トム・ド・サヴォワ Tomme de Savoie は硬めのチーズ。皮は捨て、中身を薄切りで味わうのが風流。冷蔵庫で保存。結構長持ちしますので少しづつ出しては食べます。くせがなく、口の中で芳香豊かに味わえます。サヴォワ地方は一度行きましたが、緩やかな山々に放牧された牛たちがのんびりと過ごし、山の地平線に牛の姿が見えた時はさすがに驚きました。フランス人に愛されるチーズの一つです。
一応、下記サイトの署名運動の力もあったのか、強制退去は延期され、しょうじ夫妻の状況を見直す方向に向かっているようです。が、まだ安心はできません。政府が特別待遇をすればほかから槍が飛ぶのは目に見えています。何とか既存の法律を尊重した形で夫妻の滞在が正式に求められることを祈っています。(追記フランス時間7月7日) 下記のサイトは「在仏の日本人夫妻への強制退去を却下してください」というフランスでの署名運動サイトです。 Non à l'expulsion des vignerons japonais de Banyuls !
フランスのピレネー・オリエンタル地方の Banyuls-sur-Mer でワイン畑を所有する山形県出身の しょうじ ひろふみ さん 38歳と 大阪出身の りえ さん42歳ご夫妻。写真でみると、とても若々しいご夫婦。すでに三ツ星のレストランでも認められた有機赤ワインを出荷している。2016年にはスペインでも最高の赤ワインとして名前が出ているそうだ。パリのレストラン Le Verre Volé でも認められた。強制送還は2018年4月に出されたそうだ。 Pour quelle raison ? どのような理由で?
インデペンダント誌のジュリアン・マリオン氏の記事によると、 カタランの地のスローフードの代表かつ有機ワイン造りを土着体質で貢献するサロンの責任者であるジャン・エリティエ氏 Monsieur Jean L'Héritier, président de slow food pay Catalan が しょうじ ひろふみさんとりえさんのワインは超高速で上質なワイン造りに成功しており、このような二人を国外追放とは何という損失だろうかという趣旨のことを語っている。
「カタランの地のスローフードの代表かつ有機ワイン造りを土着体質で貢献するサロンの責任者」 この元のフランス語が président de Slow Food Pays Catalan et responsable du Salon Indigènes consacré aux vins nature です。 急いで訳したので激しい日本語になっていると我ながら思いつつ。 特に「土着体質で」なんですが、indigène = qui est originaire du pays où il se trouve, où il habite なので「地元民」で十分だったのかもしれません。まあ「先住民族」の意味もあります。 vin nature は vin biologique 有機ワインで農薬も化学肥料も使わずに造るワインのことです。「カタランの地」ですが、1659年のピレネー条約でスペイン王国からフランス王国に渡されたピレネー・オリエンタル地方を指すそうです。カタルーニャと思ったのですが、カタルーニャは即スペインだろうと思われてわけがわからなくなる恐れもある、と思い避けました。
しょうじ夫妻の弁護に立った Jean Codognès ジャン・コドニエス氏は自ら、自分は常に左翼だったと主張するエコロジスト。コドにエス氏も元デピュテ(仏国民議会で選ばれる下院議員)だったこともある。コド二エス氏の話では日本大使館も夫妻の件を知り、動いてくれるのではないか、と期待しているようである。
la grâce présidentielle si la juridiction saisie rejette la requête en relèvement d'interdiction du territoire, il vous reste la possibilité de saisir le Président de la République d'un recours en grâce.