、それぞれ病気していたみたい。アヒルさんは、膝のオペで3ヶ月休んだそうだ。義母そっくりさんは、胆石で激痛で病院に運ばれて、2ヶ月休んだとか。やっぱりねえ。歳を取ると、いろいろあるよね。彼女達は、自分の手術の説明をしてくれ、これから運動するんだーと張り切っていた。偉いなあ。「運動出来るようになって良かったですねー」と言ったら、すごく嬉しそうだった。45分のクラスなんだけど、いつも30分で切り上げて帰る人達も多い。皆、体の何処かに何か問題があって、自分のペースで運動しているのだ。始めたばかりの時は、そう言う事に気が付かなかったけど、段々分かるようになって来た。アヒルおばさんだって、クラスに最後までついて行けないから、自分の出来る所だけやって、あとはぷかぷか浮かんで、水中で脚を動かしているんだ。なんだか、周りが年寄りばかりだから、年寄りを見る目がやさしくなったような気がする。笑今日、一人のおじいさんが、クラスの終わりかけに、すごい形相で水中をのぞきながら近づいて来た。「泳いでいて、メガネを無くしてしまった。黒いメガネだから、プールの底のラインの黒と一緒になって見付からないんだ。」と私に助けを求めて来た。メガネ?はて?駐車場で見かけたことあるけど、彼は普段もメガネをかけている。でも、プールに普通のメガネはかけて来ないでしょ。彼の首にかかっている水中メガネを指差し、「探しているのは、これですか?」教えてあげた。「おおーっ!」と大喜び。その後、恥ずかしそうに「泳いでいる途中で、後ろに脱げたのかと思ったよー」と、すたこら去って行った。可愛いなあ。なんだか、皆がいとおしく思われる今日この頃。。。
2010年06月04日
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私の参加している水中エクササイズ教室は、30~40人程のクラスで、90%以上が推定60歳以上だ。高齢者(65歳以上)の人も多いと思われる。この教室に参加している人は、かなり元気なお年寄りだと思う。果たして、自分がその年齢に達した時に、こういう教室に参加しているかどうか疑問。。。だからちょっと尊敬の念を持って、仲間を眺めてしまう訳だ。その仲間達に「お達者クラブ」と名前を付けちゃった。このお達者クラブは、かなりノリが良い人達の集まり。運動中にインストラクターが「イエーイ!」とかけ声をかけると「イエーイ!」と返す。何処かのコンサートみたいだな。先日、プールの水がとても冷たい日があった。寒い冬は、室温も水温もかなりよくコントロールされていたのに。。。この水温では、他の人はかなり辛いだろうと思っていたら、皆でプールの中からインストラクターに向かって「水が冷たいーっ!」って、叫んでいた。それでもクラスが始まり、体を動かしながら自分の体を温めていた時に、プールの水質や温度を管理するおじさんが機械室からあらわれた。その時の皆の反応のすごさといったら。。。プールに浸かっている30人以上のお年寄りから、おじさんに向かって「水ーっ!冷たいーっ!!」「水ーっ!冷たいーっ!!」と、何度も雄叫びがあがった。シュプレヒコールだ。おじさんがプールの端から端まで歩く間、ずっと。そのパワーに驚いてしまった私。。。日本のお年寄りだったら、こういう反応はしないだろうなー。やっぱラテンなんだろうか?で、本日。運動中、一人のおばあさんが隣りのおばあさんに水しぶきをかけちゃったのが発端で、数十人の老女で、水しぶきの掛け合いっこが始まったの。キャーキャー言いながら、掛け合っている。もうびっくりよ。インストラクターに怒られて騒ぎは収まったんだけど、一度興奮したハートはなかなか治まらないみたい。棒状の浮き道具(名前は知りません)を使って運動した後、それを誰かが水面に叩き付け、また水しぶきをかけたのが発端で、皆で浮き道具を水面に叩き付け水の掛け合いっこが始まった。ほとんど全員参加。私は目が点になっちゃった。これが小中学生なら分かるけど、皆さん60歳以上だからねー。インストラクターに「次のクラスの人が見ているからやめなさいーっ!」と言われて、騒ぎはおさまった。皆さん、悪戯に満足して本日の運動を終えた。さて、この「ラテン系お達者クラブ」、今度はどんなことをしてくれるのか非常に楽しみだ。
2010年05月28日
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土曜、日曜と夫婦2人で、アンソニーの同僚宅にスプリンクラー設置の手伝いに行って来た。アンソニーはこの家のスプリンクラーの設置は業者に任せたが、その時作業を垣間みてやり方を学んだそうだ。今回の作業も自信があるみたいだった。今までも、我が家の庭のスプリンクラーの再設置は何回か行って来ているし。もともと大工の孫で、じいさんの仕事を手伝っていたことから大工仕事は得意。電気関係の配線も独学で学んだので、ほとんど何でも出来るのだ。スプリンクラーの設置は、多くの人が業者に頼み多額の請求をされるのだが、アンソニーが無料でやってくれるのだから同僚はラッキーだ。同僚は部品を買いそろえていたにもかかわらず、足りない物が出て来て、彼は買い物に出かけている時間の方が長かったので、ほとんど手伝っていない。その間、泥だらけで作業をするのはアンソニーと私。。。同僚兄は、フェンスを取り付ける作業をしていた。私はおまけでついて来ただけなんだけどなあ。アンソニーはすごく集中して作業をするタイプ。私はアシスタントとして、次に何が必要か見極めて道具を差し出す。毎年、夏休みにアンソニーがやる大工仕事を見ているので、作業を見ていれば、何が必要かはだいたい分かる。私はオペ室勤務の経験もあるので、次々道具を出すことに慣れているのだ。2人が黙々と作業をするのをたまたま訪問していた同僚ファミリーが眺めていて、「『2人の集中力に感心した』と母が言ってた」と同僚が言っていた。感心して眺めているんなら手伝ってくれよーっ!!同僚兄の嫁は家に閉じこもり、テレビを観たまま出て来ないし。あなたの義弟の庭でしょうが!!つくづく思うけど、ポルの嫁達(若い年齢層)って庭仕事や大工仕事とか手伝う人、あまり見たことがない。この辺でも、旦那さん達が芝刈り、垣根を刈ったりし、箒で集めて一人で苦労しているのに、嫁達は庭でのんびりくつろいでいて、旦那さんの仕事を手伝おうとはしないんだよね。旦那さんは何時間も炎天下で働いて、奥さんは庭でお喋りする声が聞こえる。アンソニー家でも、義姉、義妹、甥っ子のパートナーも同じ。それらは男の仕事であり、女性には関係無いと思っているのかな。2人でやれば早く終わるのに。。。旦那さんが可哀想。同僚母が感心したのは、2人の集中力と「アジア女の働きぶり」なんじゃないかなーとも思ったけど。。。ちょっと自己満足かしら?同僚兄の嫁はテレビ見て、ぐうたらしていたし。。。週末2日も働いて疲れちゃったね、アンソニー。請求書を後日送付したいぐらいよ。ちょっとお疲れ気味の私達。。。ま、あと3週間もすれば奇麗に成長した芝生がみられるから、まあいいか。自分たちも貢献したと思えば、嬉しいかも。
2010年05月24日
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リスボンのメインストリートで、人だかりを発見。野次馬根性で近寄ってみると、黒い服を着た若い女性グループ↓が、パフォーマンスをやっていた。黒のスーツ、黒のストッキング、黒の靴、ある人は黒いマントも着けている。アンソニーに聞いたら、これは「tuna」と呼ばれる集団らしい。私の役に立たない辞書で調べてみると『放浪の学生音楽グループ』と書いてある。なんのこっちゃ?まあ、音楽サークルみたいなものでしょうか?ギター、タンバリン、ドラムなどを演奏し、歌を歌っていた。タンバリンの彼女が前に出て来て、脚をあげたり、床に寝転んだりして、タンバリンを叩きながら踊っていた↓。短いスカートで脚をあげていたから、おばさんちょっとドッキリしちゃった。時間が無くてすぐに立ち去ってしまったから、どんな音楽を演奏していたのかいまいち記憶に残っていない。アンソニーは、前に担当していた女子学生から、所属していたtunaのCDをもらった事があるらしい。そのグループ名は「tuna・maria」。笑聴きたいーっ!と思ったら、すでに廃棄してしまったとの事。ああ、残念。今度チャンスがあったら、しっかり聴いてみようと思う。
2010年03月30日
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スーパーの駐車場にて↓。横断歩道部分に、しっかり駐車している~。この横断歩道は、スーパーの出入り口に直結している。ここに車を止められてしまうと、買い物カートが通れない。5リットル入りの水をいくつか買ってしまった時は、重くてカート自体を押すのが大変なのに、ここが通れなかったら、わざわざ遠回りして自分の車が止めてある場所に行かなくちゃいけない。何て事だっ!!スーパーの敷地内で車の事故が起こった場合、その敷地内の標識に従って、どちらに非があるか判断されるようなので、私有地とは言え、横断歩道マークの上に車を止めちゃダメなんじゃない?この車、しょっぴいて下さーいっ!!ついこの前も、すごい車の止め方をしている記事を載せたばかり。結局、他人の迷惑を考えない人が多いってことなんだ。この地域だけか?
2009年11月11日
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11月1日は、日本で言う「お盆」のような日。義父の初盆だったし、たまたま週末に当たったので、アンソニーの実家を訪ねた。朝早くから、義母は墓をピカピカに磨き、花を供え、いくつもロウソクを灯していた。ロウソクは、墓石の周りにたくさん。あと、墓石の上にもたくさんあった。このロウソクは、容器に入っていて、ちょっとの風や雨では消えず、長時間灯るようになっている。容器は透明だったり、赤いプラスチックだったり。電池を入れて、点滅するタイプのものもある。ほほ~、ハイテクですな。どの墓も、同じようにピカピカで花とロウソクで豪華絢爛だ。どうやら、隣近所で競い合っているような感じ。田舎の人たちって。。。村の墓地は一つだけだからね、行きている人も亡くなった人も、墓場でまた顔を会わす訳だ。ちょっと鬱陶しい。その日は夕方から酷い雨になった。夜に神父様が墓地に来て、お祈りを捧げる事になっていたので、私も参加。夜の墓場は、ロウソクの灯りがたくさんで、何とも幻想的で素敵だった。天気が良かったら、写真が撮れたかもしれないが。。。でも変な物が写っていたら怖いので、撮らなくてよかったかも。何たって墓場ですからねえ。。。実家ではもっとしんみりするかと思ったけど、スーパー義母とその娘(義姉)のお陰で相変わらずだった。義姉は、30センチ程のビッグプリンを作り、それをぎりぎりの皿に盛り、カラメルをぼたぼた垂らしながら食卓に持って来た。勿論、床、テーブルクロス、椅子のクッションにカラメルを垂らした。「どうして大きい皿にしないの?」と指摘すると「私は何でも目一杯なのが好きなのっ!」と反論する。ズボンの上にカラメルをこぼされたのが私じゃなくて、彼女の旦那でよかった。。。義母もいつも鍋一杯にこぼれる程の料理を作る人だし、「この母にして、この娘あり」なのだ。お義父さーん、あなたの妻と娘は相変わらず元気でしたよ~。分かっている事と思いますが。。。
2009年11月03日
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友達のお使いで、近所の市民プールに行った。ちょうど、水中エクササイズのクラスがあり、興味があったのでのぞいてみた。生徒は15人位で男性も二人程いたよ。皆60歳前後の人達。早期退職者なのかしら?若い人は誰もおらず、びっくりしたけど、昼時だったしそんなものなのかな?若い人達は、その時間帯には仕事や子育てで忙しいので、時間があるのはそういう年齢の人達ってことなのかな?それでも日本だったら、専業主婦とかたくさんいそうなのに。。。皆さん、まんまると太った方ばかり。体を動かしたいというよりも、持病があり運動を強いられてやってきているような感じ。水中での動きって負荷がかかるから、大変よね。インストラクターの動きについていこうと一生懸命だけど。。。でね、面白かったのが、クラスで3人程、インストラクターの動きとは全く違うことをやっている人達がいた。動きじゃなくて、勝手にバタ足で遠くまで泳いでいっちゃったり、背泳でその周辺をぐるっと回ってきたり。。。泳いでいるの!私は口をぽかんと開けて、しばらく見つめてしまった。。。なんなの~、この生徒達はっ!!しばらくして笑いがこみ上げて来た。こういう光景を見た事ある。そう、思い出した、幼稚園だ!わはは。園庭で生徒を集めて、先生のお話を聞かなくちゃいけない時に、必ず2、3人勝手に砂場に遊びに行ったり、滑り台に登ってみたり、ウンテイにぶら下がってみたり。。。勝手な事をやっている子供達がいたものだ。今回の光景は、遠い昔の日本の幼稚園を思い出したよ。懐かしくなっちゃった。勝手な事をやるのは子供だからしょうがないと諦められるけど、大人になってもそうなのか、ポル人よ。インストラクターさん、ご苦労様です~。
2009年09月30日
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週末はアンソニーの友達が、6歳の娘を連れて泊まりに来ていた。彼は時々、妻子を置いて一人で泊まりに来る。今回もそのパターンかなと思ったら、急に娘を連れて来ると言い出して、びっくり。母親は、上の息子だけを連れてイタリア旅行中だとか。へええーーーっ。ちょっと驚き。6歳の女の子が母親無しで、他人の家に泊まれるのか?と思って、心配したのだが、心配するだけ無駄だった。夜も一人でベッドに行って、あっさり寝てた。父親はアンソニーとワインを飲んでお喋り中で、娘どころじゃない。他人の家で、一人で寝れるとはたいした根性だ。アンソニーの甥っ子なんて10歳過ぎても、怖くて一人では2階の客間に居られなかったもん。彼女に「どうしてあなたはイタリアに行けなかったの?」って聞いてみたら「旅行代金が高いから、私は行けなかったの。」とのこと。なんて健気なの~。お兄ちゃんだけ、ずるい!って思わないのかな?しばらく見ない間に、すごく成長して、私の料理の手伝いまでしてくれた。その間に、ぺちゃくちゃたくさんお話をした。小さな女の子って、おもしろーい。この年齢だからかなあ。次々に話が出て来て、全然飽きなかった。おばちゃん、楽しませてもらったよ。彼女は、気が強いらしく、幼稚園で気に入らない子供達をぶつように、他の園児に話をつけたらしい。そして7人の子供が被害にあったらしい。勿論、その話は先生と親に知れる事となり、こっぴどく怒られたようだ。当たり前だ。彼女は手を下さず、他人に頼むなんて、すっごいマフィアな世界。ずる賢いのねー。アンソニーと「すごいなー」って唸っちゃった。お子様の世界もいろいろあるのね。そんな彼女も今日から、一年生。昨日、前日の感想を聞いてみたところ、小学校には行きたくないんだって。どうして?「うーん、1年生はまだいいけど、2年生になったら難しくなるらしいの。お兄ちゃんが言ってたわ。」だって。ふふふっ。彼女にも悩みはあるらしい。お子様の世界も大変だ。でも、小学校でもボスとして君臨すること間違いなしかな。彼女は将来、パン屋さんになりたいらしい。そんな可愛い夢を語るのもいつまでかな?おばちゃんはいつでも話を聞くよ~。
2009年09月14日
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今月から、アンソニーのもとでドイツ人若手研究者が働く事になっていた。アンソニーは、彼の為に小さな器材が一杯だった部屋を改装し、他のポスドクと一緒に使わせるように決めた。夏休み前に、皆で器材を取り出し、改装工事をお願いしていたのだが、、、やっぱり工事は完成していなかった。こういう結果は、分かっていたような気がする。しかも、何も手つかず。。。一体、何をやっていたんだろう?アンソニーは夏休みの途中で、工事が心配になり、大学に見に行ったんだけど、工事が行われていなかったので、そう言った件の責任者である大学事務に問いただした所、「大丈夫です。8月の末までには工事は終わります。私が補償します。」と言った。間違いない、私も一緒に大学に行って、側で聞いたのだから。が、あのまま、何も行われなかった訳だ。責任者は「夏休みで工事の人が集まらなかった」と言い訳したそうだ。そんなの分かり切ってるじゃん!どうしてあの時、「私が補償します!」なんて言い切れる訳?不思議だ~。まあ、誰が責任をとる訳でもなく、なあなあで事が進むのがポルトガル。(進むのかな?)アンソニーが激怒りして、また血圧が上がっちゃうよ。可哀想なのはドイツ人研究者。意気揚々と来て、こんな目に遭うとは。大学で居場所もなく、早めに帰宅させたとか。こう言う事がきっちりしているドイツから来ると、かなりの後進国に思えるだろうなー。落ち込まないでね。こう言う事、これからも多いはずだから。ポルトガルへようこそ!
2009年09月01日
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昨日、ニーナと散歩に行く時に、恐ろしい光景を見てしまった。近くの家の前に止まっていた小さな古い車の、4つのタイヤがパンク、さらに左側のヘッドライトが壊されて粉々になっていたの。タイヤの一つがパンクということはあるかもしれないけど、4つってすごいよね。故意にパンクさせたとしか考えられない。事件ですぞ。その小さい車の持ち主は、ご近所さんの掃除婦だ。黒人の彼女は愛嬌がよく、時々挨拶を交わすので知っているんだ。毎週、土曜日に掃除をしに来ているの。可哀想な彼女。どうしちゃったんだろう?と思っていたら、彼女の車と彼女が働く家をじっと見つめてベンチに座っている黒人男性が居た。サミュエル・ジャクソンみたいな人。睨んでいる顔が恐かったよー。この辺りに黒人は住んでいないので、怪しい。きっと彼女に関係がある人だ。タイヤのパンク、ヘッドライトが壊されたのも関係あり?怖いので、そそくさ家に戻って来てしまったんだけど、気になってしまった。あの二人、どんな関係なのかな?男が別れ話で逆上しちゃったとか?怖いなあ。。。夜、ゴミ捨てに外に出たら、あの車は無かった。彼女は車で帰れたのかな?無事なのかな?来週の土曜日、彼女の車を見るまで分からない。
2009年08月30日
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この8月中に、街の公共診療所に2度行った。いつもは混んでいる待合室がガラガラで、すぐ受付を済ませる事が出来た。あー、いつもこんな調子ならいいのになあ、、、って思った。空いていた理由は、皆様が夏休みだから。勿論、医者も夏休み期間だったから患者も少ないと言うこともある。でも、患者側も夏休みは、かなり元気って言う事だと思う。「こんないい天気で、しかも夏休みなのに、病院なんかで時間を潰してはならない」という心持ちがあるに違いない。ちょっとぐらいの事では、診療所にお世話になんかならないんだろうな。本日、診療所に行った所、すごい混雑だった。何でしょう?この大きな変化は?ああ、8月ももう終わり。。。夏休みは終わったのねー。そろそろ仕事に戻らなくちゃいけない、体調が悪いのが気になり始めた。。。って所でしょうか?分かりやすいポルトガル人。。。
2009年08月28日
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今はお子様達の夏休み真っ盛り。近所でもお子様達の遊び声が聞こえて来る。長ーい夏休み、親も子供も大変だなあ。おじいちゃん、おばあちゃんも頻繁に訪ねて来たりしている。小さい子供は家に居るみたいだけど、大きくなると子供同士で何処かに行きたくなるよね。この辺は公共交通機関が充実していないので、高校生位の子供達がどこかへ遊びに行くのは大変だ。国道沿いの最寄りのバス停まで、40分位かけて歩くか、親に頼んで連れて行ってもらうか。この辺のお子様のお出かけは、親に依存しないといけないんじゃないかな?共働きの家も多いので、そういう予定を組むのも大変だろうな。大学生になったら、免許を取らせて、車を買い与えるのかしら?そんな話をアンソニーとしていたら、「今の学生は、親が大学に迎えに来るんだよ」と言った。学生と研究の話や試験の話などしていて、5時以降になると学生達がそわそわし始めるらしい。「お父さんが迎えに来る時間だから~。」って、話の途中で帰ってしまうんだって。最近、そんな学生が多く(勿論、一人でバスや電車で通う学生がほとんどなのだが)、夕方、大学の正面玄関のロータリーはお迎えの車で混雑するらしい。大学生でお迎え?小さなお子様じゃあるまいし。。。ちょっとびっくりよ。とにかく、その時間帯は混雑するので、帰宅するのを避けないといけないらしい。で、夜9時頃は、大学のお掃除おばさん達(授業が終わってから掃除にかかるので)の夫又は家族によるお迎え時間になるので、正面玄関はまた混み合うらしい。だからアンソニーが職場を出るのは、この時間帯の前。へええ、知らなかった。大学にもお迎えで混雑する時間帯があるのねえ。。。
2009年07月14日
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先日、大工道具の店に行ったアンソニーが怒りながら帰って来た。「女性店員の態度がなっていない!」と言うのだ。アンソニーの話は以下の通り。アンソニーが入店すると、客は他に誰も居なくて、レジの所で女性店員が電話で話していた。彼は店員に商品の事を聞きたくて、側で電話が終わるのをずっと待っていたのだが、全然電話は終わらなかった。仕事上の電話と思って我慢していたのだが、よくよく聞いてみると会話の内容が「最近買った新しい靴」についてで、家族か女友達と話しているようだった。怒ったアンソニーは、店内を歩き回って、商品整理をしている他の店員を発見。「この店のマネージャーと話がしたい。」と告げた所、他の店員がタダごとではないと思い、アンソニーの話を聞き、商品について対応したようだ。その時はマネージャーに文句を言う事は無かったけど、他の店員に彼女の対応の悪さを言った所、女性店員は「あらっ?電話はすぐに終わったじゃないの?」だって。「僕は長い間ずっと待っていた。しかも店の電話を私用電話に使うのは良くない。君は買った靴の話をしていたでしょ?」と他の店員の前で言ってやったそうだ。よくやった、アンソニー。ポルトガルの接客って、こういうムカッとする対応が多いのよね。私もある店で、女性店員が電話で話しながら、会計、袋詰め、終わりってこともあった。挨拶も何もない。ムカッとしたけど、これがポルトガルなんだと思い、諦めた。それ以後、その店には行かない事を誓ったけど。。。アンソニーって、正しいと思う事を口に出したりやったりする人。先日もニーナを連れて裏の雑木林散歩中、4輪駆動のバイク?(何て言うの?)で爆音を発しながら走行する人を呼び止め、「僕はその住宅地に住んでいて、騒音がうるさくてしょうがない。周りも皆迷惑しているのでやめて欲しい。」と追い返していた。側に居た私はちょっと怖かった。だってバイクの持ち主は、ちょっと頭がゆるい事で有名だから。日本だったら、暴力沙汰になっちゃうかも。でも、その後バイクがその付近を走り回る事がなくなり、長い間騒音に悩まされていたのが嘘のよう。アンソニー、ありがとう。近所の人も喜んでいるはず。その後、注文した物を取りに大工道具の店に行った所、先日の女性店員が素晴しく親切な対応をしたらしい。きっとマネージャーの耳に入って、注意されたのね。大笑い。こうやって世直しをするアンソニーなのだ。
2009年06月27日
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近くのスーパーに行って、野菜と果物を買おうとしたら、量りコーナーに長蛇の列が。。。このスーパーでは、野菜や果物を必要なだけビニール袋に入れ、量りの前に立っている係員に渡すと、重さを量り、それぞれのビニールに値段のついたシールを貼ってくれる。いつもは手際良く客をさばく係員が居るのに、今日はどうしたんだろう?よく見ると、係員の女性がアンチョコを見ながら商品番号を量り付きの機械に打ち込んでいる。いつもならほとんどの野菜や果物の商品番号を暗記している係員なので、こんなに時間がかかることはない。ああ、あの女性は今日がスーパーの野菜コーナで働く初日だったのね。野菜を確認し、アンチョコで商品番号を入力し、あたふた忙しそう。多くの客がイライラし始めて、彼女がちょっと可哀想。今日から商品番号を暗記する日々が始まるのね~、なんて思いながら私の順番になった。「こんにちは~」と挨拶。彼女は「今日の野菜は魚臭いわよ~」って私に笑いながら言った。え?「私はいつもはここでは働いていないの。」といい、魚売り場の方を見た。よく見ると、彼女は髪の毛が出ないように白いネットの帽子をかぶり、長ーいビニールのエプロンをしていた。あ!彼女はいつもは魚コーナーで働いているんだ。ちょうど昼時だったので、野菜コーナーの係員のピンチヒッターなのかも。それで、あんなに時間がかかっていたのね。お疲れさまです~。さあ、今日の野菜が魚臭いかどうか。それにしても、面白いおばさんだったな。
2009年05月24日
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スーパーで買い物をして、駐車場に出て来てびっくりしたのが、これ↓。車は止まっていたんだけど。。。駐車スペースは、もっと手前であるべき。ほら、赤っぽいスペースが地面にあるでしょ。手前の縁石まで、車の前方部分が来ないといけない。サイドブレーキを引き忘れて、緩やかな傾斜を下がっちゃったのか?と思ったけど、そうでもないみたい。ほら、車の後部だってこんなに飛び出ている↓。赤いスペースからかなり外れている。すごい止め方ですなあ。。。混んでいないからいいようなものの、ずいぶんと横着な止め方だ。ポルの駐車場では、2台分のスペースを使って車を止める人が多い。つまり、境界線にまたがって車を止める人。で、結局その隣りには、スペースがなくて他の車は止められない。こういう状況はよく見るのだけど、今回の光景は珍しい。ま、どのケースも、他人への迷惑を考えていない止め方ってことね。
2009年05月08日
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ポルトガルの田舎の年配の未亡人達は、真っ黒な衣装を身につける。今だったら、黒いセーター、黒いカーディガン、黒いスカート、黒いタイツ、黒いハイソックス、黒いエプロン。黒いショールでお出かけ。人によっては、黒いスカーフを頭に被っている。義母も先日まで、家の中でも黒いスカーフを頭に被っていた。全身真っ黒な出で立ちなのに、さらに黒いスカーフを家で使用されると、非常に重苦しくなる。気分がどよ~んとなる。これが喪に服すと言う事か?さすがに春になって自分でも暑苦しく感じるのか、スカイプで会話した時に義母は「ほら~、もう頭のスカーフは取ったよ~」って頭を見せた。ああ、よかった。でも田舎の未亡人の黒い衣装は一生続くのだ。村を歩けば、そんなおばちゃん、おばあさん達ばっかりだ。何かにつけて集っている黒い衣装の彼女達に、私は「未亡人クラブ」と付けた。不謹慎かな~?義母は「未亡人クラブ」では新入りだけど、あの性格だから中心人物のはず。今ではクラブ代表なんじゃないかな?週末の午後に実家に電話をかけると、絶対義母はつかまらない。村の共同墓地に、墓掃除に行くからだ。同じような黒い衣装の未亡人達が集って、おのおのの墓を掃除しているのだ。村の墓地は一つだけだし、週末の午後、みんなやる事は一緒。自然と同じ時間に未亡人達が集まって、掃除をしたり立ち話をしたり、墓地が社交の場になっているような感じ。ね?「未亡人クラブ」って感じでしょ?そこでは、悲しみを乗りこえた未亡人達が楽しそうに会話しているのだ。同じ様な仲間がいるということは、心強いものだと思う。昨日もアンソニーが実家に電話をかけたけど、義母は居なかった。「あ、今は未亡人クラブの活動時間じゃない?墓地が閉まる5時までは帰って来ないよ。」と私。アンソニーは「今日は天気も良い事だし、未亡人達で墓石に腰掛けて、ビールでも飲んでいるんじゃないか~?」と言った。墓石に座ってビール??冗談でも想像したら可笑しくて大笑いしちゃった。不謹慎な息子夫婦だなあ。お義母さん、ごめんなさい。
2009年03月09日
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アンソニーの実家は、田舎の村にある。ほんとに田舎。若者は街で仕事を見つけているけど、年寄り達はロバを交通手段にしているし、畑を耕している。あの田舎では、結婚後も娘が自分の親と同居しているケースが多い。旦那はマスオさんって訳だ。義姉もそうだし、近所のおばちゃん達も多くがだいたいそんな感じ。同居じゃなくても、娘が結婚後も親の近くに住むケースが多い。それにしても、あの田舎で、よく年頃の適当な旦那をゲットするものだ。いつか皆、血縁関係になるんじゃないかと心配しちゃう私。義姉の場合もそうだけど、田舎では女の子が親の財産の一番良い所を受け取るようだ。娘が結婚後も親と同居し、面倒を見て、あの世に送ってあげるという姿が自然だと思うんだろう。自分の親の代もそうであったから。親と同居なので、子供が出来ても、面倒を見てもらえるので、義姉も子供を産み落としてすぐ働きに出掛けた。子供はじいさんばあさん、そして遅く帰って来る両親、また同居の親の兄弟(アンソニーと弟)に育てられた。義妹の子供も同じ事。食事後カフェに行って、コーヒーを飲んで近所の人達とお喋りするのが日課になっているので、じいさんばあさんも子供を連れて行けば、子供好きな近所の人達が子供を抱き上げてあやしてくれる。田舎のカフェには子供連れで来るので、大きい子供が他の赤ちゃんをあやしたりする。12歳の甥っ子もよその赤ちゃんを抱き上げてあやしていた。年齢の違う子供達も、仲良く会話をしていた。日本みたいに、学年が違う子とは喋らないなんてこともない。カフェは大人だけじゃなく、子供の社交場でもあるみたい。今回、どこかのおばあさんがカフェに産まれて間もない赤ちゃんを連れて来た。娘は家でのんびりしていたのだろう。赤ちゃんは、いろいろな人に抱かれ、あやされ、一周しておばあさんの元に戻って来た。皆が近所の赤ちゃんの誕生を祝い、これから成長を見守って行くのだ。なんかほのぼのした風景だった。こういう近所付き合いって、日本の都会ではもう見られない光景なんだろうなーと眺めていた。田舎の猫ちゃんものーんびり↓。
2009年01月13日
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今朝は早くから、アンソニーの職場に一緒に行った。客が来るので、二人で買い物をすることは前から決まっていたのだけど、研究室の工事の進行具合が気になるらしい。アンソニーは大工の祖父を持っているので、大工の知識は十分にあり、下手な工事をされるのが嫌なのだ。工事の人と本日午前中の約束を取り付けており、それが終わり次第、帰り道に買い物をしようと彼は考えた訳だ。今、アンソニーは夏休みのはずなんだけど、この前の土曜日も研究室に行っている。一緒に工事をして来たらしい。アホかっ!同僚はみんな夏休みなのに。。。しかも、工事の後、家に帰って来て、金属の棒を切って溶接し、ペンキまで塗って、汗をかきかき立派なサポート(たくさんある電気コードを奇麗にまとめたいらしい)を作っている。『何であなたがやるの』?と聞くと『誰もやらないから。。。』だって。でも工事の人は、それが仕事でお金を貰っているんでしょう?で、本日、私も何故だか巻き込まれて、早くから大学にいくことに。。。でも約束の時間になっても、工事の人は現れない。土曜日に作った立派なサポートを手に、アンソニーは激怒り。しかも、携帯に電話をかけても電源オフ。やっぱりね、ポルトガル人だよ。私は、ほ~らご覧なさい!って言ってしまった。で、もっと可笑しいのが、アンソニーは自分の大工道具を家からたくさん持って行ったの。壁に穴をあけるドリルや水平性を測る道具などいろいろ。『何であなたの道具を持って行かなくちゃいけないの?』と聞くと『大学の工事関係者の職員が、夏休みで自分の家の修理をするので、大学の工事道具を持って行ってしまったんだ。で、その職員達はそのまま別の土地にバケーションに行ってしまった』と言うではないか。もう、開いた口が塞がらない。。。土曜日に宿題の工作をして、本日それを持って、しかも自分大工道具を持って行き、待ちぼうけをくらいバカを見たアンソニー。私だって被害者だ。今日ここまで来たのは無駄足だった訳だ。アホくさっ!でもね、こう言うことって、ここではよくあること。いままでもたくさんあったよね、アンソニー!お店や会社に問い合わせの電話をして、『分かり次第こちらから電話かけます』と言われても、かかって来たためしが無い。もう諦めているから、返答があると驚いてしまうぐらい。修理を頼んだのに、壊されたりね。プロフェッショナリズムに欠けることしばしば。それでも許されちゃう。それでもこの国は回って行くんだからすごいことなのかも。ゆる~いのが好きな人は、良い国だと思う。
2008年08月06日
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またしてもやって来た。一年に一回の行事。役所に行って、たった1枚の証明書をもらうこと。待ち時間3時間、所要時間2分。はあ~。。。本を持って行ったけど、やっぱり人間観察が面白かった。隣りに座ったのは、ジプシーの女性二人。一人は30代後半、もう一人は60歳過ぎかな。待っている間に他の人と仲良くなったらしくて、その人がたくさん取って余った整理券を二人のジプシー女性にあげて去って行った。彼女達がもともと持っていた整理券番号は『194』、もらった整理券番号は『173』だった。でも彼女達は、横の人に『どちらの番号が若い番号なのか?』と大騒ぎで聞いていた。もちろん横の人は、親切に教えてあげていたけど、彼女達が数字がわからないのには、驚いちゃった。最初は冗談かと思ったけど、どうやら本気らしい。ジプシーの中には、学校に行かない人も居るだろうから、それもありかもしれないと納得した。字が読めない人も居るから、数字がわからない人もいるのだろう。青空市場で、偽ブランドの服を『5ユーロ、5ユーロだよ~!』と逞しく売っているジプシー達は数字が分かり、お金の計算の出来る優秀なジプシーなのかもしれない。そんなことを考えていたら、ジプシー女性が、側の若いポル人カップル(二人とも20歳ちょっとかな)に、新しくゲットした整理券番号『173』を見せて、『自分の順番は、あと何番目にやって来るのか』と聞いた。その時の電光掲示板には『167』と記されていた。若い女の子は『あと8人よ。』と言った。違うよ~、あと6人じゃん!!駄目じゃん、ポルの若者っ!!あそこは数字に弱い人達のたまり場だったのかもしれない。。。
2008年07月02日
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週末は、ポル人と日本人の客が我が家にやって来た。食べて飲んで、皆さんが帰った後に、食器だけを片付ける。その翌日に、前夜使ったテーブルクロスとランチョンマットを朝日の中で見ると、誰が一番汚したか、一目瞭然で分かっちゃう。やっぱりポルトガル人の座った場所が一番汚れているのだ。アンソニーは、ポル人でも結構奇麗に使う方なんだけど、彼の家族は凄まじい。毎食のように、奇麗なテーブルクロスを使うんだけど、毎回ひどい汚しようだ。どうしたらこんなに汚せるんだろう?って、お箸で奇麗に御飯を食べる習慣のある私達は不思議に思うのだ。アンソニーの親友ファミリーもすごい。子供たちもすごいけど、一番汚いのはお父さん(アンソニーの親友)。子供達は学校に行き始めて、教育を受けているので、会う度ましになっているが、お父さんはもう教育のしようがない。テーブルクロスは食事の時に普通に汚すんだけど、汚れた手を、紙ナプキンじゃなくて、テーブルクロスで拭くのだ。自分の家でやっている行為が、他人の家でも出ちゃうんだろうな。どう思う?この行為。。。かなりお腹が前に出ているので、前屈みになって食事をする事は無い(苦しいから)ので、出っ張ったお腹の上に、食事をこぼす。それが床に落ちて、それを靴で踏んづけるもんだから、テーブルの上だけじゃなく、テーブルの下も汚い。この場合も、彼がどの席に座ったのか、一目瞭然なのだ。とほほ。。。多いに食べて、多いに汚す。我が家に来る客だけかな?それでも、お箸の文化で育った日本人には理解出来ない。
2008年03月17日
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近所の中型スーパーに行ったときの事。夕方近くだったので、レジに行列が出来始めた。普通、人はどのレジが早く進みそうか目星をつけて並び始める。私もそうするのだが、大外れの事が多い。今回も大外れで、予想以上に時間がかかった。私の3人前のおばさんが、合計金額が出てから、買い忘れたものがあったらしく、その場を離れてしまった。レジ係も他の客も、どうしようも出来ないのでおばさんを待つしか無い。かなり時間が経ってから、ヨーグルトドリンクを手に戻って来たおばさんは、ゆったりとした歩調で涼しい顔。皆がイライラしているのを気にしない。この手の『買い忘れでレジ立ち去りおばさん』は、ポルトガルにはすごく多い。何度見た事か!やっとおばさんのお支払いが終わり、次のおじさんはバナナ一袋だったのですんなり終わった。それから、私の前の客。22、23歳位の女性二人。清掃用品何点と犬のエサの皿を買う予定だったらしい。犬の皿に5セント硬貨が大量に入っている。ものすごい量だよ。色も褐色だし、まるで犬のエサのようだ。缶に貯金をしていたのをそのままもって来た様な感じ。それで支払う訳?合計金額が出た所で、レジ係のお姉さんが一生懸命数え始めた。5セント硬貨で、4ユーロ10セントあった。全部で82枚。硬貨が小さいし、途中で数え間違えをしたりして、数えるのにすごく時間がかかった。こんな夕方の混んでいるスーパーで、レジ係にも他の客にも大迷惑。人に迷惑がかかることなど全く考えないのは、さっきのおばさんと一緒だ。日本には、同種類で20枚以上の硬貨は受け取り拒否出来るはずだけど、この国ではそういう法律はないのかな?それとも、レジ係が知らないだけ?ま、とにかくレジ係が頑張って数えた82枚の硬貨で、合計金額の足りない分を、普通に払いたかったようなのだ。残り10ユーロ81セント。一人の女性は、ポケットに入れてあった2枚の5ユーロ紙幣を取り出した。で、10ユーロ。残りは??女性二人が何やら揉めている。それ以上にお金がないんだって!もう一人は手ぶらで、財布すら無い。紙幣を持っていた女性も、今ある現金はそれだけ。普通なら皆が持っていそうなデビットカードもない。ポケットをまさぐったら、もう一枚5セント硬貨が出て来た!!でも、それじゃ全然足りない!!二人でも揉めたあげく、どれか一品返す事になった。一度、合計金額を出したレジをキャンセルし、1品返却して、再び合計金額を出して。。。非常にとほほ。。。。何なの、これは!!私の後ろの行列は、みんな顔を見合わせていたっけ。。。とにかくその日は、AZAR(アンラッキー)だった。いやいや、こんな強烈なケースは、人間観察と忍耐力を養うのに格好のチャンスだったかもしれない。ありがたや、ありがたや。。。
2008年03月07日
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近所にドイツ系の安スーパーが出来た。そこは、周りに多くのアパートが建ち並ぶ場所で、あたりの住民には便利そうだ。とは、言っても、私は車でいかなくちゃならないんだけど、、、早速、行ってみた所、、、年寄りが多い~!ま、あの辺りは、夫婦共稼ぎの家庭が多いだろうから、昼間のスーパーは暇な専業主婦と老人ばかりだ。しかも、こちらの老人は車を持っていない人が多いみたいだから、徒歩で行ける場所に安スーパーがあるというのは、彼らにとっては好都合なのだ。ま~、それにしてもびっくりしたのが、年寄り達の香り!だれもかれも、すごい『ナフタレン臭』なの。洋服ダンスが歩いて来たのかと思っちゃった。今までだってどこかで時々、このナフタレン臭が鼻をかすめたけど、そこまで気にならなかった。今回、気になったのが、大人数だったからだ。日本のように、無臭の防虫剤が多く出回っている訳でもなさそうだけど、それでも、ここにだってナフタレンを使っておらずいい香り入りの防虫剤もあるのだが、老人達は昔から好んであの固形のナフタレンを使っているようだ。あのニオイは苦手なので、息を止めてしまった。スーパーを出る頃には、くらくらしてしまった程。化学者アンソニーは『ナフタレンには発癌性がある』と言うけど、、、あの年寄り達は、みんな元気そうだったなー。長年の愛用者達は、耐性があるのかもしれない。
2008年01月23日
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お義姉さんは、現在、何らかの理由で親と暮らせない子供達が住む施設で働いている。クリスマス期間だけ、小さな子供を預かるかもしれないという話は聞かされていた。で、実家に行ってみると、、、いた~!!4歳の女の子二人組。カーリーヘアのカタリーナと、ストレートヘアのバーバラ。一人は孤児で、もう一人はアルコール依存症の母親が子育てを出来ないということで裁判所が子供を取り上げ、施設に送ったケースだ。こんなに可愛い顔をした子供達を生んでおいて、育てられないなんて悲しいことだ。お義姉さんがあげたお揃いの洋服を着て、元気120%。施設の以外で寝泊まりする事なんてないようなので、興奮してうるさいのなんの。誰が洋服をプレゼントしたのかと聞くと、一人は『サンタクロース~!』と答えたが、もう一人は『違うよ!マリア(義姉)がくれたんだよ。』と現実的。彼女達は、自分のお人形↓も持って来ていた。窓辺に仲良く寝ている~。洗面所には、それぞれの名前が書いてあるプラスティックケースに、歯ブラシ、歯磨き粉、ブラシ、髪留め、緊急時の解熱剤などが入っていた↓。施設で、担当の人が揃えてくれたのだろう。同じ歳の女の子二人なので、競争意識があるのか、声を張り上げて注目を集めようとする。まあ、うるさいのなんの。お陰で、大人達はゆっくり話も出来なかった。大人の見えない所で、どつき合ったり、倒したり、引っ掻いたり。。。二人とも、顔に生傷が絶えなかった。可愛い顔をしていたけど、小悪魔なのだ。それに、施設内では、ちゃんとした躾を受けていないので、制御不可能。同じ様な子供19人に、二人の世話人じゃ、無理だよね~。家族だったら、言う事を聞かない場合、お尻をたたいたり手を叩いたりできるのだが、預かっている都合上そんなことも出来ない。子供達が『あの家でぶたれた』と、施設に戻って密告した場合預かって来たお義姉さんの責任になるから、私達もどんなにうるさくても我慢しなければいけなかったのだった。愛情に飢えているのは一目瞭然で、誰かの膝の上に座りたがり、だっこしてもらいたがる。人から人へ、渡り歩いていたっけ。。。でも、彼女達の境遇を考えれば、興奮するのも当たり前だし、皆で賑やかに過ごすクリスマスもいいのかもしれない。彼女達は、アンソニー一家からだけではなく、施設から子供を預かると言う話を聞いていた近所の人達からもたくさんプレゼントをもらっていた。それはそれはすごい量のプレゼントだった。あの後、たくさんのプレゼントを持って、施設に帰ったはずだ。カーリーヘアのカタリーナは、もらったお子様お化粧セットで、額にメイク↓をしていた。アンソニーは、一目見て、『君はゲリラか?』と聞いていた。そうなのだ。彼女達は、普段子供と接触する事の無い私達にとってゲリラだった。来年もやつらは現れるに違いない。今からどう交戦するか考えておかなければいけない。。。
2007年12月29日
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キッチンに立ちながら、何気なくラジオを聴いていたら、『今週ももうすぐ終わりですねっ♪』というDJの言葉が耳に入って来た。ええ~。まだ水曜日なんですけど。。。これは一度だけではない。前にも週の真ん中ぐらいで、ラジオからこの言葉を聞いた様な気がする。すごいなあ。やっと週の真ん中になったっていう感じなのに、『もう週が終わる』と表現するのか。これって、やっぱり『ラテン』なんだろうか?日本だったらDJが『やっと週の真ん中ですね。後半も頑張って下さいねー。』とか言うんじゃないかなあ。。。とは言っても、もう長い事、日本のラジオを聴いていないので分からないのだが。。。高校時代の友達の話を思い出した。3日間続く期末試験の、2日目の朝に、駅で友達と出くわした。登校中に、私が『ああー、テスト嫌だねえ。あと2日もある。』と言うと、彼女は『えー?もう一日勉強を頑張ればいいだけじゃない!』と言った。彼女は、2日目のテスト勉強は、すでに終わっているから(テストを受けるだけだから)カウントしないのだそうだ。だから、残す1日が彼女にとってテスト勉強期間なのだ。なるほどねえ~と感心してしまった私。そういう風に考えるわけね。そうすれば、嫌なことでも早く終わる様な気がして来る。彼女は『ラテンの性格を持っていたのかもしれない』と今気が付いた。
2007年11月21日
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ポルトガルにはいろいろな場所に、地元のフォークダンスグループがあるようだ。アンソニーの実家の方でもそのようなグループがあり、姉夫婦、弟夫婦とその息子も参加している。夏にはいろいろな場所でお祭りがあって、別の土地からいくつかのフォークダンスグループが招待される。日頃の練習の成果を見せる絶好の機会でもあり、それに参加するとお祭り主催者からいくらかのお礼が出るらしい。それが、今後のグループの活動資金の一部にもなるので、彼らは招待されたお祭りにはほとんど全員参加で、頑張って活動している。夏は、いろいろな場所でお祭りの季節なので、彼らの活動も忙しい。私達が、アンソニーの実家を訪ねた時は、2時間程離れた街で、お祭りのある日だった。そのフォークダンスグループが招待されていたので、アンソニーと私も一緒に行くことになった。幸い、夏休みシーズンで参加出来ない人もいたので、チャーターしたバスには余裕があり、私達もちゃっかり乗り込んだ。バスの中は、大人も子供も大騒ぎ。30人以上は居ただろうか。。。小さな村で生活している人たちなので、こうやって公演ついでに、知らない街を訪ねるのを楽しみにしている感じだ。ちょっとした遠足気分。。。そこの街は太っ腹で、招待した6グループ(うち2グループは外国から)とそれについてきた家族などに夕飯を提供した。勿論、私達もちゃっかりいただいた。暗くなってから、その日のメインイベントが始まった。各グループごとに、衣装を着て街を練り歩く。どのグループも、昔の村人達の衣装だ。頭にカゴを乗せて歩く女性↓。昔の新婦↓。漁師↓。昔のイワシ売り↓。蓑を着た羊飼い↓。日本でも昔はこんなの使っていたのよね。お子様だって、参加するのだ。上の写真では、子供は看板持ち。下の写真では、昔の子供の遊びを披露している。アンソニーの弟の子供も、幼いので今は看板持ち。日頃ダンスの練習はしているけど、まだ公の場では踊る機会がないようだ。ああっ、お姉さん夫婦が登場↓。弟夫婦も登場↓。新郎新婦の設定だ。新郎新婦役は、何年経っても変わらないのだ。歳はとって行くんだけどね。ダンスは地域性があって、見ていると面白い。小さな木の箱に乗って、ステップを踏む女性もいた↓。男女が組になって踊るこういうのは、普通に見えるけど↓。。。指パッチンをするポーズで、両手を上げてそのひじをすこし曲げて、ステップを踏むのは、ポルのフォークダンスで典型的なポーズのようだ↓。動きは結構速い。お姉さんや弟の様に夫婦で参加している人が多く、その子供達も参加している。小さかった子供が成長し、今では年頃の娘とお父さんで踊っている場合もあって、見ているとほのぼのする。ダンスをする人ばかりではなく、音楽隊も重要だ。このグループの音楽隊の最年長は、80歳を超えているのだ。いつも奥さんが一緒についてきて、着替えを手伝ってあげている。他にも、78歳のお父さんとその息子が楽器を担当している。いつもお元気なのだ。家族ぐるみでこういう活動に参加している姿を見ると、本当にほのぼのする。村人の大切な娯楽なのだろう。。。
2007年08月26日
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数ヶ月前に、ケーブルテレビに加入した。インターネット、電話、ケーブルテレビが一緒になっているやつだ。ここは田舎だったので、ケーブルがなかったのだが、最近になってケーブルが引かれる工事が行われ、この辺り一帯使用可能となったのだ。これになってからインターネット環境が良くなり、アンソニーは喜んでいる。ポルトガルの一般のテレビチャンエルは、4つだけしかないのだが、今では47チャンネルも見れるようになった。ああ、近代的な生活。。。これに変えてとても便利になったので、感謝なんだけど、一つ難点を言えば、ケーブルテレビの番組表が載った雑誌の到着が非常に遅いということ。いつも、月末5日を残す頃に、その月の雑誌がやってくる。意味ないじゃ~ん。気になるのなら、インターネットでチェックすればいいのだろうけど、そこまでテレビっこでもないし。。。雑誌をぱらぱらとめくって、番組の特集があれば、気にかけてそれを見てみよう!と言う気にになるものだ。だが、今月は月初めに、今月の番組が載った雑誌が届いた!ほ~、やれば出来るじゃん!と思い、雑誌のはいっていた封筒を開けると中から一枚のお手紙が。。。どれどれ。内容は以下の通り。『夏休みなので、8月の雑誌はお休みです。また9月に雑誌をお届けします。』だって!夏休みなので、雑誌作成のスタッフが居ないと言う事かな?これってすごくない?月一発行のものを、夏休みだからって休んじゃうの?この雑誌って、私達が支払っている料金に含まれるサービスなんじゃないの?でも、こちらでは、そう言う事に文句を言う人がいないんじゃないかな。夏休みはしっかり取るのが、基本だしね。みんなその権利があるから。。。名目上、休みはあっても、取れない日本とは大違いだ。それにしても、雑誌も夏休みなんて、、、、これって、ラテンだから?それともポルトガルだけなのかな?この辺りでも、皆さん夏休みを取り始めたので、どこかに家族で旅行に行っているらしく、ひっそりしている。
2007年07月11日
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たった一枚の証明書をもらう為に役所に行って来た。リスボンの役所でももらえるものだったので、試みたが、とった整理番号を見て倒れそうになった。私の前に、200人以上の人が待っている!友達とランチの約束があったので、勿論、その日は諦めた。後日、気持ちを入れ替え、田舎の役所の方に挑んだ。田舎でも一時間以上は待つだろうと、覚悟しての出陣だ。母に持って来てもらった単行本を読むのに良い機会なので、勿論持って行った。着いて番号札を取ると、私の前に64人が待っている事が分かった。その64人がその場に居る訳じゃなく、別の場所で用事をたしていたり、カフェ等に行って時間をつぶしているひともいるだろう。1時間以上かかるな~、と思いつつ、椅子をゲットし、本を読み始めた。結局、2時間かかった。たった一枚の証明書、しかも3行の文しか書いていないものをもらうのに、2時間ですぞー。2時間待って、私の所要時間は2分ほど。はあ~、疲れた。でも、お陰で本を読めたから良かった。何もしないで待っているのって、非生産的で、時間の損をした様な気分になる。しかし、他の人達って、何もしないでずーっと待っていた。音楽を聴く訳でもなく、雑誌を読む訳でもなく、ただただずーっと待っていた。信じられない。。。隣のおばさん二人は、『待っている事』にずーっと文句を言い続けていた。うるさいなあ。しょうがないじゃん。私と同時に番号札を取ったので、おばさんは2時間文句を言い続けていた訳だ。何もせずに待っていると、余計イライラすると思うけどなあ。。。病院の待合室なんかで、おばさんやおばあさんがレース編みをしながら順番を待っているのを見かける時があるけど、今回は誰も何もしないで待っていた。よく何もしないで待てるなあ。。。ポルトガル人って、すぐカッとなって忍耐が無い方だと思っていたけど、『待つ事』に関しては、忍耐力のある人達なのかもしれないと、つくづく思った。
2007年06月23日
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庭の石畳工事に引き続き、壁の工事をすることになった。またですか~?男手が必要ということで、アンソニーの知り合いの大工さんに来てもらうことになった。日当も払うのだけど、食事も出すとアンソニーが言った。普通なら、どんな料理にしようかしら?と悩むところなのだが、今回の場合は『庭で肉を焼く』と言う事で速攻決まった。年配のポルトガル男性、しかもハードな仕事をこなす大工さんは、私の作る中華や日本料料理など口に合う訳が無い。絶対、ポル料理に赤ワインなのだ。我が家で『庭で肉を焼く』場合、すべて男の仕事なのだ。アンソニーが炭火をおこし、肉を焼く。しかもアンソニーは、BBQソース作りの名人だ。お義母さんやお義姉さんなんかよりも、おいしいソースを作れる。だからすべてお任せ。このメニューの時は、私はラクチン。サラダや、肉の付け合わせを作るのみ。しかし、この日は、アンソニーも大工さんと一緒に働いているので、私がすべてやらなければいけなくなった。炭火をおこしたこともなければ、ソースも作った事が無い。どうすりゃいいんだ!案の定、一回目の炭火への挑戦は失敗に終わった。二回目、やっと火が付きそうだったので、うちわであおいだら、ぱちっ!と、火の粉が飛んで来てやけどをしそうになった。悪戦苦闘の末、とりあえず火はついたので、次はソース作り。アンソニーのソースを、見よう見まねで再現してみたつもりだが、、、ようやく肉が焼けて、大工さんが肉を切って、口に入れたとたん、沈黙が、、、その理由はすぐに分かった。塩が足りないのだ。ポルトガル人は、塩味のきいた食事を好む。薄味の食事はまずいと感じるようだ。塩味をきかすと、おいしく感じるらしい。アンソニーのお義母さんの料理はおいしいのだが、塩分がきつすぎて、何日実家にも居ると飽きて来る。塩分の使用量について指摘すると『あら~、私達は少ししか使わないようにしているわよー』と反論する。うそつけー。無茶苦茶の喉が渇く。今までも、ポル人に中華料理や日本料理を作った際に、不本意ながら普段より濃い味に仕上げた。そうじゃないと、まずいと思われるから。。。今回のBBQソースは、かなり塩味をきかせたはずだったのに、、、テーブルソルトを大工さんに渡すと、うれしそうに振りかけて食べていた。なんだか、がっくり。。。もちろん、アンソニーのソースのおいしさには負けるけど、我々には、かなりいい塩加減だったのに、、、大工さんには、塩が全然足りなかったのね。食後のデザートに、アイスクリームとフルーツサラダを用意したのだけど、大工さんはそれには手をつけず、『アグアデンテ』と呼ばれるアルコール度数40%程のお酒を、小さなコップにきゅーっと2杯飲み干して、仕事に戻ったのだった。。。ハードな仕事をする男の食生活を垣間みたような気がする。
2007年04月22日
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以前、アンソニーが修復した55年前の村の結婚式の写真について、日記を書いた。依頼主は、かなりの年寄りなので、修復した写真を見ずに死んでしまうようなことがあってはいけないと思い、急いで郵便で送ってあげた。後日、お義母さんのところに依頼主の女性がお礼を持って、訪ねたらしい。写真が奇麗になって非常に喜んでいたようだ。だが、、、『旦那の口元が気になる』という発言をしたらしい。よく見ると、上唇が尖って、クチバシのように見える。これが気に入らないらしい。でも、アンソニーは顔部分については、触っていないし、本来の写真のままだ。たまたまこのように写ってしまったのか?しかし、年寄りの頼み、しかもお礼までわざわざ持って来てくれたと聞いたアンソニーは、イースター休暇に、修復した写真を持って行ってあげようと、頑張った。まずは、花婿のクチバシを取り除いた。ついでだから、花婿に微笑みを与えたら?この花嫁のへの字口が気になる、直しちゃおっか?世の中に、こんな仏頂面している花嫁はいない。とか何とか言って、出来上がったのが、下の写真↓。花婿も微笑んでるし、花嫁の仏頂面もなくなったでしょ。イースター休暇で、彼の故郷を訪れたとき、この依頼主である55年後の花嫁に会った。新しい修復写真を非常に喜んでくれた。そして、『うちの旦那は、ああいうクチバシみたいな口だったのよ~。子供達も言っていたわ。』だって!悪戯っぽく笑っていた。アンソニーが一生懸命奇麗にしてあげたのに!でも、亡くなった旦那を美しく写真に残したかったのかな~、とも思った。55年前のへの字口の花嫁は、かわいいおばあさんになっていた。
2007年04月13日
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最近、毎週のように、ポル国内のどこかの工場が閉鎖の危機、失業者が増える等という暗いニュースが必ずある。工場閉鎖の危機を知った労働者達が集結し、デモなんかをやっているシーンをみると驚く事が多い。たまたまその工場は、女性労働者が多かったようなのだが、おばさん達の態度の悪い事!工場責任者が、車でおばさん労働者集団の前を通りかかった時には、彼女達は罵声を浴びせ、車をバンバン叩き、しかも水をかけたのだ。すべておばさん達の行動だ。びっくり。。。日本だったら、おばさんもここまではしないだろうなあ。ちょっと前も、幼児虐待で子供を死亡させた母親に対する裁判が行われたのだが、裁判所の前には、その辺りの住民が集結し、その母親が乗った車が通りかかるや否や、おばさん達は罵声を浴びせ、車をバンバン叩き、、、同じ光景が繰り返されていた訳だ。怖い。ニュースのインタビューなどでも、何かに怒っている場合は、おばさんの方が攻撃的で見ちゃいられないことが多い。アンソニーにこの手の話をすると『そうだよ。女性の方がterribleなのさ。』と、さらりと言う。うーむ。気のいいポルおばちゃんしか知らないが、敵に回したら怖そうだとつくづく思うのであった。
2007年03月23日
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夕食にお客を呼んでいて、寿司を作る事になったので、アンソニーと魚市場に出かけた。リスボンから45キロに位位置する、セトゥーバルという漁港だ。我が家からは、15分ぐらいで、非常に近い。いつもは一人で行くのだが、今回はアンソニーも張り切って付いて来た。だいたいどの魚も新鮮なのだが、生で食べる以上、十分吟味しなければいけない。魚屋のおばちゃんの売り込みがやかましい。アンソニーがしっかり捕まっている~。魚屋のおばちゃんだけじゃなく、そこに居る客までも売り込みを手伝っていた。『この魚は、どんな方法で調理してもおいしいんだよ。生で食べる事はしないけどさ。』と言ったので、『実は生で食べたいのだけど。。。』と、アンソニーが言った。バカねえ、そんなこと言ったら、びっくりされるのに!案の定、おばちゃん達は『信じられない!』と言う反応をした。魚屋のおばちゃんは、『生で食べるなんて、スペイン人かい?』と聞いた。あとでアンソニーに『どうしてスペイン人と聞いたのか』尋ねてみると、魚屋のおばちゃん(おばあさん)ぐらいの年齢の人は、国境を越えたら、皆、ガイジンという意味で使っているのだという。その土地で生まれ、外国等一度も足を踏み入れる事なく、その土地で一生を終わっていく人なのだ。生で魚を食べる文化があるなんて、信じられないのだろう。引き続いて、鯵を買った。アンソニーが『生で食べるから、新鮮なものを選んで!』と言ったら、そこの魚屋のおじいさんは、びっくりして、固まってしまった。新鮮さが売りなんだけど、生で食べて大丈夫か~と、半信半疑なのだろう。リスボンやその周辺は、日本人も多く、日本食レストランも多いので、生で食べられる魚を求める人に慣れているだろうけど。。。ここは、やはり田舎なのだ。『魚を生で食べる』と言った私達を見つめる、大きく見開いた彼らの目が忘れられない。
2007年03月03日
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スーパーで買い物をしていたら、年配の女性が話しかけて来た。『あの上の棚の瓶を取ってくれないかしら?私には届かないのよ。。。』たしかに。。。非常に背の低いその女性には届かない位置に、商品が陳列されていた。『ハイハイ』と言って、希望の品を取って渡してあげると、その女性は感謝して立ち去った。こういう頼まれ事は、一回や二回ではない。中年以降のポル女性は、背が低くて、さらに言えば、丸っこい女性が多いのだ。『ずんぐりむっくりしている』とでも言うのだろうか?ま、その姿は、愛らしいのではあるけど。。。先日、ATMの前に並んで待っていたときの事。2台ATMがあり、私の前が空いた。でも、隣の機械の前で待っていた女性の方が、私よりも前から待っていたので『こちら空いたので、どうぞ。』と声をかけたら、『背か低いので、その機械は使えない』と言った。なるほど、二つの機械の設置位置が違う。一つは低く、もう一つは高い。高い場所に設置されている機械を覗き込んで、暗証番号等を打ち込むには、その女性には背の高さが足りないようだ。うーむ、中年のおばちゃん達は、いろいろ不便な事があるようだ。日本では、ちょっと背が高い方だった私。ドイツ生活では、でかいゲルマン女性に囲まれて、自分が小さくなったように感じたっけ。。。ポルトガルでは、背の低い女性も多いので、ちょっと日本にもどったような感じ。同じヨーロッパなのに、こんなに違うなんて。。。しかし、現代の若いポルトガル女性達は、背も伸びてスラリとした人が多いようだ。ポルおばちゃん達が、より進化した子孫を残した結果だろうか?キリンの首が長くなった理由を思い出した。
2007年02月23日
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アンソニーのお義母さんは、敬虔なカトリック。だが、キリストとは別に、お祈りを捧げている対象がある。それは、昔、お義母さんの村に住んでいた二人の姉妹。この姉妹は、お金持ちの家庭で育ち、貧しい人々を助けたそうだ。そして、病人や病気の赤ちゃんを、手で触れただけで治すと言う奇跡をやってのけた人達らしい。1917年に当時の流行病で、20歳前後で相次いで亡くなったそうなのだ。Joaquina(ジョアキナ)Carmina(カルミナ)二つの写真は、白黒で状態が悪かったので、お義母さんの依頼を受けて、アンソニーが修復した。そして彼が、写真の白黒度から洋服の色を判断して、カラー写真も作ったと言う訳。その後、ばらばらだった写真を組み合わせて、影まで付けちゃったりしたを、お義母さんが近所の人に見せびらかしたので、前回の日記のように、古い写真の修復依頼が舞い込んで来る訳なのだ。姉である女性は、コインブラ大学の学生だったようで、大学の黒いマントを着ている。妹の青色の服を見て、私は『あっ!』と叫んでしまった。実は、この姉妹、土の中には埋葬されていないのだ。村の共同墓地のチャペルに、遺体(ミイラ?)が安置されている。一度、その中に案内されたのだが、そこで見たのは鮮やかなブルーを着た下の女性だったのだ。アンソニーが、カラー写真での洋服の色にブルーを選んだのは偶然なのか?お金持ちだった姉妹の家は、亡くなった彼女達の為に墓地に、棺を入れるだけの家(小屋)のようなものを建設したのだが、中に安置するといつも、棺が開いているんだそうだ。だから住民が相談して、遺体をチャベルに安置し、花を備えて、まつられることになったんだとか。。。今でも、お義母さんや周りの住民達が花を供えたりしている。村の守り神みたいな存在なのかな~?お義母さんのネックレスのロケットには、この女性の写真が入っているし、家にだって写真が飾ってある。神より身近に感じる存在に違いない。お義母さんは、チャペルに息子の修復した写真を寄贈している。不思議なのは、お義母さんお義父さんはじめ、年寄り達は、この姉妹の奇跡をまるでこの目で見て来たかのように話すし、揺るぎなく信じている。でも、この姉妹が亡くなって、今年で90年目。お義母さん達は、その奇跡が起こった時に、この世に存在していない。彼らが信じているのは、お義母さんの両親達の時代の話なのだ。そういう昔の話が、今でもちゃんと伝えられている村の生活、それを信じる心のピュアさ、が素敵だなあと思った。今年で没後90年。もう村の子ども達には、この話は伝わらないかもしれないけど。。。二人の姉妹には、あの村の平和を見守って欲しいものだ。
2007年02月22日
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アンソニーの実家のある村では、このようないでたちの女性↓がたくさんいる。靴下も靴もエプロンも真っ黒。。。そう、この女性は、未亡人なのだ。村では、未亡人になると、このような格好をしなくてはいけないようだ。そして、死ぬまで黒い服で過ごすのだ。最近、一人の比較的若い未亡人が、再婚したケースがあるらしいが、それが初めてで、他の未亡人達は、再婚などしない。一生、この格好で生きていくのだ。その反対に、男性が先に奥さんをなくした場合は、もちろん再婚する。それでは、周りの家族は?人によってだと思うが、黒やグレーの洋服を身につけている。期間は半年とか一年とか、もっと長くとか、その人次第。例えば、アンソニーのお姉さん。義理の両親を相次いで亡くしたので、暗い色の服ばかりだ。私が昔あげた、赤やワインレッドの服なんて、もう着ないかもしれない。すごく似合っていたのに、残念。アンソニーのお義母さんも、最近兄弟を亡くしているので、地味な色の服しか着ない。エプロンも、白と黒の細かいギンガムチェック。うちの母が送った、薄紫の小花模様のエプロンも、もう日の目をみないだろう。素敵だったのに。。。ある日、彼の実家に、喪服姿の未亡人が訪ねて来た。部屋に入って来たとたん、一瞬にして、ヘビーな空気に包まれた。うううーーーっ。。。その未亡人じたいには、悲しさは全く感じられないのだが、服装が重い空気を醸し出しているのだ。最近、不幸に遭ったばかりならまだ分かるけど、ずいぶん月日が経っているようなので、もう少し気分が変わるような服装をしてもいいと思うのは私だけではないはず。。。近くにいた義理の妹に、『あなたもこういう格好をするつもりなの?』と聞いてみた。するとパステルカラーが似合う彼女は、『とんでもない!私はしないわよっ!』って、悪戯っぽい目をして笑った。この村も変わるかもしれないなあ。。。
2007年01月09日
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一般的にポルトガル語の名詞に、~nha(女性名詞の場合)、~nho(男性名詞の場合)をつけると、その名詞を、更に小さく表現出来る。例えば、一般的な魚peixe(ペイシ)は、ペイシーニョで小さな魚になるし、クマursoはウルシーニョで、小熊ちゃん、ケーキの総称bolo(ボーロ)は、ボリニョっていえば、小さなケーキということになる。人の名前にだって、~nhaとか~nhoをつけて呼ぶ人がいる。ジョアナJoanaという女の子には、ジョアニーニャって呼んだりする。でも、だからといって、その人が小さいとか、歳若い訳でもなかったりする。これは、年配の女性が好んで使っている様な気がする。年配女性の会話に耳を傾けていると、なんでも小さく言う傾向がある。私は、幸い、姑とはあまり会う機会がないので、影響されないが、友達の日本人女性は、ポル人の姑の会話にすっかり影響されていて、ポル語の会話だけ聞いていると、とても若い女性とは思えない話し方をする。会話の中に、いくつもの『小さい』名詞がちりばめられているから。。。そのお友達が、我が家に遊びに来る時に、『姑からもらったドウラディーニャ(ドウラーダという魚)が3匹あるので、持って行くから皆でグリルしましょう』と言った。『アンソニー、ドウラディーニャだってよ!』と私。『~ニャというくらいだから、小さいのだろう』と考えたアンソニーは、それでは足りないだろうと思い、他の魚も買い足して待っていたのだが、、、もってきた魚は、バーンとでかかった。魚を小さく言ったのは、どうやら姑の方だったようだ。友達は、姑の言ったまま、私達に伝えたのだ。そこで学んだ教訓、年配の女性が表現する『小さめの名詞』は信じてはいけない。なんでも、小さく表現するんだから。。。先日、隣の庭で、誰かが、犬の『ちっちゃなウンチを取らなくちゃ』と呟いた。それを聞いた私は、ひっくり返って笑いそうになった。29キロのニーナのウンチだって、かなりでかいのに、隣の60キロ以上の犬のウンチが小さい訳はない。きっとすごく大きいに違いない。。。私でも、ニーナのウンチ取りが憂鬱になるぐらいだから、隣の人は、でかいウンチを小さく表現して、『小さいウンチ=たいした事ではない』と、洗脳しながらウンチ取りに立ち向かったのだろう。。。
2006年11月30日
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日本だったら、一般家庭に電話がかかって来たら『はい、田中です。』というように、普通、名字を告げると思う。しかし、最近では、犯罪対策なんかで、名乗らない場合もあるのかな。実際、私も、一人暮らしが始まってから、かかって来た電話には、自分の名前を告げなくなったなー。でも、実家に帰ると、そこにかかって来た電話には、名字を告げていた。ドイツでも、電話がかかって来たら、名字を告げるのが普通だと思う。でも、ポルトガルでは、それはない。(もちろん、セールスや病院の受付などは、自分の所属を名乗るが、ここでは一般家庭の話。)よくよく考えてみると、ポルトガルでは、結婚しても、旦那と一緒の名字になるわけじゃないし、そこに生まれた子供も、親と一緒の名字を持たない場合が普通なので、一つの家庭で、唯一の名字がある訳じゃないのだ。だから、名字じゃなくて、個人の名前の方が大事になってくる。アンソニーも、ドイツ等とは違い、ポルは、家族という所属より、個人が尊重されると言っている。なるほど。。。で、かかって来た電話に、自分の名前を言って出る事がないのだが、相手も名乗らない。そして、疑いもなく、突然べらべら話し始めるので、非常に困るのだ。そう、間違い電話が多いのだ。こちらに来て、初期の頃に頭にたたき込んだポル語のフレーズが『間違ってますよ』だった。アンソニーが仕事に行って、一人の時に、間違い電話に出て『あー、うー』としどろもどろの事が多々あったので、このフレーズはすぐ覚えなければいけなかった。頭に来るのは、間違い電話をかけて来て、『あなた、誰?』って聞いて来る人が多い事。これは、アンソニーも同意見。自分が名乗らないくせに、私の名前を聞く訳?『そっちが、名を名乗れ!』と、ムカムカしちゃう。今では、『あなた、誰?』って聞かれた時に、同じ質問をそのままする程、厚かましくなった私。先日、電話がなった。アンソニーのお母さんからだった。ディスプレイ表示なので、すぐに彼の実家からだという事は分かっていた。それにしても、アンソニーの居ない平日の昼に、何の用事だろう?『もしもし』と、私が出ると、お義母さんはしばらく沈黙していた。期待していた声と違うようだ。そして『あんた、誰だい?』がくーっ!お義母さん、あなたもですかーっ!!しかも、これは一度や二度だけではないのだから、始末が悪いのだ。
2006年11月11日
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ネットで面白い記事を見付けた。『早食いの子供ほど肥満になりやすい』→記事はこちらこの研究グループは、以前にサラリーマンによる調査でも同様の結果を示している。大人でも、子供でも、早食いは肥満傾向にあるという事だ。やっぱりねえ。早食いは太るんだ。まるで、アンソニー一家を名指しされているようだ。この一家は、食べるのが異常に早い。お母さんとお姉さんが、何時間もかけて作った夕食が、10分ぐらいで終わってしまう。ワインを飲むのも早い。お父さんとお姉さんなんか、グラス一杯を、きゅーっと飲み干してしまう。これって、危ないんじゃない?私は、食べるのが非常に遅いので、彼らと食べるのは苦痛になる時がある。もっと楽しんで食べようよー。彼らは食べ終わったら、すぐ片付け始める。テーブルに残って、もぐもぐ食べているのは、私とお姉さんの旦那さんだけ。『あっ!小町はゆっくり食べていいからね』とは言うけど、時々、食事中の私の皿まで、間違って引き上げられちゃう。『まったく、安いレストランだね』と、アンソニーが苦笑する。最後までテーブルで、もぐもぐやっている私と、お姉さんの旦那さんは、痩せている。早食いの彼らは太っている。私の実家では、長っ尻の父の晩酌のお陰で、夕食は2時間続く。私の家族は、皆よく食べるがゆっくりで、痩せている。これらは、新聞記事の調査結果に、ぴったり当てはまっている。もう一つ、思い出した事がある。私の先輩が、ラットを使って研究した面白い結果がある。ラットにエサをあげて、咀嚼回数が多ければ多い程、必要なエサは少なくてすむとか、、、これは、お腹が一杯になったという指令を出す『満腹中枢』が咀嚼を多くした場合に、刺激されて、少ないエサでも、満腹を感じるようだ。満腹中枢。。。デブはこれがイカレているのか?怖い。アンソニーは、私の影響で、だいぶゆっくり食べるようになった。折角、目で見て楽しい料理を作っても、あっという間に平らげたら、ムッとしちゃう。でも、彼の家族は、いつでも超特急で食事をする。今度、彼らと会うのは、クリスマス。クリスマス時期は、食後にチョコやら激甘お菓子やらで、更に太る時期。この新聞記事の話をしたいけど、折角の家族のクリスマスに水をさしてはいけないだろうな。そうして、一家は野放しで、どんどん太っていくのだ。。。とほほ。。。
2006年10月06日
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大型スーパーに行くと、必ず、子供にお菓子を食べさせている風景を目にする。しかも、まだ支払いの済んでいないお菓子を食べさせているのだ。大型スーパーは広いし、買い物に時間がかかるので、子供も飽きてしまったり、お腹をすかせたりするのだろう。しかし、支払いの済んでいないものに手をつけてはいけない。『我慢』させるのも教育の一つだと思うが、この『我慢』がポル人にかけている原因は、やはり親にあるのではないかなーって思う。子供が希望するままに与えてしまうのだろう。開けてしまったお菓子の袋を、レジで支払っている光景はよく見る。これは、まだまともな方なのかもしれない、、、って思ったのは、以下の風景を見たとき。スーパー内の一角で、飲料水の新製品の案内をしていた。商品は山積みされていて、女性販売員が客に説明をしていた。私も『どれどれ、、、』と思い、一本買いものカートに入れた。結構、多くの客が、商品に興味を示したようだった。それから、カートを転がしながら、別の陳列棚を回っている時に、先ほどの新製品の飲料水を開けて飲んでいる男の子を見た。その男の子は、12、13歳ぐらい。ぐびーっと飲んで、残りを母親らしき女性に渡した。すると、その女性は、残りを飲み干して、ポテトチップスの陳列棚に、突っ込んで去って行った。えーーーーーっ!あまりにびっくり、あっけにとられてしまった出来事だったので、私は何もする事が出来なかった。これは、万引き行為と同じなのか?あ、無銭飲食か。。。二人は手ぶらだった。大型スーパーへ来ているにもかかわらず、買い物かごも持っていなかった。つまり、最初からのどの渇きを癒すのが目的で、買い物なんてしないつもりなのだ。日本で、隠しカメラで万引きを捕まえる捜査員を追いかけるプログラムがあったっけ。そこで、捕まった人は、大変申し訳ない事をした、そして『家族には絶対に言わないで欲しい』と、懇願するケースがほとんどだった。やはり、万引きは犯罪であり、家族に知られたくない恥だと思っているのだ。しかし、この親子、共犯だ。しかも、華麗な技。常習犯に違いない。これが、ポルトガルの教育か?その息子も、いい母親を持ったものだ。そのあとすぐ、二人の小さな孫を連れたおばあさんが、陳列棚の小さなペットボトルを二人に渡して、その場で水を飲ませていた。見た瞬間に、この買い物かごを持っていないおばあさんも、お金を払わないのかもしれないって思ってしまった。買い物をしている様子は全く無かったもの。ポルには、店内を見回る捜査員はいないのかな?入り口にガードマンがいるけど、中での取り締まりを強化した方がいいんじゃない?本当は6本ひとパックで売っている、ヨーグルトドリンクが、一本欠けて陳列棚に並んでいる事も多いし、、、ま、どんな国にも、こういうことって起きているんだろうけど、、、嫌なものを目撃したお陰で、嫌ーな気分になった一日だった。
2006年08月26日
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お友達の家を訪ねると、末娘のマチルダちゃんが、笑顔で出迎えてくれた。両方ともとても太ったトドとゾウアザラシ夫婦からは、想像つかないぐらいの可愛い3歳の女の子。まだ、おしゃぶりが離せないようだ。おしゃまな彼女が、最近買ったサングラスを披露してくれた。ええー、おしゃぶりをしたままですかー?すっごく、セクシーなんですけど。。。ポルで、おしゃぶりをまだ使っているのに、サングラスをしているお子様を時々見かける。そのアンバランスが、とても面白い。おしゃぶりを外してもう一枚。こんな、ポーズをとってくれた。可愛い!マチルダちゃん、将来、パパやママのように大きく成長しちゃ駄目よー。とは思うけど、悲しいことに彼らのDNAはしっかり受け継がれているはずだ。おばちゃんは、マチルダちゃんの変貌ぶりを見ることになるのか?哀しい。。。
2006年07月17日
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