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Ryu-chan6708

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2006.07.13
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カテゴリ: 孫の教育

A氏 :今月号(8月号)の「文藝春秋」を読んだけれど、昨日の日記でふれた 白洲次郎 の関係者の鼎談があったね。

:今月は靖国特集だが、知的興味をひかれたのは、例の 小学校の英語必修問題 タイガーウッズの親父の話 ロングティールなどのビジネス法則 フィンランドの学校教育の話 の4つだね。
 タイガーウッズの話で知的興味をひいたのは、親父さんが4才のときからの教え方だ。
まず ティショットでなく、グリーンから組立てたという
 日本ではジュニア育成は打席でのスイングからだという。
 本来、ゴルフは遠くの小さな穴に白球を沈めることだ。
これが 2006.07.10の日記 でふれた甲野善紀氏が ゴルフやるとすると、ティショットを打つとき、球を見ない。
 打つほうを見る
というのを思い出したからだ。
 発想が似ているね。
 それから、この親父さんはタイガーをパー3コースへ連れて行った

 これが小学校で英語必修がよいかの議論とつながる。

A氏 :ロングティールは?

:これは、インターネット特有の問題でないとして (2006.05.13)の日記 と似たようなことが書かれていた。
 日本の品質管理なども 「『 重要な少数』を超えるのは『役に立たない多数』プロジェクトである という考えでサークル活動を重要視する。
 ロングティール理論の先取りだ。

A氏 :世界一の教育大国フィランドの話は?

:フィンランドは、日本の ゆとり教育 のモデルになっているらしいが 悪い行為をする生徒には厳しい。
 ゼロトレランス(2006.06.21) を連想した。

A氏 :英語問題は?

:これは (2006.07.09 )でふれだしたが、文芸春秋では 鳥飼女史とマーク・ピーターセン氏との対談 となっている。

A氏 :鳥飼女史は文春新書で 「危うし!小学校英語」 を出版しているね。
 反対論者だ。

:この対談で、一応、この問題のポイントが分かったような気がする。
 鳥飼女史は、反対の理由として、2つあり、一つは
 むしろ、英語嫌いが増える危険性があるという。


 第2の理由は 指導者が質的にも量的にも十分でないということだ

A氏 :なるほど、そこでタイガーウッズの親父さんが最初はパー3のコースしかやらせなかったのとつながるのか。

:東京都内の小学5年生の授業での実際の例があげられている。
 児童に果物の絵が描かれているカードが配られた リンゴのカードを引いた男の子が、「アイ・アム・アップル」と元気よく言ったところ、先生が笑顔で「アイ・アム・アップル」と繰り返したという。

A氏 :正確には リンゴは単数だからanが必要だ。
 これだと「 私は(人間でなく)リンゴです 」という意味だね。
 日本語はあいまいで推測で理解するから「私はリンゴです」でも「私が引いたカードはリンゴです」として通ずるがね。
 英語は論理的だ。
 しかし、小学生に be動詞、不定冠詞、定冠詞、時制、単数、複数 という日本にない英語の基礎的なものを習得させるとなると、どうするのかね。
 俺たちは中学からだから、こういう抽象的な概念は理解できたからね。
 幼いタイガーウッズをいきなり、普通コースに連れだすようなことになるかもね。

:やるならこういう文法的なことまで、理屈でなく、体で覚えこますために徹底的にやるかだよ。
 昨日の朝日新聞の 岐路のアジアというシリーズ インドの英語ビジネス の記事があった。
 インドは、イギリスの植民地時代があったから、英語は慣れているのだろうが、今、英語はエリートになるための条件だ。だから、勉強は必死だ。
ある子供は、3才のときから英語を学び、自宅では両親と英語で話し、祖父母とだけヒンディー語で話してきたという。
 そうなれば、学校で習った英語を家に帰っても使うので、日常的になり、文法的な抽象概念も自然に身につくだろうよ。

A氏 :ピーターセン氏は、「 日本語が確立してから英語の勉強を始めればよい 」というのには賛成しているね。
 彼は日本の大学で英作文の授業をしているが、 学生の書く英文を読むと日本語の文章力さえも確立していないように思えるという。
 数学の問題も日本語を正確に読めないと、解けない。
 国語の時間で、作文はどの程度、小学校でしているのかね。

:ひらがな、カタカナ、漢字、和歌、俳句、漢詩、漢文、候文、四字熟語、敬語など、日本語の文化は非常に高度のものであり、伝統文化と深い結びつきがあるから、学び足りないはずだがね。
 この議論は、深いものがあるので、また、明日しよう。





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Last updated  2006.10.24 23:10:28
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