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2011年08月06日
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カテゴリ: 世界のできごと

この日、以前からあちこちで話題になっていた映画
Into Eternity (邦題10万年後の安全)が
ニューヨークのCRSで、戦後66周年記念のイベントということで、
上映されたので行ってきました。

こちらはその予告編。


原子力発電所から出される高レベル放射性廃棄物が、無害になるまでの期間は10万年。
フィンランドでは10万年の耐久性を持つという放射性廃棄物最終処分場「オンカロ」が
地下500メートルに建設されていて、22世紀に完成とのこと。
そこでどのようなコンセプトのもと、建設が行われているのかを
ドキュメントしています。

コンセプチャルアーティストであるというマイケル・マドセン監督の映像ということで
映画は一切の装飾を排除した映像で、
関係者のインタビューを中心に、
あくまでも淡々と、未来の地球の安全を問いかけてゆきます。

邦題の「10万年後の安全」というのは、
Into Ethernity (直訳すると永遠の中へ)という原題より
インパクトがあっていいですね。

今から10万年前は、ネアンデルタール人の時代。
氷河期が6万年に一度は訪れ、絶滅すると言われていますが
これから10万年先に、今の人間の子孫が残っているとは限らないわけですね。
その人たち(もしくは人ではないかも)に、
この施設が危険なものであることを知らせるには、どうしたらいいのか?
危険だという記号や絵を使った方がいいのか
もしくは、そんな標識があれば、余計に興味をそそって、掘りここされてしまうのか
フィンランドの専門家たちは真剣に議論してゆきます。

今、日本では10万年後どころか
これから何十年先のことさえ、考えられないわけで
10万年先のことに意識を向け、
アクションを起こしているフィンランドとの違いを感じます。
日本には、高レベル放射性廃棄物の最終処理場はありませんし
廃棄物の再処理のために建設された六ヶ所村も
膨大な損失を出しながら、全く機能していない状態。
(参考  六ヶ所村再処理工場
フィンランドは、放射性廃棄物の再処理は危険性が高いということで
やらないという方針を決めているのだそう。

そもそも10万年先のことなんて、誰一人としてわからないわけで
はっきりいって、そんなことをあれこれ考えてみたところで
これが正しいという結論は出ないわけです。
それでも、出続ける廃棄物をどこかに処理しなければならないことは事実。
原発推進派であっても、それに目を背けることはできません。
映画の中でも「原発を使ってゆくということは
何もはっきりしない状況の中で、何かを決めていかなければならないということだ」
というように言われていました。

やはり素晴らしいと思ったのは、そんな何もわからない状態で
建設が進められていることや、原発に関する情報を
フィンランドではすべて公開しているということ。
情報公開のあり方も日本やアメリカとの違いを感じます。

それにしても人間というのは、なんと愚かな生き物なんでしょうね。
たった50年かそこらで生み出された廃棄物を10万年間
保管しなくてはいけないなんて、あまりにも馬鹿げています。
オンカロは、廃棄物で一杯になった時点で、封鎖され
二度と開けれないようになるわけですが、原発を使い続ける限り
廃棄物は出続けるわけですから
また新たなオンカロを建設しなければならなくなるのかもしれません。
負の遺産を残し続ける今の人間を
未来の人たちはどう感じるのでしょう。

この映画は、映画というより、ただ今起こっていることを
淡々と映したフィルムであって
正直、映画としては、けしておもしろかったと言えないですし
ぜひ見てみて~とお勧めしたい映画ではないのですが

例え、10万年先のことまで考えなくても
10年先のことであっても、様々な危険性を考えてみれば
私たちが今、選ぶべき道ははっきりしているのではないかしら?
あらためてそう感じます。





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最終更新日  2011年08月09日 14時23分34秒
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