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今回の引越しで、
日本に持っていく物を選んだり
処分すると言う
シンプルな作業の中でも
改めて気づいたり
人の暖かさを感じたり
また、宇宙のサポートを感じたり。
私にとって、全てが大切な時間でした。
幸いなことに、20数枚あった
絵はほとんど売れて
最後に残っていた数枚の絵も
お別れ会に来た人たちが
引き取ってくれました。
とても嬉しかったのは、イルカの絵。
これは、以前の多次元スキャンリストの
表紙にもしていたぐらい私に取って
思い入れのある絵だったのですが
サイズが大きいこともあって
最後まで残っていました。
このサイズは
日本には持って帰れないし
でも、捨てたくはないので
ある日、宇宙に
「どうか、この絵の引き取り手が
現れますように」
とお願いしました。
そのお願いのことも
すっかり忘れて、また
忙しい日々を過ごしていたのですが
お別れ会の2日前ぐらいに
突然、ある方から
「イルカの絵が欲しいです。
ずっと欲しいと思っていました」と
ご連絡があったのです。
もともと300ドルの値段を
つけていたものですが
もうギリギリのタイミングだったので
引き取りに来てくださったその方に
「引き取って頂けるだけで
ありがたいので
とお伝えしたのですが
その方は、
「いえ、それは絶対にだめです。この絵は、ずっと前から
いつか購入したいと
思っていた絵なんです」
そう言われて、600ドル
置いて行ってくださって
そのお気持ちがありがたく。
金額そのものではなく
本当に私の絵を気に入って
くれる方のもとへ
引き取られて行ったことが
何よりも嬉しくて。
やっぱり宇宙は
私の小さなお願いも
叶えてくれるんだなと。
さて、お別れ会が終わった
次の日から
テーブルや椅子、ワゴンや
食器などの処分を始めたのですが
お別れ会に参加した方の中で
食器やコーヒーテーブル
折り畳みのテーブル、鏡、ライトなどを
もらって行ってくれた方が
2人ほどいらして
おかげで、引越し当日に
捨てるものがかなり減って助かりました。
先日、ここに写真を載せた
35年以上も使い続けた
あの時計も、引き取ってくださって
もちろん、いつでも
捨ててもらっていいものだけど
これまで刻まれた時を
引き継いでもらった感じがして
嬉しかったです。
大型ゴミの日と
日本への配送の日を同じ日にしたので
引越し当日の朝から
残った家具や椅子
折り畳みテーブル
掃除機、扇風機などを
家の前に出しました。
数時間後には
マッサージテーブルをのぞく
ほとんど全てのものを
誰かが持っていてなくなっていました。
ゴミとして出すものはできるだけ減らしたかったので、ほっ。
そうこうしているうちに
ヤマトの配送の人が
荷物の引き取りに
朝9時頃に来られて
先日の金髪、鼻ピアスの人とは
違う方でしたが
この方もいい感じの方でした。
日本に配送する絵が5枚ほどあり
それを専用の箱に入れて
梱包してもらうことに
なっていたのですが
その方が
「絵を描かれるんですか?
わ~これいいですね。
ちょっと見ていいですか?』
と言われて、
そこから、彼も絵を描くこと
そして、ヘビーメタルのバンドを
やっていると言う話をしてくれました。
私が
「お~ヘビメタですか~
最近のヘビーメタルは知らないけど
私は、高校の頃
マイケルシェンカー大好きでした」
と言ったら、しばしヘビーメタル談義で盛り上がり。
彼のライブ光景のビデオも
見せてくれて
めっちゃ激しく歌っていて
会場大盛り上がりの様子が
写っていました。
「わ~この(彼の)優しいイメージと
すごいギャップですね」
と私が言うと
「ライブで自分の中の全ての激しさを
出し切るので
普段は、落ち着いて
穏やかでいられるんです」
とのこと。
なるほどなあ~
自分の中の怒りや抑圧された
想いを、大声で叫んで
発散するセラピーがあるのですが
もしかすると
そう言う効果もあるのかも?
なんてことを思いました。
でも、こんな風に
運送の配達の方に限らず
今、その人がやっている仕事ではなく
本業は、ミュージシャンとか
アーティストなどが多いのが
ニューヨークの好きだったところかも
しれません。
私も昔、レストランやバーでバイトを
していた頃、よく
「ところで、あなたの本業は何ですか?」
と聞かれました。
ここでは、本業というのは
生活費を稼いでいる仕事ではなく
自分が本当にやりたいこと
情熱をかけていることを意味するのです。
彼に最後に
「ライブ、頑張ってくださいね!」
とお伝えしたけれど
本当にこういう人たちを応援したいなと。
今回、その方との何気ない会話の中に
ニューヨークに来た頃の感覚も
思い出しました。
ということで
ヤマトの方は、2人で
てきぱきと作業を進め
あっと言う間に
荷物を運び出して行かれました。
残ったのは、大家が引き取ってくれる
ソファーベッドとエアコンのみ。
テーブルがなくなったのでスーツケースをテーブル代わりに。
この左側に、ドアが見えますが
そこに小さな部屋があって
それが、この家の造りの
ちょっと変わっているところなのです。
そこを、セッションルームにしていたので
このリビングで、少し話をした後
そのセッションルームに移動する
流れでした。
これは、リビングからの
ベッドルームに向けての風景。
物が何もないと、めっちゃ広い。
踊れそう。
(てか、一応、踊って見た🤣)
何も物がないと、音が響きます。
ニューヨークには多いのですが
こんな家の造りを
レイルロードと言って
リビングからベッドルームまで4つの部屋が
つながっています。
奥のベッドルームは、そこそこ広いですが
中の2つの部屋は、それぞれ
クローゼットがついていますが
それ以外のスペースは
使い勝手は悪いのです。
で、なんでこの写真を撮ったかというと
ニューヨークのアパートは
玄関がないという話を
したかったからなんです。
上の写真の右側のドアから
階段が見えますが
この2階へ上がる階段は、
私しか使わないので
このスペースが玄関みたいになり
ここで靴を脱ぐわけです。
でも、この玄関、一階から
つながっているので
完全にプライベートではなく
日本の家みたいに玄関の
たたきもないので
正式な玄関というわけではないんです。
ニューヨークのアパートで
多いのは、玄関のドアを
開けたらすぐに
キッチンというパターン。
私が以前住んでいた家も
そうでした。
ここは、1階から階段を上がってくると
二つのドアがあって
一つは、この写真のリビングに
つながるドア
もう一つのドアを開けると
廊下があって
その先にキッチンがあります。
だから、日本に戻ってから
楽しみなことの一つに
オープンスペースではなく
たたきがあって靴を脱ぐための
スペースがある玄関がある家に
住むこと。
日本では当たり前ですけどね。
それと、日本では
バスルームとトイレが
別々になって
バスルームに湯船と
洗い場があることも楽しみです。
もうこちらに長いので
こちらのバスルームが嫌だとも
思わなかったのですけど
改めて、やっぱ
日本のバスルームいいなあと。
ワゴンと小さなテーブルがなくなっただけで
広くなったキッチン。
このバカでかいだけの
冷蔵庫とお別れできるのも
ちょっと嬉しいこと。
ニューヨークの賃貸は
冷蔵庫などは、備え付けなので
引越しする際に、楽なのですが
一方で、この100年前から
ありそうな
古い冷蔵庫を使い続けなければ
ならないわけです。
少し前にメールに
「日本に帰ってきたら
家電を買う楽しみができますね」
と書いてくださった方がいましたが
そんな楽しみ、もう長いこと
忘れてました。
でもね。
色々日本の方がいいところは
あるんですが
それでも、この家は
最高に居心地よかったんですよね。
ということで
引越しから、3日間
この何もない家で過ごしていますが
何もなくても、結構
やっていけるものだなと。
物がなくても、落ち着いています。
もっとも、ここ最近、ランチや夕食は
友人と外食しているので
家では朝食ぐらいなのですが。
ニューヨークでの思い出を思い出しつつ
最後のニューヨーク生活を楽しんでいます。
(といっても、後1日だけどね)
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