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Ryu-chan6708

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2006.05.29
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カテゴリ: 健康
 娘は総合病院で出産(2006.05.24の日記参照)、今日で退院。入院費用が高い、これでは少子化対策にならないと八つ当たりしていた。しかし、最近は産婦人科自体が減少しているという。ますます、少子化問題に対しての問題が増えている。

 27日の朝日新聞の「私の視点」で、松本洋一氏が、今、日本の医療制度が 質と安全が低下したイギリス型 か、ある所得層に無保険を招くなどの 残酷なアメリカ型 を選ぶのかの岐路に立たされているとしている。イギリス型は医療費を抑えたため、多くの医師が海外に流失したのが大きな原因。アメリカ型は市場原理的な医療制度で所得格差が問題。

 これで思い出したのが、以前、CDで聞いた 日野原重明氏 の2000年のときの講演だ。それはアメリカと日本の長寿の比較を述べている。
 日本は、世界一の長寿国で、平均寿命が男女平均で80歳台。百歳を越えた人は一万数千人。 これに対して、アメリカは、平均寿命が75歳台で約5歳低い。しかし、アメリカは、難民、移民の国でもあり、多民族国家である。貧富の格差も大きい。だから、 平均では正確にわからない。
 したがって、日野原氏がデータを白人だけにしぼったら、日本より長寿国であるという。 百歳を越えた人は6万人を超え、近く10万人になろうという。アメリカの人口は、日本の約2倍であるから、見方を変えると、アメリカのほうがはるかに長寿国である。しかも、寝たきりの老人は少ないという。
WHOで長寿国日本を見にきたら、寝たきり老人が多いので驚いたという。これで長寿国では中味がよくない。
 アメリカは、健康食品(サプリメント)の利用や、日本食の積極的な取り入れによる食の改善、スポーツ、合理的な医療システムなどにより、ある程度のお金さえあれば、健康に非常に良い国家となっているわけである。したがって、健康と所得の格差拡大との関係が問題となる。

 日本の寝たきり老人を減らすには、老人の健康法がポイントである。

 今年、94才の日野原氏については1月頃、教育テレビで氏の長寿の秘訣という番組を4日連続でやっていた。分刻みの多忙な生活をしている。聖路加病院の理事長であるが、名誉職ではない。実務もしている。
 会議が朝、7時半からあるというから、朝食は牛乳とジュース類で終わりである。食事は、少食であるが、タンパク質をとっている。週、何回かはビフテキを食べる。体重は若いときから62キロ前後を維持しているという。
 腹八分目というが、 年令とともに、七分目、六分目と落とすべきであるという。現在は1300キロカロリーで、毎日、体重を測定し、多いと調整するとのこと。
 ビルの階段をあがるのに、エレベーターやエスカレーターは使わない。階段を2段ずつ登る。降りるときも早足である。歩く姿勢がシャンとしている。シャベリも明快で老人らしくない。講 演を多くこなす。徹夜に近い仕事もやるらしい。そのためか、 簡単な体操を毎日やる。いろいろな筋力をつけるためである。寝るのは下向きの腹ばいである。これが健康に良いという。最近、腹ばいに寝る本も出た。
 氏は、5年前に 「新老人の会」 を作り、75才以上で元気な人を集め、交流をしているという。 75才から、全く新しいことを始めることをすすめている。 氏も、88才のとき、はじめてミュージカルに挑戦し、脚本を作り、自らも出演している。

 最近の医学の進歩で病気があっても正常な生活ができるチャンスが増加しているから、健康に生きるとは、病気がないことでなく、これと、うまく付き合って、正常な生活をすることだという。 一病息災 である。

 人生を長く生きると、いろいろな経験をする。楽しいことも多くあろうが、長生きしなければ経験しないですんだ苦しいこと(子供の死など)も多くあろう。氏は、 長生きはそれらの経験に耐えて、経験を蓄積し、人としての成熟であるとみる。

 これから到来する日本社会初体験の老齢化社会を悲観的にみることはないのではないか。氏の考えを生かし、前向きに考え、人生経験を豊かにして、老いてますます積極的に行動する老人が増加することを期待したい。
うつぶせ寝健康法








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Last updated  2006.05.29 09:02:21
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