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今日は面白いポルの女医さん達をご紹介。一人は、婦人科のドクター。先日、定期検診に行った時の事。ポルでも大きな病院では電子カルテを使っている。50代半ばと思われるそのドクターは、コンピュータ操作が得意ではないらしく以前も悪戦苦闘していたんだった。最初、問診があって、その後ベテラン看護婦が診察台に私を促した。私の診察はすでに2時間も遅れていたからね。早く回転するように、ベテラン看護婦が仕切るのだ。もちろん「下半身は全部脱いでね」と。は~い。診察台に上がっても、そこに居るドクターが来ない。コンピューターを前に、電子カルテに悪戦苦闘中。仕舞いには、「システムがおかしい!」て言い出した。看護婦「情報管理室の人を呼びましょうか?」ドクター「きゃー、ダメよ。すでに患者がいるんだから。だって情報管理室の人は男性なんだもの。」看護婦「それでは、若いコンピューターの事を良く知っている看護婦を呼びましょう!」ってことで、私の前をドタバタ診察室を出たり入ったり。もちろん私は下半身何もつけず、しかも足は開脚状態。(女性の皆さんなら分かるポーズです)エアコンの風を感じるわ~。かなりの時間、そのまま放置されていた私。皆のドタバタを、そんな状態で眺めている自分がおかしくなってひとり笑い出してしまった。その笑いに気付いた看護婦が「まあ~、可哀想に。忘れてたわ。」ってカーゼをポンと置いてくれた。これで隠せ、ってことねー。その後、電子カルテが使える様になり、ドクターが戻って来て、無事内診終わり。ドクターがビスケットの袋を取り出して、ムシャムシャ食べ始めたの。「あー疲れちゃった。あなたもひとつ食べなさい。」とドクター。ちょっとびっくり。私も医療従事者だったから、患者の入る場所で飲み食いはしたことないので、躊躇っていたら。。。看護婦「そうよ、小町は今日の一番の被害者なんだから。甘いものでも食べなさい。」と勧めて来た。え~、いいんですか?それでは、ひとつ。。。再び電子カルテに記入し始めたドクターを覗き込んだ看護婦が「先生、先程記入した部分が、上書きにより消えています」と叫んだ。ドクター「私は知らないわ~♪ちゃんとやってるのに。。。」と。看護婦は「オーマイゴット」って頭を抱えていた。次回行った時には、私の記録は無いものと思われる。私の後の患者も同じなんだろうなー。もう一人の女医さんは、ファミリードクターのような存在。私が前に入院した時もお世話になった。アンソニーは、昨年のチェックアップ時にメタボを指摘されて、1年間ダイエットに励んで来た。減量の結果をみせてやるー、と鼻息が荒かった彼。ドクターとアンソニーは同じ歳。気さくな性格のドクターは、アンソニーとポルの経済の話や教育の話等するのが好きでいつも話題をふって来る。健康と関係無い事はなしたら、その後の患者の予約に影響が、、、って思うのは私だけみたい。今回、アンソニーを見て「まあ、痩せたわね。驚き。何をしたの?」ってビックリしたドクター。体重を量ったら、昨年より17キロも減量だったので、更に驚き。実はそのドクター、かなり肉がついていて恰幅がいい。おっぱいもおしりもスゴいボリューム。去年よりボリュームアップした事は間違いない、と私は思っているんだけど。彼女こそダイエットが必要なんじゃないかしら。アンソニーのダイエットに感心した彼女は、「ねえ、どうやってダイエットしたの?教えてよ~。」だって。大笑いアンソニーは「僕にコンサルタント代を払うんなら、ダイエット方法を教えてあげるよ。」ってかわしていた。次はドクターがダイエットに励んで下さーい。
2011年09月06日
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3月の始めだったかな。健康問題が生じて、大きな病院に行った時に「それでは、精密検査をしましょう。」と言う事になった。ドクターがさらさらと検査項目を書いて、何の説明も無く渡してくれた。レントゲン検査等は指示があるので、それ以外だったら、普通、血液検査や尿検査だろうと思った。検査結果を持って、一ヶ月後に再診と言うことになった。血液検査や尿検査は、大きな病院に行かなくても、近所の小さなクリニックでやってくれる事が多い。私も近所のクリニックで行う事を希望した。血液検査の時は朝食が摂れないから、そのまま車で遠くの病院に行くのは嫌だから。近所のクリニックを訪れドクターの検査指示書を見せた所、受付の人が尿を入れる容器を渡してくれた。どうやらここでも検査は出来るらしい。朝8時から11時まで、月曜から金曜まで毎日検査が出来るようだ。ラッキー。でも、ちょうどメンスが始まる時だったので、尿に潜血があったらいけないから、1週間程検査を保留にした。1週間程して、朝一番の尿を持って、絶食で血液検査に言った所、、、「小町、うんちを持って来た?」と聞かれた。「えっ?うんち??何も聞いてませんけど。。。」「あら、困ったわね。受付で何も言われなかった?指示書に書いてあるわ。3日分の検便検査が必要なんだけど。。。」「3日分も??」毎日快便タイプではないので困ったなー。便を取らなくちゃいけないというストレスで、出るものも出なくなりそう。。。ううう。。。「容器に入れて、しっかり蓋を閉めて、冷蔵庫で保管しておいてね。3日分たまったら持って来て頂戴。」「冷蔵庫~?嫌ですーーーっ!」冷蔵庫を開ける度に思い出すじゃん!最初の受付の人が、検査項目を見落としていたので、検査結果が出るまで時間がかかる事になってしまった。最初に知らせてくれていれば、メンスで尿検査を見合わせていた時に検便検査は出来たはず。。。検査結果が出るのが遅れてしまう。密封容器に入れて、アルミホイルでぐるぐる巻きにして、更にビニール袋に入れてしっかり口をしめて保管したうんちが3日分溜まったので、急いでクリニックに行った所、「あら~、検査をする会社がすでにサンプルを持って行ってしまったの。うちでは保管出来ないから、また明日持って来て頂戴。」と言われ、再びうんちを持って帰宅した。ああ~。やっと手放せると思ったのに。。。とほほ。。。冷蔵庫に入れて置くのって、やっぱり不快だよねー。翌日、やっとうんちを手放し、ホッとした。その2日後位に、クリニックから「書類にサインをしないといけないから、また来る様に。」と電話があった。ちょっとーっ!!その週はすでに2回もそこに顔を出しているのに、何も言われてない。どうなっているんだ?あの受付。。。近いとは言え、車で行かなくちゃいけない場所だし。その週は3回目の訪問だよ。書類にサインをして「ねえ、これで全部?」と聞いたら「これで全部。結果は5日後くらいに出るから。」とのこと。結果の出る予定日にクリニックに行った所、結果はまだ出ていなかった。その後、家に電話がかかって来て「小町さん、まだすべての検査を終わっていませんね。明日の朝、来て下さい」だって!なんですとーーーっ!一体、何の検査なんだ!何も聞いてないし。。。翌朝行ったら、鼻と喉に綿棒を突っ込まれた。鼻と喉の粘膜にどんな菌がいるのかという検査らしい。はあ~。。。どうやら結果はすべて一緒にまとめて届くらしいので、ひとつの検査が行われていなかったからずーっと結果が届かなかったんだ。また遅れちゃう。病院の再診までに結果が届くのかなあ。。。怒りを通りこして、がっかりして来た。最終的に検査結果を受け取った時に、「これで全部?本当に全部なんでしょうね?」としつこく聞いてしまった。ぎりぎり病院の再診に間にあったけど、気疲れしちゃった。それにしても、あの達筆な指示書を私が読めるはずもないし、それを読んでその通りに検査を行うのがあなた達の仕事でしょう!!健康問題を扱っているんだから、この件はまずいよねー。ここにも仕事のプロは居なかった。次回からはここのクリニックは使わないと心に決めた。
2011年05月25日
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またまたビックリした事が起きた。 2010年の1月に、持病のコントロールの為の予約を取りに大きな病院に行ったの。1時間待って、取れた予約は2010年の9月30日だった。「9月かあ~、先が長いなー」と思っていたのだけど。。。 9月の診察の10日前に、病院から手紙が来て「あなたの診察日は、2011年1月25日のに変更になりました。」って言う事を日記に書いた。→こちら。 すごい管理能力ですねっ!さらに4ヶ月先に予約変更だからね。 しかも、私の主治医は、2010年1月の予約の段階ですでに受付終了していたらしい。。他の医師があてがわれたようなのだけど。。。(勿論、見た事もない) 結局、2010年のコントロールは無くして、終わってしまった。症状が出なかったからいいんだけど。。。 再診は来週だわ~、って思っていたら、また最近病院から手紙が来て、 「あなたの診察日は、再び変更になりました。」だって~!!患者の都合なんてどうでもいいらしい。日にちと時間が指定されていた。私は専業主婦だから、急な予定変更でも時間を作れるけど 、働いている人なんか大変だと思うよー。 もうどうなっちゃってるの?私を診てくれる医師も居るんだかどうだか??本当にすごい病院の患者管理能力だよねーっ!びっくりっていうか、呆れちゃう。 「ポル人は長期計画を立てるのが苦手」と言うけど、まさしくその通り。「また再診日が変更だって。新たに指定された日に行かなくちゃいけない。」とアンソニーに言ったら、「もし、予約通りに再診が行われたらね。」だって!もし!だよ。もし!! やっぱ、ポル人の事、よく分かってるな~。 さあ、私は果たして指定された日に医師に会う事が出来るのだろうか?乞うご期待。
2011年01月21日
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持病のコントロールで一年に一度、公立の大きな病院に診せにいかなくちゃいけない私。。。「来年の予約受付は、来年の1月から」と決まっているので、正月早々、予約を取るためだけに病院に行き、長ーい待ち時間を過ごして、やっと数ヶ月先の予約を取る事が出来るのだ。ああ、無駄な時間。。。2009年は、1月6日に予約を取りに行き、2時間10分待って、やっと4月末の予約を取る事が出来た。4ヶ月先ですって!笑それもすごいけどさ~、今年の予約もすごかった。2010年1月22日に予約を取りに行った。年明け早々は、皆さん予約に殺到するので、少し余裕を持って、落ち着いた頃に行った訳。すると、1時間待ちで私の番号が呼ばれたの。やったー!と、思ったのも束の間。担当医師の今年度の予約は一杯で(何で?)、別の医師が診ると言う。入院記録やすべての検査結果などカルテに記載されているので、別の医師が診てもコントロールには問題ないと思って、「予約を入れて下さい!」と頼んだ所、診察は何と9月30日。きゅ、9ヶ月後。。。何と言う事。。。それでも気を取り直して、帰って来たのだった。9月末の診察日が後10日と迫った頃、病院から一通の手紙が来た。「あなたの診察日は、2011年1月25日のに変更になりました。」えええーーーっ!来年かい?医師の都合などで、1、2週間の予定変更はしょうがないと考えよう。でも、4ヶ月先に変更って酷くない?しかも、2010年度のコントロールは無しってことだよね?そう言えば、2年前も予約に出遅れて、その年の診察は予約出来なかったんだった。。。これは私がいけなかったのだけど、今回のはこちらに非はないからね。ただ単に、病院の予約システムの計画性の無さを露呈したようなものだろうなあ。。。あー、予後のコントロールとか、患者数が多過ぎて、ここの病院ではダメなんだろうなー。こういう医療事情を考えると、ここで生活するのが不安になる。病院を替えるべきかな。急な症状の変化になったら、救急で行くしか無い。この国では長期間の予定を立てるのが、すごく難しいことらしい。。。
2010年09月22日
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持病のコントロールは、大きな国立病院で毎年一回程行っている。その年の予約は、年初めじゃないと受け付けないんだって。だから、昨日、予約だけの為に病院へ行って来た。5日月曜日は、その年の事実上の仕事始めだったからか(2日も開いていたんでしょうけど)、すごい人だった。整理券をもらって、電光表示板に出ている数字をみたら、あと70人以上またなくちゃいけない。でも、予約を受け付けているだけだから、早く終わるかも。。。と思ったのが大間違い。実は、70人待ちじゃなくて、その間にもう100人居たのだ。電光表示板は、二桁(つまり00から99まで)しか表示されないので、私の順番は、もう一周待たなくちゃいけない。げげえ~!!170人待ちかい??整理券は、二桁の番号が黒塗りで書いてある。しかし、実は、番号は3桁で、最初の番号(百の位)が白塗りになっていて、残り2桁が黒塗りの番号。受付には、小さく「今は何百番シリーズの人を受け付けている」と札が出るのだが、それを分かっている人は少ない。人々は、黒塗りの2桁の番号と、電光表示板の2桁の番号を見て「自分の順番はもうすぐだ」って思い込んでいるのだ。だから、番号が表示された時、自分の順番だと思い込んでいる人と本当の番号の人が、同じ受付で「自分の順番だ!」と揉める場面が。。。そして、追い返されて、あと100人待たなくちゃいけない現実を知るのだ。ああいう大きな病院なんだから、3桁表示の整理番号と電光掲示板にすればいいのに。。。でも、年の初めだったから、予約希望者であんなに混雑していて、普段は二桁の整理番号で事が足りるのかもね。昨日は、本当に酷い目に遭った。予約を取るだけで、2時間10分かかったよ。予約だけですぞっ!しかも、取れたのは4月の最後だって。1月最初に予約をしに行って、4月最後の診察ってどうよ?まあ、予約が取れただけいいのかなー。2年前は、出遅れてその年の予約は出来なかったからね。それにしても、また無駄な一日を過ごしちゃったなー。病院から駅まで、寒い風に吹かれながらとぼとぼ歩く私。健康第一ですな。
2009年01月06日
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持病のフォローで、年に一回程大きな病院に行っている。秋に行った時に、「エコーと血液検査をしましょう」と言われた。聞く所によると、検査結果はエコーもデジタル化されて、すべて主治医のコンピューターに送られるとか。結果を取りに行かないでもいいのね。すごいじゃん、ポルトガル!血液検査は、絶飲食なので朝早い時間の予約だ。アンソニーが「患者が絶飲食で行っているのを分かっているし、採血だけだからそんなに時間がかからないのではないか」と言った。そうだよね~、結果もデジタル化される位だし、ポルトガルも進んでいるんだ。予約だってちゃんとしているはず。とは思ったけど、やっぱりどこかで信用出来ない部分があって、単行本を一冊バッグにしのばせておいた。病院はリスボンに入る橋のたもとにあり、朝は非常に混雑する地域だ。朝8時30分の予約だったので、1時間以上前に家を出た。車はあの時間は駐車スペースが見つからない事が予想されたので、車を駅に置いて、電車も使った。時間通りに受付をしたんだけど、、、待合室は人で溢れていた。狭い所に、40人以上いただろうか。どうやら、同じ時間帯に何人も同時に予約が入っているようだ。しかも、予約時間とはあまり関係無く、受付した順で採血の順番が回って来るのだ。私だって、例えば8時に到着して受付してもいいわけだ。その分、早く順番が回って来る。予約時間は、関係無いみたいだった。あれは多分、病院側で1日に何人の患者の採血が出来るかを把握して、30分ごとの時間で総数を分配しているだけなんだと思う。しかも、途中で来た車いすのお年寄り優先、お子様優先、糖尿病の人優先になり、どんどん先に採血されて行き、外見上健康そうな人は後回しになっている。そんなこんなで、読みかけの単行本を読み終わってしまったよ。採血が終わったのは、2時間以上経過した後だった。朝早起きして、絶飲食だったので、ふらふら~。たかが採血だけで、こんな酷い目に遭うとは。。。しかも、これから帰らなくちゃいけないと思うと、気が遠くなる。病院の売店で、甘いものを買い、水分も補給した。そうじゃないと帰路につけないよ。半分ぼーっとしたまま、駅まで歩き、切符を買うため窓口へ。一つしか開いていない窓口には長蛇の列。駅員が他にも居るのに、客が文句を言っても他の窓口を開けないの。電車は20分おきなんだけど、駅員の対応が遅く、皆電車を逃してしまった。また20分電車を待つはめに。。。こう言う所がポルトガルっぽいなあ。家に帰って来たら、すでに午前は終わっていた。採血は5分もかからなかったのに~。その日は一日損をした様な気分。こうやって時間が過ぎて行く事が多いポルトガル生活なのだ。
2008年12月18日
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先週の中頃、携帯に携帯にメールが入った。それは病院からで、今週に検査の予約が入っているので思い出させる為のメッセージだった。「へええ~」って妙に感心してしまった。ポルトガルでもこんなことするんだー。他の病院はどうなんだろう?ポルでも、歯医者から予約確認の電話がかかったことがある。歯医者の場合、6ヶ月先に検診の予約を入れたりするから、半年後の予定は未定だし、患者も忘れている可能性大なので、予約確認の電話は必須だ。今回のように、病院から予約確認の、しかも電話じゃなくて携帯にメッセージというところがちょっとびっくりしちゃった。電話でいちいち患者に確認するより、携帯メールの方が、電話に出る出ないにかかわらず一方的に送れるので便利だもんね。「ポルトガルもやるなあ~」と変な事に感心しつつ、自分の予約の時間があやふやだった事を思い出した。よかった、メールをもらって。送れないように行かなくちゃ。
2008年11月10日
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ここ2、3日酷い目にあっている。土曜日の午後にアンソニーがぎっくり腰になった。以前もやった事があるらしいが、今回はかなり強烈な音が両方の腰からしたらしい。土曜日の夜に「急患で病院に行こう!」と主張したけど、頑固に断るアンソニー。翌日は激痛でベッドから出られない。家にあった痛み止めや湿布を使ったけど、何の効果も見られなかった。それでも病院には行きたがらない。アンソニーの顔を見ないニーナーも一日中不安がっているし、家の中は暗いし、もうっ!昨日の朝ご飯はベッドでパンを食べたけど、昼ご飯はパス。夜、食卓に着いたけど、激痛で椅子に座れない。食卓に肘をついて体を支えないと痛みで苦しいようだ。私が口うるさく「家にいても良くならない、病院に行こう!」と言い、最後には激痛で我慢出来なくなって、病院に行く事を承諾した。着替えも下半身は難しいので、私が靴下やらズボンやらを履かせた。家を出たのは、夜の9時過ぎ。私が車で高速を飛ばして、国立病院の救急に到着したのが夜の10時。待合室にはすごい人だかり!日曜の夜の10時だっていうのに、なんという人数だ!付き添いの人も多いのだろうけど、大きな待合室に入れなくて、寒いのに外に何人も待っている。付き添いも含めて、70~80人位は居たと思う。それを見たアンソニーは、「そんなに待てるか!家に帰る!!」と激怒り。激痛のせいもあるんだけど、私に怒りをぶつけた。まあ、こういう時はまともに聞かないようにするしかない。家に帰っても治療はないし、改善するとは思えないので、また車を飛ばして、その病院とは家を挟んでまったく反対側の病院に行った。そこは私立の大きな病院で、アンソニーの公務員保険を使えるらしい。あまり待ち時間もなく、痛み止めの注射、点滴による抗炎症剤の投与をしてくれた。10時半過ぎから、12時過ぎまでかかった。少しは良くなったけど、まだすごく痛いらしい。時間外なので腰のレントゲンは撮れないので翌日来るように言われた。薬も処方されたけど、時間が夜中の1時だし、開いている薬局は知らない土地の遠い所にしかなく、車であっちにいったりこっちにいったり。。。薬は結局諦め、家に帰った。夜1時半過ぎで、ニーナちゃんが不安そうに出迎えてくれた。可哀想に。。。で、本日、朝薬局に走り、昨日の病院にレントゲンを撮りに行った。んが、整形での診察を受けられるのは、来週の火曜日だって!(昨日の救急では専門医はおらず、一般救急)今が一番痛くて、今専門医に診察して欲しいのに。。。仕方が無いので、家に帰ってから専門医が居てすぐ見てくれる所を電話で探し、明日の診療予約となった。はあ~、疲れた。。。病気になるといつも思う。日本って保険があったら、どの病院でもどんな保険でもだいたい受け付けてくれる医療天国。患者が病院や医者を選べるもんね。こっちはそう言う訳にはいかないから大変。あっちにいったりこっちにいったり。。。へとへと。また明日も病院通い。患者は一番大変だろうけど、付き添いの私も疲れるわ。ああ、病気になれないポルトガル。。。前もこの言葉を日記に書いたなあ。。。
2008年11月03日
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私達夫婦は決して若くはないので、ここ数年、健康診断をする事にしている。血液検査、心電図、胸のレントゲン撮影などを行う。去年の血液検査の際に「エイズの検査もしましょうね」とドクターに言われた。心構えが出来ていなかったので、ちょっとびっくりしてしまった。身に覚えはないけど、性体験のある人なら誰にでも感染の危険はある。断る理由も無かったので、検査を受ける事にしたのだけど。。。何故びっくりしたかというと、まるで、総コレステロール値を調べたいかのように、血液検査でチェックする項目に、エイズ検査もふくまれたからだ。そう、あっさりと。。。私が日本に居た頃だったら、余程具合が悪くて、その症状からエイズが疑われる場合じゃないと、ドクターはエイズ検査をしないんじゃないかな?アンソニーも、2年前に体調が悪くなり、いろいろ検査をし、その中にエイズ検査も含まれていたけど、それは理解出来る。疑わしいものは、調べないとね。日本の医療事情は、あの時から変わったのかな?どうなんだろう?でも日本人の性格上、まだ積極的にドクターが普通の健康診断でエイズ検査を勧めることはないような気がする。「普通の健康診断の血液検査でエイズ検査も勧められた」と言ったら、「私がアジア人だから夜の商売でもやっていると思われているんじゃないか」と言う日本の医療従事者もいた。まだ、この程度なのだ。エイズ検査を勧めたのは、あのドクターだったからだと思い始めた。モザンビーク出身のちょっと色の黒い女医さん。性格がおおらかで、ビッグママって感じの人。「どうしたらそんなにスリムになれるの、教えて~」といつも私に聞く。彼女だから、私にもアンソニーにもエイズ検査を勧めたのかな。ところが、今年に入って別の病院で、血液検査をすることになり、またしても「エイズ検査もやりますか?」とあっさりと聞かれた。また驚いちゃった。去年のドクターだけじゃないんだ。ポルトガルでは、ドクターは患者に検査をするように勧めているのかな?まあ、たまたま二人のドクターがそうだっただけで、全部か全部という訳じゃないだろうけど。。。他の国はどうなんだろう?そして、今の日本の状況はどうなんだろう?ちょっと垣間みてみたい気がした。
2008年10月16日
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去年の7月の始めに、病院に予約を取りにいったのだが、年末まで一杯で予約は取れなかったことを日記に書いた。なので、2007年の再診は諦めなくてはならなかった。その時に、『1月2日から、次の年の予約を受け付けるから、その日以降に電話してね。』と言われていたので、1月2日に電話をかけた。勿論、通じるはずも無く、それから3日間ぐらい思い出す度に電話をかけたのだが、いつも通話中で、頭に来てしまって、もう電話はかけなかった。多くの患者が、予約の電話をかけまくっているのだろう。当時は結婚していなかったので、保険がなく、当時は公共の病院にかかるしかなったのだが、今はアンソニーの公務員保険を使って、他の病院に行く事も出来るけど。。。入院して、様々な検査をやって経過を知っているのは、あの病院だし、病院を変えて同じ行程を辿ると思うとぞっとする。結果が出るまでかなり時間がかかったし。知り合いの日本の専門家に、検査内容、結果などすべて報告し、相談に乗ってもらったところ、この病院は信頼出来そうとのこと。今後のオペの事等考えたら、やはりあの病院でフローアップしてもらうのが良いだろう。しかし、予約が取れないのなら、経過観察が出来ない。病状が悪化する様な事があったら、救急であの病院に駆け込むしかない。。。と、のんきに思っていたのだが、最近調子が悪い事に気が付いた。思い立って、電話をかけてみた。その日、7回目のトライで電話がつながり無事予約が取れた!でも、10月だって~。電話が繋がっただけでも、ラッキーだとアンソニーは言うけど。。。去年は7月に直接病院に乗り込んで、その年の予約は一杯だったから、電話で予約が取れた今年はラッキーなのかも。とほほ。。。悪化したら、プライベートの病院にかかるか、救急で公立病院に行くか。。。または10月まで現状維持を保てるか?うーむ。果たして、私は頑張れるだろうか?
2008年03月26日
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2年前の夏に、ポルで入院した。大きな公共の病院だった。入院は人生で初めてだったし、言葉も分からないし、悪性か良性か分からないし、不安だったのを覚えている。あれからの様々な検査で、悪性ではなさそうなので、この先は経過観察ということになり、半年後再び診てもらった。その時に、今度は1年後の2007年6月に、再診と医者に告げられた。あの時は、1年後なんてずいぶん先の事だと思ったが、一年なんてあっという間。今年の6月は両親が来ていたので、後回しになってしまった。電話で予約を取りたくても、電話がつながらないのは日常茶飯事。予約を取るためだけに、わざわざ病院まで入って来た。2ヶ月先ぐらいの予約かな~って思っていたのだが、、、結果。。。『今年は予約で一杯です。あなたは、来年の予約になるわね。でも、来年の予約は1月2日から受け付けるから、その日以降に電話してね。』とのこと。。。思わず聞き返してしまった。『え?来年の1月?』どうなってんの?わざわざ行ったのに、がっくりだ。ああ、病気になれないポルトガル。。。
2007年07月02日
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ポルでは、そこに住むすべての住民が医療を受けられることになっている。移民達も、ありがたくこのシステムが受けられる。結婚していなかった時(語学学校時代)、この国に税金を納めていなかったガイジンの私でも公共病院で診察が受けられ、入院までした。先日、公共の街の診療所で、どんな人達が利用しているか、調査が行われた。移民達も多く利用しているが、移民の中でも、中国人の利用者が少ないそうだ。私が公共病院に入院した時、男性看護士が『君は、中国人でしょう?病院に入院する中国人って、初めて見たよ。今まで、何年も病院で働いて来たけど、一度も見た事が無いんだ。』と言った。私が中国人でも、どうでもいいことだが、彼の言った言葉に驚いてしまった。『中国人は、自分たちで病気を治しているようだ』と、その看護士は言った。漢方、針治療、医食同源の食事などが考えられるかな。。。異国に来て、病気なって、ちょくちょく病院に通っていたらたまらない。自分たちで治すすべをもっているのだろう。さすが中国4000年の歴史!世界中に、中国人がたくましく進出出来る理由が分かるような気がした。恐るべし中国パワー。。。
2007年04月01日
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昨日から、ポルトガルで子宮頸癌ワクチンが発売され始めた。医師の処方箋のもと、薬局でこのワクチンが買えるのだ。日本では承認されていないはずだ。ポルトガルって、新しいものの導入は早いのだ。子宮頸癌は、性感染症であるヒトパピローマウイルスによる感染が原因で起こる。子宮頸部の基底膜細胞に、このウイルスが感染すると、細胞が持つ『癌化抑制因子』を阻害し、細胞の異常分裂、異常増殖、そして癌へと発展して行くのである。ワクチンは、このヒトパピローマウイルスの感染を防ぐものだ。11歳から26歳までの女性には、かなり有効らしいが、26歳以降では、未だにはっきりした結果がなく、研究続行中らしい。そうかー、この年齢をとうに越えている私は、定期検診を続けるしか無い訳だ。ワクチンは、3回接種が必要で、トータル480ユーロ。今のレートで、7万5千円程。将来的に、子宮頸癌で、日常生活、性生活が脅かされるのなら、7万5千円のワクチンは安いだろう。ニュースでは、10歳の娘の為に、ワクチンを買いに来ていた父親とその娘が映っていた。10歳の娘に、性感染症予防のワクチンか~、、、と、思う私は遅れている昔の人間なのかもしれない。早めの予防が肝心と言う事ね。。。
2007年01月16日
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結婚して、アンソニーの公務員保険に入った。それまでは、すべての住民に医療が受けられるようなシステムの元、街の公共診療所にお世話になっていた。街の公共診療所は、非常に安いのでありがたいのだが、予約待ち時間が長く、すぐ見てもらえないのが難点。そして、自分の掛かり付けのドクター(一般内科医だと思う)が、なんと婦人科系も診察するのだからびっくりした。街の公共診療所で発行された検査依頼の処方箋は、多くの場所で使えない。例えば、そこで発行された書類を持っている場合、エコー検査は、隣町まで行かなくてはならないし、しかも、1ヶ月半待ちなのだ。(小さな診療所なので、検査は別のクリニックで行う。様々な検査は分業で、おのおの別のクリニックにいかなくてはならない。)我が家の近くに、エコーの出来るクリニックがあるのに、そこでは取り扱っていないのだ。今回の保険加入でさぞ便利になったことだろうと思っていた。早速、家の近くのクリニックで、エコーを受けた。支払いのとき、若干高いなーと思った。前回、街の公共診療所からの書類で検査を受けた時は、乳房と下腹部のエコー。今回は、乳房だけなのに、ほとんど同じ値段。。。ま、いっか。次、次。。。次は、子宮頸癌の検査で他のクリニックにサンプルを出しに行った所、検査料が25ユーロかかると言われた。ええっ!今年のはじめ、街の公共診療所からの書類で同じ検査を受けた時は、2.5ユーロしか払わなかった。今回は、10倍も高いじゃない!公務員保険証を提示すると、高いわけ?損をしているような気がする。しかも、子宮頸癌の検査サンプルは、以前と今回、同じクリニックで提出したのに。。。そんなに値段の開きがあるなんて。。。問い合わせてみると、子宮頸癌の検査は、私費だったら75ユーロかかるとか、、、50ユーロが保険でカバーされていると聞くと納得するけど、それにしても、公務員保険を使わなかった時は、10分の1の検査料だったから、なんか不思議な気分。この公務員保険のホームページがあって、その保険証を扱っている医者がどこにいるか調べることが出来る。この保険で、血液検査などの各種検査や、レントゲンの画像診断を行えるクリニックが、この周りにも何軒かあることが分かった。が、この保険を扱う肝心の専門医は、この辺りでは、なかなか見つからない(歯医者は見つかった)。婦人科医なんて、見付けられないので、もう私費と割り切っている。この公務員保険、今の所、そんなにメリットがあるようには思えないなあ。先日も、ニュースで、この公務員保険を使った検査料が値上がりすると言っていた。次回は、この保険を使うまいかと思ってみたりする。それにしても、保険を持っていたら、どこの病院でもおなじようにかかれる日本の健康保険制度って素晴しいなーって、つくづく思う今日この頃なのだ。
2006年11月24日
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2回目のワクチンをうって来た予期せぬ予防接種を受けたのが、一ヶ月前。前回は、破傷風のワクチンだった(はず)。泣き叫ぶ小さな男の子と一緒に、注射を受けた。なんだか恥ずかしい。注射の後、『次回は6ヶ月後ね』と言う看護婦さんに、今日の注射は何か聞いた。『あら?破傷風よ。』『あの~、今後、ジフテリアのワクチンも受けるんですよね?』と、私。(破傷風とジフテリアのワクチンは義務と聞いていたから、、、)『あ、それね、ジフテリアも入っているのよ。ツインターボみたいなもんね。あははは、、、』え~~!!前回だって聞いたけど、この人、破傷風の名前しか言わなかった。ジフテリアの『ジ』の字も言わなかったじゃん。そうか、これは混合ワクチンなのだ。前回のもそうだったのだ。知らなかった。こういう事って、ポルではよくある。すべての情報を伝えないのだ。お役所だってそう。足りない書類が、実はいくつもあるのに、ひとつしか指摘しない。で、結局、あれも足りない、これも足りないって、後から分かるのだ。こちらで、よく調べて質問をぶつけないと、少ない情報しか得られない。日本みたいに、ひとつ聞いたら、10まで情報を与えてくれる訳ではない。今回受けたワクチンに、ジフテリアのワクチンが入っていたと、後から知っても、何も困る事なんて無いけど、自分の体内に何が入ったのか、誰だって知りたいはずだ。やはり、この国には、インフォームドコンセントは、存在しないのだろう。田舎では、特にね。。。今回分かったことは、次回6ヶ月後の同じワクチン注射によって、10年の免疫が得られるらしい。そっか、10年は、庭仕事をしても安心ってわけね。
2006年07月21日
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昨日の昼頃、近くのスーパーに行ったら、国道の両側で、警察のコントロールが行われていた。免許証、車検証など必要書類をチェックするものらしい。過去何回も、車を止められたが、今回は免れた。でも、帰りに同じ道を通らなくてはならないので、帰りに車を止められる可能性もある。嫌だな~。もちろん必要書類はすべて揃っており、やましい所はひとつもないのだが、、、悪い事をしていなくても、職員室に行きたくないのと同じだ。いいことを思いついた。もうすぐ午後1時だ。ポル人にとっては、大切なお昼ご飯。警察は、1時にはいなくなるはず。時間をつぶすべく、かねてから聞きたい事があったので、近くの保健所に行った。ポルでは、住人に破傷風とジフテリアのワクチン接種が義務づけられているらしいのだ。アンソニーは、予防接種ノートを持っていて、すべての記録が残っており、公務員採用の時に、そのノートを提出しなければいけなかったようなのだ。ここに4年も住んでいるけど、何も知らなかった。アンソニーの情報も古いので、自分で行って確かめてみようと思ったのだ。保健所の看護婦に、ポルに住んで4年になること、日本から来たこと、今までこちらで予防接種を受けていないことなどを話すと、『日本での接種の記録は持っていないのね。それでは、最初からね。』と言い、私のデータを入力し始めた。一枚の印刷した紙を渡され、『この紙を持って一ヶ月後に来てね。』と言った。この会話の流れからして、『そうか、これで予防接種の予約完了』と思うでしょ。すると、別の看護婦が、『そこに座って。』ノースリーブを着て、腕がむき出しになっていた私の腕に、突然ぶすーっと注射をしたのだ。痛ーーーい。なななんと。。。なんの説明もない。私の体調を聞く事もなかった。この国には、インフォームドコンセントというものはないのか!座った私を囲んで、太った3人の看護婦がいろいろなことを言って来た。『痛い?』(心構えが出来ていなかったからです)『あら、震えているわ。』(あなた達に囲まれて怖いだけです)『顔面蒼白よ。』(何の注射か分からないから、不安なんです)『あなた、日本で何をしていたの?』『旦那は、何をしているの?』これは尋問か?この田舎で、アジア人は珍しいらしい。最後に、『あ!腫れるかもしれないから、その時は、氷で冷やしてね。』とだけ説明。私『ところで、この注射は一体何だったんですか?(すっかり過去形)』看護婦『ああ、あれは破傷風のワクチンよ。今度は、一ヶ月後ねー。』何がなんだか分からないまま、よろよろと保健所を出た。分かった事は、破傷風ワクチンをうたれたこと、費用はタダだった事。来月は、ジフテリアなのだろうか。。。夜、腕がかなり腫れ、痛みが増して来た。微熱もあって、体が非常にだるい。警察をかわそうと思ったばかりに、こんな事になってしまった。悪い事は出来ないものだ
2006年06月24日
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危険なセックスやレイプなどで、望まない妊娠を避ける為の『モーニングアフターピル』。性行為後、72時間以内に服用すれば、妊娠する確率を75%まで減らせる事が出来る。日本では、医師の処方箋無しには手に入らないこの薬が、ポルトガルでは、以前から、薬局で、医師の処方箋無しで買えていた。→こちらポルトガル語の直訳で『次の日のピル』という。妊娠におびえる女性が、次の日に薬局に行って、自分で購入し、対処していた。ところが、このピルが、来月より、公立の街の診療所と病院に無料で配布されることになった。もちろん利用者に、無料で配られることになる。タダ!いいのかな?こんなんで。。もちろん、レイプ被害の際には、必要な対策だとは思うが、レイプに使われるよりも、一般的に使われる方が、ずっと件数が多いはずだ。危険な性行為→翌日、妊娠におびえる→公立の診療所に駆け込む→ピルを飲む→妊娠しなかった→そんな事は忘れて、また同じ事を繰り返す。というような、堂々巡りが思い浮かぶのは、私だけかな?根本的な、性教育がなされていないのだ。ポルトガルでは、人工中絶は禁止されている。→こちらポルトガルとの国境沿い、スペイン側には、ポルトガル女性御用達の、中絶の出来るクリニックが何軒もあると聞いた。ううーーむ。『次の日のピル』をタダで配布している場合ではないぞ、ポルトガル。やはり、ポルのやっている事は、その時の問題を解決するだけの、付け焼き刃なのだ。医師不足を解決する為に、外国人医師募集したことだって、そのひとつ。望まない妊娠には、早いうちからの性教育。医師不足には、医学生の人数の増員。しかし、何もなされていない。ポルトガルは、問題を根本的なところから解決するのが苦手だと、つくづく思う。長い目で、解決策を考えられないのだ。いつも、お得意の『付け焼き刃対策』しかないのだから。
2005年11月15日
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ポルトガルには、住民全てが、かかりつけの医師を持つ制度がある。自分の居住地にある、公立の診療所の何人かの医師に、住民が割り振られる訳だ。詳しくは→こちら予約を取るのも大変なのだが、費用は毎回2ユーロ(280円)のみなので、時間に余裕があって、私費の保険を持っていない人には、ありがたい。ポルに居住する外人や留学生も、この制度を使えるので便利なのだ。しかも、医者の処方箋があると、薬の値段が3分の1程度にまで下がる。外の専門医にかかっても、専門外の検査となると、専門医は、どんな検査が必要か、指示だけ出して、患者がそれを持って、かかりつけ医師のいる診療所に提出。後日、検査の処方箋を受け取れる。これを、持って血液検査なり、エコー検査などを受けると、費用がタダだったり、ほんの数ユーロでよかったり。。。とにかく、ありがたい存在なのだ。ところが、このかかりつけ医師が不足している様なのだ。人口1000万のポルだが、10万人にこのかかりつけ医師が存在しないのだそうだ。多分これは、田舎の話だ。医師も、都会で、便利な場所に住みたがる。個人開業も、すっごい田舎ではしないだろう。田舎には、公立の診療所はあっても、医者がいない。みな、去ってしまったらしいのだ。住民が、診療所の前で、大騒ぎをしていたが、大変な事だ。そのような田舎では、個人で開業している医師もいないだろう。医者にかかれない住民たち。薬の処方箋も、もらえない住民。ポルでは、医師国家試験というものがない。医学部を卒業したら、日本で言う『医師会』のようなところへ、登録するだけで、医師として働ける。この『医師会』が、大きなパワーを持っているらしい。厚生大臣を、退陣に追い込ませる程なのだ。医師が少ないのなら、もっと医学部の学生の数を増やすとか、医学校を増やせば良いのにと思うが、この団体が、首を立てに振らない。私立の医学校は一つもない。『医師会』が認めないからだ。夏前に、外人医師を500人募集し、その人たちがすでに働き始めているらしい。そして、まだ足りないので、第二弾で外人医師を募集するようだ。付け焼き刃の対策。外人医師に、反対はない。しかし、自国の民を、医師にするように、そして僻地医療の対策を練れないものか。今、医学部の学生の数を、増やしても、医師としてちゃんと働けるようになるのは、ずっと先の事。今、対策を練らなければ。。。でも、何もしていない。ポルトガル人、やはり、将来の計画を立てるのが、苦手のようだ。→こちら
2005年11月09日
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今年は、ついていない。夏に、入院騒ぎがあって、それから病院通いが続いている。多分、体が、弱くなっているのだろう。免疫力が低下しているのがわかる。ちょっとしたことに、体が敏感に反応してしまう。目の下瞼に、デキモノができた。一ヶ月ほど前から、気がついていたのだが、、、、自然消滅はかなわず、ついに医者にかかることに決めた。これからが、大変。眼科医をゲットするのが大変なのだ。今まで、のばしのばしにしていたのも、この医者探しの苦労があるからだ。ここでは、始めから、大きな総合病院にかかることは、緊急でない限り避けるようだ。それに、すごい待ち時間だし、、、昨日、私の掛かり付け医師のいる公立の診療所に行ったのだが、予約も出来ない状態。あきらめた。だから、お金はかかるが、街のプライベートな診療所に行く。たいていの場合は、いくつもの専門をあげているが、実際に電話をしてみると、眼科医などのマイナーな科は扱っていないことも多い。しかも、決まった曜日にしか、専門科医はやってこない。そして、予約でいっぱいだったりする。空いているのは、2週間後とか、、、そう、今日、眼科医に見てもらいたいのに、ここでは、そんなことは出来ないのだ。ほかのマイナーな科でも同じこと。日本では、想像できないこの状況。たいていの、医者は、専門科クリニックを自分で持つのではなく、小さな総合診療所と契約して、日替わりで、クリニックを廻っているようだ。だから、今日、診察があっても、明日また診せにいらっしゃい、ということにはならない。一週間に1回しか来ないから。今朝も、小さなクリニック3軒回って来た。行く先々で、あそこはどうかしら?電話番号は分からないから行ってみたら?という感じで、西に東に奔走した。疲れたー。もちろん、診察なんてとんでもない。今朝したことは、予約をとっただけ。。。その予約も、3日後。緊急ではないから、いいけど、、、体に、問題があって、落ち込んでいるときは、はやく解決したいのに、医者探しに奔走すると、非常に凹むのだ。こんな時は、本当に日本に帰りたくなる。ポルトガルでは、病気になってはいけないのだ。
2005年10月25日
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具合が悪くなって、3週間。その間、抗生剤治療のための入院もした。でも、どうして具合が悪いのか、病名はなんなのか、全く分からないまま不安な日々を過ごしてきた。今日、検査の結果が出るはずだった。医者との予約は、11時。担当医は、卒業したての若い女医さん。女医『具合はどうですかー?エコーの予約を取らなければいけませんでしたね。』私『入院中に撮りました。』女医『あっ、そう?じゃあエコーの結果は持ってるの?』私『???』ここでは、入院中に撮ったレントゲンやエコーは、看護士または介助するおばちゃんが受け取ることになっている。女医は、エコーがどこにあるか分からないという。待つこと2時間。結局、見つからない。検査結果がない。今日、彼等がまた探して、明日、もう一度確認の電話をすることになった。見つからないと思う。無くされたようだ。怒りはなく、呆れちゃう。ねえ、私は病人なのよ。結果次第では、緊急オペもありうるのよ。どうするんだよおーーーーーーーーー。ああ、やっぱりポルトガル。多くは期待して無いけどね。
2005年08月17日
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日本人の友達の家に遊びに行った。彼女はポルトガル人男性と結婚している。その彼女が旦那の顎全体が写ったレントゲン写真を持ってきた。『今まで気が付かなかったけど、歯の数が足りないと思うの。見てくれない?』人間の歯は、親知らずまでいれて32本。親知らずが先天的に欠損している場合もある。なんらかの理由で、この親知らずを上下左右4本抜いても、28本。成人なら28本あっていいはずである。旦那は22本しか無い。すごーい。この若さ(42歳)でこの歯数。日本の歯科会では『8020運動』といって、80歳で20本歯が残っていることを目指しましょうという運動がある。彼はあと2本しか猶予がない。それよりもびっくりなのは、彼が太っているということ。右奥歯は噛み合わせる歯が存在しない。それなのにこの栄養ぶり。反対の左奥歯の働きが右側を補っているということか、、、歯列の途中にも欠損がある。旦那には前歯がちゃんとあるので、彼女は奥の方までは気が付かなかったということだ。歯を抜くというのは最終的な手段である。普通の虫歯であれば、最悪神経を取ることはあっても、歯の根は残して治療をする。彼がいかに虫歯を放置しておいたか、ということがわかる。さらに驚くのは、歯を抜いたあと何の処置もしてないということだ。抜きっぱなし、、、日本なら抜いた部分に人工歯を用いてブリッジにするところだ。(またはインプラントなど)というのは、歯は抜いたままだと、その部分の他の歯が移動して行き、全体的に噛み合わせが変わってきたりして、将来的に顎関節症などの原因になりかねないからだ。でも、そういう考えは昔の歯医者にはなかったようだ。実は私の彼も2本欠損している。ずいぶん昔に治療に行ったのだが、抜いたあとの治療(ブリッジにするかどうか)や治療しないとどうなるかなどの説明は全く無かったそうだ。彼の歯も空隙に向かって傾いている。テレビでニュースなどを見ていると、一般ポルトガル人がいかに歯が無いかよく分かる。インタビューなどに出ている田舎のおばちゃんやおじちゃん達。テレビに向かってわーわー文句を言っているが、よく見ると前歯を残してその隣から奥が無かったりする。俳優でも何人か歯が無い人を見つけた。彼の田舎の家族が通っている歯科医院は、お粗末な治療内容である。でも本人達はそれに気が付いていなかったようだ。そして奥歯が何本も無くてもそのままだったりする。彼自身、定期的に歯科医院に通っていたにも関わらず、歯周病について指摘されなかったため、突然痛みが出て、炎症が根端部まで波及し、奥歯を抜かざる終えなくなった。彼がひどく怒ったのも無理はない。何のために定期的に通っていたのか、、、そして歯周病というものも知らなかったようなのだ。可哀想。今では、私以上に気を付けているので、何の問題もないのだが、、、一般人のデンタルIQはかなり低いといっていいだろう。患者にデンタルIQがないということも問題だが、患者を教育しない歯医者の責任は重大だ。リスボンなどの都会では、インプラントなどの先端の医療技術を提供するクリニックもあるが、これはほんの一部のお金とデンタルIQのある人のため。都会を離れたら、チェアが一台しかない歯科医院がほとんどだ。ここでの歯科治療は高額だ。患者が歯科医院に行くのは痛みが出た時にそこだけ治療して欲しいだけで、歯周病の教育、予防なんて段階まで行き着かない。毎回、高額な治療費を払えないからだ。こうなると、日本で保険が利いて、衛生士さんがブラッシング指導や歯石取りなどの治療をしてくれていたのがありがたく思い出される。ここでは治療費は高いので、虫歯や歯周病にならないように個人で管理することが大事だ。歯周病の一般人への啓蒙は今始まったばかりだと私は思っている。内容は違うが、『芸能人は歯が命、一般人も歯が命』というチャッチフレーズを思い出した。
2005年07月14日
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ポルトガルにはかかりつけ医師制度(私の勝手なネーミング)の様なものがある。自分の住む街や村に小さな診療所があって、住民は何人かの医師に割り振られて、何か健康に問題が生じた時に相談に行く。基本的にはそこで治療をする訳ではない。そこで医師は患者の症状を診て、必要な薬の処方箋、大きな病院への検査のための紹介状などを渡し、患者は指示された通りにそれぞれ足を運ぶことになる。このかかりつけ医師の予約がなかなか取りにくい。最短でも1週間後、時には1ヶ月先なんてこともあった。緊急の場合は救急車で大きな病院に運ばれるしか手がないのかな、、、(プライベートな保健に加入している人は例外であるが、、、)友人は子宮頸部癌検診の結果を担当医師に見せたかったが、予約は3ヶ月後だったそうだ。結果は封印されていてドクターの名前が入っていたから開封をためらっていたらしい。もし、悪い結果だったらその3ヶ月の待ち時間が無駄になる。だから私はどんなものでも、自分の個人情報なのだから結果はすぐ開封して確かめることにしている。医者だって人間だし、夏休みを取ることだってある。そんなときでも、他の医師が患者を診ることはない。我々患者が医師の帰りを待っていなくてはいけないのだ。そんなこんなで、このシステムはあまりうまく回っていないようだ。時間があって、緊急を要していないケースなら話は別なのだが、、、先日、厚生省がこのかかりつけ医師を外国から500人募集すると発表した。ポルトガルは医師不足で、近い将来も国内の需要ではまかなえないのが現状だ。一番の問題は言葉の壁であろう。言葉を習得する猶予なんて与えられないのではないかな。通訳がつけば別だろうが、通訳にまで予算がでるとは考えられない。スペイン語、イタリア語を話す人はポルの語学学校でも初級コースが免除されていた。これらの言葉はポル語に似ているということらしい。スペイン語は分かるけど、イタリア語もそうだとは知らなかった。ロシア語を話す人もポルトガル語の習得が早いと聞いたことがある。近い将来、この街でも外国人医師にお目にかかれる日が来るかもしれない。
2005年06月20日
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5月に受けたエコグラフィー、マンモグラフィーの結果を取りに行ってきた。検査の結果は、検査日当日に担当医師が説明してくれていたので心配なかったが、その医師の報告書を地元のかかりつけ医師に見せなくては行けないのだ。その報告書をもらいに行ったのだが、検査日にお金を払っていない事に気がついた。私費で検査を受けたらとんでもない事になるが、かかりつけ医師からの依頼書をもらって、エコグラフィー、マンモグラフィーを受けたので代金は安く済むはずだ。しかし、エコグラフィー2カ所とマンモグラフィーを受けたので結構かかるかもしれないと不安に思いながら、ある程度のお金を握りしめて出かけた。受付のお姉さんが不在だったので、待っている間辺りを見回してみた。壁に料金表が貼ってあった。そこには、エコグラフィー50ユーロ、マンモグラフィー50ユーロ、骨粗鬆症の検査100ユーロ等、、ひえー、私の受けた検査は50ユーロかける3回、150ユーロ??私費ならその通りの値段だ。しかし、私は1ユーロも払わなかった。よく分からないが、地元の診療所のかかりつけ医師からの依頼があるとそのようだ。ポルトガルに住む全ての住民は医師にかかる権利があるというこの制度。税金も納めておらず、ポル人の配偶者でもない外人の私が、そのようなありがたい制度を使わせてもらっている。悪口は言えない。この国では失業保険は日本よりも長期間支払われているようだ。ポルトガルは貧乏人、弱者にはいい国なのかもしれない。Viva Portugal!
2005年06月02日
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腹部のエコーとマンモグラフィーを撮りに行ってきた。一年に一度の定期検診の際にかかりつけ医師が専門医に回してくれたのだ。しかし、電話をかけて予約が取れたのは一ヶ月半後。びっくり!!今日がその日だった。私は何の症状があったわけでもなく年に一回のチェックアップだったので一ヶ月半待っても良かったが、もし進行性の癌の疑いがある人などはどうなるのだろうか?見つかった時には遅かったりして、、、、ポルトガルにはそこに住む人全員が医師にかかる権利があり、住んでいる街それぞれに診療所があり厚生省と契約のある何人かの医師に全ての住民が振り分けられる。かかりつけ医師制度みたいなものだろう。そこの医師は専門医ではなく全般をみる。婦人科領域も診るから恐ろしい。その医師は必要な検査や薬の処方箋を出し、患者をあちこちに送る。その結果をみて、大きな病院に送ったりするのだ。その医師の処方箋があれば薬も検査も診察もすごく安くなる。プライベートな保険に入っていない人、私のような貧乏な外人、老人などがいつも診察を求めて街の診療所にやってくる。予約はドクターによっては2週間も3週間も先になる。普通の風邪などならすでに治っている頃だ。でも政府のかかりつけ医師の発行する処方箋を扱っているクリニックを探すのがまた大変。見つかっても私のように1ヶ月も2ヶ月も待たなくてはいけない。でも税金も払っていないのにこのような制度を使わせてもらっている私は文句など言えるはずが無い。待ちますとも、、、そのような感じで政府のかかりつけ医師からオペのために大きな病院へ送られた患者の数は膨れ上がる一方でうまくさばけていないらしい。オペ待ち時間は1年から5年と最近の新聞にかいてあった。オペを受けられなくて亡くなる人もいるのではないか?盲腸など緊急性のあるオペは優先になるだろうが、からくりがよく分からない。そんなに待てるものなのか?しかしコネなどが通用するらしい。正直者はバカをみるのだろうか?プライベートな保険はそんなことはない。はじめからそんな街の診療所になんて行かない。月々保険料を支払っている分、すぐに診察もオペも保険会社と契約のある病院で受けられる。地獄の沙汰も金次第。どんな時にでもお金のある方が有利なのだ。
2005年05月23日
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